2021/05/26 - 2021/05/29
641位(同エリア795件中)
三峯霧美さん
和歌山の旅の最終日は和歌山市の神社と紀三井寺巡礼です。
朝一番に日前宮に行き、伊太祁曽神社・竈山神社と巡り、西国札所の紀三井寺へ。
石段を登りながら、塔頭をお参りしていきます。
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7:30 ドーミーインをチェックアウトして、立駐のおじさんに挨拶して出発
7:45 日前神宮・國懸神宮 ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう
二社とも式内社 紀伊国一宮 二つ合わせて日前宮。
車は道路と鳥居の間が駐車場になってて、そこに停めました。日前神宮 國懸神宮 寺・神社・教会
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日前神宮、國懸神宮ともに御神体は鏡。
日前大神は天照大神の別名で、ここは大和国の西の出口当たり、東の出口の伊勢神宮と同等だったと伝わります。 -
御神体の鏡は伊勢神宮の八咫鏡よりも前に鋳造されたそうです。
当初は海の側に鎮座していて、垂仁天皇の時代に現在地に遷座したと伝わり、旧社地には浜宮があるそうです、残念ながら時間が無くて浜宮のお参りはあきらめました。 -
祓所 この先は撮影禁止なのです。
鬱蒼とした杜の中に広い砂利の参道が続き、二つの本殿と摂社、末社がぽつぽつと点在しています。
朝の清々しさが心地よく。朝のお参り散歩で、神様にいろいろ報告するのはいいかも。 -
社殿は大正時代にすべて改修されています。明治~大正~昭和期に建てられた神社の様式です。
社務所 御朱印を頂きました。
周辺の神社で一番早い時間から御朱印がいただけるので、この日最初の参拝です。 -
コロナ下、書置きの御朱印です。
さて、旅の最終日、怒涛の神社巡りの始まりです、次の神社に向かいます。 -
8:27 伊太祁曽神社 いたきそじんじゃ
式内社 紀伊国一宮
途中、新しい道ができてて、古いナビは大混乱(笑)おかげで道を間違えました。伊太祁曽神社 寺・神社・教会
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櫛磐間戸神社 鳥居を入ってすぐに鎮座
櫛磐間戸命 くしいわまとのみこと 豊磐間戸命 とよいわまどのみこと
門の守護の神様です -
神社の周囲は古墳群があって、神社の向かい側は「ときわ山」という横穴式の古墳です。
きっと古くから祭祀が行われていた場所なのでしょう。 -
駐車場は神社正面をさらに進んだところ。
二階建ての社務所があり、駐車場に面した所には小さなカフェがありました。 -
二の鳥居の正面は切通しになっていて、もともとはこっちが参道だったのでしょうか
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切通しの向かい側が神社正面です。
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創建時期は不明、先ほど参拝してきた日前宮の場所に祀られていたのが、日前宮が祀られることになったので、こちらに遷座したんだそうです。
参道は池にかかる神橋があります。 -
新緑がとても綺麗です。木の神様が祀られているのにふさわしいかも。
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手水舎 コロナ下、使われていません。
手水舎越しに、この旅の相棒が写り込んでます。 -
巫女さんが足早に社殿に向かいます。
この後、神職さん、巫女さん、カフェのマダムはじめ職員に方たちが本殿前で朝拝されてました。 -
石段の上部には割拝殿のような形の建物があります。
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石段を登り切ると正面が拝所。
主祭神は 五十猛命 いたけるのみこと
左側に 大屋都比賣命 右側に 都麻津比賣命
素戔嗚尊の子で、木の神様です。 -
本殿 五十猛命は国中に樹木を植えて廻ったと日本書紀に書かれています。
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右側の脇殿 都麻津比賣命
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朝拝の間、一般参拝者は拝殿の周囲で、心の中で一緒に参拝しているようでした。
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割拝殿から振り返って境内を見下ろす。
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木俣くぐり この木の俣をくぐると難を逃れられるそうです。
この木は御神木だった杉で、昭和に落雷で内側が燃えて空洞になって、枯れ死してしまったそうです。
古事記の大国主命の木俣くぐりの神話を実体験できるとありました。 -
割拝殿には木に刻まれた干支の像がならんでいます。
チェーンソーで作ったんだそうですよ、すごい! -
蛭子神社 内側に扉が並んでいます、明治以降の政府の指示と思いますが、氏子地域に祀られていた22の産土神を合祀したそうです。
右側には立派な龍神様 -
霊石 おさる石
猿の顔に見えますか?昔は参拝前に手を当てて、心を鎮めるための石だったそうで、
今は首より上の病に霊験があるんだそうです。 -
氣生神社 主祭神の五十猛命の荒御霊を祀る摂社
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伊勢神宮の遥拝所 こっちの方向なんだね~。
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御朱印を頂きました
木乃神 -
8:56 駐車場から祇園社の参道があります。次の神社に行かなくちゃならないので、気が急いていて鳥居からお参りしました。
さあ、出発だ。 -
9:18 竈山神社 式内社
神武天皇の長兄 五瀬命を祀ります。
新しい道はナビじゃ田んぼの中を通ってて、その道を使って到着。
日影に車を停めよう。竈山神社 寺・神社・教会
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参道を歩いて行くと、少年野球の男の子たちがランニングしてます。
アゴが上がって体幹ブレブレのフォーム・・そばにいるコーチが走らせるのも、無理はない。頑張れ少年! -
薄暗い参道を抜けると、神門。
ん?なんか、この造りは近年の造営っぽい。
祭神の五瀬命は、神武天皇の東征のおり、矢傷がもとでこの近くで亡くなり、神社の奥にある竈山に葬られたたとあります。 -
元々は五瀬命を祀る小さな神社だったそうですが、昭和に入って神武天皇の神話に出てくる場所が次々に整備されて、ここものその一つだったようですね。
大正時代に官幣大社に格上げになり、昭和に大きな社殿が造られました。 -
立派な拝殿
式内社に記載のある古社で、羽柴秀吉の紀州征伐で焼失し、社領も没収されてしいます。
紀州藩主の徳川頼宣が社殿を再建しますが、氏子と社領がなく衰微。
明治までは世襲していた神職がいたそうです。 -
明治に入って村社になり、大正時代には官幣大社に昇格して、昭和13年に国費が投入され境内を拡張、社殿を造営。
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東征の物語の中では、五瀬命は矢傷の痛みと敵に復讐できない悔しさに雄たけびをあげ亡くなります。
神武天皇の東征は兄の敵討ちという要素も加わるわけです。 -
境内社
大切な兄を亡くし敵討ちに燃えるって、お話し的には盛り上がるところなので、戦前の政府は、そこをちゃんと押さえたって所かもしれません。 -
境内社 青葉神社
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頂いた御朱印
肇國宏遠は教育勅語の言葉 神武天皇が国を肇め(はじめ)たことは極めて広遠である・・、私の父は真っただ中に育ったので暗記してたようです。
いいこと書いてありますが、すべて皇室国家のためだというのが、戦前教育のテーマですね。 -
9:38 紀三井寺に向かいます。
神社の奥にある彦五瀬命の御陵。
写真は車でちょうど目の前で信号待ちしていたので撮影。宮内庁が管理してます。 -
9:50 紀三井寺 線路の手前の有料駐車場に到着
ここで、西国札所の和歌山県内がコンプリートです。
2020年は開創1250年で50年に一度の秘仏本尊の御開帳が行われていましたが、コロナの影響で中断されたので、2021年のこの時期に再度御開帳が行われています。ちょっとラッキー。紀三井寺 寺・神社・教会
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紀三井山金剛寶寺護國院 通称紀三井寺
西国三十三所 第二番札所
770年に為光という唐の僧が名草山の上から光が発せられるのを見て山を登り、千手観音を感得して、観音像を造ってお堂を建てたのが始まりだそうです。 -
石段の脇には罪を洗い流し福を招くという、ざんげと招福の水
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閻魔大王もいらっしゃる、最近つくられたようです。
徳道上人が閻魔大王から33の宝印を授かって現世に戻り、西国霊場を開いたというわけで、閻魔様に見下ろされて、お寺に向かいます。
楼門手前で入山料を払います。 -
楼門を入って左側、塔頭 普門院
ぼけ封じのご利益があるそうです、無人でした。
お堂の左側に気になる看板が出ています 開創1250年記念のきよめ塩香!
思わず買ってしまった。 -
きよめ塩香の箱の中には、二つのお香が入ってます
左側が十一面観音菩薩 右側は千手観音菩薩、本堂で二つの観音様が開帳されているからです。
お財布を開けるたびに、いい香りがします。
友人のお土産も、これにしました。好評でした! -
楼門の右側は穀屋寺
かつては紀三井寺の勧進の活動拠点であった尼寺で、室町時代には西国の札所巡礼や熊野詣の参詣者も多く、穀屋寺は観音御影や牛王宝印の版木を所有していて、寺を運営していました。 -
秀吉の紀州攻めの際、穀屋比丘尼は秀吉と直接交渉し、山内安堵の証文を得、焼き討ちを回避したそうです。
その頃から護国院(男僧)が進出したそうで、法印を模倣して活動するなど、いつの間にか穀屋寺は本堂の側を追われ、仁王門外に移動し末寺となったそうです。 -
石段は結縁坂と呼ばれ、紀伊国屋文左衛門が母を背負ってお参りしていて、玉津島神社の宮司の娘と出会い、結ばれたというのが名前の由来。
すごい石段ですが、石段の途中にあるお寺にお参りしながらなので、それほど辛くありません。 -
少し登ると右側に紀三井寺の名前の由来となった三つの井戸のひとつ「清浄水」の小さな滝があります。
罪を洗い流してくれるそうです。昭和天皇が宿舎に運ばせて調理に使ったんだそうですよ。 -
井戸は滝の上の建物の中かな?
紀三井寺開山の為光上人の前に美女が現れ、身を投じて龍に化身した井戸。 -
瀧の向かい側に瀧本院。
波切不動尊が祀られています。 -
弘法大師が唐からの帰国の船で嵐にあった時に助けてくれたというお不動さんです。
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御朱印と 清浄水の御詠歌の書置きがあったので、頂きました。
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なんて可愛らしいお香! 思わず購入。
甘く優しい香りのお香です。 -
瀧本院のちょっと上に応同樹
肝心の木がほとんど写ってませんけど・・・
為光上人が竜宮で竜王から贈られたという霊木で、木の葉を浮かべた水や煎じて飲むと薬になるそうです。 -
清浄水の井戸の一段上、身代わり大師には、井戸の脇から続く石段がありますが、ちょっと怖いので、参道を上がりましょう。
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松樹院 身代り大師
厄災を代わりに受けてくれる大師様。 -
このお寺では胡瓜封じが行われるようです。
病魔や邪気を胡瓜に封じ込めて、無病息災を得る秘法なんだそうです。 -
御朱印を頂きました。
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向かい側に宝蔵院 大日堂
どなたもいらっしゃらないようです。 -
本尊は大日如来、不動明王、弘法大師、愛染明王、厄除けの十一面観世音菩薩がまつられています。
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ここまで来たら、登りはあと一息。
長くなってしまったので、紀三井寺はこの後の旅行記で。
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