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午前中に「えんぶり行列」と「一斉刷り」を見学し、八戸市庁の前の「御前えんぶり」も楽しんだ後は屋台のせんべい汁とおでんもいただきました。お腹もいっぱいになったところで、「八戸公会堂」に向かいます。午後1時から「第46回えんぶり公演」が開催されます。開場したすぐ後に入場しましたが、客席はまばらです。自由席ですが、皆さんはホールの中央の中ほどの席が良いようで、そのあたりだけが混んでいます。我々は最前列の中央の席に座りました。これには理由があり、写真が撮りやすいのはもちろんですが、「恵比寿舞」の際に恵比寿の竿に鯛を結ぶ黒子の人の動作が目の前で見ることが出来るからです。これは「国立劇場」で知ったことでした。さらに面白かったのは恵比寿は一度鯛を逃した後に餌を撒くのですが、魚籠から取り出して投げた飴は遠くまで投げることが出来ずに、我々の頭の上に降り注がれます。これは「国立劇場」では行われないことなので新鮮な驚きでした。午後1時に開催されたのは「田代えんぶり組」からです。基本的なえんぶりのプログラムは同じですが、飽きることなく楽しめました。次は「中居林小学校子供 えんぶり」ですが、太夫までもが子供たちで、立派に刷っている姿には感動しました。この祭りは未来に向かっても安泰だろうと感じます。※コメント欄の歌や口上は参考程度です。

JTB旅物語 青森屋2泊3日のフリーツアーで八戸のえんぶりを満喫する旅(4)八戸市民公会堂で田代えんぶり組と子供えんぶりを楽しむ。

5いいね!

2023/02/17 - 2023/02/17

520位(同エリア732件中)

旅行記グループ 2023八戸えんぶりの旅

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kojikoji

kojikojiさん

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午前中に「えんぶり行列」と「一斉刷り」を見学し、八戸市庁の前の「御前えんぶり」も楽しんだ後は屋台のせんべい汁とおでんもいただきました。お腹もいっぱいになったところで、「八戸公会堂」に向かいます。午後1時から「第46回えんぶり公演」が開催されます。開場したすぐ後に入場しましたが、客席はまばらです。自由席ですが、皆さんはホールの中央の中ほどの席が良いようで、そのあたりだけが混んでいます。我々は最前列の中央の席に座りました。これには理由があり、写真が撮りやすいのはもちろんですが、「恵比寿舞」の際に恵比寿の竿に鯛を結ぶ黒子の人の動作が目の前で見ることが出来るからです。これは「国立劇場」で知ったことでした。さらに面白かったのは恵比寿は一度鯛を逃した後に餌を撒くのですが、魚籠から取り出して投げた飴は遠くまで投げることが出来ずに、我々の頭の上に降り注がれます。これは「国立劇場」では行われないことなので新鮮な驚きでした。午後1時に開催されたのは「田代えんぶり組」からです。基本的なえんぶりのプログラムは同じですが、飽きることなく楽しめました。次は「中居林小学校子供 えんぶり」ですが、太夫までもが子供たちで、立派に刷っている姿には感動しました。この祭りは未来に向かっても安泰だろうと感じます。※コメント欄の歌や口上は参考程度です。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.5
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
高速・路線バス タクシー 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)
利用旅行会社
JTB

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  • 午後0時30分頃にお昼を食べ終えて、市庁に隣接する「八戸市公会堂」に向かいます。「えんぶり行列」や「一斉刷り」を観ていた人はその流れで、ここへ来るものと思っていましたが、あっけないほど人の姿は少ないです。

    午後0時30分頃にお昼を食べ終えて、市庁に隣接する「八戸市公会堂」に向かいます。「えんぶり行列」や「一斉刷り」を観ていた人はその流れで、ここへ来るものと思っていましたが、あっけないほど人の姿は少ないです。

    八戸えんぶり 祭り・イベント

  • チケットの販売日当日の午前10時にネットでチケットを購入して、コンビニで発券したのに拍子抜けするほどです。観光客の姿は少ないようで、そのほとんどが関係者や演じる子供たちの家族ではないだろうかと思えます。

    チケットの販売日当日の午前10時にネットでチケットを購入して、コンビニで発券したのに拍子抜けするほどです。観光客の姿は少ないようで、そのほとんどが関係者や演じる子供たちの家族ではないだろうかと思えます。

  • 開演前になってもお客さんは少ないようです。それよりも巨大な緞帳の方が気になります。これは棟方志功の最晩年の作品である「大観自在頌の柵(だいかんじざいしょうのさく )」です。

    開演前になってもお客さんは少ないようです。それよりも巨大な緞帳の方が気になります。これは棟方志功の最晩年の作品である「大観自在頌の柵(だいかんじざいしょうのさく )」です。

  • 八戸市伝統工芸品の「南部姫毬」が4隅に配置され、上手には八戸市花の菊花と下手には八戸市鳥のウミネコが配置されています。昭和49年に八戸市より依頼され、 棟方が八戸市公会堂の緞帳用として作ったオリジナルの作品です。

    八戸市伝統工芸品の「南部姫毬」が4隅に配置され、上手には八戸市花の菊花と下手には八戸市鳥のウミネコが配置されています。昭和49年に八戸市より依頼され、 棟方が八戸市公会堂の緞帳用として作ったオリジナルの作品です。

  • 「田代朳組」の公演が始まりました。烏帽子の飾りから「ドウサイえんぶり」だとすぐに分かります。太夫は5人いることも分かります。

    「田代朳組」の公演が始まりました。烏帽子の飾りから「ドウサイえんぶり」だとすぐに分かります。太夫は5人いることも分かります。

  • 「摺り込み(藤九郎の口上)」<br />「えんや―えんやー」「えんぶりの藤九郎が、ただいま参上して候」「前田の三千五百刈り、後ろだ三千五百刈り、合わせて七千刈りめー。」「前田水口より入って、植て申したれやい」

    「摺り込み(藤九郎の口上)」
    「えんや―えんやー」「えんぶりの藤九郎が、ただいま参上して候」「前田の三千五百刈り、後ろだ三千五百刈り、合わせて七千刈りめー。」「前田水口より入って、植て申したれやい」

  • 「摺り始め」<br />「正月の祝いにヤイ、手に持ちてドーサイ、松の葉をヤイ、手に持ちてドーサイ、祝いなさるヤイ、ものかな(ハァーヨイワサーアサ―コレャコレャ)」

    「摺り始め」
    「正月の祝いにヤイ、手に持ちてドーサイ、松の葉をヤイ、手に持ちてドーサイ、祝いなさるヤイ、ものかな(ハァーヨイワサーアサ―コレャコレャ)」

  • 「今日は日も良いヤイ、種おろしドーサイ、何石、何斗ヤイ、おろしたドーサイ、千石、千斗ヤイ、おろした(ハァーヨイワサーアサ―コレャコレャ)」

    「今日は日も良いヤイ、種おろしドーサイ、何石、何斗ヤイ、おろしたドーサイ、千石、千斗ヤイ、おろした(ハァーヨイワサーアサ―コレャコレャ)」

  • 「今日は日も良いヤイ、種撒きでドーサイ、黄金の撒桶ヤイ、手に提げてドーサイ」

    「今日は日も良いヤイ、種撒きでドーサイ、黄金の撒桶ヤイ、手に提げてドーサイ」

  • 「今朝の六つからヤイ、撒き始めドーサイ、今日の四つ前にヤイ、撒き納め」目の前真正面で太夫がする姿を見ると感動します。「ジャンギ」をステージに打ち付ける度に上部の「鳴子(なりご)」と呼ばれる金物がガシャン!と音を立てるのがカッコいいです。

    「今朝の六つからヤイ、撒き始めドーサイ、今日の四つ前にヤイ、撒き納め」目の前真正面で太夫がする姿を見ると感動します。「ジャンギ」をステージに打ち付ける度に上部の「鳴子(なりご)」と呼ばれる金物がガシャン!と音を立てるのがカッコいいです。

  • 「松の舞」<br />「えぃーと、えぃーと、舞えつけてなぁ、えぃーと、えぃーと、舞えつけて、松の舞えと囃やい」「一の枝に銭が成る、二の枝に金が成る、三の上がりの、小枝に黄金の花が、ざっくり咲いた 松かな 松の舞えと囃子やえ」

    「松の舞」
    「えぃーと、えぃーと、舞えつけてなぁ、えぃーと、えぃーと、舞えつけて、松の舞えと囃やい」「一の枝に銭が成る、二の枝に金が成る、三の上がりの、小枝に黄金の花が、ざっくり咲いた 松かな 松の舞えと囃子やえ」

  • 「あっちから見てもすくらんだ、こっちから見てもすくらんだ、四方の枝もすくらんだ、さても見事な、松かな、松の舞えと囃やえ」「千秋万秋、福のとまり、よそへはやらぬ、隣さもやらぬ、これのお旦那様、これのお旦那様さ、そろりと納めた」

    「あっちから見てもすくらんだ、こっちから見てもすくらんだ、四方の枝もすくらんだ、さても見事な、松かな、松の舞えと囃やえ」「千秋万秋、福のとまり、よそへはやらぬ、隣さもやらぬ、これのお旦那様、これのお旦那様さ、そろりと納めた」

  • 「さづま」<br />この祝福舞が舞われるのはこの組の特徴のようで、ほかの組では見ることはありませんでした。

    「さづま」
    この祝福舞が舞われるのはこの組の特徴のようで、ほかの組では見ることはありませんでした。

  • 「大黒舞」のメンバーが同じ衣装で、「エンコエンコ」で使う銭太鼓(ぜにだいこ)という、鈴とお金をつけた輪を持っているのでちょっと混乱します。

    「大黒舞」のメンバーが同じ衣装で、「エンコエンコ」で使う銭太鼓(ぜにだいこ)という、鈴とお金をつけた輪を持っているのでちょっと混乱します。

  • 「よろこび舞」<br />「さあさあこの拍子に舞いで来て、何を舞ったらよかろうな、何を舞っても喜びだ 喜び舞いとも囃(はや)せな」「とざい、とうざいとはだまれのこと、おいえのお旦那様の奥の間を拝見いたしますれやぁ、唐木の板にかいたる絵こそなぁ おもしろきけり むかし千年かば義経ごはっこうのとき 那須与一宗隆は、とうねんとしつもりで十七歳 弓ひき名人とは きこえきり」

    「よろこび舞」
    「さあさあこの拍子に舞いで来て、何を舞ったらよかろうな、何を舞っても喜びだ 喜び舞いとも囃(はや)せな」「とざい、とうざいとはだまれのこと、おいえのお旦那様の奥の間を拝見いたしますれやぁ、唐木の板にかいたる絵こそなぁ おもしろきけり むかし千年かば義経ごはっこうのとき 那須与一宗隆は、とうねんとしつもりで十七歳 弓ひき名人とは きこえきり」

  • 「はりを立てればなぁ はりめじいり くしを立てればなぁ くしがたいり さぁ天とぶ鳥のまなこいり 扇を立てれば要いり 扇の要をばぁ 弁天さんの前に これこそめでたい 喜びだ 喜び舞いとも囃せな」

    「はりを立てればなぁ はりめじいり くしを立てればなぁ くしがたいり さぁ天とぶ鳥のまなこいり 扇を立てれば要いり 扇の要をばぁ 弁天さんの前に これこそめでたい 喜びだ 喜び舞いとも囃せな」

  • 「千秋万秋(せんしゅばんしゅ) 福のたまり よそへはやらぬ これの旦那様に どっさり納めた 喜び舞いとも囃せな」

    「千秋万秋(せんしゅばんしゅ) 福のたまり よそへはやらぬ これの旦那様に どっさり納めた 喜び舞いとも囃せな」

  • 「中の摺り」<br />「代かき馬の代のオン馬」から始まる唄と太鼓に合わせて摺ります。藤九郎を中心に1列に並んだ状態から始まり、円状に並び、回る途中で真後ろの藤九郎が真ん中から1人で前に出て大振りが始まるのが特徴です。最後は再び1列に並んで終わりますが、始まりと太夫の並び順が変わります。

    「中の摺り」
    「代かき馬の代のオン馬」から始まる唄と太鼓に合わせて摺ります。藤九郎を中心に1列に並んだ状態から始まり、円状に並び、回る途中で真後ろの藤九郎が真ん中から1人で前に出て大振りが始まるのが特徴です。最後は再び1列に並んで終わりますが、始まりと太夫の並び順が変わります。

  • 農作業に活躍した馬の首を象り鶴や亀等の瑞獣を描いた長大な烏帽子を被った3人の「太夫(たゆう)」は、笛と太鼓と手平鉦による囃子と祝言風に田作りの情景を唱う歌に合わせて、首を傾け傾けしつつ「ジャンギ」を地面に突き立てたり地面を摺るようにして勇壮に踊ります。

    農作業に活躍した馬の首を象り鶴や亀等の瑞獣を描いた長大な烏帽子を被った3人の「太夫(たゆう)」は、笛と太鼓と手平鉦による囃子と祝言風に田作りの情景を唱う歌に合わせて、首を傾け傾けしつつ「ジャンギ」を地面に突き立てたり地面を摺るようにして勇壮に踊ります。

  • 真っ黒な羽織と蒲の葉を編んで作った脚絆(きゃはん)の「蒲脛巾(がまはばき)」と「爪子(つまご)」と呼ばれる藁沓は雪深い町の冬の祭りを感じさせます。

    真っ黒な羽織と蒲の葉を編んで作った脚絆(きゃはん)の「蒲脛巾(がまはばき)」と「爪子(つまご)」と呼ばれる藁沓は雪深い町の冬の祭りを感じさせます。

  • 「田植え人万歳」<br />先日の秋田の旅で立ち寄った「伝承館」にも秋田万歳や番楽の展示がありましたが、ここで実際に演じている万歳を観ることが出来るとは思いませんでした。<br /><br />

    「田植え人万歳」
    先日の秋田の旅で立ち寄った「伝承館」にも秋田万歳や番楽の展示がありましたが、ここで実際に演じている万歳を観ることが出来るとは思いませんでした。

  • 「稲取り」<br />「え~拍手そろえて この調子 苗っことりましょう 東西 五八(ごんぱち) 五八 おめぇ~なんぼ刈りめー取った?」「 五千刈りめ―取った」

    「稲取り」
    「え~拍手そろえて この調子 苗っことりましょう 東西 五八(ごんぱち) 五八 おめぇ~なんぼ刈りめー取った?」「 五千刈りめ―取った」

  • 「三八(さんぱち)三八 おめぇ~なんぼ刈りめ―取った?」「おら~腰っこ痛くて 三千刈りめーしか取れなかったじゃー」「腰が痛いのによく取ったな~」

    「三八(さんぱち)三八 おめぇ~なんぼ刈りめ―取った?」「おら~腰っこ痛くて 三千刈りめーしか取れなかったじゃー」「腰が痛いのによく取ったな~」

  • 「苗も十分取れました。今度はおばあさんの ほまず苗っこ取りましょう。」「苗も十分取れました」「今度はしょうどめっこ達から さらさらっと植えてもらいましょう」

    「苗も十分取れました。今度はおばあさんの ほまず苗っこ取りましょう。」「苗も十分取れました」「今度はしょうどめっこ達から さらさらっと植えてもらいましょう」

  • 「烏帽子田植え」<br />「朝のほかの千刈り田の水口(ソレモヤーハイ)」「植えたる松はなに松(ソレモヤーハイ)」「次郎と太郎の若松(ソレモヤーハイ)」「一なる枝には銭が成る(ソレモヤーハイ)」「二なる枝には金が成る(ソレモヤーハイ)」<br />

    「烏帽子田植え」
    「朝のほかの千刈り田の水口(ソレモヤーハイ)」「植えたる松はなに松(ソレモヤーハイ)」「次郎と太郎の若松(ソレモヤーハイ)」「一なる枝には銭が成る(ソレモヤーハイ)」「二なる枝には金が成る(ソレモヤーハイ)」

  • 「三の上がりの小枝に黄金の花は九つ(ソレモヤーハイ)」「一つ取れば八つ花(ソレモヤーハイ)」「八つの長者と呼ばれた(ソレモヤーハイ)」「呼ぶも呼んだし(ソレモヤーハイ)」「朝日の長者と 呼ばれた(ソレモヤーハイ)(ヨイ ヨイ ヨイ)」<br />

    「三の上がりの小枝に黄金の花は九つ(ソレモヤーハイ)」「一つ取れば八つ花(ソレモヤーハイ)」「八つの長者と呼ばれた(ソレモヤーハイ)」「呼ぶも呼んだし(ソレモヤーハイ)」「朝日の長者と 呼ばれた(ソレモヤーハイ)(ヨイ ヨイ ヨイ)」

  • 「大黒舞」<br />「春のはじめに福大福が舞い込んだや こら一つとせ」「日柄を選んで舞えららる 七福神のお酒盛り」「身上あがれと飲みまわす こら 二つとせ」「福神祭りのこの家は 次第に身上はあがります」「宝の山へ登らるる こら三つとせ」「見事々々に重なりて 今年は豊年満作だ」<br />

    「大黒舞」
    「春のはじめに福大福が舞い込んだや こら一つとせ」「日柄を選んで舞えららる 七福神のお酒盛り」「身上あがれと飲みまわす こら 二つとせ」「福神祭りのこの家は 次第に身上はあがります」「宝の山へ登らるる こら三つとせ」「見事々々に重なりて 今年は豊年満作だ」

  • 「恵比寿舞うやら踊るやら こら四つとせ」「世にも知らるる弁天様 妻持ち亭主は果報なり」「大宝小宝積み重ね こら 五つとせ」「粋な姿の毘沙門様 兜頭巾を被らせて」「悪魔を払って舞え遊ぶ こら 六つとせ」「むつまづこの家に来てみれば 家内はそろって和合する」

    「恵比寿舞うやら踊るやら こら四つとせ」「世にも知らるる弁天様 妻持ち亭主は果報なり」「大宝小宝積み重ね こら 五つとせ」「粋な姿の毘沙門様 兜頭巾を被らせて」「悪魔を払って舞え遊ぶ こら 六つとせ」「むつまづこの家に来てみれば 家内はそろって和合する」

  • 「孫、曾孫までに至るまで こら 七つとせ」「長く守ればしちふくじんの年寄り子供に至るまで」「朝の早起きわすれるなこら 八つとせ」「屋敷まわりに出てみれば 米蔵、金蔵、宝蔵」

    「孫、曾孫までに至るまで こら 七つとせ」「長く守ればしちふくじんの年寄り子供に至るまで」「朝の早起きわすれるなこら 八つとせ」「屋敷まわりに出てみれば 米蔵、金蔵、宝蔵」

  • 「家ではどんどん笑い顔 こら 九つとせ」「この程の俵を積みかさね それに大黒座らせて」「ひと打ち打てばにごにごと こら 十とせ」「年の初めの若恵比寿 松の小枝に座らせて」「大鯛、小鯛を釣り上げて こらだいとこせ お重ねあげますお喜び さあ何よりも目出度いとな」

    「家ではどんどん笑い顔 こら 九つとせ」「この程の俵を積みかさね それに大黒座らせて」「ひと打ち打てばにごにごと こら 十とせ」「年の初めの若恵比寿 松の小枝に座らせて」「大鯛、小鯛を釣り上げて こらだいとこせ お重ねあげますお喜び さあ何よりも目出度いとな」

  • 「恵比寿舞」<br />「えぃーと えぃーと 舞いづけてなぁ」「えぃーと えぃーと 舞いづけて」「お恵比寿舞えとは囃やい」「お恵比寿さんと云う人はなぁ お恵比寿さんと云う人はなぁ」

    「恵比寿舞」
    「えぃーと えぃーと 舞いづけてなぁ」「えぃーと えぃーと 舞いづけて」「お恵比寿舞えとは囃やい」「お恵比寿さんと云う人はなぁ お恵比寿さんと云う人はなぁ」

  • 「浜に下がるときゃ 釣り竿担いで」「この拍手にかんまいだ」「おおきな岩に腰を掛け 辺りをキロと見いたれば」

    「浜に下がるときゃ 釣り竿担いで」「この拍手にかんまいだ」「おおきな岩に腰を掛け 辺りをキロと見いたれば」

  • 「鯛か 鱸か 鱒か ようか 大きなもんが跳ねているよ」「えんばかけてな 釣り上げて見せましょう」

    「鯛か 鱸か 鱒か ようか 大きなもんが跳ねているよ」「えんばかけてな 釣り上げて見せましょう」

  • 「どこらが良かろう ここらが良かろう 大きなもんは わんぐどけぇ」「なんぼ締めてもしだいに来ねぇなぁ 大きなもんにゃちがいねぇ」「今度こそよかろう 今ならよかろう」

    「どこらが良かろう ここらが良かろう 大きなもんは わんぐどけぇ」「なんぼ締めてもしだいに来ねぇなぁ 大きなもんにゃちがいねぇ」「今度こそよかろう 今ならよかろう」

  • 「えぃーと えぃーと 釣り上げて わきの下にかいこんで にこにこと笑うた」「お恵比寿舞えと囃やえ」

    「えぃーと えぃーと 釣り上げて わきの下にかいこんで にこにこと笑うた」「お恵比寿舞えと囃やえ」

  • 「釣った鯛おば 誰に譲るべな 譲るべき人はない」「これはお旦那様の お汁草に<br />召っされたじゃ お恵比寿舞えと囃やえ」

    「釣った鯛おば 誰に譲るべな 譲るべき人はない」「これはお旦那様の お汁草に
    召っされたじゃ お恵比寿舞えと囃やえ」

  • 「千秋万秋 福のとまり よそへはやらぬ 隣さもやらぬ」「これはお旦那様 これはお旦那様さ そろりと納めた」

    「千秋万秋 福のとまり よそへはやらぬ 隣さもやらぬ」「これはお旦那様 これはお旦那様さ そろりと納めた」

  • ホールの最前列に座ったのは恵比寿舞の鯛を竿につける作業が目の前で見ることが出来るからです。「国立劇場」でも最前列の方は前に荷物を置かないように言われていました。

    ホールの最前列に座ったのは恵比寿舞の鯛を竿につける作業が目の前で見ることが出来るからです。「国立劇場」でも最前列の方は前に荷物を置かないように言われていました。

  • 「お恵比寿舞えと囃やえ」「お恵比寿舞えと囃やえ」のお囃子が頭の中に残っています。

    「お恵比寿舞えと囃やえ」「お恵比寿舞えと囃やえ」のお囃子が頭の中に残っています。

  • 「摺り納め」<br />「これの旦那様はヤイ いま栄えるドーサイ 四方の隅にヤイ 蔵立ててドーサイ 俵の口をヤイ 揃いてドーサイ てっちらしょうとヤイ 積んだれば(ハァーヨイワサーアサ―コレャコレャ)」

    「摺り納め」
    「これの旦那様はヤイ いま栄えるドーサイ 四方の隅にヤイ 蔵立ててドーサイ 俵の口をヤイ 揃いてドーサイ てっちらしょうとヤイ 積んだれば(ハァーヨイワサーアサ―コレャコレャ)」

  • 「門の曲師はヤイ ヨイ曲師ドーサイ 入れてこじたりヤイ 叩いたドーサイ おぅ~じゃくじゃくとヤイ 叩いた(ハァーヨイワサーアサ―コレャコレャ)」

    「門の曲師はヤイ ヨイ曲師ドーサイ 入れてこじたりヤイ 叩いたドーサイ おぅ~じゃくじゃくとヤイ 叩いた(ハァーヨイワサーアサ―コレャコレャ)」

  • 「松摺りのヤイ 藤九郎殿ドーサイ 摺りしな寄せたヤイ 摺り寄せたドーサイ 諸国の宝ヤイ 摺りよせた」

    「松摺りのヤイ 藤九郎殿ドーサイ 摺りしな寄せたヤイ 摺り寄せたドーサイ 諸国の宝ヤイ 摺りよせた」

  • 「畔止め(くろどめ)」<br />「おーいこら これやこれやのお旦那様の御田は おさなみも良う御座ります 水持ちも良う御座ります これやこれやの お旦那様の御田に誰々は行って植えて申したれや 鶴子に亀子に千鶴子 万歳子 ちょうほうこうに なんばんこー てっぴら茶釜のとびじゃっこ」「おら隣の福太郎 かがぁ迄も ちょろりちょろりと入って植えて申したれた」

    「畔止め(くろどめ)」
    「おーいこら これやこれやのお旦那様の御田は おさなみも良う御座ります 水持ちも良う御座ります これやこれやの お旦那様の御田に誰々は行って植えて申したれや 鶴子に亀子に千鶴子 万歳子 ちょうほうこうに なんばんこー てっぴら茶釜のとびじゃっこ」「おら隣の福太郎 かがぁ迄も ちょろりちょろりと入って植えて申したれた」

  • 「上畔から下畔まで 水も通さんように すっぽりこうと申したれや 合わせ畔と云うものもある あーらじも引かず こらじも引かず 四方四角 四つの又の如くに植手申したれや これやこれのお旦那様の 御奥に参ろうや さらば年寄りたちも立ち寄って 畔止め仕る」

    「上畔から下畔まで 水も通さんように すっぽりこうと申したれや 合わせ畔と云うものもある あーらじも引かず こらじも引かず 四方四角 四つの又の如くに植手申したれや これやこれのお旦那様の 御奥に参ろうや さらば年寄りたちも立ち寄って 畔止め仕る」

  • 舞も素晴らしい「えんぶり」ですが、口上や唄、そして太鼓や笛や手びら鉦という楽器の演奏も素晴らしかったです。

    舞も素晴らしい「えんぶり」ですが、口上や唄、そして太鼓や笛や手びら鉦という楽器の演奏も素晴らしかったです。

  • 「田代朳組」の公演が終わるとすぐに「子供えんぶり」が始まります。これは中居林小学校の子供たちが演じます。コロナ禍で3年中断されていた「えんぶり」なので中学生になってしまった子供も参加しているようです。

    「田代朳組」の公演が終わるとすぐに「子供えんぶり」が始まります。これは中居林小学校の子供たちが演じます。コロナ禍で3年中断されていた「えんぶり」なので中学生になってしまった子供も参加しているようです。

  • 太夫の烏帽子からも分かるようにこの朳組は「ナガえんぶり」を奉納します。

    太夫の烏帽子からも分かるようにこの朳組は「ナガえんぶり」を奉納します。

  • この組では太夫は5人います。先頭にたつ太夫を「藤九郎」と呼びます。

    この組では太夫は5人います。先頭にたつ太夫を「藤九郎」と呼びます。

  • 小学生と中学生といえども摺りなどは大人顔負けの技術を持っているようです。この後も50年60年と「えんぶり」に関わっていくことでしょう。

    小学生と中学生といえども摺りなどは大人顔負けの技術を持っているようです。この後も50年60年と「えんぶり」に関わっていくことでしょう。

  • 「松の舞」<br />松の葉に見立てた扇子を持ち、囃子に合わせて唄いながら舞います。「舞いできた、舞いできた、このちょうしにかんまいで、松の舞ともはやせやい」

    「松の舞」
    松の葉に見立てた扇子を持ち、囃子に合わせて唄いながら舞います。「舞いできた、舞いできた、このちょうしにかんまいで、松の舞ともはやせやい」

  • 太夫が大人から子供たちに変わっただけで、それ以外の舞は大人たちの朳組と変わりなさそうです。もちろん子供と先生だけでは無く、朳組が技術指導などしているようです。

    太夫が大人から子供たちに変わっただけで、それ以外の舞は大人たちの朳組と変わりなさそうです。もちろん子供と先生だけでは無く、朳組が技術指導などしているようです。

  • 「えんんこえんこ」<br />銭太鼓(ぜにだいこ)という、鈴とお金をつけた輪を持ち、囃子と「めでためでたの若松様」で始まる唄に合わせて踊ります。昔は親が農作業をしているとき、赤ちゃんをあやすためにお姉さんが踊って見せたのが始まりといわれています。

    「えんんこえんこ」
    銭太鼓(ぜにだいこ)という、鈴とお金をつけた輪を持ち、囃子と「めでためでたの若松様」で始まる唄に合わせて踊ります。昔は親が農作業をしているとき、赤ちゃんをあやすためにお姉さんが踊って見せたのが始まりといわれています。

  • 「田植え」<br />扇子を苗に見立てて右手に、豆絞りを苗の束に見立てて左手に持ち、田植えをする踊りで、唄と囃子に合わせて踊ります。歌詞は5番まであり、太夫たちは植えながら後ろに下がっていくのですが、唄が1番終わるごとに「ヨイサノサ」と掛け声をかけて、苗を束ねているのを解くような仕草をしながら、前に出てきます。また、5番では、「あんまり植えると腰が痛くなるからそろそろやめよう」という意味のことを唄っています。

    「田植え」
    扇子を苗に見立てて右手に、豆絞りを苗の束に見立てて左手に持ち、田植えをする踊りで、唄と囃子に合わせて踊ります。歌詞は5番まであり、太夫たちは植えながら後ろに下がっていくのですが、唄が1番終わるごとに「ヨイサノサ」と掛け声をかけて、苗を束ねているのを解くような仕草をしながら、前に出てきます。また、5番では、「あんまり植えると腰が痛くなるからそろそろやめよう」という意味のことを唄っています。

  • 「大黒舞」<br />大黒様が右の手に槌を持ち、左の手に扇を持って舞います。囃子は無くて大黒様が口上を述べて掛け合いで唄い手の唄が入り、唄に合わせて踊ります。最後はたくさんの米が収穫出来て旦那様がにっこりしたと結びます。

    「大黒舞」
    大黒様が右の手に槌を持ち、左の手に扇を持って舞います。囃子は無くて大黒様が口上を述べて掛け合いで唄い手の唄が入り、唄に合わせて踊ります。最後はたくさんの米が収穫出来て旦那様がにっこりしたと結びます。

  • 「恵比寿舞」<br />恵比寿様が鯛を釣る舞です。囃子に合わせて釣り竿と扇子を使って舞います。<br /><br />

    「恵比寿舞」
    恵比寿様が鯛を釣る舞です。囃子に合わせて釣り竿と扇子を使って舞います。

  • 鯛を釣り上げると「一番の春にはえんぶだごうの金を吊り上げて、二番の春には金銀の鯛をどっさりと釣り上げて、三番の春には竜宮様のお姫様を釣り上げて ここの若旦那とご夫婦なして 円満長者と栄えるように なにをとも お恵比寿だ お恵比寿舞とも囃せやい」と目出度い歌を唄います。

    鯛を釣り上げると「一番の春にはえんぶだごうの金を吊り上げて、二番の春には金銀の鯛をどっさりと釣り上げて、三番の春には竜宮様のお姫様を釣り上げて ここの若旦那とご夫婦なして 円満長者と栄えるように なにをとも お恵比寿だ お恵比寿舞とも囃せやい」と目出度い歌を唄います。

  • 「摺り納め」<br />その名の通り最後の舞です。唄と太鼓に合わせて太夫が舞います。藤九郎を中心に、一列に並んでいる状態で始まり、舞の途中、円状に並び、最後は再び藤九郎を中心に一列になります。<br />

    「摺り納め」
    その名の通り最後の舞です。唄と太鼓に合わせて太夫が舞います。藤九郎を中心に、一列に並んでいる状態で始まり、舞の途中、円状に並び、最後は再び藤九郎を中心に一列になります。

  • お囃子が鳴り始め、2人の太夫が口上を述べながら「畔留め(くろどめ)」という動作をします。この口上は、田の畔(くろ)にねずみの穴などが開いたりして水が漏れることのないように、という意味合いがあります。

    お囃子が鳴り始め、2人の太夫が口上を述べながら「畔留め(くろどめ)」という動作をします。この口上は、田の畔(くろ)にねずみの穴などが開いたりして水が漏れることのないように、という意味合いがあります。

  • この摺りの動作は非常に体力が必要なようで、前の組の藤九郎は途中で倒れてしまいましたし、子供たちの中でも具合が悪くなる子もいたようです。

    この摺りの動作は非常に体力が必要なようで、前の組の藤九郎は途中で倒れてしまいましたし、子供たちの中でも具合が悪くなる子もいたようです。

  • 子供とは思えない所作ですが、顔付を見るとまだまだ小学生です。

    子供とは思えない所作ですが、顔付を見るとまだまだ小学生です。

  • このような伝統文化の根付く土地に生まれ育つことに羨ましさも感じます。いつまでも続けてもらいたいと思います。

    このような伝統文化の根付く土地に生まれ育つことに羨ましさも感じます。いつまでも続けてもらいたいと思います。

  • えんぶり公演は4つの組が出演しますが、2つが終わったところで20分ほどの休憩時間になりました。基本的には同じ構成なので途中で退出することも考えていましたが、あまりに素晴らしいので最後まで見学することにします。

    えんぶり公演は4つの組が出演しますが、2つが終わったところで20分ほどの休憩時間になりました。基本的には同じ構成なので途中で退出することも考えていましたが、あまりに素晴らしいので最後まで見学することにします。

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2023八戸えんぶりの旅

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