2020/09/18 - 2020/09/20
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にふうささん
この旅行記のスケジュール
2020/09/19
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今年の夏は新型コロナウィルスの影響により、定期観光バスが軒並み運休となったために、北海道へは行けずじまいでした。そのため、もうすぐ北海道の夏が終わりそうという時に、たまたま釧路の定期観光バスツアーを見たら、空席があり乗れること、そして根室の定期観光バスツアーも発見し、これは行けそうだということがわかりまして、連休の最中で予約が取りにくい中、急遽旅行を決定いたしました。そういえば、釧路・根室とちらりと訪れたことがある程度だったので、今回の訪問は非常に楽しみでした。
行程は2泊3日。一日目に、伊丹~新千歳~釧路と飛行機で移動して、釧路市内で一泊。二日目は、早朝から釧路~根室へと移動し、根室の午前・午後の定期観光バスツアーに参加して、再び釧路に帰り、釧路市内で一泊するという長丁場の日。三日目は、釧路駅前から定期観光バスに乗車し、摩周・阿寒の観光地を巡り、釧路空港で下車。その後、釧路~新千歳~伊丹と飛行機を乗り継いで帰りました。
上記のように道東とはいえ、様々な場所を訪問している関係上、旅行記を4回に分けてご紹介したいと思います。今回は、2日目の行程、根室の定期観光バスツアー(午後の部)の内容を中心に紹介したいと思います。午後は、「根室駅ー歴史と自然の資料館ー根室車石・花咲岬ー道の駅スワン44ー春国岱ー北方四島交流センターー根室駅」と、根室市街の周辺部を行きました。根室車石や、樺太にあった日本とロシアとの国境石など、意外と知られていない名所・名物も多くて非常に勉強になりました。私的には、どちらかというと、午前よりも午後の方が面白かったです。
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根室駅前バスセンターに到着いたしまして、定期観光バスの午前の部は終了いたしました。ここで若干の入れ替えと休憩等をいたしまして、定期観光バスの午後の部がスタートいたします。再び10名ほどの参加者で出発します。
根室駅前バスターミナル 乗り物
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午後の部では、まずは「根室市歴史と自然の資料館」を訪れました。レンガ造りの小さな建物です。元々は、1942年に大湊海軍通信隊根室分遣所として建設されたもので、その後花咲港小学校校舎として利用されていた建物です。
中はどんな感じなのでしょうか。根室市歴史と自然の資料館 美術館・博物館
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この「歴史と自然の資料館」で真っ先に案内された重要品がこちら。「樺太日露国境標石」。この石碑は、第二次大戦前に、南樺太にある日本とロシアとの国境に置かれていた石だとか。昔は4つ置かれていたそうなのですが、現存するのは2基だけで、この1基を日本に返還してもらい、ここに展示しているとのことでした。
この石碑を見ますと、手前側には日本語と菊の紋章があります。 -
「樺太日露国境標石」の反対側を見ると、ロシア語と鷲の紋章(ロシア帝国の象徴)があります。日本語とロシア語があることから、つまりはそういう場所に置かれていたことがわかります。
ちなみに、この石碑は最近有名になりました。というのも、2019年度のセンター試験の日本史だかでこの石碑が出題されたとのことで、この資料館に問い合わせが結構来たみたいです。 -
資料館のそのほかの展示はこんな感じ。まずはアイヌ民族が使用していた土器などが展示してあります。そして、一気に飛んで、明治期の根室の発展なんかの資料も多かったです。
見た感じ、古代と近代しか資料がないので困ったなあという感じでした。 -
このようなクマ、シカ、ウサギ、タンチョウ、ワシなどのはく製もありました。はく製展示室があり、そのあたりはじっくりと観察できました。はく製標本は多かったですし、充実していました。
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そのほか、面白かったのがこちら。北海道の年表に注目。縄文時代はわかる。しかし、本土でいう所の古墳~鎌倉時代の部分が、北海道では「擦文時代」と聞きなれない時代区分がなされておりました。初めて見ました。
以上で、歴史と自然の資料館を後にしました。 -
先ほどの「歴史と自然の資料館」は、前は小学校として利用されていまして、その小学校は隣に移転しておりました。この変わった建物が小学校だとは。
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次は、花咲岬へと行きます。木道に沿って、このような海岸端に出ると、驚くものがあるそうです。行きましょう。
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こちらが「根室車石」。マグマが冷えて固まって、枕状溶岩がきれいな球状をとなっております。非常に面白い石です。
崖の上にあって近寄れないので、大きさはわかりにくいのですが、直径は7.5mとかなり大きなものです。花咲灯台車石 自然・景勝地
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ちなみに、この車石があるのが、真ん中の岩です。上からでは、断面がこんなことになっているとは全く思いませんね。
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また、この辺りの海岸の岩を見ると、確かにマグマが冷えて固まった柱状節理のような岩石が多く見られます。
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こちらは「花咲灯台」。こじんまりとしております。
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この花咲岬には、野鳥観察のための小屋(ハイド)がありました。この中に入って、野鳥を観察するのだそうです。
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奥が「花咲港」です。花咲港は重要な港なのです。というのも、豊かな漁港として、根室の方が先に開拓されましたが、根室港の弱点として、冬季は流氷で閉鎖されるという欠点があります。そのため、太平洋側に新たに漁港をつくろうと、この花咲港が建設されたと。実際、水揚量も花咲港は多いとのことです。
以上で、花咲岬のあたりは終了いたしまして、次へと向かいます。 -
次は「道の駅スワン44」です。ここでは観光とともに、昼食休憩(自費)いたしました。
ただ、ここへ向かう間に爆睡してしまい、気がついたらバスの車内には私一人と取り残される寸前の状態だったため、何が何だかよくわからない状況でバスを降りました。道の駅 スワン44ねむろ 道の駅
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道の駅のレストランはこんな感じでした。天井が高く窓が大きくて開放的でした。汽水湖である風蓮湖を見ながら食事ができる場所です。
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食事は根室ご当地メニューの「エスカロップ」という、前に見た釧路の「スパカツ」に似た料理もあるのですが、さすがに脂っこいものは勘弁ということで、海鮮丼をチ選択いたしました。あまりご当地性は感じませんが、非常においしかったです。
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建物の中には、はく製もありました。北海道でははく製があるのがお決まりなのですね。
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風蓮湖はこんな感じです。対岸の砂州もきれいに見えております。冬には白鳥なども飛来してくる湖として有名です。
次は、風蓮湖を実際に見るために、近くの春国岱(しゅんくにたい)にあるネーチャーセンターを訪問します。風蓮湖 自然・景勝地
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春国岱(しゅんくにたい)ネーチャーセンターにやってきました。
根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター 公園・植物園
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ネーチャーセンターの中はこんな感じです。活動拠点なので、実際の展示はほとんどありません。
ここの学芸員の方に春国岱の説明をしていただきました。スライドで説明してくれたので、少し長かったです。そしてほとんど覚えていないと・・・ -
ともかくも、実際に風蓮湖に行ってみたいと思います。まずは、砂州の上の道路を歩いて行きます。
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こちらが春国岱の自然散策路です。木道の上を歩いていると、波打ち際には二枚貝のかけらなどが見受けられ、豊かな場所なのだなあと感じました。
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春国岱のハイキングコースは、もう少し行くと分岐の場所に差し掛かります。左側へと行くと春国岱の形成初期にできた森へと行けます。しかし、さすがに滞在時間一杯なので、やむなく引き返しました。
以上で、春国岱の滞在を終了いたしました。 -
最後の訪問地は、「北方四島交流センター(ニホロ)」です。先の北方領土資料館だけではなく、ロシアとの文化交流のためもあり、このような施設を建設したようです。
北海道立北方四島交流センター 美術館・博物館
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ニホロの館内はこんな感じでした。奥の部屋は、北方領土関連の展示室となっておりました。
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展示室では、北方領土の歴史を説明するコーナーもありました。
少し寝てしまいましたので、内容は覚えておりません。 -
二階には展望室があります。ここからは北方領土が見えるようでした。
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別な部屋にはロシア関連の資料室もありました。
そういえば、バスガイドのお姉さんが面白いことを言っていました。契約社員なので、夜は居酒屋でバイトしているとのことですが、そこではロシア人船員さんをよく見かけると。今のコロナのご時世ではほとんどありませんが、コロナ前は頻繁に目にしたそうです。なるほど、現地はそうなのね。 -
この建物には、日本の家を再現した建物もあるようでした。
そんな感じで、この建物も一通り見まして、今回の定期観光バスツアーは終了です。根室駅に向かいます。 -
根室駅に向かっている最中、北海道で有名な回転寿司の「根室花まる」の本店を見かけました。本当は食べたかったのですが、滞在時間がありませんので、仕方ありません。
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根室駅に到着いたしました。以上で、定期観光バスは終了です。とても面白かったです。
帰りの電車までにはまだ少し時間がありますから、ちょっとあたりを散策してみたいと思います。根室駅 駅
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根室駅前の看板。「朝日に一番近い街」とはなかなかキャッチーですね。
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ということで、駅から少し歩いたところにある「根室本線終点」までやってきました。ここで鉄道が終わるとは感慨深いです。
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根室駅に戻りますと、電車が来る30分前だというのに、もう行列ができています。私も並びます。
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根室駅の改札内はこんな感じです。電車は折り返しだけど、あれだけの乗客がいることや、料金の関係から、一旦乗客を改札外に全員追い出してから、改めて改札を行っておりました。出たがらない人も多々おりまして、駅員さんがなだめているシーンをいくつか目撃いたしました。
これから、普通電車に揺られて、根室ー釧路へと帰りたいと思います。 -
日本最東端の東根室駅です。申し訳ないのですが、東根室駅は降車せずに、写真だけで勘弁させてください。
東根室駅 駅
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帰りの電車内では、行きの反省を踏まえ、海側を確保いたしました。そもそも2両編成だったから、行きの電車ほどは混み合わずに乗車できました。しかし、後から来る人で、車内は満員となりましたけどね。
写真は根室半島の湿原地帯です。中央には、馬が集まっています。 -
風力発電も行われているようでした。
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この駅には、ルパン三世のボードが置かれていました。
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浜中駅にはルパン三世がいました。電車が動いているので、ちょっとピントが合っていませんね。申し訳ない。
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またもや2時間ほど電車で揺られまして、釧路駅に到着したのは18時過ぎており、辺りは真っ暗となっております。今回のホテルは、先日のラビスタ釧路の近くにある、ホテルパコです。北海道のホテルチェーン店みたいです。
ホテルグローバルビュー釧路 天然温泉 天空の湯 宿・ホテル
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釧路で泊まったのは初めてだったこともあり、せっかくなので早朝に時間を見つけて、街中を徘徊いたしました。初日の夕方の訪問先とかぶるところがありますが、ご容赦の程を。
写真は釧路の繁華街「末広町」あたりです。函館の繁華街の「末広町」は衰退していましたが、釧路は比較的まだ持っている方に見えました。そして、魚介類がおいしいこともあり、「炉端焼き」のお店が目立ちます。 -
道中には、漁師の像がありました。鮭を持っているようです。
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釧路の観光名所の一つ「幣舞橋(ぬさまいばし)」。この辺りから、釧路川の河口が良く見えることもあり、絶好の夕日観光スポットとなっております。
幣舞橋 名所・史跡
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幣舞橋のたもとにあった「観光案内所」。ただ、この建物、元々は交番だったように見えるのですが、どうなのでしょうか。
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幣舞橋のたもとにある、フィッシャーマンズワーフなどの商業施設。中には、一階には店舗は数店ありますけど、ちょっと廃れていて、厳しそうでした。
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こちらは幣舞橋のたもとにある「旧日本銀行釧路支店」。今の釧路支店は市役所の近くに移転したようですが、「旧館が昔の港町の雰囲気を残している」ということで残してあるようです。
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幣舞橋から南側行くと、少し小高い丘がありまして、「出世坂」と名前がついております。というのも、昔はこの坂はあまり縁起が良い場所ではなかったのですが、この坂の上に旧制中学ができて、生徒がよく通っていたから、ということで改名したようです。イメージは大事だなあと感じました。
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出世坂の上は公園になっておりまして、その一角には北海道を探検した「松浦武四郎」とアイヌの人の像がありました。しかし、この像は非常に小さくて、見逃すぐらいの大きさです。一応、港の方を向いて立っております。
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幣舞橋から釧路川の河口に沿って行くと、赤レンガの建物「港文館」があり、石川啄木記念館として使用されていました。この建物は、旧釧路新聞社屋を一部復元したもののようです。
港文館 美術館・博物館
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「港文館」の近くには、石川啄木の像がありました。石川啄木は新聞記者として2ヶ月ほど釧路に滞在していただけだと思うのですが、すごい扱われようです。
また、像の左側に見える黄色い建物は、「ANAクラウンホテル」です。 -
市役所の近くには、釧路プリンスホテルがありました。しかし、市役所の近くにあり、周囲にはあまり店舗が見当たらなかったので、ちょっと不便だなあと感じましたがいかに。
釧路市のホテルは、釧路駅前にあるのと、繁華街の末広町にあるのとに分かれているようでした。 -
釧路駅近くにある「和商市場」です。昔、行った記憶がありますが、今回は営業時間が合わず、訪問できずに終わってしまいました。
釧路和商市場 グルメ・レストラン
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そうこうしているうちに、釧路駅に到着いたしました。以上で釧路の街歩きを終わります。
本日は、釧路駅前のバスセンターから定期観光バス「ピリカ号」に乗車します。その紹介は、別な旅行記でまとめたいと思います。釧路駅 駅
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