2022年8月　東北9日間(4)　かけ流し露天風呂付、岩木山麓、「アソベの森　いわき荘」は満足度が高かった

2022/08/07 - 2022/08/08

東北って、関西に住んでいると北海道よりある意味遠い。飛行機の便数は限られているし、観光地としては隣に「北海道」があるせいか、そっちに引きずられてしまう。海外に行けない３回目の夏休み。去年から、もし今年も海外に行けないなら今年は「東北」かなぁ、なんて考えてたから、今年の夏は「東北」に決定。
海外に行くハードルが少し下がって、一時は海外に行こうか、って迷ったりもしたけど、帰国できないと困るし（帰国時の陽性で）。

夏の東北を連想して思い浮かぶところは3つあった。「奥入瀬」「白神山地」「八幡平」。この３か所を廻る形で旅を計画
渓流やハイキング中心の予定だったけど、東北の豪雨の影響で、計画の変更が多かったけど、こればかりは仕方がない。

実際には以下のように周遊した。片手には携帯の「雨雲レーダー」。雨と雨の間を狙って危険のないように移動。

８月６日　伊丹から青森空港へ。五所川原から鰺ヶ沢町、千畳敷海岸を通って不老不死温泉泊
●８月７日　白神山地　十二湖、ブナ林散策　岩木山のふもとで泊
８月８日　田んぼアートを見て、奥入瀬へ移動　奥入瀬泊
８月９日　十和田市観光　十和田市現代美術館　奥入瀬泊
８月１０日　酸ヶ湯温泉　青森観光　十和田湖畔泊
８月１１日　十和田湖畔散策　小坂　サラダファーム　松川温泉泊
８月１２日　小岩井農場　盛岡　岩手県立美術館　八幡平泊
８月１３日　道の駅　八食センター　三沢泊
８月１４日　ねぶたの家　ワ・ラッセ　青森空港から伊丹へ　帰宅

●白神山地の周辺って、ここ！泊まりたい！って思えるホテルや旅館が少ない。その中で、あーここならいいかもーって思えた宿がここ。
実際、すごく満足度も高くて、値段の割にすごく良かったホテルだった。

エリア 白神山地(青森)

「アソベの森　いわき荘」はその名の通り、岩木山の麓にあって、温泉地としては百沢温泉の中の一つ

アソベの森、の謂れはわからない

もともとは国民宿舎としてオープンし、その後、財団法人岩木振興公社という３セクが運営しているらしい。
エレベーターの脇に「かんぽの宿」のステッカーがあったから、かんぽの宿かと思ったけど。
とにかく、予約を取る際、一休では出てこないし、楽天でも出てこなくて、じゃらんでは特定の部屋しか出てこない。ホームページからは３か月前にならないと予約を受け付けてないみたいで。

じゃらんでは露天ぶろ付きの部屋はそもそも出てこないし。

で、時期をみてホームページから予約した。

玄関から入ると、ロビーは木の温かみに溢れた造りで、落ち着く雰囲気だったわ。

チェックインも空いていたし、スムーズだった。

見晴らしのいいラウンジもあって、座りごこちはさておいて、雰囲気はすごくいいじゃない！
テラスにも出られるようになっていて、ロビーで無料のコーヒーをセルフで入れて、テラスのチェアーでくつろぐ、なんてのも良さそうー

このラウンジの向こう側にレストランがある

エレベーターで３階にあがる

エレベーターホールも高級旅館っぽい

館内で３室しかない露天ぶろ付きのお部屋。
その中の一つ、「本館露天風呂付洋室A」

玄関を入ると、右側に荷物置き場があるのが便利だったわ

正面がトイレ

トイレの中に手洗い場もある

玄関入って、左側が洋室

ベッドの寝心地は普通
この飾りのクッション、めっちゃ重くって。
笑うくらい重かった。
仮にマッサージ機能が付いててもここまで重くならんやろー、ってレベルで。

ベッドの隣にクローゼット

引き出しの中には作務衣があったので、館内はそれでウロウロした

ベッドの向こう側にリビング

テラスもあるよ
でもテラスにはここからは出られない。露天風呂の方から廻らないと出られないようになってた。

テレビも大きいし、いいんじゃない？

エアコンもよく効く

洗面所には女性用と男性用の基礎化粧品もあった。

洗面所の隣にシャワールームがあって、その奥に露天風呂

雪が降ったり雨が降っても大丈夫なように屋根があるから、半露天風呂っぽいかな

かけ流しの露天風呂

湯の温度はやや熱め
これは冬だとちょうどいい感じになると思う

露天風呂はそのままテラスにつながっていて

こんな感じに

でもビューは、玄関ビューなの

真っ裸だと、下から見上げたら丸見えな図

玄関先からはずっと森が広がってるみたいで気持ちがいいけどね

冷蔵庫に「ウエルカムドリンク入ってます」の張り紙

リンゴジュースが入ってました（あ、二人で１本じゃないよ。２本あって、すぐに飲んじゃったから）。

チェックインの時にもらった、館内の案内図
レストランは２か所あって、頼んでいる夕食内容によって、場所が違う。
海鮮の炭火BBQっていう夕食を頼みたかったけど、なぜか私の部屋の場合、懐石しか注文できなかった。

部屋は全部で４１室
露天風呂付はその中で３室しかないみたい。
貴重な部屋だわ。取れてよかったー

あと、こことは別にロッジもいくつかあるみたい。

そうそう、洗濯しなくっちゃ。白神山地で雨に降られて、大汗もかいて。
地下にコインランドリーがあるのも助かった

チェックインの時にもらった
館内でも使える利用券500円×人数
東北味のレトルトラーメン×人数
ここの旅館のホームページから直接申し込んだから、特典付きなんだって。

味はまだ食べてないから不明
利用券は館内のお土産物屋さんで利用させてもらった。

ありがとう

食事の前に館内の大浴場へ

湯上がり処も雰囲気あって素敵

子供用に塗り絵とかゲームとかもあるみたいよ

ホームページから拝借

総青森ヒバの大浴場は広くて圧巻

これだけでもここに来る価値あるかも、ってくらい

露天風呂もまたいい感じ（同じくホームページから）

すごく広いし

お風呂は内風呂も露天風呂も清潔ですごく気に入った。

食事までにお土産物屋さんを覗く。手作りの特産品的なものもあったし、品ぞろえ結構よかったわ

夕食は遅めの19：15から
１階のレストランで

反円形のレストランは落ち着いた雰囲気で、照明も少し抑えられていて、カラーはダークブラウンで統一されていた

今日の夕食は季節会席
お品書きと前菜が並ぶ

前菜は　ホヤの味噌漬け、深浦サーモン炙り寿司　青梅密煮
冷鉢は　冷やし煮物（海老、帆立、南瓜、シイタケ、冬瓜、レンコン、栄螺）

昨日も深浦サーモン食べたけど、とにかく脂の乗りがすごくって、刺身用の醤油に脂が浮くぐらい。生臭さもなくて美味しかった。天然ではなくて、養殖してるみたい。で、サーモン、といっても、サケではなくマスらしい。
ニンジンではなく、この深浦サーモンで十分だと思うけどな。深浦の特産。
（深浦はなぜかニンジン推しなんです。シロップとかドレッシングとか）

さっきビールは部屋で飲んだから、夕食は和食に合いそうな、津軽ワインの辛口の白をお願いした。あまり聞いたことのないブドウ種だわ「スチューベン」って。
爽やかながらクリーミーで深みがあるワイン。フレッシュな中にコクと深みがあって、個人的にはとっても気にいった。

お刺身は本マグロを含む３種
マグロは見た目が牛肉みたいで、脂がのってるのがよくわかる。
さすが青森

温ものは茶わん蒸し。珍しいトウモロコシの茶わん蒸し。このあたりではトウモロコシのことを「嶽きみ（だけきみ）」と呼ぶらしい。「きみ」は津軽弁でトウモロコシを指すんだって。で、この岩木山周辺の嶽高原で栽培されたトウモロコシだけど「嶽きみ」と呼んでいて、ちょうど今が旬みたい。
味は、というと、うーん、普通の茶わん蒸しがいいかなー

焼き物は太刀魚の南蛮焼き。この皿にも嶽きみが乗ってるね。

揚げ物は茄子のはさみ揚げ

この２品は美味しかった

メインはつがる豚のはちみつマスタード焼き
これだけちょっと洋風に仕上げてあって、面白かったな。

で、〆は雑穀米とお味噌汁

デザートのメロンもすごく美味しかった。食べてから気が付いてヘタを撮るー。

量も質も満足できる内容だったなー

夕食後は2階のホールで津軽三味線が聞ける

皆さん姿勢よく

私らは廊下から覗く体勢で5分だけ聞いた

部屋に戻ったら、温泉ー

あー気持ちいー

湯の温度はちょっと熱めだけど、これ涼しくなったら超気持ちいいだろーなー

朝食は夕食と同じレストラン

朝の方が素敵な雰囲気がする、このレストラン

昨日と同じテーブルへ

緑が見えて気持ちいい

天気は曇りがちだけど、今日は晴れ間も出るらしい

朝食はバイキングで、東北の食材が並ぶ

お蕎麦もあるわ

「いがめんち」
イカの足（ゲソ）を包丁でたたき、季節の野菜を小麦粉と混ぜて、揚げたり焼いたりする家庭料理。
これは美味しかった。十分夕食のおかずにもなる。

そのほかは山芋のすりおろし。これは今回の宿泊先で、じつによく出てきた。

あと、リンゴジュース
毎日美味しいリンゴジュースが各地で飲めたのは嬉しかったな

朝食の時間も、夕食の時間も、フロンで尋ねられるけど、基本、リクエスト通りに受けてくれるみたい。宿泊客に対して、レストランの座席数に余裕があるのかな。

折角旅行に来てるから、夕食の時間も朝食の時間もリクエスト通りに受けてほしい、と、毎回国内旅行をするたびに感じてしまう（安宿なら仕方ないけど）。

チェックインの時に夕食の時間を聞かれるのはまだいいとして、朝食のことなんて、本当は起きてから考えたいんだけど。
朝食の時間に合わせて目覚ましかけたりとか、ホント嫌なんだけどー

朝食後はここのテラスでコーヒーでも飲みましょう

森林を眺めながらのブレイクタイム

贅沢なひと時だわ

部屋に帰ったら、部屋の露天風呂でもうひとっ風呂。

ざっぶー－－んー－

このかけ流しの露天風呂がついて１泊２食
二人で46500円

安ーい！
でしょ？真夏の繁忙期に。

残念だけど８時半くらいにはチェックアウト
今日は天気が持ちそうなので、奥入瀬に行くことにした

その前に

宿の近所に養蜂所の直売所があるらしい

いろんな花の蜜があるー

味見をして、好みのはちみつを購入。
宿でも同じものが売ってたけど、こっちのほうが200円くらい安かったわ。

さて、この後は
ここから多分２時間半くらい。奥入瀬渓流に向かいます。

この旅行記へのコメント （4）

• nichiさん 2022/08/28 19:22:02

  いいなぁ～　青森。。。

  ぴろろんさん
  こんにちは。
  あら還のシニア夫婦でございます。
  
  「東北って、関西に住んでいると北海道よりある意味遠い。飛行機の便数は限られているし、観光地としては隣に「北海道」があるせいか、そっちに引きずられてしまう。」
  →すっごい判ります。
  私共は横浜ですが、車だと宮城県おｔ山形県が限界です。
  それもスキーですね。
  岩手や秋田に新幹線や飛行機で行くことを考えると、一気に飛行機で北海道に行ってしまいます。
  
  でもでも、ココまでぴろろんさんの旅行記を拝見し楽しませていただきました。
  
  まずはぴろろんさん命名の東北方式のコロナ対策にビックリ！
  
  イカ焼きではドライヤーも使っている状況に「ムム？」
  イカ焼きを車内で召し上がったのでは正解です。
  今年の7月に、京都の丹後半島の漁港でランチの際に、家内はアジフライをカモメに持っていかれました。
  
  ハエたたきでアブを叩きながら入る不老ふ死温泉の混浴は湯浴み着を着て入るんですね。群馬の混浴に入ったとき、女性は皆さんバスタオルで体を巻いての入浴でしたが、女性の方が堂々としていて男性陣はタジタジでした。
  
  お部屋からの夕陽、素敵ですね～
  これでだけで行く価値がありますね。
  海に沈む夕日は日本海か九州でしか見れないですが、これは綺麗ですね！
  
  十二湖という場所、初めて知りました。
  ブナの原生林が素晴らしい。
  マイナスイオンもたくさん感じられそうですね。
  
  で、チョー有名な白神山地。
  本好きの私らシニア夫婦にとっては、思ひ出（太宰治）や雀（太宰治）、海峡（井上靖）、テレビドラマにもなって北川景子が主演だった筆談ホステス（斎藤理恵）、魚影の群れ（吉村昭）あたりで知った場所です。
  世界遺産に認定された理由として、白神山地のブナ林が原生状態として保存されており、世界的に特異な森林であったことが大きかったようですね。
  散策中にブナの原生林を見上げた写真！
  最高です！
  でも、湿度、高いんですね。
  
  森の中の「アソベの森　いわき荘」
  素晴らしいお宿に宿泊されましたね。
  お部屋の露天風呂、何度も入っちゃったのよくわかります。
  大浴場もカッコいい。
  食事も美味しそう。
  ぴろろんさんの食レポに力が入ってます。
  で、食後の津軽三味線ライブ、いいなぁ～　生で聴いてみたいな～
  
  長々と失礼しました。
  私は出張で青森市内しか行ったことがない青森です。
  続編、楽しみにしています。
  

  ぴろろんさん からの返信 2022/08/29 08:05:51

  RE: いいなぁ?　青森。。。

  nichiさん、おはようございます。
  
  旅行記へのご訪問、ありがとうございます。
  コロナ禍が続いていることが、東北訪問へのよい機会となりました。
  私も東北へは出張でしか行ったことがなく、それも岩手だったので、青森はほぼ初めての訪問となりました。
  
  東北はコロナが始まってから、最初のころは感染者が少なかったこともあって、今でも感染対策をしっかりされているんだな、という印象でした。「東北方式」は青森や岩手での昼食（すべて1泊２食付きの宿だったので）の際に他の店舗でも導入されていましたよ。
  
  イカ焼きにドライヤーを使う理由はわからなかったのですが、焼くときに乾燥させることで風味やうま味を閉じ込めるのかな、と後になって考えました。
  詳細は不明です。
  
  東北は混浴が多いようですね。この後も混浴、体験しましたよ。私は２年ほど九州に住んでいたのですが（単身赴任）、熊本や大分では混浴はなくて、「家族風呂」が多かったです。土地が違えば温泉の入浴スタイルも変わるんだなー、と認識しました。
  
  白神山地は「聞いたことがある」くらいの知識しかなくて、行ってから興味が湧きました。本も最近は読んでいないので、白神山地が舞台になった小説、読んでから行けばまた違った感想や感動があったのかも、と思います。ただ、天気はイマイチだったので、その点では本当に残念でした。
  
  「アソベの森　いわき荘」は期待以上に良い宿でした。部屋に露天風呂があるのに、これだけリーズナブルなお値段はそうあるものではないかな、と思います。露天風呂が付いたお部屋とそうでないお部屋の値段の差が少なかったように思います。
  
  今後ともよろしくお願いいたします。
  
  ぴろろん
  
  
  

• たまスケさん 2022/08/25 22:18:14

  霜降り牛肉と見紛うマグロ！

  ぴろろんさん　こんばんは(^ ^)
  
  夕食のマグロすごいですねー！
  肉だと思ってたらマグロって思わず見返しました（笑）
  旬の物がたっぷりでどれも美味しそうですね。
  朝食の「いがめんち」はビールのお供にも最高そうですね♪
  
  「アソベの森　いわき荘」、部屋も館内も落ち着いた雰囲気でゆっくり過ごせそうですし、総青森ヒバ大浴場はまさに圧巻ですね。露天風呂は冬は雪が降ったらそれも気持ち良さそう。
  部屋の露天風呂も掛け流しとはなんとも贅沢！（真っ裸でテラス注意は笑っちゃった）
  なのに金額は思っていたよりも手頃で、お値打ちだと思いました。
  気に入られたのがよくわかります。
  引き続き旅行記楽しみにしています(^ ^)
  
  たまスケ

  ぴろろんさん からの返信 2022/08/26 08:04:02

  Re: 霜降り牛肉と見紛うマグロ！

  たまスケさん、おはようございます
  
  そうなの！まるで霜降り肉でしょ？
  おいしいマグロでした。でも隠れてる残りの二切れは普通のマグロの赤身だったんですよ。（笑）
  
  いがめんちは多分各家庭で味が違うのだと思うけど、美味しかったです。おかずにもなるし、もちろん酒のアテにも。お弁当にもいいかなー、って思いました。
  
  「アソベの森　いわき荘」は3セクが運営してるのもあって、良心的なお値段なのだと思います。お風呂も料理も部屋も3拍子揃うってこと、意外と少ないので、本当にお勧めできる宿ですね。
  高くていいのは当たり前ですもんね。
  もし次回、このあたりに行くのなら、また泊まりたいです。
  
  ぴろろん