元養鰻場だった温泉でウナギを食し、甲府盆地の夜景を撮る

2022/07/24 - 2022/07/25

今月もまた、友人の山中湖ロッジ滞在。今回はいつになく9泊10日と長逗留で、避暑ライフを楽しんできた。今回の滞在では、天候不順で思うようにいつもの富士山や星空撮影は十分できなかったが、新たな我が家のミッションとして、山梨県内の行ったことがない温泉巡りをすることにした。

まずは、山梨市の珍しい由来の温泉「正徳寺温泉」で、ちょっと贅沢にうな重を食し、かねてから一度撮影してみたいと思っていた笛吹川フルーツパークからの甲府盆地の夜景撮影を敢行。

エリア 山梨市(山梨)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

7月24日
山中湖西岸のスーパーで数日分の食材を調達してから、ロッジにチェックイン

ロッジ滞在中は、大好きな星空撮影のため夜出歩く、そのため、その時までにアルコールは抜かなければならない、しかし静かで涼しい木立に囲まれたロッジでまったりとビールやワインを楽しみたい。そこで、出かけるまでに酔いが醒めるように昼間から連れ合いと宴会と相成るのである。初日は昼間から焼肉パーティだ。

以前に比べると最近はずいぶん鹿が増えたようだ。焼肉パーティ中に、昼間から隣の別荘の敷地をうろつく鹿一頭。

少し離れたところには、鹿どもが群れをなしてたむろしている。ただ、出くわすのはいつも雌鹿と子鹿のみ。角が生えた雄鹿に出会ったことはない。

夜１１時、河口湖大石公園へ。先月訪れたときはまだ開花していなかったラベンダーと星空のコラボ撮影が狙いだ。

7月25日
日付が替わったが、雲が多くスカッと晴れた空にならない。車中で3時間ほど仮眠を摂りながら辛抱強く待ったが、空の様子は変わらない。

場所を移動して、セイヨウフウチョウと富士山を撮影。

午前4時過ぎ、ずいぶん明るくなってきた。

縦位置でも一枚パチリ

日の出間近。東の空が焼け始めた。よく見ると、有明の月がまだ輝いている。

富士山上空の薄雲も朱に染まってきた。

東の空はすっかり明るくなった。山の陰になっているが、もう太陽は昇っているはず。

赤富士とラベンダー

ひまわりと富士山

セイヨウフウチョウと富士山。すでに赤富士ではなくなっている。

午前6時にロッジに帰還。2日目のロッジでの朝食。

3時間ほど、仮眠を摂ってから、この日は山梨市方面に遠征。ちょっと変わった温泉と笛吹川フルーツパークで甲府盆地の夜景撮影が狙いだ。
時間があるので、他に見どころはないか探してみたところ、「ハーブ庭園旅日記」という施設があるというので、ちょっと立ち寄ってみた。

入場無料。
どんなところかと期待したが、要するに、団体ツアー客を入れて、いろいろな土産物などを買わせようとする物販施設だった。

ざっと園内を巡ってみたが、正体がわかったところで、俄然、写欲が減退。申し訳程度にひまわりの記録写真など撮って、早々に退散。

ちょうどよい時間となったので、目的の温泉へ。正徳寺温泉「初花」という。
何がユニークかというと、ここの温泉はモール泉、つまり地下の泥炭層から湧き出る植物由来の温泉なのである。

以前、ここはウナギの養殖場だった。ここのウナギは、病気にもならず、大変生育がよいというので、調べたところ、温泉が養殖池に湧いていることが分かったという。そこで、養鰻場のオーナーが一年かけて地下945mから掘り出した温泉なのである。
泉質は分類上は単純アルカリ泉で、透き通った琥珀色で、湯温３８度と温めで、いつまでも入っていられる我が家好みの温泉である。分類的には単純アルカリ泉だが、火山性の鉱物湯と違って、とても穏やかでやさしい感じの温泉なのである。

併設されているレストランの目玉メニューは、もと養鰻場だったということでウナギ料理である。ちょっと贅沢に、うな重をいただく。

ゆったりとモール温泉を堪能した後、笛吹川フルーツパークへ。山梨市の高台にある広さ30ha以上の広大な公園で、展望レストラン、屋内フィールドアスレチックがあるドーム型の建築物や、広大な芝生広場、ホテル、日帰り温泉施設などがある。

山梨らしく、桃や

葡萄の畑などもある。ただし、園内ではフルーツ狩りはできないようだ。

日没。そろそろ夜景撮影ポイントに待機。
西の空の雲が夕焼けに染まった。

雲が多い不安定な天気だが、御坂山地の向こうに富士山が見えている。

富士山周囲の雲も夕焼けで朱に染まった。甲府盆地の山梨市市街地の街明かりはまだだ。

空全体が赤く染まった。久しぶりにみた夕焼け空だ。

展望星屑レストラン「ガイア」、葡萄屋kofu パークcafeといった施設が入っているドーム。

こちらは屋内アスレチック施設が入っているドーム。

日没後30分ほど経ったが、御坂山地の上の雲はまだ焼けている。富士山の頂上も雲の上から姿を見せている。市街地にも明かりが灯った。

もう一枚、望遠でパチリ。新日本３大夜景の一つと言われるだけあって、見事な夜景だ。富士山中腹の山小屋の明かりも見えている。
ちなみに３大夜景の残り二つは、若草山からの奈良市の夜景、皿倉山からの北九州市の夜景だそうだ。それにしても日本人は３大〇〇、　□□１００選などとリストアップし格付けするのが好きなんだな～。

屋内アスレチック施設が入っているドーム。

２つのドームをまとめてパチリ。背後の甲府盆地の夜景が花を添えている。

さらに別の場所にも撮影ポイントがありそうだが、この後、御坂山地を超えて山中湖まで戻らねばならない。そろそろ撤収しよう。

以上、山中湖ロッジ滞在初日、２日目の記録でした。