友を訪ねてエーゲ海～ジュンダ島～424km

2021/08/26 - 2021/08/27

仕事の関係で知り合ったアンカラに住むエリフ。もう５年ほどになるけどいつも電話で話すばっかりで、実際にあったことは一度もなし。そやのにお互いず～っと昔からの友達のように会話が弾む。『アンカラ来たら寄ってな～』『イスタンブール来たら寄ってな～』と言い合いつつも都合が合わず、未だに『声だけの友』。先日会社の同僚から『エリフ、ジュンダ島にブティックホテルオープンしたんやって～』と聞いた。時々あの辺に行ってるのは知ってたけど、そんな話は知らんかったやん。おめでとう～！の電話をしたら、その２分後には翌週の予約が完了していた。
たまたまその週末はチャナッカレの友達とこにも行く予定になってたんで、有休取ってちょっと経路を変えるだけやしちょうどええわ。

ジュンダ島にはギリシャ人が多く住んでいました。1924年の『ギリシャ・トルコ住民交換』でクレタ島とレスボス島のトルコ人がやってきたそうです。島にはギリシャ教会もいくつか残っています。

★トルコ語の『Ｃ』はじゃじじゅじぇじょの発音になるので、CUNDAと書いてジュンダと読みます。

エリア アイワルック(トルコ)

予定よりちょっと寝坊して朝６時過ぎに出発。行きはちょっとケチってマルマラ海を渡るフェリー以外は高速使わんことにした。Googleマップによると、390km　約5時間の予定。フェリー乗り場に着いたら最後の一台で乗り込んですぐ出航！向こう岸までは約30分。フェリー代110リラ(1450円)

通行料の高い『オスマンガージ橋』の向こうに朝日がみえてきた。あの橋通ったら早いけど、1000円くらい高い。

初めて行くとこなのでナビもつけたのに、途中でブルサ市内の渋滞やらどこか知らん町のメイン道路とは関係ない道に誘導されそうになってナビの意味あれへんやん！　手あたり次第にかき集めた若かりし頃の日本の曲を大音量でかけながら、誰も聞いてないのをいいことにひとりカラオケ状態で走るのめっちゃ楽しかった！

途中1回のトイレ休憩のみでほとんどノンストップ、ちょうど６時間で到着。息子のアトラス君と一緒に出迎えてくれました。『あ～やっと会えたねぇ～！』とコロナ前やったらほっぺチュッチュ＆ハグのとこやったけど、ちょっと離れてぎこちないなぁ(笑)
https://cundapier.com/

ドライブ疲れたやろ～とりあえず部屋入ってゆっくりし～や。
お部屋はシンプルで広すぎず狭すぎず。新しいから全部ピカピカ！テラスからはエーゲ海も見えるし、バケーション気分になってきたわ。

バスルームはお風呂セットの柑橘系のええ香り！　

運転しながらチョコパンをかじっただけなのでお腹すいた。なんか食べさして～。ハート型に盛り付けられたチーズとトマトのホットサンド。プールサイドでいただきました。テーブルの横ではノラ猫が授乳中。

エリフは用事で出かけるそうなので、ホテルの前のビーチでゴロゴロしながら読書でもしよかいねぇ。
https://youtu.be/z8lY9P0u1ck

ビーチから戻ってきたら、アトラス君とお友達のメレッキちゃんがプールで飛び込み大合戦中。めっちゃ楽しそうで参加しそうになったけど、おとなしく見学だけしにしときました。

晩ごはんには『タコのグリル』が食べたいとリクエストしてありました。サラダは旬のイチジク入り、前菜三種類もすべてトルコでは珍しく薄味の『優しく上品な』味付けで私好み。タコはこんな柔らかいのん食べたことないわ～！全部ダンナのムラットさんが調理したんやそうで、家でもごはん作ってくれるらしい。ええダンナ見つけたなぁ！おしゃれな器もダンナ選びやそう。

横のテーブルでは子供たちが一生懸命調べもの。明日私を博物館と教会に案内してくれるので、その下調べ中。手書きのジュンダ島の地図で明日の予定を教えてくれたんやけど、地図が見えんようになってもた(笑)

ムラットさんが選んだというベッドと枕はとっても気持ちよくてぐっすり眠ったので、５時半には目が覚めてしもたたけど、早すぎるので一時間ほどベッドでゴロゴロ。

朝さんぽに出かけます。ジュンダの中心まで約２km。バスを待つにゃんこがおったり、あちこちにサボテンの実もあるし、旬のイチジクがほんのり香る道を20分くらい歩いて町の中心までやってきました。昼からは混雑するやろから、今のうちにぐるっとまわっとこ。

まだ早いので散歩するおっちゃんやジョギング中のかっこいい金髪のお姉ちゃんくらいしかおらん。

これは日時計。真ん中に書いてある該当月のところに立つと、影で時間がわかるようになってるらしい。

獲物を狙うトラのように、べンチの向こうのスズメに向かってソロリソロリと歩いてたけど、近づく前に逃げられとった(笑)

朝焼けの静かな海にボートがいっぱい。

こんなきれいな景色で飲んだ後は、ちゃんとごみ箱に捨てていってよねぇ。

わんこと遊んでたら、にゃんこもすり寄ってきた。

にゃんこ天国！

もちろんアタチュルクさんもいます。ず～っとこの景色眺めてるんやな。

ナザールボンジュー(目ん玉のお守り)オンパレード。よ～こんだけ吊り下げたもんや。

かわいらしいパッサージがあちこちにあります。おばちゃんは朝ごはんのパン買って来たんかな。

シーフードレストランが並ぶこの広場も、夜は音楽もかかって賑やかなんやろけど、早朝はだ～れもおらん。

いつ頃から流行りだしたんか、観光地によく出現する編み物の木。どうせやったら全部の枝に着せてくれたらええのに。

パン屋の前を通ったら、手招きされて撮影依頼がありました。焼きたてパンはええにおいやけど、ホテルで朝ごはん食べるのでがまんがまん！

ぼこぼこの石畳もエーゲ海の町やと可愛くみえる。

アートギャラリーの壁には『野良ちゃんたちへ寄付を』という箱があったので、ちょこっとだけ入れてきました。

ホテルに戻ってきて、９時の朝ごはんまでちょっと早いので、プールサイドで搾りたてオレンジジュース。

鳩が水飲みにきた。

朝ごはんはまたよ～さん盛り付けてくれたなぁ。
チーズ、オリーブ、ハム、イチジク、クルミ、チーズボレキ、ジャム、はちみつ、カイマッククリーム、ソーセージ、葉っぱもん、トマト、パンケーキ。シミットとパンもあるし食べきれへんわ～。

ちょっとくずれた目玉焼きで遊んでみました。

庭にはにゃんこの親子。

1964年にトルコで最初にできたといわれる『海峡橋』。看板の方が目立って橋がよ～見えへんけど、ジュンダ島とラーレ島の間に掛かる54ｍの橋です。

エリフのよく行く住民専用会員制ビーチに連れてきてくれました。

ドラえもんが好きらしいので、日焼け止めでいたずら書きしてみた。全然似てないけど(笑)

ほんま透き通ってるなぁ。私はエーゲ海の冷たい水が好きや。一気に飛び込んでしまえば平気やし。以前真夏に行ったトルコの地中海方面の海は温泉のように温かかった(笑)

エリフはホテルに戻らなあかんので、私は子供たちと観光に出かけます。ほな行こか～と立ち上がったところで、前にいた人と目が合った。お互い『あ～！』と叫んで大笑い。会社の医務室の先生やった(笑)　どこ行っても誰かに会うわぁ。

ラフミ・コチ博物館
1873年に建てられたネオクラシック建築の教会を修復して、2014年に博物館としてオープンしました。
10月1日～3月31日　10～17時
4月1日～9月30日　10～19時
月曜休み

修復前はこんなんやったらしい。

ヘンリーフォードが1896年に作った初4輪車の模型。

潜水服
こんなん着てるだけで溺れそうや(笑)

古いもんコーナー

顕微鏡のスライドガラス(なんていうんか忘れてたんで調べたやん)

医療品コーナー
注射器、薬入れ、薬の型、マッサージ器(笑)

奥の床はガラス張りになってて、アトラス君はびびりながら歩いてました(笑)　下には発掘品。

上の階にも行ってみましょう。

こんな鳥かごで飼ったら鳥さんも王様気分やな。

ままごとコーナー
こんなちっちゃい可愛いのん使って遊びたいわ。

子供たちは出口にあったノート(何ていうんやったっけ？)に記帳。
メレッキ：とても素晴らしかった。車は私のお気に入りやった。ありがとう。
アトラス：まず初めにこのノートのページを飛ばさずに順番に使いましょう。いい経験ができました。医療と海洋関係のところがとてもよかった。

それでは次、てっぺん＆端っこ好きの私としては、ジュンダ島の端っこまで行ってみることにします。
左右の青丸のどっちかを目指して真ん中の緑地点までたどり着いたものの、その先はジープでしか走れないようなぼこぼこ道のため、マイカーが分解する前に引き返してきました。結局ピンクのとこで水遊び。

遠浅でわんこもやってきて、楽しく遊びました。

お昼ごはんはビーチでなんか食べようとおもってたのに、何にも売ってへん！3人共お腹ペコペコなんやけどビーチでも遊びたいし。朝ごはんの残りのゴマパンシミット半分を持ってきてたので3人で分けて食べました。

砂を掘るとちっちゃい貝がでてきたので、貝取り競争。

一番数が多かったのがアトラス君、一番大きいのを見つけたのが私、一番ちっちゃいのんを見つけたのがメレッキちゃん。いろんな色や模様があるんやなぁ。
アトラス君は育ててみるといっていくつか持って帰ってたけど、どうなったんやろ？

さんざん遊んだ後は、一目散にホテルのレストランへ！

おなかぺこぺこや～！と駆け込んできた私らの前に出てきたのは、でっかいチキンシニッツェル。レモンの間にちょこっとバターが挟んであって、サクサクの衣の中からはジューシーなチキン。これウィーンで食べたんよりおいしいで～！

最後の夜やし、一杯いっとくか～！
エリフとの楽しいおしゃべりは尽きない。彼女の声は聞いてるだけで元気が出てくる。電話で喋ってる時もそうやったけど、いつもパワーを分けてもらってる気がする。

とそこへ、調理場からお呼びがかかった。明日は朝早く出発するので、ムラットさんがサンドイッチを作ってくれていた。運転しながらでも食べやすいようにと、ちっちゃいパンでそれぞれ違う具をいれて6個も！桃と梨も種を取って4つに切ってある。めっちゃ細かいとこまで気が付く人やわぁ！

アイワルクの夜景を眺めながら夜は更けていく。短い滞在やったけど、ゆっくりできたし、海も楽しんだし、何よりも『声だけの友』に会えて、ここまで飛ばしてきた甲斐があったわ～！今度はもうちょっとゆっくり来たいわぁ。