2021/12/23 - 2021/12/23
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ちふゆさん
2021年12月23日(木)3時半前、友人との忘年会の後、思い付きで八坂神社南楼門から清水寺へ向かう。石鳥居正面に八坂通まで続く下河原通を南に進む。下河原の名前は、高台寺山から流れる菊渓川と音羽山から流れる轟川がここで合流し、砂礫地を作っていたことに由来する。
かつてはこの辺りも花街として栄えたところだが、祇園の「都をどり」と共に「東山をどり」が日本最初の博覧会の附博覧として上演されていたが、その後衰退し1886年(明治19年)に祇園甲部に合併され消滅した。
すぐに東大谷参道が北に始まる。東本願寺の飛地境内地である大谷祖廟へ続く参道。大谷祖廟(東大谷)は、親鸞聖人の御廟所(お墓所)で、本願寺第8代蓮如上人をはじめ、本願寺歴代と全国の門徒のご遺骨が納められている。
そのまま南に進むと「火災消除 秋葉三尺坊大権現」の石碑が左手にある。東景寺の山門前。江戸中期の1784年に上岡崎村に創建された寺院で、幕末の1860年にこの地に移された。曹洞宗の寺院で、本尊は火災消滅の霊験ある秋葉三尺坊大権現を安置している。1300年前に信州に出現した観音大士の化身。
通常非公開のお寺だが、予約すれば拝観させて戴けるそうだ。門の内側に鳥居が見えるが、神仏習合の名残。当時は禰宜、曹洞宗の僧侶、当山派の修験が奉仕し、別当には僧侶が就いたそうだ。鎮守神の火防稲荷神である鷹義大明神が、秋葉三尺坊大権現・秋葉山大権現とともに祀られている。
さらに南に進むと、この通りには似合わない7階建てのグレーシィ京都東山と云うマンションがあるが、そのすぐ南の人家の下を潜って東に入る道がある。奥は細いトンネル状の路地になっていて、一列に並べられた石と板塀が緩く昇るように続く。これが石塀小路(いしべこうじ)で、曲がりくねってねねの道に続く。
明治末期から大正時代にかけて形成された京情緒漂う路地空間で、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。敷き詰められた石畳の一部は廃止された京都市電の敷石を移設したもの。
1枚目の写真の右手奥のオレンジ色の看板は「しぇりークラブ」と云うスペイン料理とシェリー酒と和酒専門店。2011年の2月に家族の食事会で行ったことがある(下の写真)。なかなかいい雰囲気でスペイン料理も良かった。なお、その奥に小さく石門のように見えるのは水道管の渡し。
ここを過ぎると石積みの塀と古い御影石の石畳の小径になる。グレーの石と濃い緑に囲まれてた道で、とても趣がある。かつてこの辺りは、近くの川が増水氾濫することが度々あり、その対処として石積みを築き、その上に各戸が建てられた。
円山公園の長楽館の東から南に続くねねの道(旧高台寺道)に出て、南に進むと高台寺入口に到着。高台寺は秀吉の正室である北政所(ねね)が秀吉の冥福を祈るため建立した寺院。ここも何回か行ってるけど、最後は2012年の3月だと思う。
高台寺入口の坂を上がらずに並行する維新の道を進むと、今回は行ってないが京都霊山護國神社がある。維新の志士を始め、日清・日露・第2次大戦での京都府出身の英霊を奉祀する神社で1868年(明治元年)の創建。ここは2013年の4月に行った。
https://www.facebook.com/media/set?set=a.478597885543574&type=1&l=223fe1adec
直進すると一年坂。南東方向から東に曲がり二年坂に突き当たるわずか85mほどの緩やかな坂道。はっきりした由来は不明だが、三年坂に二年坂に続く坂なのでこう名付けられたらしい。一念坂とも書く。1992年に二年坂とともに整備された。
二年坂は高台寺入口から見えた京都霊山護國神社の鳥居から三年坂に抜ける約130mの坂。南に向かってわずかに右に曲がりながら上り、坂の最上部は階段になっている。平安初期の大同2年(807年)に開かれたことから二年坂と云われるが、正式には二寧坂(にねいざか)。
階段までは石畳のなだらかな坂道で、道の両側には旧くからの古道具屋、陶磁器屋、土産物屋などが軒を並べていおり、慎ましやかでおっとりとした構えが印象的。階段の下に建つ石の標識の題字は茶道裏千家15代千宗室宗匠によるもの。
階段を上がると三年坂。八坂の塔から東南東に向かい、二年坂が合流した先で南に曲がって清水坂と五条坂の合流地点まで上る380mの坂道。清水坂に合流する手前の階段部分を覗けば緩やかな石畳の坂。
坂の両側には階段部分も含めて昔ながらの建物が残り、京都のお菓子や伝統工芸品などの店が隙間なく並んでいる。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
三年坂の名は大同3年(808年)に出来たからと云うが、二年坂の方が先に出来たってこと? ちょっと疑問。「この坂で転ぶと三年以内に死ぬ」と云われるが、その三年坂は和歌山城の南にある坂で、ここではない。話が広がって「二年坂で転ぶと二年以内に死ぬ」とまで云われてるそうで、デマの広がりは怖いものだ。和歌山城の話は下記参照。
https://4travel.jp/travelogue/11719423
正式には産寧坂(さんねいざか)と云う。清水寺の子安塔に続く坂で、産は「産む」、寧は「安らか」という意味からこの坂を通って清水寺を参詣すると安産すると云われる。二年坂の正式名称の二寧坂は産寧坂に続くことから名付けられたようだ。なお、子安塔は明治の終わりまで清水寺の仁王門の左手前に建っていたが、現在は本堂の南に位置する丘の上に移築されている。
また、清水寺に参拝した人がこの坂で祈願を再び深くし、願いが叶うと御礼参りに再び通る坂と云うことから再念坂とも呼ばれる。個人的な見解だが「さんねいざか」が訛って「さいねんざか」とか「さんねんざか」になる字が当てられ、意味が後付けされたように思う。
階段を上ると清水坂。東大路通の清水道交差点から東に入り、清水寺の前まで東南東に向かって上る590mの坂道。わずかに左右に曲がりながら上るかなりの急坂。名前はもちろん清水寺に通じる坂であることから。東大路通から三年坂との合流点までは開けたのは近世以降で、三年坂から上るのがメインの参道だった。
三年坂は現在の清水坂の真ん中より少し清水寺寄りの東山五条に続く五条坂との分岐・合流点に繋がっている。ここから先が一番賑わうところで、清水寺門前会と云う商店街に民工芸品、菓子、陶磁器、刃物、仏具、扇子、食事、喫茶、茶、七味唐辛子など30軒を超える店舗が軒を連ねている。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.9011218128948131&type=1&l=223fe1adec
この道を歩くのは2013年の4月以来。下の写真を見ると季節が違うとは云え、人出の違いに改めて感心する。
石塀小路
https://www.facebook.com/media/set?set=a.478596412210388&type=1&l=223fe1adec
二寧坂
https://www.facebook.com/media/set?set=a.478599732210056&type=1&l=223fe1adec
産寧坂
https://www.facebook.com/media/set?set=a.478600368876659&type=1&l=223fe1adec
清水坂
https://www.facebook.com/media/set?set=a.478600968876599&type=1&l=223fe1adec
清水寺へ到着するが、続く
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