2022/11/08 - 2022/11/08
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fmi(ふみ)さん
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鎌倉、建長寺の裏山を越えると、新興住宅地が広がるが、その中心っぽいところに、秘境めいた池、通称鎌倉湖がある。
地図を見ると分からないが、池の周囲は予想外に広く、しかも周囲の住宅地とうってかわって起伏にとんだ尾根道が周囲をかこっていた。池周辺の山をそのまま保全緑地にした感じ。
予想外に歩きごたえのある森だった。標高も高く、尾根筋からは、鎌倉アルプスが見える。意外な穴場が北鎌倉の真裏にあったことにおどろき。
森に包まれた散在が池、通称鎌倉湖は深山幽谷の趣あり雰囲気満点だった。ここはオススメ。すぐ近くからは鎌倉アルプスのハイキングコースも出ており、また明月院に続く道もあるようだ。バスの便もよく、15分ごとに大船駅から江ノ電バスが来る。
帰りは、アメリカザリガニの発祥地として知る人ぞ知る、鎌倉市岩瀬にある、下関防災公園にも立ち寄った。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
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朝9時の東京駅。
大船駅まで特急踊り子で行く。
平日の朝は空いていた。全席指定で指定席特急料金は東京から大船まで750円。特急 踊り子 乗り物
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品川駅付近。
ちょうど朝ラッシュ輸送を終えた常磐線からの直通電車が品川の車庫で休憩中。夕方のラッシュ時にはここから茨城まで帰ってゆく。品川駅 駅
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大船駅に到着。東京から37分。隣のホームに東京を12分前に出発していた普通小田原行が待避していた。
大船駅 駅
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湘南モノレールの駅舎の南にあるバスターミナル「東口交通広場」から、目指す鎌倉湖循環の江ノ電バスが出ている。
大船駅は駅周囲が狭隘で、バス乗り場が3つに分散している。
ここ交通広場からは江ノ電バスと京急バスが出る。
神奈中は通称笠間口にある東のりばと駅西側の柏尾川対岸、大仏ふもとに新たに出来た西口タ0ミナルから出ている。大船駅 駅
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バスは目的地の鎌倉湖畔バス停に着いた。
バス停の名と違って、周囲は今泉台の住宅地。目指す散在が池公園は、実はひとつ前のバス停の方が近い。
ここから住宅地の中を歩くと、谷や崖、そして稜線がそのまま保全輪になってる所に出る。
この今泉台の住宅地にかこまれた一つの小さな山脈がまるまる緑地になり、その中心に池がある。江ノ電バス (路線バス) 乗り物
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住宅地のすぐ背後(南側)には、標高が100メートルを超える鎌倉アルプスの峰々がせまる。
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砂押川支流の谷筋と周囲の峰がまるまる保全されている。
住宅地から見下ろす散在が池森林公園。 -
ハイキングコース(結構な山道)が北の池方向にあるので入っていく。
一端登りになり、標高86メートルのサミットに出て、尾根伝いに池まで上り下りを繰り返す。結構きつい。
眺望のある個所があり、ここからは、住宅地の背後、南に鎌倉アルプスが望めた。
あの山の反対側が二階堂亀ヶ渕、永福寺跡だ。 -
紅葉する木衣向こう、北鎌倉配水池と、巨福山・十王岩、あの山のちょうど裏が、建長寺。
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こんな感じの山道が尾根沿いに続いてるが周囲は森で眺望が開けない。
両脇の谷は相当深い。
やはりここは鎌倉である。 -
西側の展望。今泉台の住宅地の向こうに六国見山が見える。
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進行方向右手の谷底に池が見えてきた。
散在が池、通称鎌倉湖だ。こんながけ下にあったのか。 -
ようやく目的地、鎌倉湖に到着。
散在ヶ池森林公園 公園・植物園
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既に紅葉が始まっている鎌倉湖畔。
鎌倉湖、正式には散在が池は、人工のため池で、築造されたのが明治2年、昭和30年代に改修、そして昭和57年にこの池の水源林となる周囲の森を保全林として公園として整備された。
比較的新しいため池である。散在ヶ池森林公園 公園・植物園
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池の反対がわはこれまた深い谷。谷底には渓流も流れる。
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谷底がこのように沢になっていて、自然豊か。木橋があるのが分かる通り、本当は沢伝いに散策路があるのだが、残念ながらこの日は閉鎖されていた。
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公演を出て北上、道の突き当り、鎌倉市今泉地区。そばには霊園もある。
建物は鎌倉市今泉さわやかセンター。
下の川は砂押川。このあたりでは渓谷。周囲は鎌倉らしい山麓だが、このあたりも山を切り開いて住宅地にしたところが多く、公共交通は江ノ電バスで大船駅まで行くしかないので、15分間隔に走るバスは混雑気味で、日中でも5分前後は遅れてくる。今泉台から大船駅まではバスで15分から20分くらい。
麓のバス停から大船行のバスで、途中の岩瀬というバス停までゆく。 -
岩瀬のバス停から見た、道沿いに流れる砂押川。
これまた典型的な戸塚や鎌倉の小川だね。周囲の山は開けてきた。 -
道の左手に公園の入口が見えてきた。
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岩瀬下関防災公園である。
いわせしもせきと読む。しものせきではない。
ここが、我が国で初めてウシガエルとアメリカザリガニが養殖された地、すなわちアメリカザリガニ発祥の地なのである。
ちなみに奥に見えてる山麓の頂が横浜市と鎌倉市の境目で、山の向こうは横浜市栄区公田(くでん)。 -
養殖池だった部分のごく一部が、親水公園として残っている。
以前はもっと広く、ひょうたん状の池になっていたそうだ。
昔はアメリカザリガニに関する案内板もあったらしいが今は無い。 -
代わりに防災拠点らしく、非常用の井戸がある。これまた房総直伝の「かずさ堀り井戸」。
このほかにも防災拠点としての趣向を凝らした設備があちこちにある公園なのだ。 -
ここから逃げ出した二十数匹のアメリカザリガニが、関東どころか日本全国に広がり、在来種ザリガニの大半を駆逐したのかと考えると妙に感慨深い。
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この地に、大正10年前後に、地元の有力者がウシガエル(食用ガエル)の養殖池を造って養殖を始め、それを海外へ輸出するようになったのがそもそもの始まり。
そのウシガエルのエサとして、大正末から昭和の初めにアメリカザリガニの養殖も始まった。
昭和13年の夏に大雨が降り洪水がおきたことにより、そのウシガエルとアメリカザリガニが逃亡。どちらも北米ミシシッピ河流域に生息する生き物で、日本の水田がそのミシシッピ流域の湿地帯と環境が極めて似ていたらしく、日本中の水田に一挙に生息地を広げた。
我が印旛沼でも夏になるとあの独特の騒々しい鳴き声で活動してるこのカエルは、天敵が日本におらず(肉食だが何でも食う、蛇ですら食う)、もはや侵略的外来種とされている。
アメリカザリガニも同様で、汚染された水でも平気で棲み、雑食性で繁殖力も強く、ここに放された二十数匹がわずか30年で日本中に増えた。
田んぼに棲む、イネを食い荒らす、畔に穴をあけると稲作の害になり、子どもたちの人気者にもかかわらず、侵略的外来生物の典型として嫌われている。
我が北総では印旛沼沿いの鰻店で料理として出すところもあるが、私は正直食べたいと思わない。 -
防災公園近くのバス停から大船駅に戻ることにする。
バス停横を流れる砂押川、ここを通ってウシガエルやアメリカザリガニが日本中に広まったと思うと、何やら妙な感じがする。 -
大船駅まで戻ってきた、
ここから東海道線で帰ることにした。
鎌倉アルプスの裏側の穴場っぽいがいかにも鎌倉らしい所は、予想外に歩くのにキツい山の中だった。
次回来るときはそこから鎌倉アルプスを越えて明月院あたりに出てみようと思う。
おわり大船駅 駅
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