Petit Voyage! 東海道５３次ぶらり旅2021⑧「シン・エヴァ第３村」～濱松宿（天竜区）～

2021/07/03 - 2021/07/03

『ヱヴァンゲリオン新劇場版』シリーズの完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版　ＥＶＡＮＧＥＬＩＯＮ：3.0＋1.01』が、７月２１日に終映を迎えることが明らかとなりました。それを受け、第３村ロケ地である「天竜二俣駅」への鉄道ルートとなっている天竜浜名湖鉄道と遠州鉄道では、上映ラストラン応援企画として「天浜線・遠鉄共通1日フリーきっぷ エヴァンゲリオンデザイン版」が枚数限定で７月１日から発売されました。それを受け、フリー切符を手に入れ「第３村」まで行ってきました。

エリア 天竜(静岡)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄 徒歩

１＜遠州鉄道　新浜松駅＞
遠州鉄道は、浜松市の中心部と北部を結ぶ約18㎞の路線で、多くの人の通勤・通学の足となっている。ここは、その始発駅「新浜松」。

新浜松駅 駅

２＜人類乗車計画、始動。＞
7月下旬の「シン・エヴァンゲリオン新劇場版」終映の応援企画として、フリー切符が売り出された。

３＜エヴァンゲリオンデザイン＞
売り出されたのは、「第３村」モデル地の「天竜二俣駅」へのルートとなる「遠州鉄道」と「天竜浜名湖鉄道」2路線で利用できる「エヴァンゲリオンデザイン」共通フリー切符２種類。

４＜西ルート＞
一つは、遠鉄西鹿島線と天浜線西側部分に乗車可能な「西ルート」で、もう一つは、遠鉄西鹿島線と天浜線東側部分に乗車可能な「東ルート」。今回は、まだ乗車したことのない「西ルート」切符を購入。

５＜新浜松駅改札＞
ここは、新浜松駅の改札で、特段変わったことはないが・・・。「エヴァ」バージョンに加工すると・・・・。

６＜シン・ハママツエキ改札＞
これが「シン・ハママツエキ改札」。なかなかいいでしょう？

※№５をスマホアプリ「Ps Camera」のレンズライブラリ「エヴァンゲリオン01」（khara）で加工。

７＜遠州鉄道　西鹿島線＞
見ての通り車体が赤いことから、通称「赤電（あかでん）」。単線ながら12分間隔での高密度運行をしていて、年間1000万人が利用している。

８＜西鹿島駅＞
ここが終点、天竜区の「西鹿島駅」。シンハママツエキからは、18駅目。山岳地帯の天竜区の入り口にあたることから、駅舎は山小屋風。余談だが、都市伝説の「きさらぎ駅」のモデルは９駅目の「さぎの宮駅」。

西鹿島駅 駅

９＜乗換駅＞
遠鉄西鹿島駅は天浜線と接続しており、ここで乗り換える。

１０＜第３村到着＞
西鹿島駅で天浜線に乗り換え、わずか2駅で「第３村」に到着。
※天浜線は、１時間に１本程度の運行のため、時刻表をよくチェックしていかないと西鹿島駅で結構待つことになる。

１１＜天竜二俣駅＞
ここが、シン・エヴァ第３村のモデル地「天竜二俣駅」。天浜線が人気アニメ・ドラマ「ゆるキャン△２」モデル地＆ロケ地になったこともあり、近年観光客が増えた。

天竜二俣駅 駅

１２＜登録有形文化財＞
戦時中に建設された「国鉄二俣線」は、廃線の危機を乗り越え、第三セクター「天竜浜名湖鉄道」として存続することになった。主要路線でなかったため、古くなるがままに使い続けられていた鉄道施設は・・・「何ということでしょう！！　その多くが『登録有形文化財』となりました。」

１３＜駅構内＞
戦時中で金属が不足した中で敷設された鉄道だったため、いろいろなものが木造となっている。駅の古びた感じがいい。

１４＜劇場版ポスター＞
駅の入り口には、シン・エヴァ劇場版の最終バージョンのポスター。

１５＜２つのツアー＞
天竜二俣駅では、「転車台＆鉄道歴史館見学ツアー」と「洗って！回って！列車でGo」の二つのツアーがある。今回は、予約のいらない前者を選択。シン・エヴァの劇中シーン画像の展示が楽しみ。

１６＜チケット購入＞
窓口でチケットを購入。見学記念の硬券が付いているのがいいね。

１７＜ホームラン軒＞
開始時間まで50分ほど。昼食がまだだったので、駅併設の「ホームラン軒」で食べることに。予約帳に名前を書き、待つこと約10分。名前を呼ばれて入店。

ホームラン軒 グルメ・レストラン

１８＜エヴァ推し＞
店内には、シン・エヴァのポスターと転車台をモチーフとした手ぬぐいが掲示されていた。店主は、エヴァ推しか？

１９＜中華そば＞
ここのイチオシは、昔ながらの中華そば。焦がしネギ入りも人気。

２０＜アスカとシンジ　エヴァ名言集より＞
アスカ「バカシンジ、この中華そば チョーうまいんだけど！」
シンジ「・・・笑えば、いいと思うよ・・・」
アスカ「そっか　私　笑えるんだ・・・ってか、あんた バカァ？」
シンジ「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…僕も、食べます！」

※№19をスマホアプリ「Ps Camera」のレンズライブラリ「エヴァンゲリオン02」（khara）で加工。

２１＜いつの間に・・・＞
ラーメンを食い終えて駅に行くと、この混雑。みんな、ツアー参加者。日曜とあって子ども連れが多い感じ。

２２＜子供にも優しい＞
13時50分になり、改札を通って転車台に向かう。使用していないホームには、こんな子ども向けのトロッコ車両もあった。

２３＜構内を通って＞
駅には、２両のフルラッピング列車が停車中。上りと下りの上屋とプラットホームは、昭和15年にできたもので、どちらも国の登録有形文化財。

２４＜車両基地＞
ホームを横切っていくと、遠くに車両基地が見えてきた。

２５＜ぞろぞろと＞
総勢70人ほど。ぞろぞろと、車両基地の方に向かう。

２６＜年季もの＞
年季ものの信号機。ちゃんとした理由があって、こんな低いところにあるのだろう。

２７＜おっ、あれは・・・＞
おっ、あれは、第３村にあった特徴的な高架水槽じゃないか？

２８＜給水塔＞
これは、ＳＬがこの路線を走っていたときに、蒸気の元となる水を機関車に入れる給水塔。お役御免のあとも、よく残っていたものだ。

２９＜登録有形文化財の宝庫＞
この場所には、「扇形車庫」や「転車台」、「運転区事務所」など５つの登録有形文化財がある。全部、現役っていうのが素晴らしい。

３０＜運転区事務所＞
いくつかの運転区事務所の建物の間を通って、転車台に向かう。

３１＜便所＞
昭和15年の建物だが、使い勝手を考えて一部はサッシに替わっている。上部には懐かしい「碍子引き配線」が見える。

３２＜浴場＞
ＳＬが運行していたときは、運転士や機関士は煤まみれになったそうで、ここで風呂に入って煤を落とした。

３３＜ヘッドマークが入浴中＞
銭湯みたいに大きな風呂。シン・エヴァ第３村での農作業後に「黒波レイ」が入浴したシーンは、ここからインスパイアされたものか？

３４＜担架置場＞
担架置場だが、担架はない。文字から見て、旧国鉄時代のものだろう。

３５＜ツナギ＞
生活感が出ていて、大変よろしい。ここ、本当に使ってるんだ。

３６＜発見次第通報！＞
（内緒だが…）転車台付近へは、その気になれば侵入できちゃう。近年、注目されるようになり、不届きな輩（やから）が増えたのだろう。

３７＜転車台＞
この装置は、向きを変えられないＳＬ等の向きを変える「転車台」。一時は日本中に450 基もあったが、現在では50基ほど。もっと少ないと思っていたので、意外だ。

３８＜転車台から見た風景＞
これは、シン・エヴァの第３村の一場面「転車台から見た風景」。

※「天浜線鉄道歴史館」内にある「シン・エヴァンゲリオン新劇場版」展示パネル４枚のうちの１枚。。

３９＜似た場面＞
「転車台から見た風景」と似た場面を撮ってみた。

天竜二俣駅 転車台 鉄道歴史館 美術館・博物館

４０＜夕焼け加工＞
シン・エヴァと似せるよう、夕焼け加工してみた。

４１＜さらに、エヴァ降臨＞
さらに、「エヴァ降臨」させてみた。なかなかいいんでない？

※№40をスマホアプリ「Ps Camera」のレンズライブラリ「エヴァンゲリオン01」（khara）で加工。

４２＜転車台の向こうに・・・＞
転車台の向こうに運転区施設の一つがある。シン・エヴァでは、ここは・・・。

４３＜トウジの家＞
ここは、医者になった鈴原トウジと妻ヒカリ、娘ツバメが住む家。第３村にたどり着いたシンジとレイは、ここでしばらく暮らすことになる。

※これも、「天浜線鉄道歴史館」内にある「シン・エヴァンゲリオン新劇場版」展示パネル４枚のうちの１枚。

４４＜転車台 実演＞
このツアーが素晴らしいのは、実際に転車台のデモがあること。これがSLだったら本当たまらんが、贅沢は言うまい・・・。

４５＜放射状＞
線路が放射状に・・・。これを見て、K国の人は「旭日旗」を連想するのだろうか？

４６＜扇形車庫＞
現在、全国に現存する「扇形車庫」は10カ所あまり。現役は少なく、ましてや、毎日ツアーが行われているのは、ここくらいじゃないかな？

４７＜診療所＞
シン・エヴァでは、トウジの「診療所」となっていた。

※これも、「天浜線鉄道歴史館」内にある「シン・エヴァンゲリオン新劇場版」展示パネル４枚のうちの１枚。

４８＜オリジナルカラー＞
３番車庫に収まっていたのは、天浜線オリジナルカラーの列車。緑は「茶畑」、青は「天竜川・浜名湖」、黄色は「みかん」を表していると推測。

４９＜お疲れ様＞
４番車庫に収まっていたのは、先日引退した現役車両で最も古いHT3501型「スローライフトレイン」。お疲れ様。

５０＜鉄道歴史館＞
転車台、扇形車庫の見学を終え、次は「鉄道歴史館」へ。

天竜二俣駅 転車台 鉄道歴史館 美術館・博物館

５１＜しんじょはら＞
国鉄二俣線時代の「新所原駅」の駅名表示。シン・エヴァを見た人なら、「これはっ…」って思ったはず。

５２＜緊急事態＞
「しんじょはら」緊急事態発令ヴァージョン！！

※№65をスマホアプリ「Ps Camera」のレンズライブラリ「エヴァンゲリオン02」（khara）で加工。

５３＜ヘッドマーク＞
国鉄から第三セクターに切り替わったときのヘッドマーク。廃線にならなくて本当によかった。

５４＜天浜線フォント＞
天浜線（国鉄二俣線）の駅名表示は、丸みがある特徴的なフォント。これに惚れ込んだ人たちにより「天浜線フォント」が創り出された。

５５＜温かみのある文字＞
フォントは、ダウンロード可能。温かみのある「天浜文字」が入手できる。

※http://www.hama365.info/tenhamasenfont/

５６＜駅の小物＞
黒電話や硬券の日付記入機、駅員の服などが所狭しと展示されている。

５７＜空襲警報発令＞
駅に掲示されたのだろうか。ここ二俣の地は、幸いなことにほとんど空襲を受けなかった。

５８＜タブレット＞
単線の場合の衝突事故を防ぐための器具「タブレット」。

５９＜制御盤＞
現在は列車の運行は電子制御になっているが、昔はこんなアナログ感漂う制御盤だったんだね。

６０＜電話となぞの機械＞
左上の電話は分かるが、この緑色の機械は一体何だろう？

６１＜まだまだ　いっぱい＞
鉄道歴史館は広くはないが、昔の写真や道具がたくさんあった。

６２＜ジオラマ＞
天竜二俣駅のジオラマ。整備工場や高架水槽などいくつかの点が異なる。

６３＜駅から扇形車庫を望む＞
シン・エヴァ第３村の一場面「駅方面から見た扇形車庫」。

※これも、「天浜線鉄道歴史館」内にある「シン・エヴァンゲリオン新劇場版」展示パネル４枚のうちの１枚。

６４＜庵野監督＞
数年前、庵野監督がここに取材に来ていたときの写真。鉄道好きの庵野監督だから、以前から昭和の香り漂う「二俣」と「天竜二俣駅」を舞台の一つに使おうとする構想があったのだろう。

６５＜平和な「第３村」＞
鉄道歴史館の見学も終了。目の前には平和な「第３村」の風景が・・・。と思ったら・・・。

６６＜使徒に襲われる「第３村」　エヴァ名言集より＞
シゲル　「第３村上空に、未確認浮遊物体出現！」
マヤ　　「波長パターン青。使徒と確認！」
ミサト　「第６の使徒　ラミエルだわ…」
アスカ　「なんとかしなさいよ。バカシンジ！」
レイ　　「碇くん、もうエヴァに乗らなくていいのよ」
リョウジ「後悔のないようにな…」
シンジ　「逃げちゃだめだ…逃げちゃだめだ……」
シンジ　「第３村と仲間たち…そして…綾波だけは、絶対助ける！」
ミサト　「いきなさい！シンジくん」
カヲル　「ありがとう 君に会えて うれしかったよ」
ミサト　「シン・エヴァンゲリオン 発進！！」

※№65をスマホアプリ「Ps Camera」のレンズライブラリ「エヴァンゲリオン0１」（khara）で加工。

６７＜エヴァ 第３村を守る…というより＞
「エヴァ 第３村を守る」というより「エヴァ 暴走！天浜線に襲いかかる」の方が合ってるみたい・・・。「残念っ！！」

※№48をスマホアプリ「Ps Camera」のレンズライブラリ「エヴァンゲリオン02」（khara）で加工。

６８＜シン・エヴァ転車台手ぬぐい＞
転車台ツアーの記念にこの「シン・エヴァ転車台手ぬぐい」を買いたかったのだが、すでに完売。ネット通販もなく、今ではプレミア価格となっているとか。エヴァ人気は、すごい。

Petit Voyage! 2021⑧「シン・エヴァ第３村」～濱松宿（天竜区）～は、以上です。最後までごらんいただき、ありがとうございました。