baba友と巡るモロッコ周遊2400㎞の旅【13】7日目（マラケシュ前編）

2020/02/26 - 2020/02/26

　赤茶けた大砂丘と土の家の単色の風景、それとは対をなす
ずば抜けた色彩感覚を持つランプやバブーシュ、籠等の可愛い雑貨達。
繊細なレースのような木材加工と正確で美しいアラベスク文様を描く
タイル（ゼリージュ）に覆われたモスクをはじめとする建築物。
幻想的な青い街があるかと思えば、混沌とした雑踏の広場やスーク。
何とも興味深く魅惑的な国ではありませんか。
　以前から行きたいなあ～と思っていたところ、baba友の一人から
「一緒に行っても良いよ～。」との言葉があり、夏頃から色々なツアーを
見比べ、9月には、現地観光バスの座席は一人２席確約で、
モロッコにある９つの世界遺産のうち８つの世界遺産を巡るという
●物語に申し込むことに。
これまで何度か参加した海外ツアーは☆☆ピックスのみで、
今回初めての他社ツアー参加。どんな感じなのかなあ。
ツアーに申し込んでから約5か月、ワクワクドキドキ、みなさんの
旅行記を見ながら胸を膨らませていたのですが・・・
　出発間際に広まった新型コロナウィルス。
若干迷いはありましたが、まだ感染者が出ていないアフリカの地だったので
意を決して出かけることに。

　前日、ジャマエル・フナ広場は訪れましたが、この日は1日かけて
6つ目の世界遺産「マラケシュ旧市街」を観光します。
まずは、朝のホテルでの散策とマラケシュのランドマーク、
クトゥビアの塔で、ミナレットの上の飾りの説明を聞き、
その後、ハビア宮殿を訪れました。
このハビア宮殿では、遠く当時に思いをはせ、期待以上に
魅了されてました。

【ツアー日程】
＊2月20日(木）成田発（エティハド航空）アブダビ乗り換え
＊2月21日（金）カサブランカ着
　　　　　　　　首都ラバト観光【世界遺産】
　　　　　　　　古都メクネス観光【世界遺産】
　　　　　　　　ヴォルビリス古代遺跡観光【世界遺産】
　　　　　　　　フェズ泊
＊2月22日(土）青い街シャウエン観光　フェズ泊
＊2月23日（日）フェズ旧市街観光【世界遺産】
　　　　　　　　イフレイン、ミデルト立寄りアトラス山脈越え
　　　　　　　　エルフード泊
＊2月24日（月）メルズーガ大砂丘日の出鑑賞
　　　　　　　　カスバ街道を通りトドラ渓谷
　　　　　　　　ワルザザート泊
＊2月25日（火）アイト・ベン・ハッドゥ観光【世界遺産】
　　　　　　　　マラケシュ旧市街観光①【世界遺産】
　　　　　　　　マラケシュ泊
＊2月26日（水）マラケシュ旧市街観光②【世界遺産】
　　　　　　　　マラケシュ泊
＊2月27日（木）エッサウィラ旧市街観光【世界遺産】
　　　　　　　　アルジャジーダ観光【世界遺産】
　　　　　　　　カサブランカ泊
＊2月28日（金）アブダビ発（エティハド航空）アブダビ経由
＊2月29日（土）成田空港着　

エリア マラケシュ(モロッコ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 航空会社: エティハド航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: JTB

　ツアー7日目。
この日は1日かけて、6つ目の世界遺産「マラケシュ旧市街」を観光します。
朝食バイキングは種類が豊富です。特にパンは種類が豊富でした。
（写真の他にもクロワッサンやデニッシュが何種類も用意されて
いました。）

デザート類も豊富です。

とはいえ、毎度あまり変わり映えのしない朝食です。

レストラン前のパティオ。水盤には水が湧き出しているようです。

ホテルのプール。
今日は暖かく（暑く？）なりそうです。

前夜、気が付かなかったソファーの後ろの窓。

こんな風に開くんです。

小さなベランダにはテーブルと椅子。

道路に面している部屋だったので、ベランダからの眺望は
イマイチです。

さあ～！バスに乗り込みマラケシュ旧市街に向けて出発です。
マラケシュもフェズに負けず劣らず噴水が多い。

早朝から観光用の馬車が待機しています。
この日、私たちも後で馬車に乗ってマラケシュの町を
巡ることになっています（楽しみ！）

やってきたのはララ・アナ公園。
クトゥビーヤ・モスクが正面に見えます。
まだ時間が早いのか、ほとんど人がいません。

おそらく噴水が出るであろう水路が続いているのですが、
まだ噴水が出ていないので、水にミナレットが映って
綺麗です。

このモスクが作られたのは12世紀で、
ミナレットの高さは69mもあるのだそうです。

噴水越しのミナレット。
【@baba友nave】

ここで添乗員さんが、ミナレットの上の球体の飾りについて
お話して下さいました。
3つの球体は「過去・現在・未来」を表しているのだとか。
そして、突端に三角錐がある場合は現在もモスクとして
使われているとのこと、球体の脇にある三角矢印はメッカの方向を
示しているのだそうです。
　ただ、３つの球体については色々な説があるようで、
「イスラム、キリスト、ユダヤ　３つの神」を表していると
いう記事も目にしました。

現地ガイドさんが何か見せて説明しています。
それを後ろから見ている水売り(^-^）

東屋のような建物。

青い空に噴水が綺麗です。

美しいシルエットをえがくこのモスクは、
イスラム世界だけでなく、キリスト教建築にも
大きな影響を与えたのだとか。
左側の低い柱のようなものは、昔の建っていたモスクの
跡なのだそうです。

モスクを回り込んできました。
【@baba友nave】

このミナレット、4面すべて少しづつデザインが
異なっているのだそうです。
確かに、上から3段目以下の窓とか形が違います。

ところどころにナツメヤシを模した高い塔（アンテナ？）が
立っています。

ララ・アナ公園の入り口。

バスで次の観光に向かいます。

ヤシの木とクトゥビーヤ・モスクのミナレット。

次の観光スポットハビア宮殿を目指して移動。
こんな場所でバスを降りました。

小さな広場を通ります。
何やら美しい色彩の物が並べてありますよ。

先頭を飾るのはモロッコ国旗です。
何かの実だかお花のつぼみを染色してあるようですが、
何に使うものだろう？

先のお店は香料や

アルガンオイルなどを扱うお店のようです。
【@baba友nave】

広場には2頭立ての観光馬車が待機中。

こんな可愛い帽子の編みぐるみも売っているようです。

お店の横を抜けて

天井の透かし模様が美しい市場の間を抜けて

ハビア宮殿に到着しました。
門から建物の入り口まで、少し歩きます。
19世紀中頃に14年の歳月をかけて建てられた、
アラウィー朝の宰相が私邸として建造した宮殿
とのこと。

広いパティオがある一角に出てきました。

観光客が大勢いますが、欧米系の方が多いようです。

パティオの周りを美しいアラベスク模様の
装飾に覆われた回廊とお部屋が取り囲んでいます。

「はああ～！」素晴らしい・・

見てください。この繊細さ！

透かし模様は一律じゃないんです。
いろんなパターンがあるんですね。

「宮殿」と呼ばれるだけあって外観だけでなく、
内部の装飾も美しくうっとりしてしまいます。

回廊の天井。

回廊

部屋の中の天井も素晴らしい。

天井の明り取り。

モロッコのアルハンブラ宮殿ともいわれているそうです。

ドア周りも素敵ですね。

水盤があるパティオを囲む白壁の一角は
4人の奥様たちが住んでいた場所とのこと。
一夫多妻制の国ですが、ことはそんなに簡単では
無いのだとか・・。
　第2夫人を迎えるには、第１夫人の了承が必要なんですって。
で、第3夫人を迎えるには、第1夫人、第2夫人、双方の承諾が
必要・・と、新しい夫人を迎えるにはその前に娶った夫人達
全員の合意を得ないといけないとか・・(+o+)

4つのお部屋は同じようであって、
少しづつ違います。
ドアの上の意匠でもホラ、少しづつ違います。

ドアの上の意匠その２。

ドアの上の意匠その３。

ドアの上の意匠その４。

窓についている雨戸（？）も素敵です。

アトラス杉を使った天井は女性らしい優しい模様です。

部屋の中に無造作に積み上げられているのは羊毛？

素敵な鉄格子が入った窓。

　窓辺に腰かけて、古の奥様方に思いをはせます。

　想像力を「目いっぱい」膨らませて、鉄格子の窓辺で
物思いに耽る古の奥様を思い浮かべてください<(_ _)>

お部屋の中からみた窓の上部。
半ドーム型に装飾されています。

ドアの向こうの光の中に見える建物を狙ってカメラを構えています。
【@baba友nave】

で、撮ったのはこんな写真。

光の先にあったのは、こんなに広いパティオ。
パティオを囲む回廊につづくドアの向こうには
24人の側室部屋なんだとか・・・24人！
他に奥様が4人いるんですよ～( ﾟДﾟ)
【@baba友nave】

広いパティオには

二つの水盤。

柱の陰から覗いているのは何番目の側室の方かしらん（笑）

側室のお部屋とはいえ、手抜きはありません。
窓の上の装飾も、鉄の窓枠も素敵です。

ドアの模様も素敵！
窓の鉄枠の形もそれぞれ違うようです。

お部屋の中に入ってみます。

窓から覗いた外の世界。
窓の外に誰か立っています。

この広い宮殿は、まだ先があるそうなので
次へ移動です。

またまたパティオです。
今度のパティオは緑が多く沢山のお花が咲いています。

ナツメヤシの木には実がなっているようです。

可憐な赤い花は何の花かな？

可愛いお花に思わずうっとり♪

パティオの奥にあった、美しいゼリージュに
覆われたこの一角は何のための建物かな～。

このパティオに面したお部屋にはステンドグラスも
用いられていて、素敵な影を落としていました。

めちゃ綺麗！

ただでさえ美しいゼリージュに幻想的美しさが
加わります。

小さなパティオにあった、たぶん水盤。
水が出るところはわからないけど・・

最後に入ったお部屋には、明り取りなのか
天井近くにステンドグラスが用いられていました。

お花の模様が多いです。

良く見ると、窓（ステンドグラス）と窓のように見える
壁が交互に並んでします。

女性たちの部屋に比べると落ち着いた雰囲気が
あります。

天井部分の装飾も豪華です。

出入り口の部分も細部までこだわった装飾が
なされています。

思っていた以上に広くて豪奢な宮殿の見学は
終了です。
いや～。王様の宮殿ではなくて、宰相の宮殿ですが・・
スゴイですね～。
権力を誇っていたんでしょうね。

ハビア宮殿は人気のスポットらしく、入場券を購入する
観光客が並んでいます。
さあ、次はお待ちかね（私が）の馬車乗車体験です。