2018/09/20 - 2018/09/23
2547位(同エリア5393件中)
三峯霧美さん
旅の三日目、法隆寺、薬師寺とお参りして、唐招提寺へ。
この日の最後の訪問先なので、ゆっくりと境内を廻りました。
唐招提寺でも御影堂が修造中で拝観できず。
今回の奈良訪問は 法隆寺、薬師寺でも、修造中の堂宇があり、何年かしたら、またいらっしゃいと言われているようです。
この日の宿は近鉄の駅に近い春日ホテル、夕食後、時間があるので、夜の興福寺と東大寺に行ってみました。
PR
-
15:43 唐招提寺
759年創建 開基は鑑真
中学の修学旅行では、拝観していません。薬師寺から京都に戻る時にこの道を通り、車内から見ただけ。
あれから四十数余年、門の前に張り出した木があって、大型バスは通れなくなってます。唐招提寺 寺・神社・教会
-
拝観は南大門から
南大門は1960年に天平様式で再建されました。
鑑真は唐の僧で、戒律を日本に伝えるために、5度の渡海を試み失敗し、失明しながらも、6度目にして日本の地を踏んだことは、あまりにも有名。唐招提寺 寺・神社・教会
-
バスから一瞬見えたのは、この景色でした。窓側に座っていて門の奥にお堂が見えたことを覚えています。
渡海の5度の失敗のうち、数回は渡海を心配した弟子が企てを密告したからだったとは知りませんでした。 -
金堂 奈良時代の建立 鑑真没後に建立されたものです。
奈良時代の寺院の金堂としては、現存する唯一の建物。平成の大修理で解体修理が行われました。
本尊の廬舎那仏を中心に、右に薬師如来、左に千手観音という珍しい組み合わせ。廬舎那仏の手前に梵天、帝釈天、須弥壇の四隅に四天王。唐招提寺 寺・神社・教会
-
鑑真は5年を東大寺で、その後5年を唐招提寺で過ごします。
その間に、たくさんの人々に授戒をしました。
仏像の表情の暖かさに癒されます。 -
御朱印所に御朱印帳を預けました。
-
二階建ての鼓楼
国宝の舎利容器を納めています。金色の亀の背に乗った仏舎利瓶です。
鑑真の渡海の時に海が荒れ狂い、波間に現れた龍神が仏舎利瓶を奪い取っていきました。鑑真と弟子は一心に龍神に祈ると、荒れた波が納まり、金色の亀の背中に舎利瓶が乗って現れたという伝説があります。 -
講堂
奈良時代の建物で、平城京の東朝集殿を移築改造したもので、平城京の唯一の建造物で、国宝です。
講堂の御本尊は鎌倉時代作の弥勒如来座像、奈良時代作の持国天像と増長天像は国宝です。 -
礼堂 らいどう
鎌倉時代の建造 南側8間が礼堂 北側10間が東室、以前は行動を挟んだ西側にも同じ建物があったそうです。
礼堂は鼓楼に安置された仏舎利を礼拝するためのお堂です。 -
経堂 奈良時代
宝堂と並んだ高床式校倉造り。
唐招提寺ができる前の新田部親王邸だった時からあった建物で、隣の宝堂はお寺になってから作られたと推定されます。唐招提寺 寺・神社・教会
-
開山堂
江戸時代に徳川家歴代の御霊殿として建立、明治に鑑真和上坐像を安置するためこの地に移築。
昭和に入り御影堂に像が移されて、改修工事後の2013年から鑑真和上の御身代わり像が作成されて、開山堂に変わりました。 -
新しい鑑真和上の座像が安置されています。
彩色も鮮やか。 -
開山堂の北側にある御影堂は2017年から修理中、入り口の門まで行ってみましょう。
御影堂の建物は江戸時代の建物です。
興福寺の別当坊だった一条院宸殿の遺構で、明治時代は県庁や裁判所として使われていました。
1964年に鑑真和上1200年忌事業としてこの地に移築されました。
あの有名な国宝、鑑真和上像はここに安置されていました。 -
建物の地盤沈下と屋根からの雨漏りがひどくなり、曳家をして北側に移動しています。木の杭が打ってあるところが元あった場所で、基礎を直して、元の場所に戻し、屋根の葺き替えと耐震補強をするそうです。完成は2021年3月の予定。
奉納された東山魁夷の襖絵はこの後、東京の国立新美術館で公開されていたのですが、見逃してしまったので、完成したら、またお参りに来ます。 -
さらに東側に進み、開山御廟に向かいます。
奥の左手に塀と門が見えます。鑑真和上のお墓です。 -
門の先正面が御廟、まっすぐな参道を進みます。
-
参道の両側は鮮やかな苔におおわれていました。
とても綺麗です。 -
御廟は半円形の池にかこまれているので、橋を渡ります。
-
鑑真和上御廟
御影堂にある国宝の鑑真和上像は弟子の忍基が講堂の梁が折れる夢を見て、師の死が近いことを知って、造らせたそうです。
鑑真が亡くなったころに完成したと推定され、誰かの想像の姿ではなく、本人に限りなく近いものなのでしょうね。 -
金堂の前を通って、境内の反対側にある戒壇に行ってみましょう。
-
参道の右手に蓮池があります。
周辺は花の咲く木が植えられています。 -
戒壇
授戒の儀式を行う場所です。
江戸時代末期1848年に放火により焼失して、再建されていません。
石壇のみが残っていて、1978年に宝塔が置かれました。 -
16:14 御影堂の拝観がなかった分、意外と早くお参りできました。
-
頂いた御朱印
本尊 廬舎那仏
鑑真和上の御朱印(御影)も、書置きでしたが頂きました -
16:19
この日の予定はこれで終わり。
沢山歩いて汗もかいたので、駐車場にあるお土産屋さん&飲食店で一休みしよう。 -
西の京みやげ処きとら
飲食スペースには、こやつが。
キモかわいい(かわいくはない)のせんとくん
かなりくたびれているようで「触らないでください」だって。
疲れているんかい?西の京みやげ処 きとら お土産屋・直売所・特産品
-
かくいう私らも、さすがに疲れた。
9月とは言え、気温も高く汗もかいて、冷たくて甘いものが美味しいね。
16:45 お土産をちょっと買って、本日の宿に向かいます。 -
16:58 平城京の再建された朱雀門を車内から。
古い都の遺構はあまり興味がないわけで、車の中から見るだけでいいかな。 -
17:05 春日ホテル 本日のお宿に到着。
(写真は翌朝撮影)
駐車場が玄関前しかなく、到着が遅いので満車じゃないかと心配しましたが、空いてました。よかった。春日ホテル 宿・ホテル
-
お部屋は二人で泊まるには広すぎるくらい。
沢山歩いた足には嬉しいフットマッサージ機がありました。風呂上りに連続2回使いました。気持ちよかった!
昨夜の奈良ホテルと合わせて、今回は連れがいるのでいいお宿に泊まっております。普段のひとり旅だと、こんなお高い宿は泊まらない。 -
お部屋でのお茶のサービスは薄茶。うれしいねぇ。
一息入れて、夕食前に大浴場&露天風呂で一日の疲れを癒しました。
奈良ホテルも素敵だったけど、やっぱり大浴場のあるお宿はいいですね。 -
夕食は和風レストラン春日で。
和会席料理。
もう秋のメニューですね。 -
食前酒の菊花酒
菊の花の香りは、あまり好きではないのだけれど、これは、ほのかに秋を感じる香りでした。 -
紙がかぶさっているのは、前菜。
薬師寺の塔が二つ並び奥に若草山が描かれて、とても素敵。 -
旬のもの盛り合わせの前菜。
前菜は一番最初に口にするからか、その後に続く料理の印象に関わる大切な一皿。
そして、幸せな一皿でもある。
お椀は月見しんじょと鱧、お出汁が胃袋に染みます。 -
お造り
湯葉いくらがいい味出してます。 -
焚きだし
大和肉鶏豆乳鍋
鶏肉の旨味が濃くておいしい、いつも食べてる鶏肉はがっかりしちゃうよ。 -
焼き物
甘鯛柚庵巻
甘鯛は関東地方では獲れない魚。関西だなって思う。 -
蒸し物
枝豆饅頭玉地蒸し ヤバイ、もうお腹がいっぱいになってきた。
この後、ご飯と赤だしベースのお味噌汁、奈良漬と香の物、デザートのお菓子でお腹がはちきれそうになりました。 -
20:15 連れも私も、あまりお酒を飲まないので、夕食は早く終わります。
今夜もまだ寝るには早いので、夜の散歩に出かけてみました。
ホテルのすぐ隣の興福寺、五重塔はライトアップされてます。
翌日の日中に訪れましたが、夜間ライトアップの方が建物の細部までよく見えるのです。興福寺五重塔 寺・神社・教会
-
明日、納経する南円堂
光が漏れてる場所に行くと・・・興福寺 南円堂 寺・神社・教会
-
南円堂の横で照明が明るいのは一言観音でした。
明日来る予定だけど、先にお参りしましょうか。 -
南円堂の脇の階段下に、猿沢池があります。
池の周りはぐるりと提灯が下がっています。
明後日、猿沢池では春日大社の采女祭が行われるので、お祭りに使う舟(管絃船)が池に浮かんでいます。猿沢池 名所・史跡
-
夜の散歩にはちょうどいい季節、池のほとりのベンチは満席(?)で、皆さん楽しそうにおしゃべりしてる。
采女祭りのほか、奈良公園周辺では奈良国際映画祭、フードフェスティバル、コーヒーフェスティバルが開催されています。そして明日の夜は東大寺歌舞伎です。 -
近鉄奈良駅の方は繁華街なので明るい。
東大寺の南大門がライトアップされているので、歩いて行こうとしたら、連れは一日中歩いて疲れているから行かないという。
ほ~、じゃ、一人で行ってくるわと、連れを宿に帰して、東大寺の南大門へ向かいます。 -
奈良国立博物館、ライトアップされています。演劇?バンド?の衣装を着たグループが写真撮影していました。
連れとはお互い違う感覚を持つことに腹を立てたりしません。30年一緒にいても、意見が違うのはあたりまえ。
それに不満がたまるので、無理をして相手の意見合わせることもしません。
だからサクッと別行動です。奈良国立博物館 美術館・博物館
-
東大寺、南大門に向かう参道です。昼間の賑やかさは全くなく、暗がりに時折鹿が歩いて行きます。
-
ライトアップされた南大門。
ぽつぽつと人がいますね。
大仏殿の方向から和楽器の音が聞こえてきます。明日の歌舞伎のリハーサルをしているようです。東大寺 寺・神社・教会
-
昼間に明るい空の下から見上げると、ただ黒っぽい建物ですが、夜ライトアップすると、建物細部が浮き出て、よく見えます。
-
金剛力士像 阿形 ライトアップ
昼間とは違った迫力があります。 -
吽形
-
門をくぐって大仏殿前の中門に向かいます。
歌舞伎の音が大きく聞こえてくるのに、人はまばら・・・。 -
21:17 中門もライトアップされています。
昼間と違った雰囲気で、建物の幾何学模様が浮き出て美しい。東大寺 中門 名所・史跡
-
夜のお散歩はここで折り返し、宿に戻りましょう。
-
奈良国立博物館の裏側にフィルムフェスティバルの展示物がありました。
スクリーンに古い映画の名場面が映し出されています。
ところどころ、見知った映画がありました。 -
国立博物館 こっちは裏側になるのかな?
公園に面した側です。 -
最近、あまり映画を見なくなりました。仕事を引退したら、家で映画を楽しもうと思うのです。
-
夜でも地下歩道は明るくて、安心して歩けます。
なにより、日本の治安の良さは、本当にありがたい。 -
夜更かしな鹿たち。
-
21:50 宿に戻ってきました。
お疲れの連れは布団でうたた寝中、お酒が入ると眠くなるタイプだしね。
私はもう一度、大浴場で露天風呂につかって、フットマッサージ機で極楽を味わいました。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2018年 秋の京都・奈良の旅
-
初秋の京都と奈良の旅 一日目【1】洛陽三十三所観音霊場巡り、長圓寺・壬生寺・梛神社・正運寺・福勝寺・清和院
2018/09/20~
今出川・北大路・北野
-
初秋の京都と奈良の旅 一日目【2】洛陽三十三所観音霊場巡り 椿寺・東向観音寺、北野天満宮、千本釈迦堂、釘抜地...
2018/09/20~
今出川・北大路・北野
-
初秋の京都と奈良の旅 二日目【1】京都東寺、奈良正倉院から東大寺大仏殿へ
2018/09/20~
奈良市
-
初秋の京都と奈良の旅 二日目【2】東大寺 奈良太郎、俊乗堂、行基堂、念仏堂、三昧堂、二月堂、不動堂、法華堂
2018/09/20~
奈良市
-
初秋の京都と奈良の旅 二日目【3】手向山八幡宮、春日大社、若宮十五社めぐり
2018/09/20~
奈良市
-
初秋の京都と奈良の旅 三日目【1】奈良ホテルの茶粥朝食、じっくり3時間の法隆寺、中宮寺
2018/09/20~
斑鳩・法隆寺周辺
-
初秋の京都と奈良の旅 三日目【2】法輪寺、法起寺、薬師寺は大人の修学旅行
2018/09/20~
斑鳩・法隆寺周辺
-
初秋の京都と奈良の旅 三日目【3】唐招提寺、夜の散歩・興福寺と東大寺のライトアップ
2018/09/20~
奈良市
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
奈良市(奈良) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2018年 秋の京都・奈良の旅
0
60