2022/03/28 - 2022/03/30
275位(同エリア596件中)
ソネッチさん
今年86歳になる母、私、妹の京都花見旅、2日目前半の旅行記です。
一日目は母と大谷本廟で納経した後、私と妹は高台寺を訪問しました。①
二日目は、観光タクシーを利用して母に桜を楽しんでもらう予定です。
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7時30分からホテル内で朝食。
長時間歩行が厳しい母のために、今日は観光タクシーを利用します。妹が予約をしてくれました。
予約してすぐ、担当ドライバーさんから連絡があったそうです。
母は高齢で、段差のあるところ、長時間の歩行は厳しいこと
桜の綺麗なところに行きたいこと
お昼ごろ、休憩も兼ねた食事タイムを設けたいこと
などを要望しました。
ゆっくり観光したいので6時間のコースで「行き先等は、当日話し合いましょう。」となったそうです。 -
ドライバーさんから「9時にホテルのロービーまで迎えに行くので、座って待っていてください。」と言われています。朝食後、8時50分にはロビーでスタンバっていました。(写真は食事処)
朝、京都の桜開花情報チェックすると、満開は京都御苑と渉成園だけ、5分から7分咲きのところもありません。ドライバーさんは、どこへ連れて行ってくれるのかな、桜は咲いているのかなとドキドキ。 -
9時きっちり、約束通りドライバーさんが迎えに来てくれました。70代のベテランのドライバーMさん。
「ソメヨシノはまだ少し早いですが、ソメヨシノより開花の早い枝垂桜は開花してます。今日は醍醐寺にいきましょう。人気のお寺なので人が多くなる前に最初に行きましょう」
と言われました。
「ああ、それで、昨日見た高台寺の枝垂桜が綺麗だったのね」と納得しました。
醍醐寺は、秀吉の醍醐の花見で有名なお寺。京都の桜寺のなかで私が一番に頭に浮かぶ寺です。行ってみたかった! ウシシシです。
醍醐寺は思ったよりも駅から近く、20分ほどで到着しました。
「よかった。駐車場が空いてる。いっしょに回れます」とMさん。花見時期は満車必至でしょうね。
駐車場から寺へ向かう参道は花のトンネル~。さっそく、綺麗な桜が出迎えてくれました。 -
見苦しい写真ですみません。
Mさんが、写真を撮ってくれました。さすが、ベテランのドライバーさん、撮影スポットもよくご存じで、行く先々でたくさん写真を撮ってくれました。 -
「思ったよりも開花がすすんでるなあ。5分から7分咲き」とMさん。
「満開じゃないけど、もう8分咲きと言ってもいいのでは?」(私の心の声)
寺の案内もMさんがしてくれました。
「醍醐寺は、三宝院 伽藍 霊宝館の3か所を見ることになります。まず、三宝院へ」 -
三宝院の寺門をくぐり、前庭に出ると枝垂桜群が素晴らしくて思わず息をのみました。
昨日、高台寺の枝垂桜を母に見せられなかったことを残念に思っていましたが、ここの桜はそれ以上!母にこの素晴らしいしだれ桜を見せられてよかった!よかった! -
足場で根本を守られた3本の見事な枝垂桜。2本は連なるように植わっています。
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2本のうち奥の1本が特に見事。前庭の主役のしだれ桜でした。
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両手を広げたような枝ぶりの「太閤しだれ桜」です。
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樹齢150年。
満開といってもよいのでは?ラッキーでした。 -
桜のシャワー。
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みなさんと一緒にパチパチ。
高台寺の枝垂桜とは異なり、すぐ近くで撮影できるのがいいわ。 -
この前庭が、醍醐寺の中でも一番人口密度が高くなる場所だそうです。分かります。
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太閤しだれ桜の対面にあったしだれ桜。このしだれ桜の根本まで足場が続いていました。
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太閤しだれ桜の対角線上に植栽されたしだれ桜。太閤しだれ桜のクローン桜だそうです。若木ですが、結構、りっぱ。この木を入れると、三宝院の前庭は、豪華な4本のしだれ桜の競演が見られます。
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たっぷりと時間をとって前庭のしだれ桜を鑑賞した後、三宝院へ。
残念ながら内部は撮影不可です。 -
豊臣秀吉が「醍醐の花見」の時に設計したと伝えられる「三宝院庭園」
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国宝の表書院から拝見することができます。
池の背後、中央よりやや斜め右上にある白い石が三宝院庭園の主石となる「藤戸石」。天下を治める者が所有される石として室町時代から、歴代の権力者によって引き継がれた天下の名石だそうです。 -
藤戸石と並ぶ庭園の主役の一つ、亀島と鶴島。
左が亀島で亀島には樹齢600年といわれる五葉松が亀の甲羅のように亀島を覆っています。
Mさんの説明に感心しきり。見所の多い庭園でした。さすが秀吉プロデュースの庭園、お金がかかってます。 -
国宝の唐門。
勅使が通る勅使門なので、菊の御紋が施されています。門を開くと豊臣家の家紋である五七の桐紋は、隠れる仕組みだそうです。 -
次に伽藍へ向かいます。
境内は至る所でしだれ桜が咲いていました。出店が出て賑わっていました。 -
仁王門。
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どことなくユーモラスなお顔の仁王様でした。
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仁王門をくぐって、境内に入ると、これまた、桜、桜、桜。
周りから「おお・・・」という歓声が聞こえてきます。
そして、ここでも枝垂桜が目に付きました。 -
りっぱな枝垂桜。
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美しいです。
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伽藍のシンボル五重塔。
国宝です。 -
写真は、Mさん。いい撮影ポイントを案内してくれています。
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五重塔前の大しだれ桜。
りっぱな枝垂桜のオンパレードでした。
醍醐寺って、こんなに枝垂桜まみれのお寺だったのね。知りませんでした。 -
国宝の金堂。
醍醐寺は真言宗のお寺で、金堂の本尊は薬師如来です。
あまりに素晴らしい桜に夢中になっていましたが、広い境内の散策で、母に疲労の色が強くなっていることに気がつきました。 -
最後は、寺宝がたくさん収蔵されている霊宝館。ここのお庭も桜がいっぱいでした。
母には庭のベンチに腰掛けて桜見をしてもらいました。私と妹でさっさと霊宝館内部の見学し、醍醐寺を後にしました。
最後は駆け足になりましたが、しだれ桜が見事で広い境内を持つ醍醐寺の見学には約2時間かかりました。じっくり見学するなら、半日はかかるお寺だと思います。 -
醍醐寺見学の後、Mさんが連れて行ってくれたのが醍醐寺の近くにある毘沙門堂です。離合できないような狭い道を進み高台にあるお寺でした。
「京都で一番の紅葉の名所だと思っています。春の枝垂桜も見事です」とのことでしたが、残念ながらここのしだれ桜はまだつぼみでした。
りっぱなしだれ桜で開花したらさぞ見事なことでしょう。紅葉の絨毯が見られるという参道階段が素敵でした。 -
12時近くになったので、そろそろ昼食をとることに。お店の選択もMさんにお任せしています。
「軽めの昼食をということだったので、お蕎麦はどうでしょう。京都のお蕎麦は美味しいんですよ。」
とMさん。初め、Mさん意中の蕎麦屋さんに行ったのですが、店前から中庭まで長蛇の列。
「こりゃ、だめだ。大丈夫です。もう一軒ありますから」
と車中から予約してくれてこの店へ。
「西尾八ツ橋の里」
聖護院門跡の近くにある和菓子“八ツ橋”で知られる「本家西尾八ッ橋」が本店隣で営業しているお食事処・甘味処です。 -
広いお庭付きの邸宅の和食レストラン。すぐに満席になりました。
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疲れ切って食欲のない母は、「お汁粉」
私と妹は、「天ぷらそば」を食べました。
「お汁粉がとっても美味しい。量もちょうどいい。」と母が喜び笑顔でした。お蕎麦も美味でした。
食事をしながら家族で作戦タイム。バテバテの母は午後からの観光はパスしてホテルへ戻り、私と妹だけ観光を続けることにしました。
食後、私と妹で母をホテルの部屋まで送り届けました。
午後からの観光をパスした母のためにMさんがホテルまでの道中、桜の綺麗な道を通ってくれました。鴨川、琵琶湖疎水、蹴上げインクライン、車の中からも京の桜を楽しめました。 -
「午後からは、ほとんど階段がない京都御苑にいきましょう。」とMさんは言っていたのですが、母がリタイアしたので「伏見稲荷大社へ行きましょうか。」と提案がありました。
妹が今回の京都旅行で一番行きたいと言っていた神社です。もちろん、伏見稲荷大社に決定!
「伏見稲荷は、桜はありませんよ。」
とMさん。もちろん、いいんです。 -
狛犬ではなく、狐さん。お稲荷さんだけあって、境内には、狐さんがいっぱいいました。
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本殿で参拝した後、
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有名な千本鳥居を目指します。
「これは、まだ千本鳥居ではありません。千本鳥居は手が届くくらい低いんです」とMさん。 -
千本鳥居到着。
「他の参拝客いないなんて、滅多にありません。急いで、写真を撮りましょう!」
とMさんに言われて、大急ぎでパチ、パチ。 -
千本鳥居の奥にある「奥社奉拝所」
今日は、ここで引き返します。 -
左の鳥居から来て、右の鳥居から帰ります。この時もちょうど人がいなくてパチリ。ラッキーでした。
伏見稲荷大社は、桜の時期は、比較的人出が少ないのかもしれませんね。駐車場も空いているとMさんが言ってました。 -
お約束の3時まで後少し。最後の最後にに伏見稲荷大社のすぐ近くにある「東福寺」へ。時間がないので境内の中には入らず、東司や金堂・山門を見学しました。私は、東福寺は今年1月に訪問したばかりですが、妹は初訪問なので喜んでいました。
3時に京都駅でMさんと別れました。Mさんのおかげで充実した観光をすることができました。
13年前母と京都に来た時は観光バスを利用したのですが、今回、観光バスの利用は絶対に無理でした。担当したドライバーさんにもよるかもしれませんが、観光タクシーは思った以上に使い勝手が良かったです。私たちのように高齢者を連れた観光にはお勧めです。 -
ホテルに帰る前に、駅の食堂街でお茶タイム。
今日は、私も妹も頑張りました。 -
鶴屋吉信「一口最中」と、祇園辻利「抹茶シェイク」のコラボ。生き返りました。
まだ3時。夕食までには時間があります。甘味で生き返ったのでホテルに戻って、母の顔を見た後、再度観光にgoします。 -
今朝の桜開花情報で「満開」だった「渉成園」です。東本願寺の飛地境内で、駅から歩いて15分ほどでした。
受付のある入園口(西口)前の桜。道を塞ぐように立っていました。かなりの古木ですね。 -
西門で受付を済ませ、庭園南口を抜けると池泉回遊式庭園が広がっています。
たくさんの桜はもちろん、満開! -
とっても広い庭園でした。
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小川が流れ、桜がひときわ綺麗だった一画。
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印月池と侵雪橋。
名前がイチイチ凝ってます。「池に月が映ると綺麗なのかも・・・」と考えながら、りっぱなパンフレットを片手に散策しました。 -
侵雪橋を渡ってます。
橋を見ると渡りたくなりますよね。 -
もう一つの橋、回棹廊ももちろん渡ります。
こちらは屋根付きの橋です。 -
臨池亭。
素敵な建物です。 -
園林堂。
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傍花閣とシュゼンジカンザクラ。
シュゼンジカンザクラはパンフレットには、渉成園の一番桜とありますが、今年はソメヨシノとほぼ同時期の開花のようです。 -
歩成園は、見どころもたっぷりの庭園でした。広い庭園なので朝から観光している私たちはさすがに疲れました。パンフレットを読むと、渉成園は四季折々楽しめるようなので、違う季節にもう少しゆっくりと時間をとって周るのもよいかもと思いました。駅から近いですしね。
この時、「醍醐寺の素晴らしいしだれ桜を見ることができて、今回の旅はこれだけで大成功だったね」と妹と話しました。それぐらい醍醐寺のしだれ桜がすごかった!でも、この日は、この後も素晴らしい桜との出会いが待っていました。♪
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