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 阿寺渓谷キャンプ場に泊まった翌日、阿寺森林鉄道の遺構を観て廻りました。<br /> 1901年(明治34年)、阿寺渓谷の宮内省所管の御料林内に、我が国初の森林鉄道と言える、阿寺軽便鉄道が敷設されました。この鉄道は、林業従事者への塩や味噌など生活物資の輸送が主な目的だったようですが、この軽便鉄道が後にダム建設に伴う運材手段の補償として木曽川沿い各地に建設された森林鉄道の礎となりました。<br /><br />参考文献:<br />・近代化遺産「国有林森林鉄道」の軌跡/林野庁<br />・「林業遺産」に選定された木曾森林鉄道関連の遺構群/林野庁<br />・野尻森林鉄道/廃線奇行<br />

◆阿寺森林鉄道の廃線跡や阿寺渓谷の橋梁等を巡る旅◆Remains of Atera Forest Railway◆

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2020/09/21 - 2020/09/22

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旅行記グループ ◆廃線跡巡りの旅◆

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ブリッヂ・トレック(橋梁旅行)

ブリッヂ・トレック(橋梁旅行)さん

この旅行記のスケジュール

2020/09/21

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 阿寺渓谷キャンプ場に泊まった翌日、阿寺森林鉄道の遺構を観て廻りました。
 1901年(明治34年)、阿寺渓谷の宮内省所管の御料林内に、我が国初の森林鉄道と言える、阿寺軽便鉄道が敷設されました。この鉄道は、林業従事者への塩や味噌など生活物資の輸送が主な目的だったようですが、この軽便鉄道が後にダム建設に伴う運材手段の補償として木曽川沿い各地に建設された森林鉄道の礎となりました。

参考文献:
・近代化遺産「国有林森林鉄道」の軌跡/林野庁
・「林業遺産」に選定された木曾森林鉄道関連の遺構群/林野庁
・野尻森林鉄道/廃線奇行

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
レンタカー 徒歩
  • 阿寺渓谷キャンプ場を後にし、朝から森林鉄道の廃線跡を観て廻りました。下流から辿っていきます。

    阿寺渓谷キャンプ場を後にし、朝から森林鉄道の廃線跡を観て廻りました。下流から辿っていきます。

  • 【橋脚】<br />位置的に阿寺川橋ができる前の旧道かもしれませんが、良く分かりません。<br />橋脚は堅固な岩の上に築造しています。

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    【橋脚】
    位置的に阿寺川橋ができる前の旧道かもしれませんが、良く分かりません。
    橋脚は堅固な岩の上に築造しています。

  • 【林鉄記念碑】<br />「六十余年の輝かしい歴史を有する森林鉄道との訣別、誠に感無量なり」<br />野尻営林署長、岡田寛治氏の揮毫です。

    【林鉄記念碑】
    「六十余年の輝かしい歴史を有する森林鉄道との訣別、誠に感無量なり」
    野尻営林署長、岡田寛治氏の揮毫です。

  • 【第一阿寺川橋梁】<br />1925年(大正14年)竣工、上路ワーレントラス橋+上路プレートガーダー橋。<br /><br />野尻森林鉄道木曽川橋梁のワーレントラスと同様の設計の、立派なトラスが残っています。当初は木橋だったものが、機関車の導入・重量化或いは水害による旧橋流失に伴って鋼橋に架け替えられたものと思われます。<br />【日本森林学会 林業遺産】

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    【第一阿寺川橋梁】
    1925年(大正14年)竣工、上路ワーレントラス橋+上路プレートガーダー橋。

    野尻森林鉄道木曽川橋梁のワーレントラスと同様の設計の、立派なトラスが残っています。当初は木橋だったものが、機関車の導入・重量化或いは水害による旧橋流失に伴って鋼橋に架け替えられたものと思われます。
    【日本森林学会 林業遺産】

  • 路面は道板を渡すなどして人道橋として整備したようですが、道板の下の橋枕木の劣化が著しく、現在は通行禁止になっていました。

    路面は道板を渡すなどして人道橋として整備したようですが、道板の下の橋枕木の劣化が著しく、現在は通行禁止になっていました。

  • この橋から下流へは対岸を走っていたようです。せめてそこまでは福知山線の旧線跡のように整備して通行できるようにし、観光資源として活用して貰いたいものです。

    この橋から下流へは対岸を走っていたようです。せめてそこまでは福知山線の旧線跡のように整備して通行できるようにし、観光資源として活用して貰いたいものです。

  • 林鉄遺構についての案内看板はここだけでした。

    林鉄遺構についての案内看板はここだけでした。

  • 【犬帰り橋梁跡】(正式名称不明)<br />犬帰りの淵の脇に架かっている橋。隣は阿寺川第一号橋。

    【犬帰り橋梁跡】(正式名称不明)
    犬帰りの淵の脇に架かっている橋。隣は阿寺川第一号橋。

  • 橋脚の形状から、上路プレートガーダー橋+上路ワーレントラス橋ではないかと推測されます。隣に道路橋ができたことで撤去・搬出が容易にできるようになり、撤去されたのかも知れません。

    橋脚の形状から、上路プレートガーダー橋+上路ワーレントラス橋ではないかと推測されます。隣に道路橋ができたことで撤去・搬出が容易にできるようになり、撤去されたのかも知れません。

  • 【樽ヶ澤橋梁】(正式名称不明)<br />1922年(大正11年)横河橋梁大阪工場製、上路プレートガーダー橋。<br /><br />道路橋(樽ヶ澤橋)に転用されています。

    【樽ヶ澤橋梁】(正式名称不明)
    1922年(大正11年)横河橋梁大阪工場製、上路プレートガーダー橋。

    道路橋(樽ヶ澤橋)に転用されています。

  • 桁下から観てみました。<br />独立した桁が並列して2連架かっています!第一阿寺川橋梁や犬帰り橋梁は単線でしたが、この付近は元々2線あったか、道路橋転用に当って同一桁を移設したものか、分かりません。

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    桁下から観てみました。
    独立した桁が並列して2連架かっています!第一阿寺川橋梁や犬帰り橋梁は単線でしたが、この付近は元々2線あったか、道路橋転用に当って同一桁を移設したものか、分かりません。

  • 上流左岸側に銘板も残っていました。

    上流左岸側に銘板も残っていました。

  • 【赤彦吊り橋】<br />2007年(平成19年)度改修、無補剛吊橋。<br /><br />元々森林管理用の橋だったそうですが、地元住民の協力により改修されたそうです。

    【赤彦吊り橋】
    2007年(平成19年)度改修、無補剛吊橋。

    元々森林管理用の橋だったそうですが、地元住民の協力により改修されたそうです。

  • ここは沢に降りることができたので、そこからも撮りました。

    ここは沢に降りることができたので、そこからも撮りました。

  • 【中八丁吊り橋】<br />2010年(平成22年)度改修、無補剛吊橋。<br /><br />こちらも元々は森林管理用の橋。この橋を渡ると、先程の赤彦吊り橋まで遊歩道が整備されているそうです。

    【中八丁吊り橋】
    2010年(平成22年)度改修、無補剛吊橋。

    こちらも元々は森林管理用の橋。この橋を渡ると、先程の赤彦吊り橋まで遊歩道が整備されているそうです。

  • 【牛ヶ淵橋】<br />1974年(昭和49年)竣工、上路プレートガーダー橋。

    【牛ヶ淵橋】
    1974年(昭和49年)竣工、上路プレートガーダー橋。

  • 木造を思わせる旧橋のアンカーボルトが残っていました。

    木造を思わせる旧橋のアンカーボルトが残っていました。

  • 廃線跡は森林鉄道のレールを利用したものと思われるガードレールも結構残っていました。

    廃線跡は森林鉄道のレールを利用したものと思われるガードレールも結構残っていました。

  • 【わるさわ橋】(正式名称不明)<br />巨大な岩を利用してその上に橋脚を載せています。この橋を渡った先にわるさわ山荘があったそうで、下記HPには木橋が残っていた2003年の写真がありました。<br /><br />参考:~西宮後停留場~野尻森林鉄道

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    【わるさわ橋】(正式名称不明)
    巨大な岩を利用してその上に橋脚を載せています。この橋を渡った先にわるさわ山荘があったそうで、下記HPには木橋が残っていた2003年の写真がありました。

    参考:~西宮後停留場~野尻森林鉄道

  • こういった遺構にも案内看板を設置して戴けると嬉しいのですが…

    こういった遺構にも案内看板を設置して戴けると嬉しいのですが…

  • 【阿寺渓谷キャンプ場】(旧砂小屋キャンプ場)<br />この少し下流には駐車場になっている大きな平場もあるので、木材の集積場等があったのかもしれません。

    【阿寺渓谷キャンプ場】(旧砂小屋キャンプ場)
    この少し下流には駐車場になっている大きな平場もあるので、木材の集積場等があったのかもしれません。

    阿寺渓谷キャンプ場 キャンプ場

  • 【ゲート】<br />キャンプ場を通り過ぎて更に上流へ進むと、ゲートが現れました。この先は歩行者は脇から通れるのですが、折りたたみ自転車は無理そうなので、やめておきました。<br />阿寺森林鉄道関連はここまで、後はおまけです。

    【ゲート】
    キャンプ場を通り過ぎて更に上流へ進むと、ゲートが現れました。この先は歩行者は脇から通れるのですが、折りたたみ自転車は無理そうなので、やめておきました。
    阿寺森林鉄道関連はここまで、後はおまけです。

  • 【阿寺川橋梁跡】<br />下路プラットトラス橋+上路ワーレントラス橋。<br /><br />こちらは阿寺森林鉄道(軌道)より後にできた、野尻駅と阿寺森林鉄道等とを結ぶ路線の橋梁。石積の橋台が残っています。

    【阿寺川橋梁跡】
    下路プラットトラス橋+上路ワーレントラス橋。

    こちらは阿寺森林鉄道(軌道)より後にできた、野尻駅と阿寺森林鉄道等とを結ぶ路線の橋梁。石積の橋台が残っています。

  • 以前来た時より川に砂が堆積しており、左岸の橋台もよく観られます。

    以前来た時より川に砂が堆積しており、左岸の橋台もよく観られます。

  • 【堰堤跡】<br />綺麗な石積みの堰堤が残っています。

    【堰堤跡】
    綺麗な石積みの堰堤が残っています。

  • 【木曽川橋梁】<br />前にも観に来ましたが、何度でも来たくなる素敵な橋です。

    【木曽川橋梁】
    前にも観に来ましたが、何度でも来たくなる素敵な橋です。

  • ワーレントラスに残っている銘板を観逃していました。<br /> 大正十年八月<br /> 日本橋梁株式會社<br /> 製作<br /> 大阪<br />と読めます。

    ワーレントラスに残っている銘板を観逃していました。
     大正十年八月
     日本橋梁株式會社
     製作
     大阪
    と読めます。

  • 【竹の沢橋梁】(正式名称不明)<br />こちらも桁下へ行ってみました。

    【竹の沢橋梁】(正式名称不明)
    こちらも桁下へ行ってみました。

  • ここも同じ日本橋梁の立派な銘板が残存。<br />この後、妻籠にも寄りました。

    ここも同じ日本橋梁の立派な銘板が残存。
    この後、妻籠にも寄りました。

  • 【尾又橋】<br />1957年(昭和32年)竣工、RC下路ローゼ橋。<br /><br />中島武氏の影響を受けたせいか、長野県はローゼが多く観られます。

    【尾又橋】
    1957年(昭和32年)竣工、RC下路ローゼ橋。

    中島武氏の影響を受けたせいか、長野県はローゼが多く観られます。

    尾又橋 名所・史跡

  • 【蘭川発電所取水堰堤】<br />鉄筋丸見えです。こういうのは河川管理者からビシッと言ってやってほしいです。<br /><br />奥は【妻籠発電所】

    【蘭川発電所取水堰堤】
    鉄筋丸見えです。こういうのは河川管理者からビシッと言ってやってほしいです。

    奥は【妻籠発電所】

  • 以前から観たかった我が国初の森林鉄道阿寺森林鉄道を観られて良い旅になりました。森林鉄道の遺構はゲートの先にも多々残っているようなので、また時間を作ってキャンプがてら観に行きたいと思います。森林鉄道に興味のない方も阿寺渓谷は見事なので一見の価値ありです!<br /><br />トータル 橋12、他5 を巡る旅でした。<br /><br />阿寺渓谷についてはこちらの旅行記で詳しく書いています。<br />△阿寺渓谷キャンプ場△初めてのソロキャンプの旅△<br />→https://4travel.jp/travelogue/11650260

    以前から観たかった我が国初の森林鉄道阿寺森林鉄道を観られて良い旅になりました。森林鉄道の遺構はゲートの先にも多々残っているようなので、また時間を作ってキャンプがてら観に行きたいと思います。森林鉄道に興味のない方も阿寺渓谷は見事なので一見の価値ありです!

    トータル 橋12、他5 を巡る旅でした。

    阿寺渓谷についてはこちらの旅行記で詳しく書いています。
    △阿寺渓谷キャンプ場△初めてのソロキャンプの旅△
    https://4travel.jp/travelogue/11650260

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