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2日間で念願の「えんぶり」を8つも見ることが出来て大満足の旅でした。最後の「史跡根城えんぶり」も終わり、八戸駅へ戻るだけなのですが、バスの時間もあったので「八戸市博物館」の立ち寄ることにしました。本当なら「八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館」に行って合掌土偶を観たいところですが、そんな時間は残っていません。博物館の前には「南部師行公騎馬像」が鎮座しています。館内には考古、民俗、歴史、無形民俗資料の常設展示室があり、八戸の歩みを通観できる構成となっています。考古展示は八戸の縄文時代から中世までを遺跡出土品で、歴史展示は城下町八戸を八戸藩主ゆかりの資料や旧家に伝わる古文書などで紹介しています。民俗展示は地域のくらしを明治時代から現代までの様々な道具が並び、「えんぶり」についての展示も数多くありました。駆け足になりましたが、最後にここを見学できて良かったと思います。バスに乗って八戸駅に戻り、最後にホテルメッツ八戸3階にある「烹鱗」で八戸ラーメンといかめしを食べて今回のJTBの「青森屋」に泊まるツアーは終わりです。帰りの新幹線では同じフリーツアーの方が隣の席にいらっしゃいましたが、ご夫婦で3人掛けの通路側で前後泣き別れになっていました。同じ目に別のツアーであったことがあるので気の毒でしたが、車掌さんに掛け合ってほかの車両の席に移れたようです。お陰でうちは3人掛けを2人で使うことが出来ました。駅で買った檸檬堂にホテルから持ってきた氷を入れて乾杯をしているとすぐに盛岡駅に着き、のんびり東京駅まで戻って旅は終わりました。家に帰って妻にはすぐに洗濯をしてもらい、翌々日には成田へ出発して、台湾の旅が始まります。

JTB旅物語 青森屋2泊3日のフリーツアーで八戸のえんぶりを満喫する旅(9)八戸市博物館でえんぶりを学び、八戸ラーメンを食べて帰路につく。

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2023/02/18 - 2023/02/18

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旅行記グループ 2023八戸えんぶりの旅

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kojikoji

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2日間で念願の「えんぶり」を8つも見ることが出来て大満足の旅でした。最後の「史跡根城えんぶり」も終わり、八戸駅へ戻るだけなのですが、バスの時間もあったので「八戸市博物館」の立ち寄ることにしました。本当なら「八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館」に行って合掌土偶を観たいところですが、そんな時間は残っていません。博物館の前には「南部師行公騎馬像」が鎮座しています。館内には考古、民俗、歴史、無形民俗資料の常設展示室があり、八戸の歩みを通観できる構成となっています。考古展示は八戸の縄文時代から中世までを遺跡出土品で、歴史展示は城下町八戸を八戸藩主ゆかりの資料や旧家に伝わる古文書などで紹介しています。民俗展示は地域のくらしを明治時代から現代までの様々な道具が並び、「えんぶり」についての展示も数多くありました。駆け足になりましたが、最後にここを見学できて良かったと思います。バスに乗って八戸駅に戻り、最後にホテルメッツ八戸3階にある「烹鱗」で八戸ラーメンといかめしを食べて今回のJTBの「青森屋」に泊まるツアーは終わりです。帰りの新幹線では同じフリーツアーの方が隣の席にいらっしゃいましたが、ご夫婦で3人掛けの通路側で前後泣き別れになっていました。同じ目に別のツアーであったことがあるので気の毒でしたが、車掌さんに掛け合ってほかの車両の席に移れたようです。お陰でうちは3人掛けを2人で使うことが出来ました。駅で買った檸檬堂にホテルから持ってきた氷を入れて乾杯をしているとすぐに盛岡駅に着き、のんびり東京駅まで戻って旅は終わりました。家に帰って妻にはすぐに洗濯をしてもらい、翌々日には成田へ出発して、台湾の旅が始まります。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.5
グルメ
4.5
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
高速・路線バス タクシー 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)
利用旅行会社
JTB

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  • 八戸駅へ戻るバスの時間がずいぶんとあったので「八戸市博物館」に立ち寄ることにします。「えんぶり」を最後まで観ていたら立ち寄れないところでした。

    八戸駅へ戻るバスの時間がずいぶんとあったので「八戸市博物館」に立ち寄ることにします。「えんぶり」を最後まで観ていたら立ち寄れないところでした。

  • 本当はもう少し郊外にある「八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館」で、国宝の合掌土偶も見てみたい気はありましたが、そんな時間は残っていません。

    本当はもう少し郊外にある「八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館」で、国宝の合掌土偶も見てみたい気はありましたが、そんな時間は残っていません。

    八戸市博物館 美術館・博物館

  • 博物館の前には「南部師行公騎馬像」が鎮座していました。古今東西人間は騎馬像が大好きなようです。以前は全く興味がありませんでしたが、30歳で行ったイタリアのパドヴァにあるドナテッロの「ガッタメラータ騎馬像」を観てから好きになりました。この騎馬像も馬は3本の足を地面に着けていますが、ウィーンの英雄広場に置かれたカール大公の騎馬像は、彫刻家のアントン・ドミニク・フォン・フェルンコルンが世界で唯一馬の前足を上げて後足2本で立たせています。

    博物館の前には「南部師行公騎馬像」が鎮座していました。古今東西人間は騎馬像が大好きなようです。以前は全く興味がありませんでしたが、30歳で行ったイタリアのパドヴァにあるドナテッロの「ガッタメラータ騎馬像」を観てから好きになりました。この騎馬像も馬は3本の足を地面に着けていますが、ウィーンの英雄広場に置かれたカール大公の騎馬像は、彫刻家のアントン・ドミニク・フォン・フェルンコルンが世界で唯一馬の前足を上げて後足2本で立たせています。

    根城 名所・史跡

  • 地方の小さな市立博物館と思っていましたが、展示された内容は非常に興味深く学ぶことが多かったです。ここに立ち寄る時間が取れてよかったと思います。「甕棺墓」の実物を初めて見ることが出来ました。遺体を一度白骨化させてから土器に定年に埋葬されています。土器の模様も何とも言えません。<br />

    地方の小さな市立博物館と思っていましたが、展示された内容は非常に興味深く学ぶことが多かったです。ここに立ち寄る時間が取れてよかったと思います。「甕棺墓」の実物を初めて見ることが出来ました。遺体を一度白骨化させてから土器に定年に埋葬されています。土器の模様も何とも言えません。

  • 当時の生活を知ることのできる展示も質が高いです。

    当時の生活を知ることのできる展示も質が高いです。

  • 「深鉢形土器」<br />是川堀田遺跡から出土した土器です。「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成するものとして八戸市の是川石器時代遺跡は世界遺産登録されています。

    「深鉢形土器」
    是川堀田遺跡から出土した土器です。「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成するものとして八戸市の是川石器時代遺跡は世界遺産登録されています。

  • 「狩猟文土器」(複製)<br />韮窪遺跡から出土した土器です。複製品ですが、その模様に惹かれました。

    「狩猟文土器」(複製)
    韮窪遺跡から出土した土器です。複製品ですが、その模様に惹かれました。

  • 森の中で弓矢を使ったり、落とし穴などのわなを仕掛けたりした狩猟の情景が浮かんでくるようです。

    森の中で弓矢を使ったり、落とし穴などのわなを仕掛けたりした狩猟の情景が浮かんでくるようです。

  • 「丹後平古墳群出土品」<br />飛鳥時代から平安時代に出土された太刀など、出土品195点が国の重要文化財に指定されています。

    「丹後平古墳群出土品」
    飛鳥時代から平安時代に出土された太刀など、出土品195点が国の重要文化財に指定されています。

  • 蕨手刀は柄と刀身とが一体として造られ、柄の形状に特徴があります。その形が早蕨の新芽の形状に見立てられます。古墳時代の日本への馬の導入以降、馬の生産が盛んとなった東日本で馬上で戦いに使う刀として、当初は山刀のような短い直刀として生まれました。

    蕨手刀は柄と刀身とが一体として造られ、柄の形状に特徴があります。その形が早蕨の新芽の形状に見立てられます。古墳時代の日本への馬の導入以降、馬の生産が盛んとなった東日本で馬上で戦いに使う刀として、当初は山刀のような短い直刀として生まれました。

  • 「金装獅噛三累環頭大刀柄頭」<br />柄頭は刀を飾る金属の1つで、これは真鍮を素材に3つの環を繋げた形をしています。中央部には獅子の頭があしらわれ、環には金象嵌で飛雲があがかれています。このようなデザインは日本国内には例がなく、韓国の羅州市の伏岩里3号墳で同じデザインのものが見つかっているそうです。これも丹後平古墳群出土品の1点です。

    「金装獅噛三累環頭大刀柄頭」
    柄頭は刀を飾る金属の1つで、これは真鍮を素材に3つの環を繋げた形をしています。中央部には獅子の頭があしらわれ、環には金象嵌で飛雲があがかれています。このようなデザインは日本国内には例がなく、韓国の羅州市の伏岩里3号墳で同じデザインのものが見つかっているそうです。これも丹後平古墳群出土品の1点です。

  • 「庚申塔」<br />中国より伝来した道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石塔のことで、人間の体内にいるという三尸虫(さんしちゅう)という虫が、庚申の日の夜に寝ている間に天帝にその人間の悪事を報告しに行くとされていることから、それを避けるためとして庚申の日の夜は夜通し眠らないで天帝や猿田彦や青面金剛を祀り、勤行をしたり宴会をしたりする風習があります。ここには青面金剛が彫られてありました。<br />

    「庚申塔」
    中国より伝来した道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石塔のことで、人間の体内にいるという三尸虫(さんしちゅう)という虫が、庚申の日の夜に寝ている間に天帝にその人間の悪事を報告しに行くとされていることから、それを避けるためとして庚申の日の夜は夜通し眠らないで天帝や猿田彦や青面金剛を祀り、勤行をしたり宴会をしたりする風習があります。ここには青面金剛が彫られてありました。

  • 「おしらさま」<br />昨年の秋に岩手県の遠野へ行った際に「遠野物語」も再読していろいろ学びました。東北地方で信仰されている家の神であり、一般には蚕の神や農業の神、馬の神とされます。神体の多くは桑の木で作った1尺(30センチメートル)程度の棒の先に男女の顔や馬の顔を書いたり彫ったりしたものに、布きれで作った衣を多数重ねて着せたものです。

    「おしらさま」
    昨年の秋に岩手県の遠野へ行った際に「遠野物語」も再読していろいろ学びました。東北地方で信仰されている家の神であり、一般には蚕の神や農業の神、馬の神とされます。神体の多くは桑の木で作った1尺(30センチメートル)程度の棒の先に男女の顔や馬の顔を書いたり彫ったりしたものに、布きれで作った衣を多数重ねて着せたものです。

  • 東北地方には「おしらさま」の成立にまつわる悲恋譚が伝わっています。それによれば昔、ある農家に娘がおり、家の飼い馬と仲が良くなってついには夫婦になってしまいました。娘の父親は怒り、馬を殺して木に吊り下げました。娘は馬の死を知り、すがりついて泣きます。すると父はさらに怒り、馬の首をはねました。すかさず娘が馬の首に飛び乗ると、そのまま空へ昇り、おしらさまとなったのだといいます。

    東北地方には「おしらさま」の成立にまつわる悲恋譚が伝わっています。それによれば昔、ある農家に娘がおり、家の飼い馬と仲が良くなってついには夫婦になってしまいました。娘の父親は怒り、馬を殺して木に吊り下げました。娘は馬の死を知り、すがりついて泣きます。すると父はさらに怒り、馬の首をはねました。すかさず娘が馬の首に飛び乗ると、そのまま空へ昇り、おしらさまとなったのだといいます。

  • 立派な獅子頭も納められています。これは法霊神楽という300年ほど前から山伏達により法霊社(現在のおがみ神社)に奉納されてきたという神楽で使うものです。権現と呼ばれる獅子頭を持って舞う権現舞が特徴で、一斉に歯を打ち鳴らす「一斉歯打ち」が勇壮的な神楽です。<br />https://www.youtube.com/watch?v=OFAHtWBtUUM

    立派な獅子頭も納められています。これは法霊神楽という300年ほど前から山伏達により法霊社(現在のおがみ神社)に奉納されてきたという神楽で使うものです。権現と呼ばれる獅子頭を持って舞う権現舞が特徴で、一斉に歯を打ち鳴らす「一斉歯打ち」が勇壮的な神楽です。
    https://www.youtube.com/watch?v=OFAHtWBtUUM

  • やはり八戸には夏の三社祭にも来なければならなさそうです。出来れば鹿踊りも見てみたいのですが。一度調べてみる必要があります。

    やはり八戸には夏の三社祭にも来なければならなさそうです。出来れば鹿踊りも見てみたいのですが。一度調べてみる必要があります。

  • 「カッコ」は昭和初期まで海岸近くで漁をするための木製の和舟で、「ムダマハギ」とも呼ばれます。木を刳り貫いて「ムダマ(またはホッツ)」と呼ばれる船底部を造り、補助剤となる「ハラキ」や「ミヨシ」と呼ばれる船首部分。「トダテ」と呼ばれる船尾、「タナ」と呼ばれる側板をつけます。

    「カッコ」は昭和初期まで海岸近くで漁をするための木製の和舟で、「ムダマハギ」とも呼ばれます。木を刳り貫いて「ムダマ(またはホッツ)」と呼ばれる船底部を造り、補助剤となる「ハラキ」や「ミヨシ」と呼ばれる船首部分。「トダテ」と呼ばれる船尾、「タナ」と呼ばれる側板をつけます。

  • 古いえんぶりの烏帽子がありました。左がドウサイえんぶりで使う烏帽子で、右がナガえんぶりで使う烏帽子です。五色の房と牡丹の花でその違いが分かります。

    古いえんぶりの烏帽子がありました。左がドウサイえんぶりで使う烏帽子で、右がナガえんぶりで使う烏帽子です。五色の房と牡丹の花でその違いが分かります。

  • 「神功皇后と武之内宿禰」<br />この人形は江戸時代の八戸の豪商だった美濃屋が法霊社の祭り(三社祭の前身)に出していた山車人形で、明治時代になって和泉屋の鈴木家が譲り受けたものです。仲哀天皇の崩御を聞いて反乱を起こした麛坂皇子と忍熊皇子兄弟に対し、武内宿禰は皇子(のちの応神天皇)を抱いて南海に出て紀伊水門に至ります。そして武振熊(和珥臣遠祖)とともに数万の軍を率いて山背から菟道(宇治)を経て、逢坂(京都と滋賀の県境の逢坂山)にて忍熊皇子軍を破った場面です。

    「神功皇后と武之内宿禰」
    この人形は江戸時代の八戸の豪商だった美濃屋が法霊社の祭り(三社祭の前身)に出していた山車人形で、明治時代になって和泉屋の鈴木家が譲り受けたものです。仲哀天皇の崩御を聞いて反乱を起こした麛坂皇子と忍熊皇子兄弟に対し、武内宿禰は皇子(のちの応神天皇)を抱いて南海に出て紀伊水門に至ります。そして武振熊(和珥臣遠祖)とともに数万の軍を率いて山背から菟道(宇治)を経て、逢坂(京都と滋賀の県境の逢坂山)にて忍熊皇子軍を破った場面です。

  • 2回では「山田道子コレクション」というタイトルで雛人形展が開催されていました。ちょうど雛祭りの前でした。

    2回では「山田道子コレクション」というタイトルで雛人形展が開催されていました。ちょうど雛祭りの前でした。

  • 2月は旅行ばかりで家の雛飾りもちゃんと出来ないままで心苦しく思っていました。毎年妻の内裏雛と母が大切にしていた奈良に一刀彫の立雛は飾っています。自分の持っている京都の「東哉」の陶器製の立雛を飾れていないのが気になっています。

    2月は旅行ばかりで家の雛飾りもちゃんと出来ないままで心苦しく思っていました。毎年妻の内裏雛と母が大切にしていた奈良に一刀彫の立雛は飾っています。自分の持っている京都の「東哉」の陶器製の立雛を飾れていないのが気になっています。

  • 象牙の可愛らしい内裏雛が飾ってありました。40年近く前に池袋西武のアンティークショップに象牙の雛人形が売ってたのですが、その当時の50万円という値段に手が出ませんでした。三人官女に五人囃子までそろった見事なものでしたが、買わなかったことをずっと悔やんでいます。

    象牙の可愛らしい内裏雛が飾ってありました。40年近く前に池袋西武のアンティークショップに象牙の雛人形が売ってたのですが、その当時の50万円という値段に手が出ませんでした。三人官女に五人囃子までそろった見事なものでしたが、買わなかったことをずっと悔やんでいます。

  • 角雛というのは初めて見ました。敷いてある畳が家にある有職畳と同じ縁です。30年来の友人の奥さんの実家が京都の古い畳屋さんで、その方のお父さんが作られた畳をいただいたことがあり、長年大切に使っています。

    角雛というのは初めて見ました。敷いてある畳が家にある有職畳と同じ縁です。30年来の友人の奥さんの実家が京都の古い畳屋さんで、その方のお父さんが作られた畳をいただいたことがあり、長年大切に使っています。

  • 「えんぶり」で被る帽子は高さが50センチもある特徴的な烏帽子です。この烏帽子に神様が降りてくるとも伝えられ、各組では烏帽子を神様として祀っています。その形から馬の頭をかたどったともいわれます。

    「えんぶり」で被る帽子は高さが50センチもある特徴的な烏帽子です。この烏帽子に神様が降りてくるとも伝えられ、各組では烏帽子を神様として祀っています。その形から馬の頭をかたどったともいわれます。

  • 烏帽子の図柄にはある程度の規則性があり、代かきや田植えなどの農作業の様子、お金や鯛などの目出度い物、鶴や亀などが描かれていますドウサイサイえんぶり」の烏帽子には前に房が付いていて、「ナガえんぶり」には付いていません。

    烏帽子の図柄にはある程度の規則性があり、代かきや田植えなどの農作業の様子、お金や鯛などの目出度い物、鶴や亀などが描かれていますドウサイサイえんぶり」の烏帽子には前に房が付いていて、「ナガえんぶり」には付いていません。

  • リーダーである藤九郎(とうくろう)は牡丹の花のついた烏帽子を被ります。<br />牡丹の花の下には田んぼの代かき馬と早乙女が描かれています。同じ「ナガえんぶり」の藤九郎の烏帽子でも、ウツギの花がついている組もあります。

    リーダーである藤九郎(とうくろう)は牡丹の花のついた烏帽子を被ります。
    牡丹の花の下には田んぼの代かき馬と早乙女が描かれています。同じ「ナガえんぶり」の藤九郎の烏帽子でも、ウツギの花がついている組もあります。

  • この烏帽子は「上田面木(かみたものき)朳組」のもので、伝承によると「八太郎朳組」と喧嘩になった際に烏帽子を田んぼに叩き落されたそうです。これ以降この組では烏帽子を黒く塗り、藤九郎の烏帽子には牡丹の花を付けずに描いているそうです。

    この烏帽子は「上田面木(かみたものき)朳組」のもので、伝承によると「八太郎朳組」と喧嘩になった際に烏帽子を田んぼに叩き落されたそうです。これ以降この組では烏帽子を黒く塗り、藤九郎の烏帽子には牡丹の花を付けずに描いているそうです。

  • 「中居林朳組」は太夫が5人で摺りますが、これは江戸時代に飢饉があった年にお殿様の前で披露するとき、凶作で披露出来なくなっていた沼館村と白銀村から1人づつ加えて披露した名残だそうです。

    「中居林朳組」は太夫が5人で摺りますが、これは江戸時代に飢饉があった年にお殿様の前で披露するとき、凶作で披露出来なくなっていた沼館村と白銀村から1人づつ加えて披露した名残だそうです。

  • 烏帽子と「ジャンギ」と「鳴り子」が展示されています。

    烏帽子と「ジャンギ」と「鳴り子」が展示されています。

  • 8つの「えんぶり」を観てきましたが「鳴り子」を近くで見るのは初めてです。使い込んだ時間の長さを感じます。鳴子板(なるこいた)と金輪(かなわ)も古いもののようです。

    8つの「えんぶり」を観てきましたが「鳴り子」を近くで見るのは初めてです。使い込んだ時間の長さを感じます。鳴子板(なるこいた)と金輪(かなわ)も古いもののようです。

  • 「ジャンギ」も使い込まれてすり減っています。金輪(かなわ)もこれ専用のものではなくて、昔近所の工場の前で拾ってきたような部品のような感じがします。

    「ジャンギ」も使い込まれてすり減っています。金輪(かなわ)もこれ専用のものではなくて、昔近所の工場の前で拾ってきたような部品のような感じがします。

  • ジャンギにつける金輪には特にルールは無さそうです。

    ジャンギにつける金輪には特にルールは無さそうです。

  • 「太鼓」は木の枠に嵌め込んだ大きさの違う2つの締め太鼓を使います。頭の中に太鼓の音がまだ残っています。

    「太鼓」は木の枠に嵌め込んだ大きさの違う2つの締め太鼓を使います。頭の中に太鼓の音がまだ残っています。

  • 「手びら鉦」の擦り合わせる音色も耳に残っています。

    「手びら鉦」の擦り合わせる音色も耳に残っています。

  • 「金輪切」は「えんぶり」の中で披露される手品で使われます。六丁の金輪を組み合わせて、口上とともに机や大皿などいろいろなものを作り、最後にはまたバラバラにします。

    「金輪切」は「えんぶり」の中で披露される手品で使われます。六丁の金輪を組み合わせて、口上とともに机や大皿などいろいろなものを作り、最後にはまたバラバラにします。

  • 「爪子(つまご)」は藁で編んだ藁沓です。「蒲脛巾(がまはばき)」は脛当てで、蒲の葉を編んで作った脚絆(きゃはん)のことです。遠野を旅した時に出会ったガイドさんは魔戒女性でしたが、師匠の伯母さんについてワラツマゴという雪靴が編めると言っていたことを思い出しました。

    「爪子(つまご)」は藁で編んだ藁沓です。「蒲脛巾(がまはばき)」は脛当てで、蒲の葉を編んで作った脚絆(きゃはん)のことです。遠野を旅した時に出会ったガイドさんは魔戒女性でしたが、師匠の伯母さんについてワラツマゴという雪靴が編めると言っていたことを思い出しました。

  • 藍染の「胸当て」と「股引」は太夫の衣装です。

    藍染の「胸当て」と「股引」は太夫の衣装です。

  • 古い藍染の羽織はシンプルです。

    古い藍染の羽織はシンプルです。

  • 農民が手に持っている棒が「えんぶり」の語源にもなっている「朳(えぶり」です。

    農民が手に持っている棒が「えんぶり」の語源にもなっている「朳(えぶり」です。

  • 「朳(えぶり)」は水を引いた田圃を平らに掻き均す代掻きに使う農具です。「えんぶり」の名称は土の魂を揺さぶり起こすという小の農具の名前が由来とされ、舞うことを「摺る」と称するのがその名残とされます。

    「朳(えぶり)」は水を引いた田圃を平らに掻き均す代掻きに使う農具です。「えんぶり」の名称は土の魂を揺さぶり起こすという小の農具の名前が由来とされ、舞うことを「摺る」と称するのがその名残とされます。

  • 「若水汲み」<br />小正月の朝いちばんに家の主人が井戸の水を汲みに行きます。その水で朝食を作ります。本来の若水(わかみず)とは、立春の日に宮中の主水司から天皇に奉じた水のもとを指しました。後に元日の朝に初めて汲む水、井戸から水を汲んで神棚に供えることを指すこととなります。若水は邪気を除くと信じられ、神棚に供えた後、その水で年神への供物や家族の食事を作ったり、口を漱いだり茶を立てたりしました。

    「若水汲み」
    小正月の朝いちばんに家の主人が井戸の水を汲みに行きます。その水で朝食を作ります。本来の若水(わかみず)とは、立春の日に宮中の主水司から天皇に奉じた水のもとを指しました。後に元日の朝に初めて汲む水、井戸から水を汲んで神棚に供えることを指すこととなります。若水は邪気を除くと信じられ、神棚に供えた後、その水で年神への供物や家族の食事を作ったり、口を漱いだり茶を立てたりしました。

  • これで太夫ともお別れです。路線バスで八戸駅に戻りました。

    これで太夫ともお別れです。路線バスで八戸駅に戻りました。

  • 八戸駅に併設された「ホテルメッツ八戸」の3階にある「烹鱗」という店でお昼を食べました。まずはスケジュールを完遂したので乾杯します。

    八戸駅に併設された「ホテルメッツ八戸」の3階にある「烹鱗」という店でお昼を食べました。まずはスケジュールを完遂したので乾杯します。

    いかめしや 烹鱗 グルメ・レストラン

  • 最後のお昼は八戸ラーメンです。シンプルな味で体も温まり、とても美味しかったです。スープには鶏ガラと長ネギとニンニクなどの地元食材をふんだんに使い煮干でだしを取るのが特徴なようです。特製の醸造醤油で仕上げる味は、あっさりとしてどこか懐かしさを感じ、麺は手もみの細縮れ麺がいいです。

    最後のお昼は八戸ラーメンです。シンプルな味で体も温まり、とても美味しかったです。スープには鶏ガラと長ネギとニンニクなどの地元食材をふんだんに使い煮干でだしを取るのが特徴なようです。特製の醸造醤油で仕上げる味は、あっさりとしてどこか懐かしさを感じ、麺は手もみの細縮れ麺がいいです。

  • セットのイカ飯も美味しかったです。

    セットのイカ飯も美味しかったです。

  • 祭りの最中だというのに閑散とした八戸駅です。

    祭りの最中だというのに閑散とした八戸駅です。

    八戸駅

  • 午後2時16分発の「はやぶさ28号」で東京に戻ります。

    午後2時16分発の「はやぶさ28号」で東京に戻ります。

  • 来るときは駅構内など見ないで旅をスタートさせてしまったのでじっくり見ておきます。

    来るときは駅構内など見ないで旅をスタートさせてしまったのでじっくり見ておきます。

  • 函館からの新幹線が到着しました。今回八戸が最北端で、この先の新幹線には乗ったことがありません。

    函館からの新幹線が到着しました。今回八戸が最北端で、この先の新幹線には乗ったことがありません。

  • 駅の売店で買った檸檬堂にホテルでもらってきた氷を入れて乾杯です。

    駅の売店で買った檸檬堂にホテルでもらってきた氷を入れて乾杯です。

  • 3人席の通路側には大生が1にん座られましたが、連れの奥さんは後ろの席でした。この辺りの座席は同じJTBのフリーツアーの方々のようです。昨年の男鹿半島の旅では同じように夫婦でバラバラの席にされたので気の毒でした。この辺が旅行会社とJRの連携が良くないと思います。車掌さんにお願いして別の車両に移られたので一種に座れたのだと思います。

    3人席の通路側には大生が1にん座られましたが、連れの奥さんは後ろの席でした。この辺りの座席は同じJTBのフリーツアーの方々のようです。昨年の男鹿半島の旅では同じように夫婦でバラバラの席にされたので気の毒でした。この辺が旅行会社とJRの連携が良くないと思います。車掌さんにお願いして別の車両に移られたので一種に座れたのだと思います。

  • そんなことをしているうちに盛岡に到着しました。昨年の盛岡の旅で入った「東屋」という蕎麦屋が見えました。岩手山は反対側ですし、ここから先の山々も反対側の車窓です。

    そんなことをしているうちに盛岡に到着しました。昨年の盛岡の旅で入った「東屋」という蕎麦屋が見えました。岩手山は反対側ですし、ここから先の山々も反対側の車窓です。

  • 東京に向かって最後に見えるのは筑波山くらいです。本当は大木屋で途中下車し手池袋に向かいたかったのですが、企画切符なので行き先変更できないのが面倒です。家に帰ってそのまま妻に衣類を洗濯してもらい、新たな荷造りをして翌々日には台湾へ出発します。

    東京に向かって最後に見えるのは筑波山くらいです。本当は大木屋で途中下車し手池袋に向かいたかったのですが、企画切符なので行き先変更できないのが面倒です。家に帰ってそのまま妻に衣類を洗濯してもらい、新たな荷造りをして翌々日には台湾へ出発します。

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