2019/10/28 - 2019/10/28
43位(同エリア168件中)
Laylaさん
- LaylaさんTOP
- 旅行記175冊
- クチコミ16件
- Q&A回答8件
- 107,768アクセス
- フォロワー59人
トルコ在住も長くなると、ほとんどの観光地には行っている。数年前のある日トルコの地図を出してきて、行った県を塗ってみたら、西側を中心に半分くらい塗りつぶした。リストを作ると制覇したくなる性格なので次の目標はやっぱり『全県制覇』やな。
トルコには81県あって、2019年9月の時点で61県制覇。残り20県や。
その内の一つ『ビレジック』という県はイスタンブールから近いけど、特に何もないよなぁ、ということでず~っと行ってなかった。
10月末の連休の一日を使って日帰りでちょっと行ってみよかな~と調べ始めたら、実はここ『オスマン帝国の始まったとこ』やったらしい。長いこと住んでて今まで知らんかったんや。だいたい歴史は苦手やのに、トルコの歴史はややこしすぎるから、と言い訳しとこ。
ビレジック県の中でもイスタンブールに近い方の町に『オスマンエリ』というところがあります。古い教会跡とかモスクとかがあるみたいなんで、そこ行ってみよか。
PR
-
ここはオスエマンエリの市役所。共和国記念日の祝日ということで、トルコ国旗とアタチュルクさんが掲げてあります。
下調べ中に観光局みたいなとこに電話したら、『着いたらここ来てや、案内するから』と言われていたので訪ねてみました。
オスマンエリは昔は『レフケ』と呼ばれていました。『ポプラのいっぱいあるとこ』いう意味のギリシャ語やそうです。1914年に『オスマンの町』という意味の『オスマンイリ』になり、それが訛って『オスマンエリ』となりました。
先日行ったイズニックの城壁にある『レフケ門』はこの町に続いてるっちゅうことやね。つながりを見つけるとうれしなるなぁ。
https://4travel.jp/travelogue/11527930 -
市役所の向かいにある女性の自立のための教育センター。
綿や絹の布を織ってます。ハマムのタオルやスカーフになります。 -
昔は嫁入り支度として、シーツや枕カバーやテーブルクロスやその他いろんなものを手作りしたはりました。その頃のデザインなんかを参考にして作成してるんやそうです。
-
粘土でこんなかわいいのも。
これらの作品を売って、一人月平均700リラ(1万3千円くらい)の収入になるそうです。 -
市役所で働く若いお兄ちゃんが案内してくれます。ちっちゃい町なんで1時間ほどでぐるっと一通り見て回れます。
ここら辺にはオスマンエリ家屋が並びます。17世紀頃には養蚕が盛んでした。通常2~3階建てで、1階が納屋・食糧庫・桑の葉の倉庫、2階が寝室やサロン、3階が蚕の部屋になってたそうです。 -
それぞれの壁に説明が書いてあります。
ここは住居だけで、蚕部屋はなかったそうです。 -
ドアの上のアーチが素敵。
-
エドレミットというエーゲ海地方の町から市長さんとしてやってきたアフメットさんが作った家で、ギリシャの占領当時は市役所としても使われてたそうです。よ~さん窓作ったなぁ。
-
修復中。
-
壁は『ケルピッチ』という、粘土や砂や藁などを混ぜたもので作られています。日本語では『アドベ』とかいうみたいです。
-
リュステムパシャモスク。
スルタン・スレイマンの娘ミフリマーの夫である、リュステムパシャの命により、ミマール・シナンの弟子が設計。 -
入口の上はレフケ石の濃いのと薄い色のが交互にはめられ、『弓形』になっています。ツンツン頭みたいやね。
-
入口の上にある碑文には何書いてあるか知りませんが、真ん中の下にチューリップ、上の方にはロゼットが2つ見えます。左下にはヒジュラ歴で972年とあるそうです。
-
モスクの中には柱はありません。
-
ミンベルは大理石。
-
イチオシ
天井は石の壁の上に、木の梁を交互にずらして乗せてあります。これはオリジナルやそうです。
-
壁には草花やらカリグラフィーがいっぱい。
-
イチオシ
かわいらしいな。こんなん壁に描くの楽しそうや。
-
ミフラブの周りも草花のモチーフ。
-
その左にはカアバの絵のタイルがあります。
-
教会跡の方へ行く途中にあったタクシー乗り場が、古い映画に出てきそうでおもしろい。
-
あっ、あっちに教会見えてきた。
-
振り返るとこんな景色。どのバルコニーも植木鉢いっぱいやな。
-
いきなりポツンと現れた。今はほったらかしにされてるけど、近々修復が始まるそうです。
-
基礎はレフケ石、ドームはレンガ、ドアと階段は木、ドームの支えは鉄、入口の柱は大理石といろんな材料が使われていたそうです。
-
庭部分にはモザイクっぽいなんか見えてるような?
-
イチオシ
いつできたかはわからんそうです。
-
真下からドームを見上げる。
-
左右の鐘楼をしたから覗いてみる。
-
鐘楼への入り口。
-
アプスのドーム。
-
誰や落書きしたんは!
-
南側。
-
入口のある西側。鐘楼の上には四つ葉の形の十字架が、なんとか見える?
-
北側。ちょうど太陽が差し込んで、ええ写真撮れたやん。
-
東側のアプスの壁にある穴から覗いてみた。
-
教会のすぐ横には普通の民家。一応柵はしてあるものの自由に出入りできるし、子供の遊び場やったりするんやろなぁ。
-
町の中には飛行機が飛んでます。1914年2月12日に、トルコ初の郵便飛行機がここから飛んだらしい。でもここから40km先のビレジックまでやけど。
-
お昼ごはんには、何か郷土料理をと楽しみにしてたんやけど、そういう料理は結婚式などの特別な日にしか作らんらしく、レストランにはどこにでもあるトルコ料理しかなかった。観光客がぞろぞろ来るようなとことちがうから、そんなもん作ってられへんわなぁ。道案内君とはここでお別れ。ありがとう。
-
ということで『何食べよかな』と迷ってると、『全種類ちょっとずつプレート』を盛ってくれるらしい。スープ好きな私はチキンスープから。デザートはライスプディングを3人で分けて。
-
こんな『路上靴磨き』まだおるんやな。スリッパきれいに並べてあるやん。
-
この町は『花梨』も有名で、ちょうど収穫時期なんでごろごろ山積みにしたお店があちこちに。
-
オリーブもこんなデカい!
-
食べたばっかりやけど、左端のここの名物パンを買ってみた。いろんな香辛料が入ってるとかで、不思議な味やった。
-
さっきは案内人君が一緒で、あんまりゆっくり見られへんかったので、もう一回オスマンエリ家屋をじっくり観光。
-
ある家の前におばちゃんがおったんで、『ちょっと見せてくれませんか』って聞いてみたら、どうぞどうぞって入れてくれた。
-
入口を入ると中庭。16世紀にできたこの町で一番デカい邸宅だそう。
-
正面の入口を入るとこんなん。
隣の家を改装中で、そこの荷物が全部ここに置いてあるんでこんなごちゃごちゃしてますが、建物の構造だけでも見てください。 -
2階には2寝室と台所。(台所の写真忘れた)
-
3階はもともとは蚕部屋として大きいひとつの部屋やったけど、区切って3部屋作ったらしい。正面のあるドアの向こうはバスルーム。
こっちの家はもう改装済みなんで、全部ピカピカ。 -
中庭から上を見上げると、蚕のエサの桑の木と出窓。
-
町の憩いの場の噴水はなぜか水なし。この水飲み場の水を飲むと、この町にずっとおりたくなると言われてるらしい。『飲まんでええな』
-
レフケ石が使われているそうです。屋根の三角のとこがおもしろい。
-
よ~く見るとボスフォラス海峡の絵が描かれています。
-
『わしも撮ってくれ~』 中古の冷蔵庫をどこかに運んでました。
-
私らが『角窓』と勝手に名付けた窓もオスマンエリ家屋の特徴です。普通は角の壁になってるところにも窓をつけて明るくしたんやそうです。
-
木製の手すりがついたちっちゃいバルコニー、かわいいわぁ。
-
この台は何?
-
この隙間は必要やったんやろか?
-
あの角から何か音するのでのぞいてみました。
-
煙突のつなぎ目を作る作業場でした。作ってるとこも見せてくれた。
-
昔の商店街。古いちっちゃい店が並んでます。床屋さんとか、パン屋さんとか。
-
頭の飾りは誰のデザイン?
-
ドアを見ると開けたくなりませんか?
-
2階との間の斜めに三角になってるのは、道に合わせるためとかいうてたけど、よ~わからん???
-
オスマンエリ不動産情報!
花梨畑1700㎡6万リラ(113万円)
チェリー畑800㎡3万2千リラ(60万円)
メゾネットアパート254㎡31万リラ(580万円) -
不思議な植物を撮るふりをして『おっちゃん憩いの場』を隠し撮り。
-
チャイ休憩。花梨もごちそうしてくれた。
-
見晴らしのいい丘に登って、オスマンエリの町を一望。
ここから約60kmのソーウトへ移動します。 -
エルトゥールル・ガージのお墓にやってきました。それ誰?オスマン帝国を樹立した初代皇帝オスマン1世のお父さん。
『海難1890』に出てくる船の名前にもなってます。 -
お墓の入り口は衛兵さんか守ってます。両端二人が本物の衛兵さん。
その他大勢は貸衣装でその気になってる家族。『Dirilis Ertugrul (蘇るエルトゥールル)』という大河ドラマが大人気で、その恰好ができてうれしそうやわ。
このドラマ見たらもうちょっとここら辺の歴史がわかるようになるんやろか? -
あれがエルトゥールル・ガージのお墓。遺体は地中2mくらいのとこに埋まってるそうです。ず~っと棺の中にミイラ状態で入ってるんやと思ってたわ。
-
イチオシ
お墓もかっこええな。
-
周りには占領した所の土が並べてあります。
-
オスマン一世の遺体も一時はここにあったらしいけど、遺言通りブルサに運ばれました。
-
ドルマバフチェとかトプカプ宮殿とかの衛兵さんたちはもっとシャキッとしてるよなぁ。なんかダラダラしてるように見えるんやけど?
-
一時間毎に衛兵交代があります。
https://youtu.be/5hHy5AEiYK4 -
イチオシ
こんどのはシャキッとしてるな。ここの衛兵さんだけは特別に髭を生やすそうです。
ドラマでこんな格好してるせいか、最近の若い男の子らも、もじゃもじゃ髭生やしてるのん増えてきたわ。 -
バラと衛兵。
-
彼が息子オスマンに残した言葉があって、こういう石碑が立っています。
息子よ、よ~聞けよ。
シェイフ・エデバーリには失礼なことするなよ。
彼はワシらの手本や。
いつも公正でおれよ。
ワシには盾突いても、彼には盾突いたらあかん。
彼に楯突くようなことしたら、もうお前はワシの息子と認めんで。
今言うたことは、お前のためや。
これはワシの遺言や思えよ。
**シェイフ・エデバーリは彼らの崇拝する宗教学者** -
エルトゥールルの奥さんハリメさんの墓。
-
農産物コーナー。
買った栗を焼き栗にしたらパリッと簡単に皮もむけておいしかった。
乾燥ミントはさわやかな香りがいつまでも -
男の子はこの弓矢と盾が欲しいんよなぁ。
-
これは嫁さんのハリメさんの人形。ドラマの役の人に似てる?
-
発酵飲料のボザもここら辺で作られるそうです。説明難しいけど、ちょっと酸っぱいどろっとした飲み物です。
-
どろどろしすぎてスプーンで食べました。
トルコ国旗の横に青い『IYI』みたいなマークがあります。真ん中は弓で両端が矢を表してて、この部族のシンボルマークやそうです。 -
すぐ横には水飲み場と競技場。
-
ビレジック県に来たので中心のビレジック市にも寄ってみました。市役所の横には時計塔。
-
オスマン帝国の紋章。
-
ビレジック市も頑張ってるねぇ。ハートがいっぱい愛の道。
-
愛のベンチもかわいいなぁ。
-
駐車場にも弓矢のマーク。
-
晩ごはんはケバブいろいろ。
真ん中のなすびがホクホクでおいしかったわぁ。 -
ここら辺でチャイを頼むとほとんど左の小さいグラスで出てきます。最近は右の大きめのグラスがほとんどやけど、昔はどこも手のひらで包みこめるちっちゃいのんやったわ。
-
ここにも弓矢マーク。
-
ライトアップされた愛の道の横を通って、お家に帰ります。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
ドライブシリーズ
-
前の旅行記
シーフードを食べに国境超えドライブ 740km
2019/06/25~
アレクサンドゥルポリ
-
次の旅行記
アナトリアドライブ 1,754km 41,481歩(1)~トゥズ湖と古代都市ティアナ
2020/10/28~
その他の都市
-
アダナケバブを食べにトルコ縦断ドライブ 2,218km
2018/04/11~
その他の都市
-
2日でモルディブとプロヴァンス行った気分~ドライブ~1,293 km
2018/07/21~
その他の都市
-
シーフードを食べに国境超えドライブ 740km
2019/06/25~
アレクサンドゥルポリ
-
オスマン帝国の始まりまでちょっとドライブ 502km
2019/10/28~
その他の都市
-
アナトリアドライブ 1,754km 41,481歩(1)~トゥズ湖と古代都市ティアナ
2020/10/28~
その他の都市
-
アナトリアドライブ 1,754km 41,481歩(2)~出会いは大切に
2020/10/28~
その他の都市
-
アナトリアドライブ 1,754km 41,481歩(3)~渓谷ウォーキングと教会
2020/10/28~
その他の都市
-
アナトリアドライブ 1,754km 41,481歩(4)~最後にも一つ教会行っとこか~
2020/10/28~
その他の都市
-
友を訪ねてエーゲ海~ジュンダ島~424km
2021/08/26~
アイワルック
-
友を訪ねたついでに別の友を訪ねて~温泉に入ってみよう~177km
2021/08/28~
チャナッカレ
-
紅葉してるかなぁ~タラックルまでドライブ~359km
2021/10/23~
その他の都市
-
行き当たりばったり旅~ギリシャとトルコのエーゲ海比べ(1/2)~56時間~766km+42,804歩
2023/04/29~
レスヴォス島
-
行き当たりばったり旅~ギリシャとトルコのエーゲ海比べ(2/2)~56時間~766km+42,804歩
2023/04/29~
アイワルック
-
父ちゃんを偲ぶ旅~516km~27,241歩
2023/06/22~
エスキシェヒル
-
エーゲ海はサバイバルDay1~初めての4人組フォチャまでドライブ983km
2023/08/26~
その他の都市
-
エーゲ海はサバイバルDay2~初めての4人組フォチャまでドライブ983km
2023/08/26~
その他の都市
-
エーゲ海はサバイバルDay3~初めての4人組フォチャまでドライブ983km
2023/08/26~
その他の都市
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
その他の都市(トルコ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ ドライブシリーズ
0
96