マイクロツーリズム、バンクシーって誰？展　2022年 6月

2022/06/10 - 2022/06/10

昨年はインテックス大阪で開催されていたバンクシーの展覧会。

コロナの猛威の真っ最中で、高齢者と同居の身では、ちょっと出難い雰囲気でした。

今回は、そのコロナも減少・弱毒化していることもあり、行ってみようと思いつつ…
逆に仕事が忙しくて中々行けない状態でした。

やっと定時で帰れて、平日のお休みも取れる様になり、間もなく終了しそうということで、慌てて行ってきました。

エリア キタ（大阪駅・梅田）(大阪)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

午後半休を取り、先ずはランチ ♪
久しぶりのグランフロントなので、やはり久々の近大マグロを頂きに ♪

近畿大学水産研究所 グランフロント大阪店 グルメ・レストラン

平日20食限定の花籠ランチ
少しお高いですが、奮発してみました。^^

全て、近大の養殖魚だそうですが。。
美味しかったです ♪

和歌山とコラボしているみたいで、デザートは梅のアイス ♪
酸味が効いたさっぱりアイスでした！

一階へ移動して、本日の目的地へ。

イベントラボ 名所・史跡

一ヶ所以外、他の全ての作品の撮影は可。

イベントのポスターにもなっている作品。
火炎瓶ではなく、花束を投げようとしている図。
現地のガソリンスタンドの壁に描かれているそうな。。

【Flower Thrower 】
2005 ベツレヘム，パレスチナ

坂道に施された作品。
会場では、こんな風に再現されています。
バンクシーの故郷であるブリストルの作品。
おばあちゃんがくしゃみしながら、入れ歯を飛ばしている図。
コロナ禍の作品という事で、飛沫感染への警鐘でしょうか。。

【Aachoo！】
2020 ブリストル，イギリス

会場に設置されたトンネル状の壁に描かれた作品。
路上アートという特性上、上書きされてしまう運命も。。
この作品も、既に他の作品の下に埋もれてしまったもの。。
現在は観ることが出来ない作品だとか。。

【Whitewashing Lascaux（The Cans Festital）】
2008 ロンドン，イギリス

フェルメールの有名な『真珠の耳飾りの少女』を模倣した作品。
バンクシーは耳飾りではく、そこに警報器を描き『鼓膜の破れた少女』を描きましたが、コロナ禍の2020年4月に医療用マスクが書き加えられていたそうです。

【Girl with a Pierced Eardrum】
2014 ブリストル，イギリス

電話ボックスの左右に施されたアート。
人を避けて撮るにはこの様な形となりました。

【Spy Booth】左側
2014 チェルトナム，イギリス

国家の監視活動を批判したこの作品は、イギリスの諜報部員の建物近くに出現。
議会で保管が決まったものの、建物の老朽化を防ぐ工事中に忽然と消えた作品でもあるそう。。

【Spy Booth】右側
2014 チェルトナム，イギリス

バンクシーが書いたネズミのアート。
元は、『ロンドンは機能していない』のプラカードを持っていたそうですが、路上アートライバル？！キング・ロボにより、『アイ・ラブ・ロンドン』のダサいメッセージに上書きされてしまったのだとか。。

【London doesn't work / I love London Robbo】
2004 ロンドン，イギリス

ロンドンのフランス大使館前に描かれた、ミュージカル、レ・ミゼラブルのパロディ。
フランス、カレーの難民キャンプで撒かれた催涙ガスへの抗議の作品で、催涙ガスの煙に包まれたコゼットが描かれています。
作品の隅にあるQRコードを読み込むと、『催涙ガスは使っていない』と発表したフランス警察への抗議で、その嘘が覆される実際の難民キャンプの画像のYouTubeへとアクセス出来たそうです。

【Les Misérables】
2016 ロンドン，イギリス

旧約聖書『ノアの方舟』では、大洪水の後、放たれた鳩がオリーブを咥えて戻って来る…これにより、ノアたちは新天地の存在を知るという場面。
しかし、平和の象徴であるこちらの鳩は防弾チョッキを着て、ロック・オンされています。
イエスが生まれたこの町で、聖書の物語とリアルな現実が交差する作品です。

【Barely Legal】
2005 ベツレヘム，イスラエル

2015年のシリア難民危機の時、難民キャンプに催涙ガスを撒いた事に抗議する、先のレ・ミゼ作品とも関連する作品。
難民キャンプで、初代Macを担いでいるスティーブ・ジョブズ。こんな所で何してるの？！
『難民は国のお荷物だと言うが、ジョブズはシリア難民の息子。その父を昔アメリカが受け入れたから、年間70億ドルの税金を払う世界に冠するアップル社が出来たんだ！』そんな声明も発表したそうです。

【The Son of a Migrant from Syria】
2015 カレー，フランス

2014年のイスラエル軍による、ガザ地区への攻撃。
『SNSではガザの悲惨な現実より、もっぱら子猫の写真が観られている』との声明と共に、ガザの破壊された壁に、愛くるしい子猫が描かれた。
この作品の発表と共に、国際的な支援団体がこの地区への支援を表明したそうです。

【Giant Kitten】
2015 ガザ，パレスチナ

『部屋にゾウがいる』アメリカでは、『明白な問題について誰も触れようとしない』という意味だとか…
世界では貧困が蔓延しているのに、誰も本気で救済していない。という皮肉。
本格的な海外進出となったアメリカの個展で発表された作品で、ハリウッドセレブを始め、３万人を集客したそうです。

【Barely Legal】
2006 ロサンゼルス，アメリカ

のみの市で販売されていた無名の画家の作品に、書き足す事で意味を変えてしまうデトーナメント（転用）の作品。
田園風景の作品に、ロンドン市内への車の乗り入れを料金を徴収するこで渋滞の減少を狙う『コンジェスチョン・チャージ』の地域を示す『C』マークが書き足されています。

【Congestion Charge】
2004

アッパーウエストの壁に描かれたハンマーで消火栓を叩こうとしている少年。
消火栓は実際に道路に設置されているものだそうで、今回の作品の中でオリジナルが保管されている唯一のものだとか。。

【Hammer Boy（Better Out Than In）】
2013 ニューヨーク，アメリカ

ネズミのさんが動く映像作品でした。
会場の中では癒しのひとときでも。。

ベツレヘムのパレスチナ自治区にバンクシー達がopenしたホテル。
イスラエル政府が設置した高さ8メートルもある分断壁の真前に建つこのホテルは『世界一眺めが悪いホテル』として、少しでもパレスチナ問題に世界の目を向けさせようとするバンクシー達の取り組みの一つ。
内側は、バンクシーや仲間のアーティスト達によるそうです。

【The Walled off Hotel】
2017 ベツレヘム，パレスチナ

私の中で、バンクシーと言って思い浮かぶのはこの作品。
ロンドンのウォータールー橋の袂に描かれた作品で、誰かがここに『THERE IS ALWAYS HOPE（いつだって希望がある）』と書き加えた事により、より深い意味を持つ事に…

匿名のストリート・アーティスト、バンクシー。
彼を構成するのは、間違いなく彼を見つめ続ける『あなた自身なのである』。。

【Girl with Balloon】
2002 ロンドン，イギリス

バンクシー、こんないでたちで、制作されているそうな。。

帰りは大丸梅田店に寄りました。
久々に時間売りのクローネにお目にかかりました。
懐かしくて、カスタードと餡子のセットを購入。
母も、懐かしね。。と言いながら食べていました。

バンクシー… 描かれ場所、内容、アートとしての美しさだけでなく、その意味こそが彼を理解するという事なんだなぁ。。と
本来、アートってそういうもんなんかな…と…
ちょっと考えてしまう展覧会でもありました。

ケーニヒスクローネ 大丸梅田店 グルメ・レストラン