山中湖ロッジ滞在記8月編　その１　報湖祭、湖上祭　２つの花火大会

2019/08/01 - 2019/08/05

　梅雨明けとともに猛暑襲来、それを避けて8月に入ってすぐさま、友人の山中湖ロッジで避暑生活開始。今回は今までで最長の5泊6日の滞在だ。昼間は入院している義母の見舞いで沼津の病院に出掛けたり、お気に入りの日帰り温泉「紅富士の湯」で温泉三昧、夜や早朝の時間に、定点撮影ポイントに繰り返し出かけて富士山を絡めた絶景写真撮影という毎日だった。
　8月になると、山中湖を皮切りに河口湖まで5夜にわたって富士五湖の花火大会が開催される。本栖湖、西湖、精進湖はパスして、山中湖（報湖祭）と河口湖（湖上祭）の花火大会に出掛けてきた。滞在記のトップバッターは２つの花火大会である。

エリア 富士五湖(山梨)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車

　朝晩は気温は20℃前後、日中は30℃くらいで、下界に比べると格段に過ごしやすい陽気の山中湖。小鳥のさえずりを聞き、心地よいそよ風にあたりながら、ロッジのデッキでの食事は、普段と変わらない食事メニューだが、なによりの御馳走だ。

8月1日
ロッジに到着した晩は、富士五湖の花火大会の先陣を切って山中湖花火大会だ。山中湖報湖祭というイベント名がついている。

報湖祭というのは文豪、徳富蘇峰が名付けたものだという。湖の恵みに感謝するという意味らしい。

曜日にかかわらず、毎年8月1日と開催日は決められている。

　打ち上げ場所は、山中地区、旭丘地区、平野地区、長池地区4か所でバラバラに打ち上げられる。山中湖を囲んで４つの自治会があり、それぞれが独自に企画・開催しているという。全体で14,000発の花火が打ち上げられるのだが、一か所平均で3000発ということになる。

　今回鑑賞した場所は平野地区。ここはきらら交流センターという施設の有料駐車場があり、山中湖村民カードがあるので無料で停められる。他地区の臨時駐車場は\2.000である。河口湖も同様だったので、富士五湖地区で協定して駐車料金をきめているようだ。

平野地区以外は8時から9時までが打ち上げタイムだが、平野地区だけは8:30からの開催。わずか30分なので、あっという間にフィナーレの時間となってしまった。

最初は風が凪いで湖面が静かだったので、湖面への花火の映り込みが見られたが、途中から一陣の風が吹き渡り、湖面にさざ波が立ってしまった。映り込みは断念して、大玉を狙う。

連続して打ちあがる割物花火

特大の花火。画面からはみ出てしまった。3尺玉だろうか・・・

フィナーレ

フィナーレ

フィナーレ
駐車場確保のため、2時間前から陣取っていたが、あっという間に30分の花火鑑賞タイム終了。

8月5日
河口湖での花火大会。こちらのイベントは湖上祭と呼ばれている。河口湖の花火は、河口湖大橋の東側の湖の周囲どこでも鑑賞ポイントになるが、富士山と花火のコラボを撮影しようとすると、産屋ケ崎に限定される。

産屋ケ崎は、いわばカメラマン指定席なのである。柵に沿って昼過ぎからズラリと三脚が並ぶ。もちろん花火開始の少し前には、カメラマン列の後ろの通路も花火見学の人で埋め尽くされる。今回、午後は義母の見舞いで沼津まで出かけていたので、ここに来たのは4時過ぎで場所の確保は半ばあきらめていたが、運よくスペースを開けてくれた人のおかげで三脚を立てることができた。

富士山の山小屋と登山者のヘッドランプの列が白い筋となっている夜の富士山と花火。ここでしか、撮れない花火の写真だ。

そのために、カメラマン達は暑い中、数時間も待ち続ける。自分もその中の一人。

みかけ上、富士山の３~4倍高く打ちあがる花火は、迫力がある。

ここまで、富士山との位置関係を固定したまま、シャッターを押し続けてきたが、そろそろ、縦構図でも撮ってみよう。

湖面はさざ波があるので、きれいな映り込みにはならないが、数カットは映り込みの撮影。

花火の湖面への映り込み

花火の湖面への映り込み。ピンクの花火の色が美しい。

単発の花火とスターマインが半々くらいで打ちあがる。

花火の映り込み

徐々に大玉が増えてきた。

大玉狙いで、広角側にズームして。

尺玉花火

縦位置で富士山を入れてみた。大玉花火はとても明るいので、富士山と花火では、露出条件が異なる。そのため、花火が上がっていない時間の露出を変えて富士山だけを撮影し、花火の写真と比較明コンポジット合成している。

花火と富士山

湖面が少し静かになって来たので、ふたたび映り込み撮影に戻る。

花火の映り込み

花火の映り込み

花火の映り込み。これは続けて打ち上げられた3発の花火を別々に撮り、比較明コンポジット合成してみた。

これは2枚のコンポジット合成

青色が鮮やかな花火

3枚合成

大玉一枚撮り

大玉一枚撮り

これも大玉一枚撮り。最近の花火は、凝った光り方をする。花火の世界も確実に進歩しているようだ。

またまた、富士山も入れて。

孔雀花火。湖面ぎりぎりに孔雀が羽を広げたように光る。湖上での花火大会ならではの花火だ。

孔雀花火と大玉

孔雀花火と大玉。打ち上げるスペースが広くないので、いつも同じところから打ち上げられ、同じ構図になってしまうのが、ちょっとつまらない。

孔雀花火と大玉。色の種類が違うのを楽しむ。

孔雀花火と大玉

そろそろ、フィナーレが近づいてきた。連続して大玉が上がるようになってきた。

いよいよ、グランドフィナーレ。

華やかな特大スターマインが炸裂。

一斉に観客から歓声が上がる。

続いて拍手が自然に沸き起こった。

７：４５から９：００まで、ずっとシャッターを切り続けていた。さながらシャッターの耐久テストをしているようなものだった。旅行記に採用できた写真は、その一部のみ、ボツとなった写真の方が多い。周辺道路は、花火が終了しても11時まで交通規制がかかっており、すぐに帰るというわけにはいかなかったが、山中湖に続いて今年2回目の花火大会を堪能した。今年の夏の花火は、これが最後となりそう。

この旅行記へのコメント （2）

• クロベーちゃんさん 2019/08/15 00:22:33

  お疲れ様でした

  湖上祭、毎年8/5に行われるのを初めて知りました。
  今年は運よく湖畔の宿に宿泊出来、宿のテラスから眺める事が出来ました。
  富士山を眺めながらの花火は格別です。
  私のカメラの技術ではとても写す事の出来ない世界を拝見させていただき
  当日の感動が甦りました。

  玄白さん からの返信 2019/08/15 13:51:53

  Re: お疲れ様でした

  クロベーちゃんさん、こんにちは！
  
  湖畔の宿から花火鑑賞でしたか。場所取りの必要がなく、最高のロケーションで最高の花火見物でしたね。うらやましい限りです。
  
  玄白