火山と温泉 チリとの国境沿いの町コパウエ Copahue

2023/01/24 - 2023/01/28

イグアスに負けずおとらず美しいアグリオの滝を見にネウケン州へ４泊５日の旅行。拠点はチリとの国境近くのカビアウエの町でしたが、近くのコパウエの町も火山と温泉で有名なので訪れてみました。３日目にコパウエ火山へ登るトレッキングのツアーに参加、４日目に温泉で足湯を楽しみました。

エリア その他の観光地(アルゼンチン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス 徒歩

１月２６日

気温４℃。コパウエ火山トレッキングのツアーはカビアウエの町を６時に出発。当初は６時半にピックアップだったのですが前日に連絡があって30分早まりました。ホテルの朝食が８時半からなので残念。

ピックアップが最後だったので４WDの荷物席でした。軍隊か。

８時ちょっと前。標高1600メートルのカビアウエから2200メートル地点まで来ました。日の出直後で風が強くてひじょーに寒い。たぶん参加者のほとんどがこんなはずでは..と思っていたでしょう。

私は先月のペンギンツアーで学習済みなので、上は５層で下は３層プラス帽子にマスクでしたがそれでもやや寒かった。手袋が必要でした。ヘルメットとストックが支給され、動けば暖かくなるというガイドに促されて山歩き開始です。

まもなく日が昇り始めて寒さがやわらいできました。30分早く出発した意味がわからない。

ときどき止まりながらガイドの話が。火山岩なんか観察したりして。

氷が。夜は氷点下なのでしょう。

１時間半ほど歩いて最初の休憩。

アグリオ川の源流です。カビアウエとコパウエへ二手に分かれてから再び合流、アグリオの滝へと注ぎます。

ぬるい。酸性の水だそうですが無臭でした。

参加者の年齢層が幅広いので進度に差ができ始めました。

かなりの角度の砂の斜面を登ります。

なかなかの絶望的な景色。風に巻き上げられた砂がときおり竜巻のように渦を巻きます。

砂が深いのでガイドが一歩一歩踏み段をつくっていきます。

３時間かけて2800メートルまで登ってきました。左側にクレーターがあるのが本日のクライマックス。

クレーター湖は強酸性のミントグリーン色の湖水。

コパウエ火山 山・渓谷

氷河が黒っぽくて残念。雪解け水で川や滝の水量が多い11月から12月にかけてがカビアウエ・コパウエ観光のベストシーズンだそう。スキー場もあるので冬もか。

奥に滝が見えます。

人がいるところがクレーターの展望台。強い風が右側から吹き付けます。火山ガスが運ばれてくるのでマスクを着用します。

広々とした景色を見ながら昼食。東にカビアウエ湖。湖の色が鮮やかになってきました。火口から吹き抜ける風のせいでカビアウエには雪はそれほど積もらないそうです。ときどき火山ガスのために警報が出るそうです。

西にメリソ湖。その上にコパウエの小さな温泉町が見えます。火口からは山で遮られていて風もそれほど強くなく、積雪が５-６メートルにまで達するそう。冬にはカビアウエからはスノーモービルで行くそうです。

高山らしい色合い。サングラス必須です。

さて下ります。下りるというより砂の上を滑り落ちていくかんじです。

最初の休憩地まで戻ってきました。

ふたたびアグリオ川の源流をまたぎます。ガイドが一人ひとり手を取ってくれます。

まだかなーまだかなー、と歩いていました。

ようやく車がみえてきました。長かった。

みなさん入念にストレッチ。

カビアウエへ帰ります。今回は荷台じゃなくてよかった。

火山のふもとは三途の川感が強い景色でした。

コパウエを出るところにある小さな川の橋を渡るときにみなさん大盛りあがりでした。なぜ。

15時すぎにホテルに到着。全身砂だらけなのでとりあえずシャワー。

夕食。お約束のレモネード。お客はみんなレモネードを注文していた。

ニュウケ ベジタリアン

豆腐が入ったヤマニ（玄米）のリゾット。ベジタリアンの店でした。プエルトマデーロやレコレタのおしゃれな店よりもぜんぜんおいしい。

チリ松のシルエットがカビアウエらしい夕暮れ。

１月２７日

コパウエの温泉を訪ねてみます。カビアウエから出ているミニバスに乗ります。

昨日登ったコパウエ火山。

30分ほどでコパウエのバスターミナルに到着。バスの本数が少ないのでちょっとだけ見て30分後のバスでカビアウエに帰ることも考えていましたが、意外に面白そうなので夜のバスで帰ることにします。

コパウエ温泉 観光名所

ターミナルの裏には温泉施設が。のぞいてみたら病院の待合室のようでした。本格的な湯治施設。

まずは町歩き。とりあえず町の入口のゲートへ。

そのそばにレモンの水という看板が。？となっているとそばにいた観光客が説明してくれました。進んでみます。

あちこちで湯気とともに泥がコポコポと湧き出ています。

泉のようにお湯が湧いています。他の人に習って持っていたペットボトルの水を捨てて、汲み上げて味見。たしかにレモンの味がする水でした。不思議。

カビアウエ・コパウエは合わせて観光のキャパが2500人しかないそうです。スキーや湯治場として有名ですがいい感じに寂れて（錆れて）います。

ルピナスでしょうか。あちこちに咲いていました。

町の奥は丘になっていて見晴らしがよさそう。

丘のふもとには残雪が。

町を見返したところ。

残雪が雪のドームになっています。くぐれるようなので行ってみます。滑りそうですが火山岩がいいグリップになっていました。

雪解け水があちこちから滴っていますが案外濡れませんでした。安心してカメラを扱えます。

同じようなところはアルゼンチンやチリにいくつもあって、きれいな写真では雪が青光りしているのですがここは白いままでした。

丘を登ってみます。十字架が。

コパウエの小さな町を一望。真ん中の青銅色の屋根がメインの温泉施設。

マリア様が町を見守っています。

先ほどの残雪が眼下に。

さて温泉をのぞいてみましょう。

飲料水の案内板。

人々がかわるがわる汲んでいきました。

水着着用ですが人が写らないようにアングルに気を遣います。

コポコポと気泡が湧き出ています。かすかに硫黄の匂いがします。

足湯場に来ました。タオル持参で下に海パンを履いてきたので準備は完璧。

縁に腰掛けて少しがんばると底に足が届きます。藻のようなものでぬるっとしていました。湯温はぬるめですが底は少し熱かった。

さらに施設をまわります。

温水プールみたいなところではライブ音楽で盛り上がっていました。

いいかんじにひなびています。

火山の町コパウエ。右の小さな小屋はゴミ置き場。動物対策でしょうか、ずいぶん立派です。

温泉施設の前に小さな教会が。

中は松の木の香りがしました。

温泉が池のようです。

こちらは泥浴施設。

あちこちからお湯が湧き出ています。

温泉の川が流れています。

ターミナル向かいのホテルのカフェで休憩。バスの発車まで時間をつぶそうと思いましたが、日が落ちてきて寒くなってくしゃみが３回。

というわけでまたまた足湯へ。つかりませんでしたが石のベンチがじんわり温かいので。

バスの時間が迫ってきました。温泉は閉館しました。

気温が下がったほうが湯気が多くていいかんじです。

20時半発のバス。ちょうど日が沈むところでした。

ホテルに戻ってきました。コパウエは小さな町と聞いていたので行こうか迷いましたが行ってよかった。カビアウエとは趣がまったく異なりました。

初日と２日目に行ったレストランで最後の夕食。

クイン レストラン その他の料理

食後に湖畔へ。前日までより寒くありませんでした。今日も星がきれいでした。

この旅行記へのコメント （2）

• ヨコロコさん 2023/04/02 20:25:25

  はじめまして

  南米には行ったことがなく、マチュピチュやウユニ塩湖はbucket listの上位にあるのですが、行ける目途は全くなしです。さとうさんの旅行記を見て、ますます南米に行きたくなりました。
  
  レモネードお好きなんですね。私は飲み物と言えば、とりあえずビールです ^^;
  
  次回のさとうさんの南米旅行記を楽しみにしています。

  さとうさん からの返信 2023/04/03 10:31:22

  RE: はじめまして

  ヨコロコさんはじめまして。旅行記読んでいただきありがとうございます。
  日本からだと南米は遠いので時間がかかりますが、アルゼンチンだと通貨暴落中なので豪遊できますよ。南アルゼンチンにはおいしいおいしいパタゴニアビールもあります。