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昨年秋の紅葉狩りに続いて、桜の名所巡りに行ってきました。京都に桜満開宣言が出たのが3月30日、京都を訪れたのが4月1日から7日までということで、どこに行っても桜は満開で、桜の美しさを堪能することができました。<br /><br />1日目は平野神社、京都府立植物館、蹴上インクライン、円山公園<br />2日目は醍醐寺周辺と高瀬川沿い<br />3日目は哲学の道周辺と平安神宮周辺、祇園白川<br />4日目は上賀茂神社と千本釈迦堂、渉成園<br />5日目は原谷苑と大徳寺周辺<br />6日目は吉野山<br />7日目は泉湧寺周辺、を訪れました。<br /><br />この旅行記は6日目の記録です。<br />

桜の名所を巡る旅 ☆吉野山

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2022/04/01 - 2022/04/07

617位(同エリア803件中)

旅行記グループ 奈良県の旅行記

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ぷーちゃんさん

この旅行記のスケジュール

2022/04/06

この旅行記スケジュールを元に

昨年秋の紅葉狩りに続いて、桜の名所巡りに行ってきました。京都に桜満開宣言が出たのが3月30日、京都を訪れたのが4月1日から7日までということで、どこに行っても桜は満開で、桜の美しさを堪能することができました。

1日目は平野神社、京都府立植物館、蹴上インクライン、円山公園
2日目は醍醐寺周辺と高瀬川沿い
3日目は哲学の道周辺と平安神宮周辺、祇園白川
4日目は上賀茂神社と千本釈迦堂、渉成園
5日目は原谷苑と大徳寺周辺
6日目は吉野山
7日目は泉湧寺周辺、を訪れました。

この旅行記は6日目の記録です。

旅行の満足度
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
高速・路線バス 新幹線 私鉄 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 奈良交通が運行する観桜期臨時バスで、近鉄吉野駅から中千本公園まで、行きました。事前に調べたところ、1時間に2本と記載されていたので吉野駅に早めに着いたところ、何台ものバスが停まっていて、利用客が多い場合は満席になり次第随時、中千本公園まで向かってくれました。訪れた時期、上千本の桜はつぼみだったので、中千本公園から坂道を歩きながら桜を観賞しました。なお中千本から奥千本に向かう際には、中千本公園でバスを乗り換えることになります。<br />

    奈良交通が運行する観桜期臨時バスで、近鉄吉野駅から中千本公園まで、行きました。事前に調べたところ、1時間に2本と記載されていたので吉野駅に早めに着いたところ、何台ものバスが停まっていて、利用客が多い場合は満席になり次第随時、中千本公園まで向かってくれました。訪れた時期、上千本の桜はつぼみだったので、中千本公園から坂道を歩きながら桜を観賞しました。なお中千本から奥千本に向かう際には、中千本公園でバスを乗り換えることになります。

    観桜期臨時バス (吉野駅~中千本) 乗り物

  • 中千本にある浄土宗如意輪寺へ行きました。中千本公園でバスを乗り換えて如意輪寺口で降りて如意輪寺に参拝しました。臨時バスと連携しているので便利でした。10世紀前期に真言宗寺院として建立し、1336~1392年に後醍醐天皇の南朝勅願寺となりました。1650年に浄土宗になり現在も南朝と深いかかわりがあります。山の斜面に広がる境内に本堂、南朝歴代天皇の位牌が祀られた御霊殿、総欅造りの二重の塔の多宝塔、崖に建つ報国殿などが建っています。再び中千本のメイン通りに戻り、五郎平園地から眺めると桜に囲まれた如意輪寺の報告殿などが見えてきれいでした。<br />

    中千本にある浄土宗如意輪寺へ行きました。中千本公園でバスを乗り換えて如意輪寺口で降りて如意輪寺に参拝しました。臨時バスと連携しているので便利でした。10世紀前期に真言宗寺院として建立し、1336~1392年に後醍醐天皇の南朝勅願寺となりました。1650年に浄土宗になり現在も南朝と深いかかわりがあります。山の斜面に広がる境内に本堂、南朝歴代天皇の位牌が祀られた御霊殿、総欅造りの二重の塔の多宝塔、崖に建つ報国殿などが建っています。再び中千本のメイン通りに戻り、五郎平園地から眺めると桜に囲まれた如意輪寺の報告殿などが見えてきれいでした。

    如意輪寺 寺・神社・教会

  • 中千本公園に戻り、吉野山坂道を下ってすぐのところに建つ竹林院に行きました。宿坊も営んでいる寺です。

    中千本公園に戻り、吉野山坂道を下ってすぐのところに建つ竹林院に行きました。宿坊も営んでいる寺です。

    竹林院 寺・神社・教会

  • 境内には豊臣秀吉が観桜の際に千利休が作庭したと伝わる、群芳園と名付けられた池泉回遊式庭園が造られています。蓬莱山をイメージした石が配置された池の周りには、枝を大きく拡げた桜が満開を迎えていました。バスで中千本を訪れた観光客のほとんどが桜の鑑賞に向かってしまうため、寺を訪れる人はわずかでゆっくり庭園を巡ることができました。<br />

    境内には豊臣秀吉が観桜の際に千利休が作庭したと伝わる、群芳園と名付けられた池泉回遊式庭園が造られています。蓬莱山をイメージした石が配置された池の周りには、枝を大きく拡げた桜が満開を迎えていました。バスで中千本を訪れた観光客のほとんどが桜の鑑賞に向かってしまうため、寺を訪れる人はわずかでゆっくり庭園を巡ることができました。

  • 宿坊の脇に立派な桜がありました。

    宿坊の脇に立派な桜がありました。

  • 竹林院から、歩いて5分ほどのところに建つこじんまりした善福寺です。修験寺院が多い吉野山にあって、山に住む住民の菩提寺として存在していた寺だそうです。明治時代に廃仏毀釈で廃寺に追い込まれる寺が多い中、吉野山の権益を守るために当時の住職が活躍した歴史も残っているとのことです。境内の隅に大きく生育した枝垂れ桜がとてもきれいに花をつけていた姿に吉野らしさを感じました。<br />

    竹林院から、歩いて5分ほどのところに建つこじんまりした善福寺です。修験寺院が多い吉野山にあって、山に住む住民の菩提寺として存在していた寺だそうです。明治時代に廃仏毀釈で廃寺に追い込まれる寺が多い中、吉野山の権益を守るために当時の住職が活躍した歴史も残っているとのことです。境内の隅に大きく生育した枝垂れ桜がとてもきれいに花をつけていた姿に吉野らしさを感じました。

    善福寺 寺・神社・教会

  • 大峰連山北端約8㎞にわたる尾根を指す吉野山は桜の名所です。飛鳥時代に役行者によって開かれた金峯山寺を中心に修験者が集まった場所です。桜を見に行くために1か月以上前から旅の計画を立て、4月上旬に訪れようと京都に宿泊して開花状況を調べながら天気の良い日に訪れました。寺院や土産物店が並ぶ通りを下っていくと、所々から吉野山の桜を見ることができました。

    大峰連山北端約8㎞にわたる尾根を指す吉野山は桜の名所です。飛鳥時代に役行者によって開かれた金峯山寺を中心に修験者が集まった場所です。桜を見に行くために1か月以上前から旅の計画を立て、4月上旬に訪れようと京都に宿泊して開花状況を調べながら天気の良い日に訪れました。寺院や土産物店が並ぶ通りを下っていくと、所々から吉野山の桜を見ることができました。

    吉野山 自然・景勝地

  • 五郎平園地へ行く途中から見た中千本の桜です。<br />

    五郎平園地へ行く途中から見た中千本の桜です。

  • 勝手神社の二又を左に入り2分ほどのところに造られた五郎平園地です。中千本エリアの中でも中央付近にあたるところで、周辺には桜が何本も植えられ、昔から花見をする人たちの酒盛り場だったそうです。現在はベンチやテーブルが設置されていて、桜に囲まれた如意輪寺や金峯山寺の蔵王堂が見渡せる、観光客の休憩場所になっています。<br />

    勝手神社の二又を左に入り2分ほどのところに造られた五郎平園地です。中千本エリアの中でも中央付近にあたるところで、周辺には桜が何本も植えられ、昔から花見をする人たちの酒盛り場だったそうです。現在はベンチやテーブルが設置されていて、桜に囲まれた如意輪寺や金峯山寺の蔵王堂が見渡せる、観光客の休憩場所になっています。

    五郎平園地 公園・植物園

  • メイン通りへ戻り、勝手神社に行きました。源義経と別れた静御前が追手に捕まえられた際に、社殿の前で舞を披露し荒法師たちを感嘆させたという言い伝えが残る神社です。残念ながら、平成13年に不審火により社殿は焼失してしまい、現在社殿が建っていたところは平地になっています。吉野を訪れた人たちからの寄付を募り、再建に向けて努力している途中とのことです。五節の舞発祥の地であり、檜皮葺という珍しい社だったそうで、一刻も早い再建が望まれます。<br />

    メイン通りへ戻り、勝手神社に行きました。源義経と別れた静御前が追手に捕まえられた際に、社殿の前で舞を披露し荒法師たちを感嘆させたという言い伝えが残る神社です。残念ながら、平成13年に不審火により社殿は焼失してしまい、現在社殿が建っていたところは平地になっています。吉野を訪れた人たちからの寄付を募り、再建に向けて努力している途中とのことです。五節の舞発祥の地であり、檜皮葺という珍しい社だったそうで、一刻も早い再建が望まれます。

    勝手神社 寺・神社・教会

  • さらに坂道を下ると吉水神社に出ました。役行者が創建した修験宗の僧坊の吉水院でしたが、神仏分離で吉水神社と改められました。後醍醐天皇が吉水院に身を寄せた、南朝四代57年の南朝皇居でした。現存する南朝唯一の行宮です。豊臣秀吉が行った吉野の花見をした際に、ここに滞在したなど、歴史と深いかかわりがある神社です。花見の宴のために秀吉が基本設計した庭園も残っています。<br />

    さらに坂道を下ると吉水神社に出ました。役行者が創建した修験宗の僧坊の吉水院でしたが、神仏分離で吉水神社と改められました。後醍醐天皇が吉水院に身を寄せた、南朝四代57年の南朝皇居でした。現存する南朝唯一の行宮です。豊臣秀吉が行った吉野の花見をした際に、ここに滞在したなど、歴史と深いかかわりがある神社です。花見の宴のために秀吉が基本設計した庭園も残っています。

    吉水神社 寺・神社・教会

  • 一目千本と言われる境内の一か所から、中千本の桜と開花してない上千本が見えました。

    一目千本と言われる境内の一か所から、中千本の桜と開花してない上千本が見えました。

  • 遠くに上千本が見えました。開花していないさくらの枝が薄い赤茶色になっていて淡い日本画を見ているようでした。

    遠くに上千本が見えました。開花していないさくらの枝が薄い赤茶色になっていて淡い日本画を見ているようでした。

  • 次に寄ったのは東南院です。金峯山寺創建の際に、東南の方向に建てられたことから名が付いたそうで、境内には1564年と刻まれた多宝塔が建っています。塔の周囲の枝垂れ桜がきれいに花をつけていたのが印象的でした。吉野を訪れる観光客のほとんどが桜観賞のため、寺を訪れる人が少なくゆっくり参拝することができました。<br />

    次に寄ったのは東南院です。金峯山寺創建の際に、東南の方向に建てられたことから名が付いたそうで、境内には1564年と刻まれた多宝塔が建っています。塔の周囲の枝垂れ桜がきれいに花をつけていたのが印象的でした。吉野を訪れる観光客のほとんどが桜観賞のため、寺を訪れる人が少なくゆっくり参拝することができました。

    東南院 寺・神社・教会

  • 吉野山の信仰の中心の寺、金峯山寺蔵王堂です。役行者が開祖となり修験道の根本道場として栄えてきました。廃仏毀釈により仏寺に復興して、金峯山寺修験本宗の総本山として、全国から修験者、山伏の修験道の中心寺院になっています。本堂の蔵王堂に秘仏本尊の御開帳がありお参りすることができました。蔵王堂前に四本桜と銅灯籠があります。後醍醐天皇の第二皇子が北条幕府に攻めこまれた際、落城を覚悟して最後の酒宴を行った場所です。陣地の記念として後世桜が植えられました。花見をする人の多くがお参りしていました。<br />

    吉野山の信仰の中心の寺、金峯山寺蔵王堂です。役行者が開祖となり修験道の根本道場として栄えてきました。廃仏毀釈により仏寺に復興して、金峯山寺修験本宗の総本山として、全国から修験者、山伏の修験道の中心寺院になっています。本堂の蔵王堂に秘仏本尊の御開帳がありお参りすることができました。蔵王堂前に四本桜と銅灯籠があります。後醍醐天皇の第二皇子が北条幕府に攻めこまれた際、落城を覚悟して最後の酒宴を行った場所です。陣地の記念として後世桜が植えられました。花見をする人の多くがお参りしていました。

    金峯山寺蔵王堂(国宝) 寺・神社・教会

  • 蔵王堂に向かい左手の階段を下りた先に、碑と三層の塔が建っています。吉野朝宮跡です。南北朝時代に20以上の寺があり、そのうち最も広い実城寺が南朝の拠点として、後醍醐天皇の御座所になっていたそうです。現在、実城寺は廃寺となり当時の面影は見られませんが、周辺には桜が植えられベンチが置かれ参拝客の花見場所になっています。<br />

    蔵王堂に向かい左手の階段を下りた先に、碑と三層の塔が建っています。吉野朝宮跡です。南北朝時代に20以上の寺があり、そのうち最も広い実城寺が南朝の拠点として、後醍醐天皇の御座所になっていたそうです。現在、実城寺は廃寺となり当時の面影は見られませんが、周辺には桜が植えられベンチが置かれ参拝客の花見場所になっています。

    吉野朝宮跡 名所・史跡

  • 下千本の七曲りを下っていきました。

    下千本の七曲りを下っていきました。

  • 七曲りから下千本桜を堪能しました。

    七曲りから下千本桜を堪能しました。

  • しだれ桜も咲いていました

    しだれ桜も咲いていました

  • 歩く人が少ない七曲りです。

    歩く人が少ない七曲りです。

  • 近鉄吉野駅から3分ほどの千本口駅から吉野山駅まで3分ほどかけて運行している吉野山ロープウェイです。桜がきれいな下千本の七曲り周辺を散策するには便利な乗り物だと思いますが、七曲りから中千本に行く場合は、急な上り坂を45分ほど歩かなくてはなりません。山に咲く吉野山らしい桜の群生を見るためには、中千本まで行かなくてはならないので、吉野駅から観桜期臨時バスで中千本に向かい方が便利だと思います。ちなみに朝9時ごろのロープウェイ千本口駅は空いていましたが、私が下山してきた1時ごろの千本口駅は、100人ほどが列を作り乗車を待っていました。<br /><br />

    近鉄吉野駅から3分ほどの千本口駅から吉野山駅まで3分ほどかけて運行している吉野山ロープウェイです。桜がきれいな下千本の七曲り周辺を散策するには便利な乗り物だと思いますが、七曲りから中千本に行く場合は、急な上り坂を45分ほど歩かなくてはなりません。山に咲く吉野山らしい桜の群生を見るためには、中千本まで行かなくてはならないので、吉野駅から観桜期臨時バスで中千本に向かい方が便利だと思います。ちなみに朝9時ごろのロープウェイ千本口駅は空いていましたが、私が下山してきた1時ごろの千本口駅は、100人ほどが列を作り乗車を待っていました。

    吉野山ロープウェイ 乗り物

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