祈り～三陸の鉄道２０１４年春の記録（４）津波被害の傷痕が残っていた田野畑～久慈間

2014/03/14 - 2014/03/15

祈りの旅の続きです。

三陸鉄道の田野畑～久慈間に乗ります。
この当時。沿線には津波被害の痕跡もまだ生々しく残っていて、堤防などの復興工事中の箇所も多く見受けられました。
前日も含めると田野畑駅～久慈駅の間を２往復しましたが、わかりやすくするために、時系列ではなく駅の南から北へ田野畑駅から久慈駅へ向けて写真をご紹介していきます。

エリア 久慈(岩手)

田野畑村にあるホテル羅賀荘から送迎車で田野畑駅まで送ってもらいました。

田野畑駅
三陸鉄道の各駅には開通当初から愛称が付いていました。
ここはカンパネルラ田野畑。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にちなんだものです。

田野畑駅 駅

駅舎内の様子

「田野畑からのメッセージ」
沁みます。

お土産も売っていました。

たのはた牛乳。今朝ホテルでおいしかったので、ささやかな地域貢献にと駅売店で１本買い求めます。
列車の中で飲みました。

あの日・・・

仮通路を通ってホームへ向かいます。

本来は地下道を通ってホームへ出るはずですが、この時点ではここから先がまだ開通していなかったので一時的な仮通路があったようです。

未開通だった島越、小本方面。

北リアス線が分断されていたこの当時。区間限定のフリーきっぷがありました。

田野畑駅。

久慈行き。

三陸鉄道 リアス線 乗り物

まっすぐな線路を走って。

お隣の普代（ふだい）駅。

普代駅 駅

駅周辺の様子。

白井海岸駅。

白井海岸駅 駅

駅は高台にありますが、海がすぐ近くまで迫っています。

大沢橋梁を渡ります。

線路の山側に国道４５号線の堀内大橋が並行しています。

堀内（ほりない）駅。

堀内駅 駅

ほんの少しの停車時間。ホームに降りて。

ＮＨＫ朝ドラ「あまちゃん」で「北三陸駅」として撮影場所となった駅です。

３月中旬。まだまだ雪深く。
あの、３．１１の後も寒い日々が続いたのだろうことを。
心で感じます。

海に見える夫婦岩。

この地に暮らして来た人々の思いが信仰となって。。。

列車は橋を進みます。

安家川橋梁
今度は海側に国道４５号線。

港。

防波堤。

ずっと向こうまで続く、うみ。

川の上流方向。

野田玉川駅。

野田玉川駅 駅

野田玉川を出ると津波の爪痕が目立つようになってきました。

懸命な復旧作業が行われていました。

２０１４年時点ではまだまだ復興途上でした。

それでも少しづつ

水門や堤防が姿を見せていました。

。。。

。。。

。。。

昨日予約しておいた「うに弁当」
久慈駅に寄った際に駅構内のリアス亭で受け取って車内でおいしく頂きました。

三陸リアス亭 グルメ・レストラン

うにがた～くさん
すぐに売り切れてしまう理由がよくわかります。
まだまだこの先が見通せる状況ではないはずなのに。。
こんなおいしいもので旅人の心を満たしてくれる、この土地の人々に感謝の気持ちを強くします。

久慈駅。

久慈駅 駅

「あまちゃん」効果で三陸鉄道も一時は乗客が増えたと聞きます。

お座敷列車を運行したり、と頑張っている三陸鉄道にエールを送ります。

まだまだ乗客が多くはなかったものの。

３週間後に迫った復旧開通を心待ちにしている方も多くいらっしゃいました。

駅の外には「三陸鉄道北リアス線ここに始まると」書かれた石がありました。

駅前にあるその名も「駅前デパート」

ここもまた「あまちゃん」の舞台となりました。

町中には「あまちゃんハウス」。

あまちゃんハウス 名所・史跡

中を見学させてもらいました。

「北三陸が好きだ」と。

町中の商店のシャッターも「あまちゃん」

（つづく）