祈り～三陸の鉄道２０１４年春の記録（６）１か月後再び「リゾートうみねこ」に乗って久慈へ

2014/04/20 - 2014/04/21

２０１４年４月。三陸鉄道北リアス線、南リアス線に残っていた不通区間が運転再開を果たし、その２週間後に再び三陸へ旅立ちました。
空路三沢空港へ飛び、バス、青い森鉄道と乗り継いで八戸駅へ。
ＪＲ八戸線「リゾートうみねこ」に乗って三陸鉄道の北の終点、久慈駅を目指します。
この当時は地元のボランティア・アテンダント「うみねこおんで隊」も乗っていて車窓案内や名産品の車内販売などもありました。

エリア 久慈(岩手)

２０１４年４月２０日。
３月に訪れた時と同じ経路を辿って岩手県の久慈へ向かいます。
旅立ちは羽田空港から。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

ＪＡＬの三沢行きで出発です。

４月とはいえ東北の山はまだまだ雪化粧。

三沢空港。

三沢空港 空港

空港ターミナルを出て。

バスに乗って三沢駅へ向かいます。

三沢駅。
東北新幹線開業まではＪＲ東北本線でしたが、在来線分離とかで第三セクターの青い森鉄道に移管されました。
もうずっと昔。まだＪＲだったこの駅から電車寝台特急ゆうづる号に乗って上野に戻ったことを思い出します。

三沢駅 駅

すぐ隣にある十和田観光電鉄の三沢駅。
何十年も前に乗りに来ましたがいつのまにか廃止になっていました。

八戸行きの快速電車に乗ります。

やってきた青い森鉄道の電車は短い２両編成。

青い森鉄道 乗り物

満席というわけではないんですが。

車内には立ち客も。

およそ２０分で八戸駅に着きました。
東北新幹線開業できれいな駅になっています。

八戸駅 駅

八戸の町の中心は少し離れているので駅前はのんびりした感じでした。

お昼ご飯を食べようと駅前の食堂へ。

めしの尻内家
このあたりの地名は尻内（しりうち）で、明治期に鉄道が開業した１８８８年当時は今の八戸駅は尻内駅と名乗っていたそうです。

八戸魚河岸食堂 めしの尻内屋 グルメ・レストラン

八戸ばくだん
イカ釣りが盛んな八戸産のイカと青森産イクラをにんにくと生姜を使ったたれで漬け込んだものに生卵をかけたものだそうです。
おいしーい。

カフェテリア形式の店内には様々なおかずが並べられていました。

八戸駅からはＪＲ八戸線リゾートうみねこ号に乗って久慈駅へ向かいます。

八戸駅 駅

入ってきたディーゼルカー。

JR八戸線 乗り物

普通列車の車両を改造したものです。

リゾートうみねこ号 乗り物

先頭車（下りは３号車、上りは１号車）は指定席です。
その他は自由席。

１，３号車の車内は２人掛けと１人掛けのゆったりしたシート。
普通列車なので指定席でも乗車券の他に指定席券（５３０円：２０２０年３月現在））だけで利用することができます。
青春１８きっぷでも別に指定席券を用意すれば指定席に乗車できます。

１人掛けのシートは窓の方向に４５度向けることができます。

地元のＮＰＯ法人による車内観光アテンダント「うみねこおんで隊」が乗車していました。

うみねこおんで隊のお二人が沿線マップを配ってくれたり、沿線案内をしてくれたり、お土産を販売してくれたりしたお陰で楽しい車内となりました。

右側が配られた沿線マップ

鮫付近。

鮫駅を出るとすぐに蕪島が見えてきます。

蕪島 自然・景勝地

蕪嶋神社の蕪嶋まつりが開催中で多くの人でにぎわっていました。

蕪嶋まつり 祭り・イベント

ここ蕪島はうみねこの繁殖地として名高いそうです。
下の写真でたくさんの白い点のように写っているのがうみねこです。
残念なことに訪れた翌年の２０１５年１１月に蕪嶋神社が火災で焼失してしまい、４月中旬に行われていたおまつりも開催できなくなってしまいました。
このほど再建が叶い、２０２０年３月２６日に例大祭を開催し、この日より一般参拝が可能となる予定だそうです。

海沿いを走って。

種差海岸付近。

種差海岸 自然・景勝地

種差海岸駅。

種差海岸駅 駅

さっき降りた八戸駅構内には種差海岸が三陸復興国立公園に指定されたことを祝うポスターが大きく掲げられていました。

青森・岩手の県境を越えて
平内駅手前にある岩手県立種市高校
ＮＨＫ朝ドラ「あまちゃん」で北三陸高校潜水土木科のモデルとなった学校なんだそうです。
あまちゃんや憧れの種市先輩が通っていた高校ですね。

平内駅。

平内駅 駅

種市駅。

種市駅 駅

うみねこおんで隊のお二人はここまで。お世話になりました。
うみねこおんで隊は２０１５年３月で車内観光アテンダント活動を終了したそうです。

宿戸ー 陸中八木間にある「ありがとうＪＲ」と書かれたドラム缶
八戸線は東日本大震災で全線不通になっていましたが、およそ１年後の２０１２年３月には全線運転再開を果たしています。
地元の方が八戸線全線運転再開に感謝して作ったものだそうです。

海が近い陸中八木駅。

陸中八木駅 駅

八戸からおよそ１時間４０分で終点の久慈駅に着きました。
ここからは全線運転再開を果たしたばかりの三陸鉄道北リアス線に乗り継ぎます。

（つづく）