2022/01/17 - 2022/01/21
1048位(同エリア3977件中)
ソネッチさん
2022年初めての旅行は、友人と冬の京都へ。九州からフェリーの個室を往復利用します。コスパがよくて、移動が楽なので、近畿方面へは昨年からフェリーを利用しています。天気予報を見ると、京都はすご~く寒いらしい。ヒートテックをたくさんキャリーバックに詰め込んで出発しました。
1月から3月まで京都市と京都観光協会が主催する「京の冬の旅」で、普段は非公開の文化財が特別公開されます。今回の旅行では特別公開される文化財の鑑賞を中心に計画を立てました。(主に私の趣味です。同行してくれたグルメな友よごめんね)「京の冬の旅」の今年のテーマは、「建築の美&茶人ゆかりの禅寺」 九州ではあまり馴染みのない臨済宗のお寺をたくさん周りました。
-
4時ごろ小倉駅ビルのコメダ珈琲で、同行する友人と合流。5時35分小倉駅発の連絡バスに乗って新門司港フェリーターミナルへ向かいました。
-
ターミナルに着くと、すぐにフェリーに乗船できました。新門司港からは、名門大洋フェリーと阪九フェリーの2社が関西方面に就航しています。(ターミナルは別です)
今回は、昨年の神戸旅行に引き続き阪九フェリーを利用しました。 -
豪華ツィンを利用。部屋にトイレや洗面所が付いています。
この船は露天付きの大浴場も利用できますし、新造船なのでピカピカで気持ちよくて、気に入ってます。4月1日まで新造船キャンペーンで格安に利用できます。今後も続くといいなあ~。
部屋にテレビもあるので、航行中は友人とお菓子を食べながらテレビ視聴。エンジン音やゆれが気にならなければ、ゆっくりできます。 -
私たちが利用したレディースプランは一人1000円の食事券が付くので、夕食は船内のカフェテリアスタイルの食堂で食べました。カレー(小)を各自とって、サラダと揚げ出し豆腐を友人とシェアしました。
6時40分新門司港出航で、定刻通り7時10分に神戸港に着きました。 -
神戸港到着後、連絡バスでJR住吉駅まで行くと、7時55分発の快速電車にちょうど乗れたので、9時には京都駅に到着しました。
ラッシュと重なるかと心配しましたが、乗客が多かったのは大阪駅まで。大阪駅を過ぎると一気に乗客が少なくなり京都駅まで座ってのんびり移動できました。
京都駅に着くと、まず本日宿泊する「三交イン」へ荷物を預けに行きました。八条口を出るとすぐのところにある立地のよいホテルでした。
さあ、いよいよ京都観光の始まりです。 -
まず、駅ビルにある観光協会で一日バス券を購入。今日の観光は市バスを利用します。
その後、遅めの朝食を食べに京都駅ポルタ レストラン街に向かい「サー トーマス リプトン」へ入店しました。
何を頼もうか迷いましたが「オリジナルパンケーキ」を注文しました。最近、つい、カロリー高めのパンケーキを頼んでしまいます。でも、何か甘いものを食べたかった! -
友人は、「エッグベネディクトセット」
美味しそうでした。
今日は、京の冬の旅で特別公開している「大徳寺」周辺の寺社を周ります。 -
駅から市バスで西陣「興聖寺」へ。古田織部ゆかりの臨済宗の禅寺です
私は寺社仏閣が好きで、若い時分からよく訪問していますが、最近までお寺の宗派にはあまり関心がありませんでした。昨年、真言宗の聖地「高野山」ツアーに参加して一日中「真言宗」の説明をたくさん聞いてから、俄然お寺の宗派が気になり始めました。 -
この寺の本堂天井には「雲竜図」が描かれています。説明をしてくれたボランティアの方が、「禅寺は、天井に龍が描かれていることが多い」とおっしゃっていました。
水の神様なので、火事から守ってくれるようにですね。 -
織部ゆかりの茶室「雲了庵」や、地面を大きく掘り下げた螺旋階段を降りた先に手水鉢を据えた「降りつくばい」がみどころでした。(「趣はあるけど、イチイチ階段降りて手を洗うってどうよ」とちらっと思いました。私、膝が悪いもので)
-
次は市バスで私的には本日のメイン「大徳寺」へ移動します。(興聖寺から大徳寺は歩いても行ける距離です)
大徳寺は、京都でも有数の規模を有する臨済宗の寺院で、境内には中心伽藍のほかに、20か寺を超える塔頭が立ち並びます。茶の湯文化と縁が深く、境内には47の茶室があるそうです。禅宗の中でも、臨済宗は鎌倉政権や室町政権との結びつきが強く、武家政権をバックに繁栄した宗教ですからね。
大徳寺本坊は一般には非公開で、塔頭も非公開のところが多いのですが、今回「京の冬の旅」で、大光院、聚光院が特別公開されています。 -
最初に「大光院」へ。大徳寺境内から少し離れたところにあるので少々迷いました。
「大光院」は、秀吉の弟、豊臣秀長(大河ドラマで中村雅俊さんが演じましたよね)の菩提寺として創建されました。見所は、客殿を飾る「雲龍画」の襖絵。伊達家伝来狩野探幽の筆と伝わっています。また、黒田如水好みの茶室「蒲庵」も公開されていました。
ネットで調べると、過去「大光院」が公開されたことはほとんどないようで、私が一番楽しみにしていた寺院でした。 -
次いで、同じく大徳寺の「聚光院」へ。
三好長慶の菩提寺として創建されましたが、千利休と茶道三千家の菩提寺として知られています。見所は方丈で、狩野永徳・松栄の国宝の障壁で飾られています。
友人が喜んだのは、方丈裏の間の障壁に描かれていた2頭の虎と豹の絵。これは当時豹は虎のメスと思われていたからだそうで、虎は日本にいないので、猫に虎の毛皮を着せて絵を描いていたとか、ガイドさんから面白い話が聞けました。
重文の「閑隠席」「桝床席」の二つの茶席もあり、見所の多い寺院でした。
可愛い女子学生ボランティアの方が、詳しい説明をしてくれました。(京の冬の旅で公開された文化財には基本、ボランティアの方が説明がありました) -
永徳の下絵を元に利休が作庭したと伝わる「百積の庭」
上手く撮れてませんが、これだけ、写真可でした。
文化財保護のため、建物内部は写真撮影不可のところが多かったです。なので、今回の旅行記は内部の写真はほぼなしで、各寺の魅力をあまりお伝えできない旅行記になりそうです。(汗) -
「京の冬の旅」は、各場所でスタンプを押してくれます。3つスタンプを集めると、「ちょっと、一服」ということで、好きな接待場所で一服することができます。
「興聖寺」「大光院」「聚光院」と三つスタンプが集まったので、接待場所がある大徳寺北にある「今宮神社」まで足を伸ばしました。 -
今宮神社の東門です。門前左に名物“あぶり餅”の「かざりや」、右に「一和」が店を構えています。
三つのスタンプでいただける「あぶり餅」は、後のお楽しみにして先に「今宮神社」を参拝しました。 -
お正月らしい設えの「花手水」素敵です。
-
大正時代に建てられた楼門。
-
拝殿。
広くてりっぱな神社でした。 -
本社でしっかり参拝し、御朱印もいただきました。
-
本社前の庭には雪が残っていました。私の住んでいるところでは降雪はまだなので、ちょっとびっくり。
-
今宮神社を参拝した後、楽しみにしていたあぶり餅を「かざりや」さんで、頂くことに。
-
「かざりや」さんのちょうど正面が「一和」さんです。
-
この日、私は「大徳寺」訪問が楽しみでしたが、友人は「あぶり餅」が一番の楽しみだったらしい。以前から一度、食べてみたかったそうで食せて満足していました。素朴なお餅です。
この後、友人からの提案で「仁和寺」に向かうことにしました。
私は仁和寺が「平家物語」に度々登場するので興味があったし、友人は「これも仁和寺の法師、童の法師にならむとする名残とて~」で始まる「徒然草」の舞台を訪問したかったようです。
雪が積もっていたら、「金閣寺」でしたが、残念ながら積雪してないので、市バスを乗り継いで「仁和寺」へ向かいました。 -
興聖寺は小さなお寺でした。「大光院」「聚光院」も大徳寺塔頭で小さな寺院です。三つのお寺とも30分もあれば訪問できる規模のお寺だったので、「仁和寺」の巨大な仁王門を見た時は、圧倒されました。(バス道路沿いから仁王門を写すのは大きすぎるのであっさりあきらめ、仁王様だけパチリ)
仁和寺は、平安時代(888年)宇多天皇によって建立され、宇多天皇から1000年近く歴代住職は天皇家から迎えられました。世界遺産 真言宗御室派 総本山です。 -
京の冬の旅で「御殿」「庭園」が特別公開されていました。
堂本印象の襖絵が残る「宸殿」「白書院」「黒書院」などまとめて「御殿」と呼ばれる建物群は、回廊で結ばれ迷路のようでした。配布されたパンフレットを読むと「御所に似た風情を漂わせる~」とあります。なるほどです。ともかく広い!
「庭園」は、白川砂と杉松からなる枯山水の「南庭」と池を配した池泉式の「北庭」の二つがあります。
まず、御殿に上がって「白書院」から南庭を拝見します。
「白書院」から足場を通って、南庭に下りられるようになっていました。 -
南庭に面して、これから向かう宸殿が見えました。この後ろに「北庭」があります。
-
足場を通って勅使門正面まで行くことができます。
-
勅使門。凝った細工で飾られていますが、逆光で分かりませんね。残念!
-
白川砂と杉松の南園でした。
足場から南庭を鑑賞した後、白書院へ戻ります。 -
白書院から北庭を見るために宸殿へ。
宸殿二の間で、こんな看板を発見。怖くて、建物内部では写真は撮らなかったのですが、さすがにこれはいいでしょうということでパチリ。
昨年の11月、第34期竜王戦七番勝負の第2局・豊島将之竜王(31)と挑戦者の藤井聡太三冠(19)の対局が行われたようです。
対局の時だけ、もちろんエアコンを入れたのでしょうね。ちょっと気になりました。めちゃくちゃ底冷えしたので。 -
宸殿にも北庭の池近くに行ける足場が設置されていました。
-
南庭とは対照的に緑の多い池泉式の北庭です。奥に「五重塔」が見えます。
綺麗な庭が見れたことに満足して、御殿を後にしました。 -
庭を参観するルートはまだ続きます。
一旦御殿を出て参道に戻り、りっぱな中門を通ると、左に有名な御室桜の林があります。その林を通り抜けると北庭の背後に行くことができるのです。 -
説明では分かりにくいですね。地図を載せておきます。
-
池の北側は苔の綺麗なお庭でした。
私は苔が大好き。京都の有名な苔寺に、いつか行ってみたいと思ってます。 -
池の背後にある重要文化財の茶室「飛濤亭」も公開されていました。寒い中ガイドの方が建物の外に立っていて詳しく説明してくださいました。
天皇の茶室ということで、躙り口の代わりに貴人口が設けられているなど、変わった趣向の茶室でした。
「写真撮影不可」と壁に貼ってあったので、外からの撮影も遠慮しました。
こちらから見る、北庭も素敵ですね。 -
さっき訪問した「宸殿」 屋根には雪が積もっています。
-
特別公開の「御殿・庭園」の散策が終了しました。この後、仁和寺園内に入ってから気になっていた五重塔を目指します。
仁和寺の園内は御室桜がたくさん植えられていました。開花時は、さぞ綺麗なことでしょう。観光客もすごいとは思いますが。それでも、桜の時期に再訪したいなあと思わせる光景です。 -
枯れ木の御室桜と五重塔。桜が咲いたら見事でしょうね。
-
五重塔全景。上層から下層の幅にあまり差が見られないのが特徴だそうです。真言宗のお寺なので、内部の柱や壁面には真言八祖や仏様、菊花文様が描かれているようです。
この後、国宝の金堂を参拝したのですが、何故か写真なし。(汗) -
金堂横に立っていた「経蔵」が気に入ったようで、こちらの写真はバッチリ撮っていました。
仁和寺は、どこか優美な感じがするお寺でした。とても広大な寺院なので参拝に一時間はみておいた方がいいです。
蛇足です。午前中参拝したお寺の御朱印はすべて書置きでしたが、こちらのお寺のみ記帳していただけました。今まで頂いた御朱印の中でも、屈指の能筆の方の御朱印で感嘆しました。 -
この日は、薄日が差したかと思うと小雪が舞い散るおかしな天気でした。金堂を後にして帰路に着くと急に雪が降り始めました。写真は、道路側からは撮れななかった仁王門の全景です。
2時40分ごろ本日の観光終了。3つのお寺と1つの神社を訪問できて満足です。市バスで京都駅に戻りました。 -
仁和寺から京都駅まで40分ほどかかりました。お昼ご飯は「あぶり餅」だけ。「ちょっと早いけど夕食を食べようか」となり、4時ごろ京都駅八条口ASUTAY ROAD 1階にある「竈炊き立てご飯土井」さんに入店。
大原にある「土井志ば漬け本舗」さんの直営店です。
メニューによって、おばんざいと -
土井志ばさん漬け物のブッフェがつきます。
-
私たちはもちろん、ブッフェ付きのメニューを頼みました。おばんざいがとっても美味しくて、私はおかわりしましたよ。
-
頼んだメニューは、「お漬け物天ぷら膳」。(1600円)
漬け物の天麩羅って、京都らしいメニューですよね。漬け物だけでなく、魚の天麩羅も入ってました。美味しかったですが、友人は茗荷の天麩羅が苦手のようでした。(笑)
私がこの友人と旅行に行く場合、私は行きたい場所のリクエストをするだけ。後は、友人がホテルを決めて、食事場所や観光ルートを考えてくれます。まるで、神様のような友人です。いつも、ありがとう! -
5時ごろホテルにチェックインしました。いつものように、シングルユースです。
(基本、彼女は一緒の部屋で寝てくれません)
友人がこのホテルを選んだ理由は、駅から近い(ホテル看板には歩いて1分と書いていました。直線距離だと1分だけど信号があるからね) 新しい(昨年建ったばかり) 値段が安い(税込み3850円) 大浴場があるの4点だったそうです。
確かに新しい、ピカピカのピカのホテルでした。 -
コンパクトだけど、使いやすい造りです。
-
加湿器も嬉しいし、
-
枕元のこれも、何気に便利でした。大浴場も綺麗だったし、カードを使ったセキュリティーもバッチリでした。
6時30分まで各自ホテルでゆっくりした後、「お茶でも飲もう」と、また、駅ビルへ。 -
京都駅ビルのイルミネーション。
-
くるくる絵が変わって、飽きません。
-
この後、駅ビルにある中村藤吉京都駅店へ。
私はまるとパフェ(1360円)を注文。ネットで見て、京都に行ったら、このパフェは食べたいと思っていました。
下から生茶ゼリー、粒あん、抹茶アイス、ラズベリー、栗、あられ、スポンジ生地と重ねられ、最後に抹茶でシンボルマークを描いたたっぷりの生クリームがのった贅沢なパフェです。もちろん、旨し。幸せな気分になりました。
ルンルン気分でホテルに戻り、濃密な京都第一日は終了しました。2万歩も歩いてました。充実してたけど疲れました。
明日は、観光バスを使って「京の冬の旅」を楽しみます。ちょっとのんびりできるはず・・・と友人とは話しましたがさて、どうなりましたか・・・。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
京都旅行記
-
京の冬の旅①~文化財特別公開を楽しむ女旅~
2022/01/17~
京都駅周辺
-
京の冬の旅②~文化財特別公開を楽しむ女旅~
2022/01/17~
京都駅周辺
-
京の冬の旅③~文化財特別公開を楽しむ女旅~
2022/01/17~
東山・祇園・北白川
-
高齢の母と京都へ花見に行こう!①
2022/03/28~
東山・祇園・北白川
-
高齢の母と京都へ花見に行こう!②
2022/03/28~
山科
-
高齢の母と京都へ花見に行こう!③
2022/03/28~
京都駅周辺
-
京の冬の旅2023年を楽しむおばちゃん旅① ~妙心寺~
2023/01/22~
今出川・北大路・北野
-
京の冬の旅2023年を楽しむおばちゃん旅② ~大徳寺・東本願寺~
2023/01/22~
今出川・北大路・北野
-
京の冬の旅2023年を楽しむおばちゃん旅③ ~番外編 奈良ホテルランチ~
2023/01/22~
奈良市
-
京の冬の旅2023年を楽しむおばちゃん旅④ ~雪の金閣寺~
2023/01/22~
今出川・北大路・北野
-
京の冬の旅2024年を楽しむ早春のおばちゃん旅① ~城南宮のしだれ梅~
2024/02/28~
伏見
-
京の冬の旅2024年を楽しむ早春のおばちゃん旅② ~北野天満宮の梅・大徳寺~
2024/02/28~
今出川・北大路・北野
-
京の冬の旅2024年を楽しむ早春のおばちゃん旅③ ~廬山寺・清凉寺・渉成園~
2024/02/28~
二条・烏丸・河原町
-
京の冬の旅2024年を楽しむ早春のおばちゃん旅④ ~京セラ美術館・相国寺~
2024/02/28~
今出川・北大路・北野
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
京都駅周辺(京都) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 京都旅行記
0
54