2021/03/27 - 2021/03/27
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nanochanさん
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浜松市美術館で、遠州・三河地方の重要文化財を含む仏像を中心とした貴重な文化財を展示した「みほとけのキセキ~遠州・三河の寺宝展~」が3月25日から始まりました。仏像好きな自分としては、是非とも拝観したい展覧会だったので早速行ってきました。何と「写真OK!」という大盤振る舞い?なので、たっぷりと「みほとけ」の写真を撮ってきました。
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1<浜松城と桜>
美術館のある場所は、浜松城公園の一角。
市役所駐車場に車を入れ、ついでに浜松城と桜を見に。ここは、ソメイヨシノを中心に枝垂れ桜、山桜など、約360本の桜が咲く浜松有数の桜の名所です。桜は6分咲きといったところ。 城と桜って合いますねぇ。浜松城公園 紅葉
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2<若き日の家康像>
天守門・天守閣の東側の本丸に立つのは、「若き日の家康公像」。
右手には「勝草」と呼ばれる羊歯(シダ)を持っています。
徳川家康は29歳~45歳までの17年間を浜松城で過ごし、その間、姉川、長篠、小牧・長久手の戦いにこの城から出陣しました。特に元亀3年(1572)武田信玄にこてんぱんにやられた「三方ヶ原の合戦」は、家康も死を覚悟した戦いでした。 -
3<天守門>
この石段の上にあるのが天守曲輪の入り口に建つ「天守門」。
明治6年に解体されましたが、平成26年に復元されました。
荒々しい「野面積み」の石垣は、400年前の貴重な遺構です。 -
4<浜松城天守閣>
天守閣の石垣も400年ほど前のもの。野戦城らしく粗削りの岩で頑丈に造られています。天守閣は、昭和33年に再建されたもの。
家康の頃は天守閣はなく、家康が江戸に移った後、浜松城主となった秀吉の家臣「堀尾吉晴」(後の松江城主)が築城したものです。浜松城 名所・史跡
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イチオシ
5<規模縮小>
現在の城は市民の寄付で造られたものですが、戦後で十分な資金が確保できなかったようで、規模を縮小して建てられています。
大名は以前の居城と似せて新たな城を建てることが多かったようなので、石垣の規模からすると、松江城と同じくらいの4重5階の大天守が建っていたかもしれません。 -
6<浜松市美術館>
浜松城西側の緑豊かな「作左曲輪」跡に建つのが「浜松市美術館」。
1971年に開館した市営の美術館で、浮世絵やガラス絵が有名です。浜松市美術館 美術館・博物館
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7<遠州・三河の寺宝展>
浜松市美術館開館50周年の目玉企画の一つが「みほとけのキセキ 遠州・三河の寺宝展」です。
県域を越えて、遠州・三河の珠玉の仏像が「奇跡」の初対面、また、平安から鎌倉、南北朝の仏が一堂に会すことにより明らかになる「軌跡」。
いくつかのキセキがこの展覧会で見られます。 -
8<普門寺・四天王像>
最初のみほとけは、三河・普門寺の「四天王像」。
今回は、4躯のうち3躯「多聞天、広目天、増長天」のお出まし。
いずれも「重要文化財」です。 -
9<増長天 全身>
四天王は如来の配下で、東西南北の各方角を守護する「ホトケ」です。例えればガードマン。そのため、それぞれが武器を携えています。
「増長天」は南方を守護する「天」で、足下に邪鬼を踏みつけ、両手で三鈷戟(さんこげき)を持つ勇ましい姿です。(像高 177.3㎝) -
10<増長天 顔>
邪気あるものを威圧する「カーッ!!」という声が聞こえてきそうです。
しゃくれた顎が、とてもいいっ。 -
11<広目天 全身>
「広目天」は西方を守護する「天」で、足下に邪鬼を踏みつけながら、右手で刀を振り上げ静かに敵を威嚇する姿です。(像高 170.3㎝) -
12<広目天 顔>
「広目」とは「特殊な力を持った眼」という意味で、そういえば、邪悪なものを見通すような表情にも思えます。 -
13<多聞天 全身>
「多門天」は、北方守護の「天」。二匹の邪鬼を踏みつけ、右手に「宝棒(仏敵を打つこん棒)」、左手に宝珠を持つ姿です。(像高 177.2㎝) -
14<多聞天 顔>
「多聞」とは「よく聞く所の者」という意味で、他の二体と比べると顔の表情は穏やかで、相手の話に耳を傾けているようにも感じられます。
そういえば、耳がでかいね。 -
15<邪鬼>
これは、広目天に踏みつけられている邪鬼。
「お願い、許してちょ~だい」って言ってるような、憎めない表情。
邪鬼は、いずれも鉈彫(なたぼり)で荒々しく彫られています。 -
16<摩訶耶寺・千手観音 立像>
摩訶耶寺は、浜名湖の北、三ケ日にある真言宗のお寺。
庭園が有名ですが、素晴らしい仏像もいらっしゃいます。
その一つが、京都国立博物館での修復を終えたばかりの「千手観音」。
今回は、光背を外しての展示です。(重要文化財) -
17<千手観音 上半身>
千手観音は、観音の33の変化の一つ。正式には「千手千眼観音」と言い、千の手とその手にある千の眼で生きとし生けるものを救います。
普通、脇手の数は40本に省略されることが多く、この観音様も40本です。手に持つ宝珠(ほうじゅ)や羂索(けんじゃく)、宝剣(ほうけん)などの「持物(じぶつ)」は、長い年月の間に失われたようです -
18<千手観音 背面>
仏像の背面は普通見ることができませんが、今回は360度見られる展示方法になっていました。背面も丁寧な仕上げです。 -
19<普門寺・不動三尊像>
こちらは、普門寺の不動三尊像。
普門寺には、素晴らしい仏像がたくさんあります。 -
20<不動明王 立像>
大日如来の化身である明王の中で最も重要な存在が「不動明王」。
読んで字の如く、揺るぎない不動の心で衆生を導く仏です。この像は、「頼朝身丈(みたけ)不動」との別名があり、この寺で平家追討の護摩祈祷を行った「源頼朝」と等身大と言われています。(像高 163.5㎝) -
21<不動明王 上半身>
右目を見開き左目を細める天地眼と下歯で上唇を噛みしめる「忿怒(ふんぬ)の表情」で、迷える衆生を正しい道へと導きます。
火炎光背の代わりに、赤色の背景がその役割を果たしています。
今回の寺宝展は、照明の当て方や展示方法が素晴らしいと思いました。 -
22<岩座>
台座は、仏像の種類によってそれぞれ決められています。
不動明王など明王の一部と天部の多くは「岩座」に乗ります。普門寺の不動三尊像の岩座は、初めて見るカラフルなものでした。 -
23<制多迦童子(せいたかどうじ)>
不動明王に付き従う「八大童子」のうち、よく3点セットになっているのが、やんちゃ坊主の性格をもつ「制多迦童子」。(像高 93.3㎝)
「ありゃなんだ?」と遠くを眺める姿に、性格が出ています。 -
24<矜羯羅童子(こんがらどうじ)>
一方、こちらは、やさしくのんびりした性格の「矜羯羅童子」(像高 94.9㎝)。蓮の花を持つ姿と表情が女性的です。 -
25<西楽寺 薬師如来 座像>
1階の最後のコーナーの仏様は、遠州袋井・西楽寺の「薬師如来坐像」。
西楽寺は、聖武天皇の勅願により行基菩薩が開いた真言宗の古刹で、多くの寺宝があります。 -
26<薬師如来 頭部>
薬師如来は、病気平癒と長寿に御利益のある仏様。
「大丈夫、必ず治るから」と優しく語りかけているような表情です。
(静岡県指定文化財 像高 84㎝ 平安時代後期) -
27<応賀寺 阿弥陀如来 座像>
こちらは、遠州湖西・応賀寺の「阿弥陀如来座像」。
手は、人差し指を親指につけて輪を作るようにしてある「定印(じょういん)」。深い瞑想に入られている姿を表しています。(像高 90㎝) -
28<阿弥陀如来 頭部>
阿弥陀如来は、人々を死後に極楽浄土へ導く仏様。
全身の金色と口の朱がまだ鮮やかに残っています。 -
29<コロナ対策>
館内の椅子では、展覧会のキャラクタたちーが「キープディスタンス」をアピール。 -
30<西楽寺・阿弥陀三尊像>
2階展示室最初の仏様は、遠州袋井・西楽寺の「阿弥陀三尊像」。
「阿弥陀如来」を中尊とし、その左に「観音菩薩」右に「勢至菩薩」の脇侍を置く仏像安置形式の一つ。京都大原・三千院の阿弥陀三尊像は特に有名です。 -
31<西楽寺・阿弥陀如来 座像>
仏像にリアルさを与えるため、目に水晶を嵌め込む「玉眼」という手法が鎌倉時代に始まりました。この阿弥陀様は、平安時代後期の作ですが「玉眼」が使われていて、日本一早く「玉眼」を入れた仏様だったかも、と言われています。 -
32<勢至菩薩(せいしぼさつ)>
向かって左側は「勢至菩薩」。座り方が特徴あると思いませんか?
これは、膝を少し開き、上半身を前屈みにする「大和坐り」といわれる珍しい姿で、死者を今迎えに行く瞬間を表しています。 -
33<観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)>
右側は「観世音菩薩」。両手で蓮台(消失)を抱え、片膝を立てて立ち上がろうとしています。 両脇侍とも、とても動きがあるお姿です。 -
34<応賀寺・毘沙門天像>
画像では大きさがわかりにくいですが、この「毘沙門天」は、像高 40㎝あまり。小像ながら細部まで細かく造られていて迫力満点です。彩色もよく残っています。 -
35<長楽寺・馬頭観音(ばとうかんのん)座像>
今回の「みほとけのキセキ~遠州・三河の寺宝展~」で、一番心を惹かれたのがこの「馬頭観音」。観音様といえば、女性的な姿が多い中、33変化の中で一番恐ろしい姿と言っていいでしょう。
長楽寺は、平安時代初期に弘法大師により開かれた浜名湖北岸のお寺で、小堀遠州作と伝わる回遊式庭園も有名です。 -
イチオシ
36<馬頭観音 上半身>
馬頭観音は、馬が草を食むように煩悩をむさぼり食い、忿怒の表情で苦悩や災難を打ち砕いてくれる有り難~い仏様。
「おい、お前、こっち来いや~」と言ってるようなポーズいいですね!!
※画面をクリックすると、頭上の「馬」がよく見えますよ。 -
37<馬頭観音 馬口印>
馬頭観音の前面の手は、馬の口を模した「馬口印」という特殊な印を結んでいます。人差し指と薬指を折り畳む結構難しいポーズ。この印に気付いた人が真似しながら「ムズッ」と言っていました。勿論、私も挑戦。 -
38<方広寺 釈迦三尊像>
最後のコーナーは、浜名湖北岸にある臨済宗の方広寺派の大本山・方広寺にある「釈迦三尊像」。この釈迦三尊像が他と大きく異なる点は、三尊がみな華やかな「宝冠」を頂いていることです。(重要文化財) -
39<釈迦如来>
悟りを開いた釈迦は、全身を覆う一枚の布を着けているだけで装飾品も付けない姿で表されます。この像は、釈迦が悟りを開く前の「菩薩レベル」の頃を表した像であるため、華やかな装飾を身に付けています。まだ煩悩を捨て切れていない「ヤング釈迦」ってことですね。(像高 104.2cm) -
40<普賢菩薩>
向かって左が、右脇侍である「普賢菩薩」。菩薩なので、宝飾品は派手なくらい一杯付けています。普賢とは「全てにわたって賢い者」という意味で、あらゆるところに現れ命ある者を救う菩薩です。(像高 55.6cm) -
41<文殊菩薩>
向かって右が、左脇侍である「文殊菩薩」。文殊菩薩と言えばみなさんご存じ「知恵」を授ける仏様。(像高 56.8cm)
三尊に共通するのは、ほっそりした人間らしい表情。これらは、院吉、院広、院遵という南北朝時代の代表的仏師集団「院派」によって造られたものです。 -
42<お立ち台>
館内に写真撮影スポットがありました。
全6体の仏キャラをデザインしたのは、地元浜松出身のイラストレーター「安達えみさん」です。 みんな可愛いね。 -
43<浜松城公園 日本庭園>
美術館を後にして、近くにある日本庭園に向かいました。
こっちの桜はどうだろう・・・。浜松城公園 紅葉
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44<大滝と伝い落ちの滝>
この日は結構気温も高く、動き回ると少し汗ばむほど。
上の池にある「大滝」を落ちる水の音や、中の池から下の池に至る「伝い落ちの滝」を流れるせせらぎの音が心地よく感じました。 -
45<昭和の名園>
この日本庭園は、1984(昭和59)年、名作庭家「伊藤邦衛」によって造られたもので、昭和の名園として評価を受けています。 -
46<桜と木橋と池>
桜と木橋、そして池。 日本庭園らしい風景です。 -
47<フリマ>
日本庭園を抜けると、そこはフリーマーケットとなっていました。 -
48<スタバ>
浜松城公園内のスタバもごらんの混みようで、長蛇の列ができていました。 -
49<中央芝生広場>
中央芝生広場には、大勢の親子連れの姿。浜松市では病院・学校クラスターも起こっているのに、外出しちゃって大丈夫かいな?と思いました。
まあ、自分もその一人なんですがね・・・。
以上で、Petit Voyage! 東海道53次ぶらり旅2021②「遠州・三河の寺宝展を観に行った!」~濱松宿(中区)~は、おしまいです。
最後までごらんいただき、ありがとうございました。
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