2010/12/20 - 2010/12/28
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まさとし/国連加盟国全て訪問済さん
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東南アジアの島嶼部。湾岸諸国などの未訪問国を訪問します。
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今回初めて10月に運用が開始された羽田空港新国際線ターミナルを利用しようと思う。
【12月19日(日)】
出発の土壇場まで忘年会が入り、その足で品川を経て京急で羽田空港国際線ターミナルへ向かった。このように今後羽田便を使うと飲み会を終えてから空港に向かっても十分出発に間に合うことになる。国際線ターミナルビル駅は国内線ターミナル駅の手前に新設された。始発ではないので帰りは座れない可能性はあるのが難点だろうか。 -
京急の国際線ターミナル駅はホームのある地下のフロアから出発ロビーまではエスカレーター1本で繋がっていてずいぶん便利だ。モノレールはエスカレーターすらない作りになっているらしく、ずいぶん機能的な設計になっている。
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京急は地下の駅があるフロアから出発ロビーまではエスカレーター1本で繋がっていてずいぶん便利だ。モノレールはエスカレーターすらない作りになっているらしく、ずいぶん機能的な設計になっている。
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チェックインカウンターは数は多くないので自分の航空会社の場所を探すのも簡単だ。
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搭乗手続きを済ませたあと、土産物屋や飲食店が並ぶフロアに行ってみた。
江戸の町並みをイメージしているようで外国人受けは良さそうだ。しかし深夜で飲食店以外はすべてしまっていた。国際線ターミナルでは遅い時間帯が稼ぎ時だと思うが残念だ。 -
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ANAラウンジはコンパクトだがマッサージ器など成田と同じ設備がすべてそろっている。シャワーも成田に比べ少し狭いが機能的で快適だ。
食事関係は時間的かもしれないが、スープやおかず、おにぎりやサンドウィッチなど種類も豊富だ。ただ出発便が集中するこの時間帯はラウンジ内は混雑が激しく座る場所が少ない。 -
タイ国際航空バンコク行き。
ターミナルのボーディングブリッジはすでに足りないようでランプバスで駐機場に向かった。
後方には国際線ターミナルビル。 -
搭乗する機体は羽田空港への運行を機に導入された最新鋭のA340-500型機だ。
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機内に乗り込み、席に着いた。しかしシートの様子が違うことに気づいた。
シートピッチはかなり広くテーブルはすべて肘掛けに収納されている。エコノミーより豪華だがビジネスクラスに比べればしょぼい中途半端なシートだ。プレミアムエコノミーというのが全日空にあるがまさにあんな感じだ。リクライニングの角度はたいしたことないがレッグレストがついている。またコンセントもあるのでパソコンの充電も可能だ。 -
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【12月20日(月)】
夜行便ということで時間が経つのは早い。出発直後におにぎり、そして到着前にはまともの朝食が出た。夜明け前の現地時間5時前にはバンコクに到着した。
市内へ向かうエアポートリンク(市内への鉄道)は6時から運行開始なのでしばらく待つことになった。
エアポートリンクは電子トークンと自動改札が導入され、暫定的に使用されていた紙のチケットはなくなったようだ。にもかかわらず値段は15バーツと据え置きだが今後値上げされる可能性はある。
しかしエアポートリンクもBTSもラッシュですごい人だ。向かった先はBTSのプロンポン駅。
気温24度。今のバンコクは一年で一番さわやかな季節だ。明け方は寒さを感じるくらい冷え込むので長袖を見ている人も多く見られる。 -
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向かった先はプロンポン駅に直結した「エンポリウム・スイーツ」。サービスアパートメントだ。
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高級ブランドのテナントが入居するショッピングモールのエンポリウムの上層階がサービスアパートメントになっている。しかし最近バンコクにはサヤームパラゴンなど新しいショッピングモールが続々オープンしている。
かつて高級ブランドモールの代名詞だったエンポリウムは時間の経過とともに少し手狭で斬新さにかける。
もはや過去の高級ショッピングモールとなりつつある。 -
30階以上が客室になっている。
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客室からの眺め。
スクンビット通りを西へ。 -
部屋はコンパクトにまとめられている割が、スイーツという割にはあまり広くない。
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浴室はこのクラスの宿だとセパレートシャワーブースが一般的なのにユニットバスだった。設備全体に老朽化を感じてしまう。
とはいえエンポリウムの利便性とネームバリューは最高なので一度はここに泊る価値はある。 -
タニヤの気になる店に行くことにした。
この界隈は日本語の看板があふれる。 -
向かった先は吉野家を真似した牛どん屋だ。その名も「牛野屋」。前からあるとは聞いていたが実際店に入ってみようと思ったの初めてだ。今回訪問してみることにした。
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「牛野屋」は「ギュウノヤ」と読むが「ウシノヤ」や読むこともできる。発音的にパクりであるのはいうまでもないが、味はどうなのか。豚丼を注文してみた。値段は80バーツとけっこうする。牛どんはさらに値段が張る。みそ汁は20バーツだ。それ以外にもメニューは豊富でちょっとした日本食のファーストフードといった感じだ。
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店内もそっくりだ。
バンコクにはかつて本物の吉野家が存在したことがある。しかしそのの吉野家は本家にもかかわらずみそ汁がなく、牛どんと一緒にオレンジジュースを頼んだ記憶がある。もう10年以上前の話だが、あの牛どん屋に比べれば偽物とはいえ、牛野屋の味はなかなかだ。店内の日本語表示もちゃんとしているのでおそらく日本人が経営に深く関わっているのだろう。 -
【12月23日(金)】
ホアランポーン駅。今回は年末にかけてマレー半島を南下する予定で本来なら列車でタイ南部へ南下する予定だった。
しかし年末でハイシーズンのこの時期、寝台は当分の間満席で列車での移動は断念することになった。 -
南部への移動はかなり長距離になるが夜行バスに乗るほど昼間の時間を有効に使いたいとも思わず、それほど高くない宿代をケチりたいとも思わない。
そんなわけで昼間のバスに乗ることにした。目的地はアンダマン海沿いのラノーン。
南バスターミナルは四方にあるバンコクのバスターミナルで一番場所がわかりづらく、中心部から遠いので利用しづらい。この地の利の悪さが旅行者を鉄道へと向けさせているのだろう。おかげで北部に比べ南部の鉄道は予約が取りにくい。そんな不便なバスターミナルは3年前さらに遠くへ移転してしまいその不便さに拍車がかかった。
今回その新しい南バスターミナル(サーイ・ターイ)を初めて利用することになる。ホアランポーン駅からタクシーで南バスターミナルへ向かった。途中渋滞はなく、BTSの延伸工事が平行して行われていたのでバスターミナルまで繋がるのかと思ったら途中でとぎれていた。開通はまだ先になりそうだ。 -
かなりの距離を走りショッピングモールを備えた近代的なバスターミナルに到着した。
ホアランポーン駅からタクシーで141バーツと空港とまではいかないがかなり費用もかかる。ラノーンはミャンマーと隣接する国境の町だ。
しかし次のバスまで2時間待つことになった。 -
13時30分発。バンコク南バスターミナル発。
ラノーンまでは335バーツだ。1000円弱。
しかしラノーンまでは時間がかかった。
プラチャップリキカンやチュンポンなど中核都市を経由し、途中立っている客もいる状態でラノーンには日付の変わった0時半に到着した。昼間のバスで所要10時間はきつい。
人気のない真っ暗なラノーンのバスターミナルに到着。
近くにゲストハウスがあるのでそこに泊ることにした。出発するときも便利だ。しかし値段は250バーツで共同の水シャワーだ。バンコクなど北部に比べ物価が高いのか、それともこのゲストハウスが単に高いのか。いずれにせよこの時間ここ以外に選択枠はない。 -
宿周辺は深夜にもかかわらず何軒か店が開いていた。
たとえ地方でも時間を気にせず何かしら食事をとることができるのがタイのいいところだ。しかし入った店はずいぶん値が張ったがそれなりに満足のいく盛りつけだった。計125バーツ。
食事を取りそのまま就寝。
バスの中であれだけ寝たのによく眠れる。 -
【12月24日(金)】
宿泊しているKIWI ORCHID & PL ゲストハウス。 -
ミャンマー国境にも近いラノーン。
午前中は町の中心部に食事を食べに行った。 -
町中ではビルマ文字を目にすることも。
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ラノーンは温泉の町だ。
温泉施設が建ち並ぶエリアへ歩いていってみた。そこはボー・ナム・ローン温泉といい少し幹線道路からはずれた場所に源泉があり、河原沿いからは至る所で湯気が上がり、温泉地の情緒をかき立てられる。 -
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温泉施設は充実しているが無料で利用できる浴槽や足湯が整備されている。
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また温泉の記念碑があり、石灰を模した柱の中からお湯があふれ出ていた。
温泉といえば北部チェンマイ郊外のサンカムペーン温泉に行ったことがあるが、ここでは勢いよく吹き出す間欠泉はない。また強い硫黄臭もなく普通のお湯といった感じだ。こじんまりとした印象だがその分観光客も少なく、落ち着いた雰囲気でくつろげる。でもお湯を交換したばかりで温度が熱すぎて足を浸けることも出来ず、くつろげなかった。 -
日差しが若干弱まる午後3時過ぎ、ラノーンの南に13キロ行ったところにある別の「ポーン・ラン温泉」に行くことにした。途中までソンテウ(トラックを改造した乗り合いバス)で向かい、そこから最後の約2キロは歩いて向かうことになる。
温泉へは一本道で交通量は少ないがたまたま通りかかったバンコクからのOL3人組の車にヒッチハイクさせてもらうことができた。彼女たちは4日間の休暇を利用して旅行に来たらしい。
ポーン・ラン温泉の入場料は100バーツ(270円)だ。タイ人は20バーツだった。タイの観光地ではまだまだ外国人料金が多く残されている。こればかりは仕方ない。 -
ここが温泉の入り口。 -
川原沿いに温泉が広がっている。
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この中が源泉で周辺の浴槽にお湯を引いている。でもちょっとぬるめだ。
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温泉は水着着用なので温水プールのような感じだ。
ポーン・ラン温泉は二つの大きな浴槽があり、熱いお湯とぬるいお湯の浴槽に分かれている。熱いお湯の浴槽は小さいが、タイ人は熱いお湯に入らないので空いている。
硫黄臭はなく、普通のお湯といった感じだ。二つの浴槽を挟んで小川が流れているが、川の中は水風呂として入ることができる。 -
この川には魚が泳いでいる。魚が住めるほど硫黄分は少ないということだろう。水の中に入ると魚が体をつついてくる。
どうやら僕の靴擦れを起こした足に反応してくるようで足のむけた皮を魚に全部食べられてしまった。最近タイでよく見かけるフィッシュマッサージというのがあるが、まさにあれだ。
バンコクだと15分で150バーツと結構高いがここだと無料だ。
しかも天然の魚に全身をつつかれるので気持ちいい。ここでフィッシュマッサージを経験してしまうとバンコクお金を出してやろうとは思わなくなるだろう。 -
夕方、宿の近くにナイトマーケットがあり、ここで買い食いをすることにした。
ここでもカブトガニを発見。 -
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怪しい寿司屋で握りを買ってみた。一つ10バーツ(27円)。
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年季の入ったホンダの軽トラが屋台に使われていた。
【12月25日(土)】
今日はラノーンから南部のトランへ向かう。
ダイレクトのバスは見つけるのが難しいのでスラーターニでミニバスを乗り継ぐことにした。値段は少し高めだが少人数なので客の乗り降りも少なく、スピードも出るので所要時間は短くてすむ。 -
ラノーンを出たのは8時でスラーターニには3時間で到着した
スラーターニで昼食
ガッパオ。
スラーターニでトラン行きのミニバスに乗り換えるのだが、どうやらボッタくられた気がする。旅行会社のような場所でミニバスのチケットを購入したのだが、距離の割に100バーツほど高く感じ、レシートは乗車する前に他の乗客にわからないように(旅行会社の人に)回収されてしまった。なので運転手はこの行いを把握していないだろう。
スラーターニは旅行者にとって魔の交差点だということを忘れていた。バンコクから来た旅行者がサムイ島やクラビー、プーケットなど各地へ分散する拠点になり、バンコク以外からの旅行者もスラーターニを拠点に大移動する。外国人旅行者にとってスラーターニは南部の一大拠点だ。そこでまんまとはめられた。 -
100バーツ(270円)くらいぼられただろうか。僕が高いと思ったにもかかわらずそのままお金を払ってしまったのがいけなかった。他の旅行代理店を探すなりバスターミナルの案内所に行くなり対策はあったにもかかわらず、それを怠ったのがいけない。
とにかく南部で旅行会社が絡む場合は今後も注意が必要だ。
トランには3時間弱で到着した。市内のランドマークである時計台でミニバスを降りた。 -
トランでは1泊220バーツのKoh Teng ホテルに泊ることにした。旅社風だが外国人旅行者向けのミニバスも扱っている。
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夕方駅前に行ったらマレーシア料理の肉骨茶(バクテ)を発見した。イスラム教徒が多いトランはもうマレーシア文化圏ということか。
頭にチャドルを巻いた女性も多く見かける。 -
華僑系の建物を行き交うチャドルを巻いたイスラム教徒の女性たち。
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トランでは年季の入ったトゥクトゥクが多い。
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【12月26日(日)】
タイ南部など美しい海岸沿いの地域を旅するとき、この近くに手つかずの美しいビーチがあるんじゃないかと常に期待感を持ってしまう。しかし実際は行ってみると何の変哲もないビーチの場合が多く、ガッカリすることも多い。そもそもそんな素晴らしいビーチがあればとっくの昔に開発されてしまっているか、近づくのが極めて困難で不便な場所になるだろう。町から日帰りで気軽に訪れることができる場所にあるビーチに手つかずの素朴さを期待するのは幻想でしかない。それはわかっているが、もしかしたら美しいビーチがあるんじゃないか。
そんな幻想は拭い去ることはできない。そして今回もその幻想に誘われビーチを目指すことにした。
向かう先はパークメンビーチ。しかし人が集まらずミニバスが出発できない。ビーチに行くのは一旦あきらめた。
午前中はバスターミナルへ明日のサトゥンへのバスの時間を確認に向かった。サトゥン行きは本数が限られるが、7時半にあるようだ。また値段もミニバスよりかなり安くすむ。
バスターミナルの近くに大型モールのロビンソンがあり、ショッピングモール内はバンコクと同様でタイの辺境の地にいることを忘れさせる。
ここからバイクタクシーで中心部に戻った。しかし今日することがないので再びパークメンビーチ行きのみにバス乗り場に行ってみた。すると今度は何人か集まっていて10分後に出発するようなので乗ることにした -
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トランから西へ30分ほど走った場所にあるパークメンビーチ。懲りずにビーチに対する幻想を抱き目的地を目指す。そして日差しが照りつける中パークメンビーチの海辺が見えてきた。 -
前方には奇岩がそびえ雰囲気が良さそうだ。しかしビーチは汚かった。
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ビーチ沿いには食堂が並んでいるがどこもタイ人相手の店で英語の看板も英語のメニューもない店が大半だ。
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ビーチ沿いでこれだけ英語表記が少ない場所は初めてだ。ローカルな雰囲気が漂う点ではのんびりできて居心地は悪くない。
船で少し行ったところにはもっときれいなビーチがある島がある。
パークメンビーチは砂浜の汚さに目をつぶれば今まで来たタイのビーチでもっともローカルな雰囲気が漂って居心地はいい。とはいえビーチは砂がすべてと言っても過言ではない。 -
この界隈にはイスラム教徒が多く、物売りのおばさんも頭にチャドルをかぶっている。雰囲気的にはマレーシアのビーチといった感じだ。みんな会話はタイ語なのでなんか不思議な感じがする。南部タイのイスラムを感じるのは初めてで新鮮な感じだ。
タイ南部ではイスラム教徒による公的機関をねらったテロなど暗いニュースが多い。外国人が直接的な被害にあることは少ないが緊張感がある場所にかわりはない。そのような場所だからこそ実際訪問して現地の風習を感じ、人々と接する必要がある。実際チャドルをかぶった女性がいる以外に別の地域との違いはほとんどなく、マーケットなどでは宗教に関係なくやりとりが行われている。こういう好奇な見方をしている僕が現地の人にとって失礼なのかもしれない。とにかくタイのイスラム教徒が危険だという認識を拭い去るためにも南部を訪問する必要があった。そういう意味でトランや明日向かうサトゥンなどを訪問するのは今までにないタイでの初めての経験となる。 -
ビーチで食事をして昼過ぎにはトランに戻ろうとしたが、また人が集まらずいつ出発するかわからない。でも今日中に戻ればいいので気楽なものだ。近くの食堂で出発を待つことにした。出発までビールを飲みながらビーチを眺めのんびり過ごす。
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シーフードサラダは具盛りだくさん。100バーツ(270円)
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30分ほどたった頃、ミニバスが出発するらしいトランへ戻ることになった。
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夕暮れのトラン。イスラム教徒が多いのに豚の丸焼きを売る店が多い。
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町のシンボル時計塔。この先でナイトマーケットが開かれている。
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この夜はここで買い込み夕食をすませることにした。
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何もないタイの町ではナイトマーケットと寺院見学くらいしかすることがない。
【12月27日(月)】
7時半のバスに乗るため、今回の旅で初めて目覚まし時計をセットした。いままで起きた時間に行動を開始していたので目覚ましなど必要なかったのだ。
6時に起床して近くのマーケットの食堂で食事を済ませた。マーケットは6時前からにぎやかだ。そしてバイクタクシーでバスターミナルへ向かった。
7時半にバスがあると聞いていたが、バスターミナルに到着したらトゥクトゥクの運転手がここからバスは出ないと言ってきた。確かにバスは停まっていない。
昨日わざわざ確認に来た意味がない。まったくタイの地方の中距離バスは訳がわからない。
運転手に言われるがままにトゥクトゥクに乗せられ連れて行かれた場所はホテルのそばの時計塔の横だった。その近くにバス停がありここで待っていたらバスが来るとのことだ。
朝っぱらから無駄な動きをしてしまった。しかし本当ここに来るのか怪しい。7時に来ると言っているが8時まで待ってこなかったらハジャイ経由のミニバスでサトゥンへ向かおう。 -
30分して本当にバスが来た。トゥクトゥクの運転手には感謝したい。
サトゥンまでは田舎道を3時間。田舎道といっても時折片側2車線の田舎とは思えない広い道路を走りゆく。 -
サトゥンではバスを降りたすぐ近くにサトゥンターニという安宿があり、他に選択枠はないのでここに泊ることにした。部屋は広々として風通しもよく居心地は良さそうだ。従業員もフレンドリーで話しやすい。
1泊220バーツでWi-Fi無料だ。 -
マレーシア国境に近いサトゥン。
町の中心部は閑散とした印象だ。にぎやかな一角がなく、どこが繁華街なのかいまいちわからない。平日の昼間だというのにシャッターの閉まった店舗や空き家などこの町では国境のにぎやかさは感じられない。やはりイスラム系住民組織によるテロで町は疲弊しているのだろうか。
町はそれほど大きくなく、少しはずれには川がありその向こうにはジャングルが広がっている。 -
また町のすぐそばにも奇岩があったりして独特の雰囲気がある町だ。
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町の中心には立派なモスクがそびえ立ち、威厳を放っている。しかしそれに反するように町には活気がない。
住民の大半はイスラム教徒で食堂や屋台で売られている食べ物もマレーシア風のカレーをベースにしたものが多い。 -
少し離れた場所には仏教寺院も共存する。
町中に見所的なものはなく、ネットカフェを探してみたが見つからない。この町にはセブンイレブン以外先進的な店は存在しないような感じだ。
退屈な町に滞在してしまったことを少し後悔しつつ宿に戻った。宿で近くにインターネットはないのか聞いてみたらこの宿がWi-Fi無料だとのこと。安旅社にしては気が利く。
午後は歩き回るのも疲れるので宿でくつろぐことにした。屋上には洗濯も干せるし至れり尽くせりだ。 -
夜は近くでナイトマーケットが開かれる。それくらいしかこの町に滞在する意味がない。しかし一本道のコンパクトなナイトマーケットだ。
【12月28日(火)】
8時半過ぎにサトゥンの南にあるトゥクマラン桟橋に向かった。ここからマレーシアへの船が出ている。
トゥクマランまでのソンテウ乗り場に向かったが、人が集まらないと出発しないのか車の姿はない。しかたなくバイクタクシーで向かった。今日は雲が多い天気で途中小雨が降り出してきた。バイクだと雨は辛い。
タイを旅行していて南に下るにつれ雲が多いと感じてきたが、マレーシアに入ると完全に青い空は期待できない。ただその分暑さは和らぐので歩き回る旅行はしやすくなる。 -
約15分ほど走りトゥクマランの桟橋に到着した。桟橋にはしっかりとしたターミナルビルがあり、レストランなども完備している。たまたまランカウイ島行きの船が発着する時間帯だったからか人でにぎわっていた。この桟橋はランカウイ島のためにあるといっても過言ではない感じだ。
僕の目的地はランカウイ島ではなくマレーシア半島西岸のクアラプルリスだ。クアラプルリスへの切符売り場はターミナルにはなく、船頭から直接切符を買ってから出国審査を受けることになる。しかし肝心のクアラプルリス行きの船も船頭も見あたらない。 -
クアラプルリスへ行こうとする客がどのくらいいるのか。限りなく少ないことだけは理解できた。しばらくしてチケットを買うことができ出国審査をすませた。しかし船は10人集まらないと出ないらしい。現時点でまだ4人。今日中には出ると思うが長期戦になりそうだ。
情報では人が集まり次第出発するとのことだが、このペースだと一日一往復がいいところだろう。
港周辺を行き来する船は多いがすべて周辺の水上集落の住民のようだ。
タイ南部はミニバスといい人の移動が少ないのかなかなか人が集まらない。定期的に運行されている交通機関は極めて少なく、アフリカみたいだと今回初めて思い知らされた。今まであまり気にならなかったのは極端な僻地の区間移動をしなかったからだろう。 -
12時前になって船に荷物の積み込みが始まりやっとエンジンがかかった。
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この船でクアラプルリスへ向かう。国際航路とは思えないボロ船だ。
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12時15分に一旦出航したがマレーシアとは逆の方向に向かいだした。
どうなっているんだ。
川の上流の水上集落に何か届けたらしく、再び桟橋に戻ってきた。無駄な動きをとるのはアフリカを思い出す。
アフリカの非効率さに対する理解が残っているのでこの程度ではイライラしなくなってきた。
そのままマレーシアに向かった。 -
約1時間後、クアラプルリスの町が見え、もうすぐ到着だという時、エンジンが止ってしまった。海の真ん中で漂流は勘弁してもらいたい。
大丈夫なのか聞いたら船頭は大丈夫だというが、エンジンを解体してなにやら調べ始めた。 -
もう目的地は見えているので何とかなるだろうという安心感があり、気長に待つことにした。しばらくすると再びエンジンがかかったので大丈夫だったようだ。
気を取り直して出発。後方がクアラプルリスの町。 -
トゥクマランを出て1時間後の午後1時半にクアラプルリス港に入港した。
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