住宅街の中の一軒家フレンチレストラン「エグリーズ ドゥ 葉山庵」でコスパ抜群のランチを頂く

2021/02/18 - 2021/02/18

最寄り？の大宮駅からはバスかタクシー、歩くと20分くらいでしょうか。
静かな住宅街の中にセントパルク教会があります。
｢ eglise de 葉山庵」はそこでの結婚披露宴の為のレストランだとばかり思っていました。
だから、歩いても行ける近さなのに今まで行った事がなかった。
でも、結構 ”レストラン” としての評判もいいみたい・・
なので、試しに一番お手頃な平日限定のランチを頂いてみました。
結果、^^)v
この料金にしてこの内容で採算取れるの？と思わず心配してしまうくらいリーズナブルで素敵なランチタイムになりました。
勢いに乗って二週間後、もう一度行って一つ上のコースも頂いてみました。
普通ならデートで使うようなお店ですが、一人客でも気兼ねなく利用できる、優しい美味しさと雰囲気にあふれたフレンチレストランです。

エリア 大宮(埼玉)

• 旅行の満足度: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

平日限定ランチコースは税・サ込みで2,000円～というリーズナブルな設定

店は「武蔵一宮 氷川神社」や

武蔵一宮氷川神社 寺・神社・教会

「NACK５スタジアム」のある大宮公園と、

NACK5スタジアム大宮 名所・史跡

２月～３月上旬にかけて梅が見頃な大宮第二公園に挟まれた中間あたりに位置しています

大宮第二公園 公園・植物園

場所は分かり辛い。
沿道に目立った看板も無いし、来る気で来る人しか来ない店です。

「セントパルク教会」が敷地内に在ります。
ちゅうかぁ、1983年に先に設立されていた教会の敷地内に、2007年に後追いでレストランがOPENしました。
よくある披露宴会場に付随しておまけで出来た教会ではないって事かな？

「 eglise de 葉山庵」＝ フランス語で教会のあるレストラン：葉山庵という意味です

懐石料理のお店の店名のようですが、元々の１号店は葉山の御用邸の近くに昭和初期建築のお邸を利用したレストランとして
1997年にOPENしました。でも、
2008年6月に火災に遭い焼失。

ここ大宮店はその前年、
2007年9月に開業。

その他の店として、
みなとみらい店は、葉山店焼失の3ヵ月前の、
2008年3月に開業しています。が、
2018年に閉店。

青山にある東京店は
2010年9月OPEN。
そういえば青山のお店には開業直後に一度だけ行ったこともあったなあ・・

近くですが、敷地内の教会式結婚式場の披露宴の為のレストランだろうと、今までちょっと誤解していたキライもあったのですが・・

教会とは別の独立した一軒家レストランです。

陽気のいい時季ならテラス席も有りの店構え。

ネットから予約の上
11：30～の営業開始と同時に訪店しました。
定休日は火・水曜日。

エグリーズ・ドゥ・葉山庵 グルメ・レストラン

白を基調とした明るい店内。
入店に際しアルコール消毒と手首での検温がありました。
おでこは止めて欲しいよね。皺が気になるから　(-"-)

今回は直前の予約だったので全面ガラス張りの窓際席ではありませんでした。
多分、早い者順で席は決まるんだと思います。

頭上のシャンデリア

ゆったりとした席間隔が確保されています

真っ白なクロスとお皿の最初のセッティング。
予約の状況に応じてグラスやメニューも予め用意されています。
初め、シャンパングラスも有ったのですが、今日の私の予約プランではそれは間違いだったんですよね　(-"-)

「一休」から予約すると同じ2,000円のランチ基本コースでも、800円相当の乾杯スパークリングが付くんです。
でも、公式ＨＰや私が使った「ＯＺmall」からではそのサービスはありません。

「一休」は２人からの予約しか設定が無い　(-"-
まあ、このテのレストランに ”おひとり様” で行く人ってあまり多くはないですよね～。
だから、普通？に２人～で行くんなら是非「一休」から予約されることをお勧めします。

正直に「私の予約では乾杯の飲み物は付かないのでは？　でも、頂けるなら嬉しいけど・・」と笑って言ったのですが、やっぱりそうは問屋が卸しませんでしたね　(^^;
なので、ちょっとは後ろめたい気もしながら、いつもの如く「お水で・・」で乗り切ります。

飲食店にとってドリンク、特にアルコールは利益率が一番高いんです。
コロナ禍の昨今、頑張って営業しているお店の応援の為にもアルコールの１杯ぐらい頼むのが客のマナーかもしれませんが、ここは意を決して敢えて強行突破。
わたし、食事の時のドリンクは水でさえ要らない人です。
お酒は空腹の時にしか美味しいと感じられない変人でもあるんですよね・・

ちなみに、卓上のこのバラの花はよく出来た造花だったのがチョッと残念。
お花は例えささやかな野の花であっても生花に勝るものは無いというのは私の持論です。

今回は、この店のスペシャリテ「フォアグラの茶碗蒸し」が是非食べたかったので、500円プラスして2,500円のコースです。
一人から予約OKの「OZmall」の予約サイトではこのコースが一番安価な設定だったこともあります。

＜サラダ前菜＞
日替わりで内容が変わります。この日は、
・鴨とじゃがいものパイ包み　
・埼玉産地野菜に粒マスタードとシェリー酒ビネガーのドレッシング

このパイが温かくて秀逸。
最初の一皿から一撃を喰らいました！
生野菜も香り高くて美味しい　(^^

パイは四角くひとかけで焼いたのを斜めに半分に切ったものです。
なので、一人客では申し訳ないな～と内心思いました。

越谷産米油を練り込んだ豆乳入りの温かい自家製パン。

今まであまり馴染みのない埼玉の産品「越谷産米油」。
国産の新鮮な米糠から絞り、リノール酸、オレイン酸、ビタミンE、オリザノールなどが多く含まれているそうです。

＜スープ＞ は「フォアグラの茶碗蒸し 」
トリュフとポルト酒のソース　カプチーノ仕立て

基本の「旬素材のスープ 」に替えて500円プラスの「葉山庵のスペシャリテ」です。

ル・クルーゼの小さなハート型のカップの一番下にはやわらかいたまご。
ミルクと白トリュフオイルを泡立てたカプチーノ仕立てで、フォアグラが・・と説明して貰ったのですがよく分からん？
もちろんコクがあってとっても美味しいのですが、トリュフ？ フォアグラ？ エッ！ 何処に？ と迷っているうちにカップから茶碗蒸しは消えてしまいました　(-"-　
普段そういうのを食べ付けてないしな～？

美味しい焼きたてパンの二つ目はバケット。
最終的にはパンは３個頂きました。サービスもタイムリー。
品数の少ないランチでも、パンとバターが美味しければそれで結構満足度はアップしま～す。

＜メイン料理＞
追加料金無しの場合は、週替わりのお肉料理 or お魚料理から選択。
「アメリカ産牛ロースのグリル　カボス胡椒香るジュ・ド・ブフ」にしました。
”ジュ・ド・ブフ” とは牛の出汁のことだそうです。

お魚の場合は「カジキマグロのフリット グリヴィッシュソース」

ほかに、料金アップで変更できるのは、
「黒毛和牛のハンバーグステーキ　フォアグラのソテーをのせて（ロッシーニ風　トリュフのソース）」はプラス500円。
　
「葉山庵特製：海鮮丼」は岩槻産こしひかりと越谷産古代米の上に、天使の海老・サーモン・本日の鮮魚・キャビア・イクラ が乗った洋風の丼でプラス300円。

次回はこの店の第２のスペシャリテ？でもある「海鮮丼」を食べに来るぞ！

お肉はもう少し火入れを抑えたくらいの方が私好みですが、まあ、アメリカ産だし基本料金内のメニューにしては期待以上でした。
地場野菜のほうれん草のソテーの上に・牛蒡・プチトマト・紅芯大根・黄蕪・大根の葉の緑も脇を固めて彩りも綺麗。
マンゴーとパッションフルーツのソースで頂きます。

＜パティシエ特製デザート＞ は基本料金内の
「パイナップルのパウンドケーキ　バニラアイスを添えて」 です。

プラス800円で「濃厚チョコレートのガトー　バニラの香りをのせたグラスと共に」も選択できますが、食後のスイーツはほんの一口でいい私はこれで十分満足です。

食後の飲み物は「ノーベル賞晩餐会でも供されたバラの香りの紅茶：セーデルブレンドティー 」。
ノリタケのティーカップにたっぷりと注がれた香り高い紅茶。
添えられているのはダマスクローズのジャムです。
途中からジャムを添加するとバラの花びらが紅茶の中で踊り、味わいにいっそう華が添えられます。
普段はコーヒー派ですが、この店では今後何度来てもこの紅茶にしようと思いました。

左手に金のバラを持つ庭のブロンズ像の銘は「薔薇」。

庭の木陰の椅子

店内から見えるセントパルク教会

教会の裏側

教会の入口

キリスト教式だけではなく人前式の挙式も可能みたいです。

この教会で毎日曜日に信者のための純粋なミサが行われているとは思えません。
やっぱり結婚式場としての教会なんですよね。
多分、神父さんや牧師さんが常時居る訳ではない・・？

ウェディングベル

　2021/3/4（木）
前回は2,500円のコースでしたが、日を改めて今回は税サ込み3,000円のコースです

今日は窓際の席。
11：30に一番で訪れましたが、食べ終わる頃にはほぼ満席になりました。

今日のセッティング

本日のメニュー

このコースには乾杯スパークリングが含まれています。
ノンアルコールも選択OK。
公式ＨＰからの予約では付いていないのですが、今回は「一休」ばかりでなく、おひとり様から予約できる「OZmall」からの予約でもこのサービスがあります。
何故？

＜アミューズ＞
マッシュルームと自家製パンチェッタ（ベーコン）のプティキッシュ。
ショープレートは未だ下げられていません。

敷かれているのは小松菜の一種のピノグリーン。
周りに岩塩が散らされています。

この段階で前回と同じ丸い「越谷産米油を練り込んだ豆乳パン」もサーブされました。
その後、バケットも２度頂きましたが、そのタイミングは相変わらずいい感じです。

＜前菜＞ 　～ オードブルヴァリエ ～
・カリフラワーのムース　ビーツコンソメジュレ　
・霧島高原純粋黒豚の低温調理　木の芽味噌ソース
・小笠原のオナガダイの柚子マリネ
・埼玉県産彩り野菜のアップルビネガーマリネ
・人参のピューレ

一つひとつに手が込んでいて滋味深い。
家庭では絶対に出さない（出来ない）お料理だなと美味しく頂きました。

＜スープ＞ は旬野菜（人参）のポタージュ。
500円プラスの葉山庵のスペシャリテ「フォアグラの茶碗蒸し」は前回頂いたので今回は追加料金のない基本のスープにしました。

＜メイン料理＞
☆この店の第２のスペシャリテ？でもある「葉山庵特製：海鮮丼」です。
岩槻産こしひかりと越谷産古代米の上に、
ニューカレドニア産の天使の海老・本日の鮮魚（ミズダコの炙り）・ツブガイ・ズワイガニのほぐし身・富士山サーモン・キャビア・イクラ を乗せ、サバ節のジュレで和えた洋風の丼です。
2,000円のランチコースの場合はプラス300円になりますが、このコースでは追加料金無しのメニューです。
天使の海老の頭はこんがりと火が入っているので好みでバリバリ頂けます。

予めセッティングされていたナイフとフォークは下げられ、代わりにスプーンとお箸がやって来ました。

いろいろな高級食材を盛り込んでいるのですが、ビジュアル的にはイマイチかなって思いました・・
このお店の盛り付けの特徴は彩りが赤・黄・緑など取合せて綺麗なのが印象的なのですが、このお皿に関してはあと「緑」が欲しいなって思いました。
和風の海鮮丼で大葉が入ると無いのとでは全然見た目が違うのと同じです。

他に、追加料金なしの場合に選択できるお料理は、
☆鮮魚のポアレ　ローズマリー香るブールノアゼット
☆香り豚のロティ　黒七味でアクセントをつけたジュ・ド・ブフ

また、追加料金有りの場合は、
★天使海老と鬼手長海老のソテー　
　ジュ・ド・クリュスタッセ（プラス￥1,200）
★特選牛フィレ肉のロティ　
　ポメリーマスタードとマディラ酒のソース（プラス￥1,000）
★黒毛和牛サーロイン　
　ジュ・ド・ブフ　生山葵添え（プラス￥1,500）

リーズナブルが本領のランチコースの場合は、追加料金なしでどのくらいのモノを出して頂けるのかが見極め処ではないかと思っています・・

〈デザート〉
和栗とさつま芋のムース　バニラアイスを添えて

ベイクドケーキ系よりムースの方が左党の私にとっては有り難い。

紅茶は今回も「ノーベル賞晩餐会でも供されたバラの香りの紅茶：セーデルブレンドティー 」。
前回とは模様の異なるノリタケのティーカップです。
お砂糖は提供されないので、途中からダマスクローズのジャムを入れて味変です。

花の時季ならお庭にももっとお花が咲きそうです

夜の外観。
ディナーを頂いた訳でもないのですが近いのでチョッとだけ雰囲気を見に行きました。

昼間とはまた違った佇まいです

土曜の夜だし皆さん、デートを楽しんでいるのかな？

ステンドグラス

庭の一角に山小屋風の「Ｏut back Cafe」の建物があります

10人ほどなら貸切会場にもできるそうです。
子連れ利用の場合など重宝だとのこと。
メニューにはお子様プレート1,300円なんかもあるんですよね・・
メインダイニングは大人の時間を楽しむための所だから、子連れの場合の避難場所ですね。

「Ｏut back Cafe」も夜はこんな感じです

裏口の駐車場に通じる出口

駐車スペースは５台分だけ。
車でないとアクセスは不便なのに、飲んだら乗れないし・・
タクシー代をケチるような人は場違いってことかな　(-"-)

隠れ家的一軒家レストランです。
私にとっては近くで、ランチなら2,000円～楽しめる日常使いのお店のようです。
でも、若い皆さん、彼女を連れて来ても失敗は無いフレンチレストランだと思います。