武漢肺炎の流行で自粛の日々が続いております。最近は、昔の旅行記事を見かけることが増えましたね。ということで、今回も2014年10月の記事を上げて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。<br /><br />Wikipediaには次のように記載されています。<br />――殉国七士廟（じゅんこくななしびょう）は、愛知県西尾市東幡豆町の三ヶ根山にある廟。東京裁判判決に従い死刑を執行された7名の軍人・政治家を祀っている。高さ5メートルほどの石碑で「殉国七士墓」と彫られており、作られた当時の首相、岸信介の揮毫である。7人の遺骨は実際に碑石の下に埋まっている。――<br /><br />極東国際軍事裁判所は、時を遡って人を裁くという、法の大原則を無視した裁判を行い、所謂A級戦犯を創り出しました。<br />そして昭和23年12月23日未明に7名の絞首刑を執行しました。<br />連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーは、昭和天皇時代の皇太子の誕生日を狙い、わざわざこの日に刑を執行したと言われています。<br />昭和の時代、そして、その次の時代になっても日本人が己の所業を忘れないようにと。<br />平成の世に、私たちが天皇誕生日を祝ったその日は、7名の命日でした。<br />殉国七士廟の被祀者は次の方々です。<br />東條英機元陸軍大将。<br />松井石根元陸軍大将。<br />土井原賢二元陸軍大将。<br />板垣征四郎元陸軍大将。<br />武藤章元陸軍中将。<br />木村兵太郎元陸軍大将。<br />広田弘毅元総理大臣。<br />昭和35年8月16日に墓前祭が執り行われました。<br /><br />因みに絞首刑が執行された場所は、巣鴨プリズンと呼ばれていました。その跡地には昭和53年4月6日、池袋サンシャインシティが開業しました。

三ヶ根山の殉國七士廟

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2014/10/04 - 2014/10/04

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旅行記グループ東海の旅

FUKUJIROさん

武漢肺炎の流行で自粛の日々が続いております。最近は、昔の旅行記事を見かけることが増えましたね。ということで、今回も2014年10月の記事を上げて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

Wikipediaには次のように記載されています。
――殉国七士廟（じゅんこくななしびょう）は、愛知県西尾市東幡豆町の三ヶ根山にある廟。東京裁判判決に従い死刑を執行された7名の軍人・政治家を祀っている。高さ5メートルほどの石碑で「殉国七士墓」と彫られており、作られた当時の首相、岸信介の揮毫である。7人の遺骨は実際に碑石の下に埋まっている。――

極東国際軍事裁判所は、時を遡って人を裁くという、法の大原則を無視した裁判を行い、所謂A級戦犯を創り出しました。
そして昭和23年12月23日未明に7名の絞首刑を執行しました。
連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーは、昭和天皇時代の皇太子の誕生日を狙い、わざわざこの日に刑を執行したと言われています。
昭和の時代、そして、その次の時代になっても日本人が己の所業を忘れないようにと。
平成の世に、私たちが天皇誕生日を祝ったその日は、7名の命日でした。
殉国七士廟の被祀者は次の方々です。
東條英機元陸軍大将。
松井石根元陸軍大将。
土井原賢二元陸軍大将。
板垣征四郎元陸軍大将。
武藤章元陸軍中将。
木村兵太郎元陸軍大将。
広田弘毅元総理大臣。
昭和35年8月16日に墓前祭が執り行われました。

因みに絞首刑が執行された場所は、巣鴨プリズンと呼ばれていました。その跡地には昭和53年4月6日、池袋サンシャインシティが開業しました。

エリア

蒲郡(愛知)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 1万円未満

交通手段: 自家用車

旅行の手配内容: 個別手配

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静岡市での仕事を終え、蒲郡まで車を走らせました。三谷温泉ひがきホテルに宿泊しました。
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西方向に開けていれば、きれいな夕陽が見られた時刻に到着です。
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三谷温泉ひがきホテルの部屋です。
和室でぐっすり眠りました。
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三ヶ根（さんがね）スカイラインを折れて参道を進みます。三ヶ根スカイラインは反対側に出ないので、片道料金の420円でした。
参道の入り口。三ヶ根スカイライン第1見晴台から西へ約500m。この向かい側も小規模の展望所になっています。

大きな石標が建っています。
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参道を北へ進むと殉国七士廟の入り口です。
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駐車場がありました。
萬世太平の賦。
　　三ケ根の慰霊の山は　
　　雲深く　
　　過ぎにし日々の戦さごと
　　時のしじまに移ろひて　
　　今は儚くなりにけり
　　嗚呼
　　この山上に独り来て　
　　声をかぎりと梵音に　
　　和して滅罪清浄と
　　念誦をするやいと哀し　
　　いま萬世に太平を　
　　拓かむとする念像の
　　見つむる時や悠遠に　
　　続けと祈る　空の果　
　　国の掟に従ひて
　　義命によりて散華せし　
　　国内外の英霊の　
　　平和に寄する想ひこそ
　　海潮音と共に在り
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殉国七士廟由来。
ダグラス・マッカーサーは、遺骨を遺族に渡すことなく処分するよう指示しましたが、それに対し遺骨を残すことを決意した人達によって極秘裏に回収し、保管された後、三ケ根山頂に建立された廟に安置されることになった、その経緯が記されています。

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殉国七士墓誌。
米中英ソ濠加仏蘭新蘭印比十一ヶ国は、極東国際軍事裁判を開き事後法によりて審判し票決により昭和二十三年十二月二十三日未明、土肥原賢二・松井石根・東條英機・武藤章・板垣征四郎・広田弘毅・木村兵太郎七士の絞首刑を執行した。
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殉国七士墓。
東條英機元陸軍大将。
松井石根元陸軍大将。
土井原賢二元陸軍大将。
板垣征四郎元陸軍大将。
武藤章元陸軍中将。
木村兵太郎元陸軍大将。
広田弘毅元総理大臣。
墓前でお会いした関係者の話では、このお墓に遺骨はないと、それではあまりにも危険すぎるとのことでした。
遺骨は、長野県の某所に保管されているそうで、年に一度、善光寺から回向においでになると言うことでした。
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第三師団通信隊の墓碑。
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たくさんの墓碑が建てられています。
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騎砲兵第四連隊の墓碑。

盡忠報国之碑。
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独立自動車第248中隊の慰霊碑。
参拝を済ませて、参道入り口の向かいにある展望所に戻りました。
南に三河湾、その向こうに渥美半島が見えています。
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視線を右へ動かすと、写真中央右寄りに建物が見えています。
グリーンホテル三ヶ根（現在は三河湾ヒルズ・ホテル）です。
昭和54年5月、第70回全国植樹祭が愛知県で開催された際、昭和天皇陛下のご希望でこのホテルに宿泊されました。陛下は三ヶ根山の方角を向き15分間黙祷されたと伝わっています。
平和の尊さに感謝し、その平和の礎となられた方々の御霊が安らかなることを願った旅でした。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。