2018/01/26 - 2018/02/01
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ミズ旅撮る人さん
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「マルタ共和国」という小さな島国が地中海のど真ん中にあります。
イタリアのブーツが蹴飛ばしたシチリア島の南、約100kmに位置する国で、
淡路島の半分、東京23区の半分の面積しかありません。
ツアー4日目。朝イチで「青の洞門」と呼ばれるブルーグロットに行き、
信じられない幸運に因って、信じられない海の色を堪能しました。
その後、すぐそばにある巨石遺跡のハジャーイム神殿に行きました。
マルタ島では現在30以上の巨石神殿が確認されています。
その内6つがマルタの巨石神殿群としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。
これらの巨石神殿は今から4500~6000年前に建てられたもので、
エジプトのピラミッドよりも古いとされています。
地中海に臨む丘に建つ巨石神殿は、世界的なリゾート・マルタとは
全く異なる面を見せてくれました。
遺跡の周りは自然の花畑で、石ばかりの遺跡よりもそちらに感動。
今回の旅行記は、石と花のどちらがメインなの?という内容です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
マルタの強烈な斜光ガラスの観光バスのために、
相変わらず妙な色合いの車窓ですが、
どうにも仕様がないので、我慢してください。
ブルーグロットから、移動しています。この辺りは、割と緑が多く、
サボテンの花と、黄色い花が咲き乱れています。 -
これだけ黄色い花畑だと、本当に嬉しくなります。
これは1月です。さすがは地中海のど真ん中。温暖な気候なんですね。 -
黄色い花畑の先に、エントランスが見えて来ました。
ハジャーイム神殿(Hagar Qim Temple)のあるハジャーイム公園です。 -
園内にあるビジターセンターの前の駐車場に止まりました。
大人10ユーロ。
料金には、ハジャーイム神殿・イムナイドラ神殿・ビジターセンターへの
入場料が含まれています。 -
まずは、ビジターセンターで、遺跡に関して若干勉強をして行きます。
-
ハジャーイム神殿から出土した螺旋と穴の模様のある
柔らかい石灰石(グロビゲリナ石)の平板 -
輪郭だけしか無くて、ぼんわりと人間らしいことがわかる像。
-
こちらがハジャーイム神殿で一番有名な女性像。
腕や脚が異様に太くて、その先の手や足は普通サイズ。
女性像にしては胸がまったく無く、本当に女性?と疑いたくなります。
古代遺跡からは豊穣祈願のために、豊満な肉体の女性像が
多く出土しますが、大抵は豊かな乳房があり、
トルコのエフェソスのアルテミス像などは
乳房が10数個あったりします。
ハジャーイム神殿で出土した像の中には、
垂れ下がった大きな乳房のある立像もあり、
これはヴァレッタの国立考古学博物館に展示されています。 -
ハジャーイム神殿の模型です。
-
イムナイドラ神殿の模型。
夏至の日の出に合わせて切り出された楕円形の穴があります。
太陽光線がこの穴を通過し、室内の石板を照らします。 -
紀元前3600~2500年とおおまかで、
見る資料ごとに数字の違う巨石神殿は、
エジプトのピラミッドより古いと言われるため、
出土品は多くはないようで、
その殆どが、国立考古学博物館に展示されていて、
ビジターセンターの展示品は少ないです。
外に出て、更に坂道を登って行きます。 -
黄色いオキザリスの群落に、青いハーブのボリジが咲いていました。
初夏の頃に咲く花ですが、早いですね。 -
マルタ島では現在約30以上の巨石神殿が確認されているそうです。
その内6つがマルタの巨石神殿群として
ユネスコの世界文化遺産に登録されています。
マルタ島にあるハジャーイム神殿、イムナイドラ神殿、スコルバ神殿、
タハジュラット神殿、タルシーン神殿と、
ゴゾ島にあるジュガンティーヤ神殿です。 -
ハジャーイム神殿とイムナイドラ神殿は、
1840年と1893年に発掘された現存する神殿群の中でも
保存状態が大変良いことで知られています。
ハジャーイム神殿からはマルタの女神(Venus of Malta)が
発掘されています。(国立考古学博物館で展示中) -
ハジャーイム神殿は、柔らかいGlobigerina Limestone(グロビゲリナ石)で建造されています。
近年風化が進んでしまったため、現在は巨大なテントで覆われています。 -
メインゲート。左右対称に巨石を積み上げて造られています。
床部分にも巨石が敷き詰められているのは、この神殿独自の特徴です。
現在は保護のため、通路には板が敷かれています。 -
メインゲートの手前の地面には、排水路らしい穴が開いています。
-
右側には、もっと大きな石が立っています。
この神殿は、石を積み上げるのではなく、
大きな石をそのまま使って造られています。 -
周りには、こんな巨石は見当たらないけど、どこから運んで来たのかな?
-
この黄色いお花畑が大好きなもので、
ついつい遺跡そっちのけで、撮ってしまいます。
まさか1月で、こんなに花がいっぱいの景色を見られるなんて。
う~~ん、しあわせ。 -
遺跡の内外には、このような説明板が設置されています。
説明をしている対称の部分が赤く塗られているので、
位置などがよくわかります。
ハジャーイム公園には、オーディオガイドがあり、
20か国語に対応しているので日本語もあります。 -
説明にある長方形に開けられた出入口です。
一枚の石に窓のように開けられているので、
ウィンドー・ストーンと呼ばれています。 -
ウィンドー・ストーンの中には入れません。
石を組めば、あの空間は作れるのに、
何故わざわざ巨石の真ん中を繰り抜いたのでしょう? -
ウィンドー・ストーンの手前には、小さな祭壇があります。
植物のようなモチーフが描かれ、無数の穴が模様となっています。
これはレプリカで、本物はヴァレッタの国立考古学博物館に
展示されています。 -
ウィンドー・ストーンの隣には、細長い蝶番のような石が
挟まっています。
この神殿では、大きくて四角い石と、細長い石の組み合わせが
基本になっています。 -
奥には「神託の間」と呼ばれる半円形の小部屋があります。
曲線を描くために、この部分の石は小さくなっています。
ハジャーイム神殿を形成している石灰岩の一種グロビゲリナ石は
柔らかいので、小さくしてしまうと、劣化が早く、
耐久性も低くなるので、基礎構造などでは出来る限り
大きなままの状態で使ったのでしょう。
「神託の間」には屋根があったと考えられています。
上部の石を少しずつずらして階段状になった屋根があったようです。 -
神託を聞くために、壁には小さな貫通穴が開けられています。
神聖な部屋なので、神託を受ける人は外にいて、
ここから神官の声を聞いたのでしょう。 -
かなり広い空間があります。
一部が鉄骨で支えられています。
風化して、崩壊の危険があるのでしょう。
その手前に、椅子のような形の石が2つあります。
生贄を載せた祭壇と言われています。
単に「供物」でもいいんじゃないかな?
飾りなのか、ちょっとしたポケットなのか、脚部分に穴が開いています。 -
2つの祭壇の手前にも説明板が置かれています。
-
写真の4つの像がここで見つかり、考古学博物館に収蔵されています。
どれもよく似ていますね。
どうやらふわっとしたスカートを履いているようです。 -
遺跡の南側には地中海が見えます。
-
ブルーグロットで見たフィルフラ(Filfla)島が見えます。
-
一旦、神殿の外に出て、今度は右回りに歩いてみます。
-
遺跡は、1839年に見つかり、2度に亘って発掘されましたが、
実は、地元ではずっと以前からこうした石が埋まっていることは
知られていたようです。
紀元前3600年から3200年の間のマルタの先史時代の
ジュガンティーヤ期の遺跡とわかりました。
今から5千年以上も昔の遺跡です。
昔よく言われたアトランティス大陸の末裔かしら?
これらの巨石文化を持った人々は、
何故か紀元前1800年頃にマルタ島からいなくなったのだそうです。 -
メインゲートのちょうど真裏に来ました。
こちら側には門はないのですが、
この構造だと裏門もあったかもしれないですね。 -
中には、「神託の間」のような小部屋があり、
その外側をこうした巨石が取り巻いています。
これはハジャーイム神殿だけの特徴だそうです。 -
南側はかなり壊れていて、原型はどんなだったのか想像できません。
やはり海からの風が吹き付けるので、風化が早いのでしょう。 -
こんな風に細かい石積みでは、
長い年月のうちには跡形もなくなっていたことでしょう。 -
イチオシ
ああ、やれやれ暑い・・・見学者の大半が上着を脱いで歩いています。
気持ちのいい地中海の風景。
乾いた石ばかりを見ていると、潤いが欲しくなります。
先程見えたフィルフラ島の上にタンカーを置いてみました。
それにしても、上が真っ平で、乗せ甲斐のある島だこと。 -
外壁の巨石の中で、シンボリックな石が立っています。
一際背の高いこの石は、何の意味があるのでしょうか。
教会の塔のような物? -
実は、ドーム屋根の外にも同じような遺跡があるのです。
文明があって、神殿しかない訳はないので、役所のような物だったとか?
ハジャーイム公園の敷地内には、2つの神殿がありますが、
それ以外もたくさん埋もれているようです。 -
そうは言っても、現在でもこれだけ何もない場所なので、
大発見は期待できるのかなあ? -
ハジャーイム神殿には、5.2mの高さの石と、
3×6.4mで重さ20tの石があります。 -
ここが「神託の間」の外側です。
なんとなく控室のような感じかな? -
その脇には、こんな穴が開いています。
「神託の間」にあった穴は、ここで繋がっているのです。
中で見た時は小さそうだったけど、意外と大きいのね。 -
ここのお花畑は、心の潤いだなあ。
黄色いオキザリスと、レンゲソウのようなピンクの花。
気温も高いので、すっかり気分は春。 -
気の遠くなる年月の風雪に耐えて、神殿を守って来た外壁の巨石たち。
あれ?マルタに雪は降らないか。
年間を通しての最低気温は1月で、10℃を下回らないから。 -
この場所は1839年にJ・Gヴァンス大佐によって
最初に発掘されました。
発掘の前は、遺跡の巨石だけが見えていました。
その後、1885年から1954年に掛けて、
様々な発掘調査が行われました。 -
この神殿が造られた頃、この島はどんな姿をしていたんだろう。
この島には、遺跡はないのかしら? -
あれ?巨石の天辺に鳥がいる。
-
如何にも鳥が好みそうな場所だものね。
その下の穴が、まるで巣穴みたい。 -
南側を外から見ています。
画面の左に3分の2くらいの場所に白い石が
横長のベンチのように置かれています。
そこに巨大な女神像が2体立っていたと考えられています。
足の部分だけが残されています。
あの見事に太い脚の下に付いている小さな足です。 -
女神の立っていたとされる石です。中央の横に長い石です。
2本の足の間に小さな穴が黒く5つほど見えます。
もんぺのような膨らんだ脚の先の小さな足。
隣の足は、あまりよくわかりません。 -
説明板の写真を見るとよくわかります。
「obese figures」は、辞書を引くと「でぶでぶに太った像」です。
まあ、スタイル抜群とは言えないけど、その言い方、気になるなあ。 -
たんぽぽ(と呼びます)の周りの白い花、これは初めて見たなあ。
-
これは、たんぽぽでしょうか、はたまたオキザリス?
正解は「黄色い絨毯」です!
大好きな黄色い花畑に気分はハイテンションです。 -
まあ、なんてすてきな花園。
-
風車のようなピンクの花。野の草のなんと美しいこと。
-
ボリジ(Borage)。
古代ローマ時代には薬草として用いられ、
中世では強壮効果があるとして、
騎士が士気を高めるために煎じて飲んでいたそうです。
鮮やかで青い花から採れる汁は
かつて聖母マリアの青い衣装を描くために使われていました。
そのためボリジの青は「マドンナブルー」と呼ばれます。
小さな蜂たちが飛び回って蜜を集めています。 -
白いテントに向かって白い道が続いています。
あれがイムナイドラ(Mnajdra)神殿です。
すごく近く見えるのですが、ガイドブックによると500mあります。
ツアーでは立ち寄らないので、
自由散策の時に行こうかと思ったのですが、
とても時間内に戻って来られそうもありません。
往復1kmだもんねえ。 -
ヘリテージ・マルタのHPには365m、徒歩5分程度とありました。
行けば良かったかなあ。ここが団体行動の難しいところ。
イムナイドラ神殿(Mnajdra Temple)は、
ハジャーイム神殿の柔らかいGlobigerina Limestone(グロビゲリナ石)
よりも強いCarolline Limestone(珊瑚質の石)を用いたため、
保存状態が特に美しいとされています。
近年風化が進んでしまったため現在は巨大なテントで
覆い守られています。イムナイドラ神殿 史跡・遺跡
-
私、ここに捨てて行ってもらってもいいんだけどな。
他には何も要らない。
この時期に、ここに来られて本当に良かったです。 -
低い垣根のような木に白い花が咲いています。アーモンドかしら?
アーモンドは、白とピンクの花を咲かせます。
ピンクは色が薄いものから濃いものまであります。
早咲きは白、遅咲きはピンクの花が咲くと言われています。
アーモンドの花びらは、5枚あります。
桜と同様に花びらの形が先で少し割れています。
見分け方を調べました。
「桜は、枝との間に花柄(かへい)があります。
さくらんぼについている、あの細い茎のようなものです。
しかし、アーモンドには花柄がありません。
そのかわりに枝につぼみがつき、そこから花を咲かせます。
少し垂れ下がって見えるのが桜、
枝にしっかりついているのがアーモンドです。」 -
今回の表紙は、ハジャーイム神殿から少しイムナイドラ神殿に向かって
下りて行った場所から、
ハジャーイム神殿を見上げた写真です。 -
ビジターセンターに戻って来ました。
猫たちに餌をやっている人がいました。
いつもこうして面倒を見てあげているんですね。
今回も最後がマルタ猫になりました。
きっとこれからも、あちこちで見掛けるんだろうな。
次回は、この後ヴァレッタに戻って「聖ヨハネ大聖堂」に行きます。
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