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「近代国家と一体をなすナショナリズムが20世紀の民族浄化にとって決定的な要因であったにせよ,やはり政治エリートが,民族浄化が起こったことに対して重大な責任を負っている。政治権力争いの中で,政治エリートはナショナリズムのアピールを利用し,支配的な民族集団のなかの憤っている市民の大集団に対して訴えてきた。また,国民的指導者は国家権力やマスメディア,政党を活用して,他者への不信感を操作し,時には長く埋もれていたエスニック集団間の緊張関係を,時には表面化しつつあった緊張関係を意図的に復活させたり,曲解させたりした。そして,国民的指導者は民族浄化を指令したり,ほめのかしたりして,その作戦行動を行わせてきた。彼らが望んだならば,民族浄化を止めさせる権力を有していたが,そうすることはなかった。20世紀の民族浄化は,政治エリートの関与や黙認なしに起こりえなかった。」<br />「政治エリートは,近代国家の建設者であり受益者でもある法律家,医者,大学教授,技術者らの知的職業人からも支援されている。青年トルコ人運動による革命とその結果として起こったアルメニア人への攻撃には,軍医が積極的に関与していた。(中略)ナチ党の医師たちのなかには,監督するだけでなく,自ら手を下していた者もいた。充分な教育を受け,訓練されたテクノクラートがユダヤ人のゲットーへの隔離や最終的な殺害,ソ連のチェチェン人=イングーシ人の移送,アナトリアからのアルメニア人の強制的移送を監督した。ボスニアのセルビア人リーダーであるラドヴァン・カラジッチはユーゴ内戦の戦争犯罪人として起訴されているが,精神科医の教育を受けた人物でもあった。スロボダン・ミロシェヴィチも起訴された戦争犯罪人であるが,法律学の学位を有し,セルビアで銀行業に従事していた。両者ともに外国で学問を修め,コスモポリタンのライフスタイルを享受していた。近代の知的職業人が民族浄化や大量虐殺への加担を抑止するような倫理規定を求められていなかったことが,旧ユーゴの政治指導者や他の20世紀の事例から,もっぱら結論付けることができる。」<br />  ノーマン・M・ナイマーク著/山本明代訳「民族浄化のヨーロッパ史 憎しみの連鎖の20世紀」(刀水書房)より<br /><br /><br />「クロは,チンパンジーのソニーを抱え,地下トンネルを通ってかつて暮らした地下室の跡までやってくる。そして,井戸端に腰掛けてソニーに語る。『長年探し続けた息子が見つからなかったらお前だって悲しいだろう』。そして,寂しげに『メセチナ』の歌を口ずさむ。その時,井戸の中からヨヴァンの呼ぶ声が聞こえる。『パパ,パパ』。息子の姿に導かれ,クロが井戸の中に飛び込むと,水の中には,ヨヴァン,その花嫁エレナ,妻ヴェラ,マルコ,ナタリヤ,イヴァン,ロマの楽団員たち,皆が泳いでいた。そして,ドナウの川岸に設けられた式場で,ロマ・バンドの奏でるテーマ曲に乗せて,もう一度ヨヴァンとエレナの結婚式の祝宴が始まる。そこには,クロもヴェラも,マルコとナタリヤの夫婦もいる。皆,若い時の姿のままで,誰もが楽しげである。病気だったはずのナタリヤの弟も元気そうに踊っている。マルコがクロに『許してくれ,クム(※)よ』と言うと,クロは『許すことはできる。だが,忘れることはできない』と答える。<br /> イヴァンがカメラに向かい語る。『私たちはここに新しい家を建てた。赤い屋根と,コウノトリが巣を作る煙突のある家を。そして,親愛なるお客たちを迎える門は,広く開かれている。私たちに食物を与えてくれる新しい大地に感謝し,私たちを暖めてくれる太陽に感謝し,私たちに故郷を思い出させる花咲く野原に感謝する。私たちは,痛みと悲しみと喜びとともに,私たちの国を思い出すだろう。私たちの子供たちに話をする時には,昔話を話すみたいに「むかし,ある所にある国がありました」と語りはじめるだろう』。<br /> ロマ・バンドの合奏が鳴り響く中,祝宴の席は川岸を離れ島となり,ドナウ川をいずこにか流されていく。<br />『この物語に終わりはない』<br /><br />(※)クムとは,結婚式の立会人や子供の名付け親。旧ユーゴスラヴィア地域では,クムたちは,親友以上,家族以上に親密な関係を取り結ぶ。」<br />  越村勲・山崎信一著「映画『アンダーグラウンド』を観ましたか? ユーゴスラヴィアの崩壊を考える」(彩流社)より<br />

バルカンドライブ2200km(2019年6月北マケドニア・アルバニア)~その16:オフリド~エルバサン~ティラナ(完結)

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2019/06/05 - 2019/06/15

49位(同エリア100件中)

タヌキを連れた布袋(ほてい)

タヌキを連れた布袋(ほてい)さん

「近代国家と一体をなすナショナリズムが20世紀の民族浄化にとって決定的な要因であったにせよ,やはり政治エリートが,民族浄化が起こったことに対して重大な責任を負っている。政治権力争いの中で,政治エリートはナショナリズムのアピールを利用し,支配的な民族集団のなかの憤っている市民の大集団に対して訴えてきた。また,国民的指導者は国家権力やマスメディア,政党を活用して,他者への不信感を操作し,時には長く埋もれていたエスニック集団間の緊張関係を,時には表面化しつつあった緊張関係を意図的に復活させたり,曲解させたりした。そして,国民的指導者は民族浄化を指令したり,ほめのかしたりして,その作戦行動を行わせてきた。彼らが望んだならば,民族浄化を止めさせる権力を有していたが,そうすることはなかった。20世紀の民族浄化は,政治エリートの関与や黙認なしに起こりえなかった。」
「政治エリートは,近代国家の建設者であり受益者でもある法律家,医者,大学教授,技術者らの知的職業人からも支援されている。青年トルコ人運動による革命とその結果として起こったアルメニア人への攻撃には,軍医が積極的に関与していた。(中略)ナチ党の医師たちのなかには,監督するだけでなく,自ら手を下していた者もいた。充分な教育を受け,訓練されたテクノクラートがユダヤ人のゲットーへの隔離や最終的な殺害,ソ連のチェチェン人=イングーシ人の移送,アナトリアからのアルメニア人の強制的移送を監督した。ボスニアのセルビア人リーダーであるラドヴァン・カラジッチはユーゴ内戦の戦争犯罪人として起訴されているが,精神科医の教育を受けた人物でもあった。スロボダン・ミロシェヴィチも起訴された戦争犯罪人であるが,法律学の学位を有し,セルビアで銀行業に従事していた。両者ともに外国で学問を修め,コスモポリタンのライフスタイルを享受していた。近代の知的職業人が民族浄化や大量虐殺への加担を抑止するような倫理規定を求められていなかったことが,旧ユーゴの政治指導者や他の20世紀の事例から,もっぱら結論付けることができる。」
  ノーマン・M・ナイマーク著/山本明代訳「民族浄化のヨーロッパ史 憎しみの連鎖の20世紀」(刀水書房)より


「クロは,チンパンジーのソニーを抱え,地下トンネルを通ってかつて暮らした地下室の跡までやってくる。そして,井戸端に腰掛けてソニーに語る。『長年探し続けた息子が見つからなかったらお前だって悲しいだろう』。そして,寂しげに『メセチナ』の歌を口ずさむ。その時,井戸の中からヨヴァンの呼ぶ声が聞こえる。『パパ,パパ』。息子の姿に導かれ,クロが井戸の中に飛び込むと,水の中には,ヨヴァン,その花嫁エレナ,妻ヴェラ,マルコ,ナタリヤ,イヴァン,ロマの楽団員たち,皆が泳いでいた。そして,ドナウの川岸に設けられた式場で,ロマ・バンドの奏でるテーマ曲に乗せて,もう一度ヨヴァンとエレナの結婚式の祝宴が始まる。そこには,クロもヴェラも,マルコとナタリヤの夫婦もいる。皆,若い時の姿のままで,誰もが楽しげである。病気だったはずのナタリヤの弟も元気そうに踊っている。マルコがクロに『許してくれ,クム(※)よ』と言うと,クロは『許すことはできる。だが,忘れることはできない』と答える。
 イヴァンがカメラに向かい語る。『私たちはここに新しい家を建てた。赤い屋根と,コウノトリが巣を作る煙突のある家を。そして,親愛なるお客たちを迎える門は,広く開かれている。私たちに食物を与えてくれる新しい大地に感謝し,私たちを暖めてくれる太陽に感謝し,私たちに故郷を思い出させる花咲く野原に感謝する。私たちは,痛みと悲しみと喜びとともに,私たちの国を思い出すだろう。私たちの子供たちに話をする時には,昔話を話すみたいに「むかし,ある所にある国がありました」と語りはじめるだろう』。
 ロマ・バンドの合奏が鳴り響く中,祝宴の席は川岸を離れ島となり,ドナウ川をいずこにか流されていく。
『この物語に終わりはない』

(※)クムとは,結婚式の立会人や子供の名付け親。旧ユーゴスラヴィア地域では,クムたちは,親友以上,家族以上に親密な関係を取り結ぶ。」
  越村勲・山崎信一著「映画『アンダーグラウンド』を観ましたか? ユーゴスラヴィアの崩壊を考える」(彩流社)より

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
ホテル
3.5
グルメ
4.0
ショッピング
4.0
交通
3.0
同行者
その他
一人あたり費用
25万円 - 30万円
交通手段
レンタカー 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • オフリドでは,

    オフリドでは,

  • もともと一泊するだけの予定だったが,

    もともと一泊するだけの予定だったが,

  • 事情により二泊することになった。

    事情により二泊することになった。

  • そのせいでアルバニア南部を回る予定の一日が飛んでしまったが,やむをえない。次回の楽しみとしよう。

    そのせいでアルバニア南部を回る予定の一日が飛んでしまったが,やむをえない。次回の楽しみとしよう。

  • 今日オフリドを出たら,そのまま出発地のティラナへ戻る。<br /><br />今回のバルカン半島ドライブ旅行は,これが最終日となる。

    今日オフリドを出たら,そのまま出発地のティラナへ戻る。

    今回のバルカン半島ドライブ旅行は,これが最終日となる。

  • まずは宿の近所のブレク屋で,

    まずは宿の近所のブレク屋で,

  • バニツァと,アイランを買う。

    バニツァと,アイランを買う。

  • アルバニア国境へ向けて,まずはオフリドの隣町ストルガСтругаへ。<br /><br />ここもオフリドと同じく,オフリド湖に面したリゾートの街である。

    アルバニア国境へ向けて,まずはオフリドの隣町ストルガСтругаへ。

    ここもオフリドと同じく,オフリド湖に面したリゾートの街である。

  • ストルガでなんとか郵便局を見つけて,日本へ絵ハガキを出す。<br /><br />「絵ハガキを出す」という行為は,近年だんだんと難易度が上がってきているような気がする。それなりの観光地でも,なかなか絵ハガキが手に入らないことが増えてきたのだ。

    ストルガでなんとか郵便局を見つけて,日本へ絵ハガキを出す。

    「絵ハガキを出す」という行為は,近年だんだんと難易度が上がってきているような気がする。それなりの観光地でも,なかなか絵ハガキが手に入らないことが増えてきたのだ。

  • オフリド湖の北のてっぺんをぐるりと回るように走り,アルバニアとの国境に着いた。<br /><br />こちら↑は北マケドニアの出国ゲートで,

    オフリド湖の北のてっぺんをぐるりと回るように走り,アルバニアとの国境に着いた。

    こちら↑は北マケドニアの出国ゲートで,

  • こちら↑がアルバニアの入国ゲート。<br /><br />明らかにアルバニアのほうがボロい。建物自体が歪んでいるようにも見える。

    こちら↑がアルバニアの入国ゲート。

    明らかにアルバニアのほうがボロい。建物自体が歪んでいるようにも見える。

  • でも,アルバニア側には堅牢なトーチカが無数にあるから大丈夫。<br /><br />なのかな?

    でも,アルバニア側には堅牢なトーチカが無数にあるから大丈夫。

    なのかな?

  • そのうち,道路沿いに鉄道線が現れた。

    そのうち,道路沿いに鉄道線が現れた。

  • これは,歴史ある港町ドゥラスDurr&#235;sとオフリド湖畔(アルバニア側)の街ポグラデツPogradecを結んでいたアルバニア鉄道の支線跡だ。

    これは,歴史ある港町ドゥラスDurrësとオフリド湖畔(アルバニア側)の街ポグラデツPogradecを結んでいたアルバニア鉄道の支線跡だ。

  • このあたりの路線は2012年頃に廃線になったらしい。<br /><br />その後も数年間は,ドゥラスから途中のエルバサンElbasanまで運行を続けていたようだが,現在はそれも廃止されてしまったようだ。<br /><br />今回のドライブ旅行の初日にシュコドラの鉄道駅に立ち寄ったとき,大変寂れていたことを思い出す。現状,アルバニアの鉄道輸送は死に体だ。

    このあたりの路線は2012年頃に廃線になったらしい。

    その後も数年間は,ドゥラスから途中のエルバサンElbasanまで運行を続けていたようだが,現在はそれも廃止されてしまったようだ。

    今回のドライブ旅行の初日にシュコドラの鉄道駅に立ち寄ったとき,大変寂れていたことを思い出す。現状,アルバニアの鉄道輸送は死に体だ。

  • 道端の農家が売っていた手編みのかご。

    道端の農家が売っていた手編みのかご。

  • やがて,エルバサンに着いた。<br /><br />陽が高くなってきて,日差しが照りつける。きめの粗い石造りの城壁が長く伸びているのが見える。

    やがて,エルバサンに着いた。

    陽が高くなってきて,日差しが照りつける。きめの粗い石造りの城壁が長く伸びているのが見える。

  • 城門の外には古い水場があり,市民が水を飲んだり浴びたり,空いたペットボトルに詰めて持ち帰ったりしていた。<br /><br />今日もひどく暑い。

    城門の外には古い水場があり,市民が水を飲んだり浴びたり,空いたペットボトルに詰めて持ち帰ったりしていた。

    今日もひどく暑い。

  • 城門をくぐると,

    城門をくぐると,

  • 城門のすぐ近くには観光客向けのレストランが数軒あるが,その向こうには普通の住宅地が広がっている。<br /><br />いわゆる「歴史的な街並み」とかそういうものは全然なく,ただの住宅地だ。不自然なものを整備するより,このままでいいと思う。

    城門のすぐ近くには観光客向けのレストランが数軒あるが,その向こうには普通の住宅地が広がっている。

    いわゆる「歴史的な街並み」とかそういうものは全然なく,ただの住宅地だ。不自然なものを整備するより,このままでいいと思う。

  • エルバサン名物のタヴァ(キャセロール)料理を出すレストランがあった。<br /><br />しかしシーズン前だからか,城門前で営業していそうなのはここ一軒だけで,しかも客はいなかった。

    エルバサン名物のタヴァ(キャセロール)料理を出すレストランがあった。

    しかしシーズン前だからか,城門前で営業していそうなのはここ一軒だけで,しかも客はいなかった。

  • エルバサンを出てティラナへ向かう。

    エルバサンを出てティラナへ向かう。

  • ティラナが近づいたところで,TEG(Tirane East Gate)という郊外型巨大ショッピングモールが現れた。できたばかりだ。<br /><br />休憩ついでに寄ってみる。

    ティラナが近づいたところで,TEG(Tirane East Gate)という郊外型巨大ショッピングモールが現れた。できたばかりだ。

    休憩ついでに寄ってみる。

  • 上階のフードコートを除いてみたが,ケンタ・ピザ屋・怪しげなSushiも出すパンデックスもどき(ファストフード中華),というぞっとしない構成に失望。

    上階のフードコートを除いてみたが,ケンタ・ピザ屋・怪しげなSushiも出すパンデックスもどき(ファストフード中華),というぞっとしない構成に失望。

  • スーパーマーケットのほうへ行くと,久しぶりにDhall&#235;に出会った。<br /><br />十日ぶりだね,ということで一本買ってぐいぐい飲み干す。

    スーパーマーケットのほうへ行くと,久しぶりにDhallëに出会った。

    十日ぶりだね,ということで一本買ってぐいぐい飲み干す。

  • これはデリカにあった料理。山羊の頭のローストで,真っ二つに割ってある。

    これはデリカにあった料理。山羊の頭のローストで,真っ二つに割ってある。

  • TEGモールを出たら,ティラナはそんなに遠くない。<br /><br />十日ぶりに「Furr&#235; Buke」の国へ帰ってきた。実感としては十日なんかではない,はるかに長く感じる濃密な旅だった。

    TEGモールを出たら,ティラナはそんなに遠くない。

    十日ぶりに「Furrë Buke」の国へ帰ってきた。実感としては十日なんかではない,はるかに長く感じる濃密な旅だった。

  • お世話になった「Albarent」さんへレンタカーを返却する。車体チェックは結構厳しかった。<br />約款にある「一日150km以上は追加料金」の点は大幅に超過してしまっているのだが,特に何も言われなかった。<br /><br />無事に今回のバルカン半島ドライブを終えられたことを祝って,レンタカー会社の近くにあるアルバニア料理レストランで夕食。<br /><br />↑はブドウの葉のサルマJaprak。

    お世話になった「Albarent」さんへレンタカーを返却する。車体チェックは結構厳しかった。
    約款にある「一日150km以上は追加料金」の点は大幅に超過してしまっているのだが,特に何も言われなかった。

    無事に今回のバルカン半島ドライブを終えられたことを祝って,レンタカー会社の近くにあるアルバニア料理レストランで夕食。

    ↑はブドウの葉のサルマJaprak。

  • そして,アルバニアが誇る羊肉のグリルを食べておこう。初夏の今なら羊肉が旬だ。<br /><br />しっかりした炭火焼で990ALL。この店のメニューの中ではもっとも高価な部類だが,それでも値段の倍以上の価値があったと思う。<br /><br />ちなみにさっきのサルマは430ALL。コペルトはたった20ALLのリーズナブルなレストランだ。<br /><br />(1ALL=約1円)<br /><br />「Restaurant Piceri Era &quot;Blloku&quot;」(Google座標:41.320126,19.814617)

    そして,アルバニアが誇る羊肉のグリルを食べておこう。初夏の今なら羊肉が旬だ。

    しっかりした炭火焼で990ALL。この店のメニューの中ではもっとも高価な部類だが,それでも値段の倍以上の価値があったと思う。

    ちなみにさっきのサルマは430ALL。コペルトはたった20ALLのリーズナブルなレストランだ。

    (1ALL=約1円)

    「Restaurant Piceri Era "Blloku"」(Google座標:41.320126,19.814617)

  • 長いレンタカーの旅だったが,感慨にひたる間もなく,「Pallati Sportit Asllan Rusi」(ティラナ国際バスターミナル)から19:00発の夜行ミニバスに飛び乗った。次の目的地はブルガリアだ。<br /><br />(このミニバスはスコピエ行き。未明にスコピエでソフィア行きに乗り換えなければならない。ティラナから直接ブルガリアへ行くバスはない。)

    長いレンタカーの旅だったが,感慨にひたる間もなく,「Pallati Sportit Asllan Rusi」(ティラナ国際バスターミナル)から19:00発の夜行ミニバスに飛び乗った。次の目的地はブルガリアだ。

    (このミニバスはスコピエ行き。未明にスコピエでソフィア行きに乗り換えなければならない。ティラナから直接ブルガリアへ行くバスはない。)

  • ☆バルカン諸国をレンタカーで旅をする場合,一日の移動距離の目安は,宿から宿まで200km前後が適当ではないかと思う。ただし,これは「レンタカーでないと訪れることが難しい場所へ行くこと」や「何げない風景からその地域を知ること」を重視するとき,つまり「ドライブ重視」のときの話で,観光もしっかりするというのであれば移動距離はもっと短くなるかもしれない。<br />☆今回のレンタカー料金は一日あたり28EUR(=約3500円)+グリーンカード(国際自賠責保険)14日分40EUR(=約360円/日)。<br />☆燃料費はコンパクトカーで一日5000円くらいが目安か。ガソリンの価格については,ガススタンドの表示を見る限り,最初のアルバニアとモンテネグロがもっとも高く(約180円/L),その後だんだん安くなっていき,北マケドニアでは135円/Lくらいになったように思う。私はいつも定額給油方式(たとえば現金の20ユーロ紙幣を渡してその値段分の給油をしてもらう)で,レシートをもらえないことも多々あったので(機械が壊れている),詳細な単価は不明。<br />☆宿はダブルで一泊2000-2500円程度。とくに安宿探しに困るという街はなかった。シーズン前なので数日前の予約でも余裕。<br />☆レンタカー会社とのやりとりについてはその1を,グリーンカード(国際自賠責保険)についてはその3を参照されたい。コソヴォの入国ゲートでの取扱い(その12)については,どういうことなのか今もって不明。<br />  その1 https://4travel.jp/travelogue/11572739<br />  その3 https://4travel.jp/travelogue/11573882<br />  その12  https://4travel.jp/travelogue/11639314<br />☆バルカン諸国の道路事情は,思っていたよりずっと良かった。路面状況については,田舎道でも「穴だらけで運転が怖い」という目には一度も遭わなかった。強いて言えば,セルビアの道路がもっともボロい印象。各国とも高速道路網の建設が進められているので,今後は西欧からのアクセスがさらによくなっていくだろう。<br /><br />ソフィア逍遥<br />https://4travel.jp/travelogue/11644367

    ☆バルカン諸国をレンタカーで旅をする場合,一日の移動距離の目安は,宿から宿まで200km前後が適当ではないかと思う。ただし,これは「レンタカーでないと訪れることが難しい場所へ行くこと」や「何げない風景からその地域を知ること」を重視するとき,つまり「ドライブ重視」のときの話で,観光もしっかりするというのであれば移動距離はもっと短くなるかもしれない。
    ☆今回のレンタカー料金は一日あたり28EUR(=約3500円)+グリーンカード(国際自賠責保険)14日分40EUR(=約360円/日)。
    ☆燃料費はコンパクトカーで一日5000円くらいが目安か。ガソリンの価格については,ガススタンドの表示を見る限り,最初のアルバニアとモンテネグロがもっとも高く(約180円/L),その後だんだん安くなっていき,北マケドニアでは135円/Lくらいになったように思う。私はいつも定額給油方式(たとえば現金の20ユーロ紙幣を渡してその値段分の給油をしてもらう)で,レシートをもらえないことも多々あったので(機械が壊れている),詳細な単価は不明。
    ☆宿はダブルで一泊2000-2500円程度。とくに安宿探しに困るという街はなかった。シーズン前なので数日前の予約でも余裕。
    ☆レンタカー会社とのやりとりについてはその1を,グリーンカード(国際自賠責保険)についてはその3を参照されたい。コソヴォの入国ゲートでの取扱い(その12)については,どういうことなのか今もって不明。
      その1 https://4travel.jp/travelogue/11572739
      その3 https://4travel.jp/travelogue/11573882
      その12 https://4travel.jp/travelogue/11639314
    ☆バルカン諸国の道路事情は,思っていたよりずっと良かった。路面状況については,田舎道でも「穴だらけで運転が怖い」という目には一度も遭わなかった。強いて言えば,セルビアの道路がもっともボロい印象。各国とも高速道路網の建設が進められているので,今後は西欧からのアクセスがさらによくなっていくだろう。

    ソフィア逍遥
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