2018/09/20 - 2018/09/23
3288位(同エリア5374件中)
三峯霧美さん
奈良の初日、大仏殿をお参りした後は、修学旅行で行かなかった二月堂方面に向かいます。
ツレは二月堂は来たことがあるけど、全然覚えてないそうで、二人とも初めてみたいなもの。
東大寺のお堂を廻って、手向山八幡宮、若草山のふもとを歩いて春日大社へ行くのがこの日の予定。
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12:23 大仏殿の拝観を終えて、他のお堂があるエリアに移動です。
大仏殿の脇の道に面してあるキンピカの相輪は、大阪万博で使用されたもの。
そういえば、七重塔のパビリオン(展示施設)があったね。
東大寺の焼失した西塔を再現したんだそうです。万博終了後、相輪はここで保管展示されているわけです。(写真撮影忘れました)
あの頃、日本中が大阪万博で浮かれてたねぇ。 -
手向山八幡宮の一の鳥居。
参道を左に折れて、相輪を見ながら小高い山を登ります。 -
バンビちゃんとママ鹿。
昔のディズニーアニメに「バンビ」という子鹿が主人公の物語がありました。
外国人観光客が「バンビ~~!」って喜んでいて、その方は私より年上の欧米人女性、リアルな世代だ。
バンビはイタリア語の「バンビーノ」(こども)から名付けたらしい。 -
猫段という石段を登って行きます。
むかし山猫がいた石段で、転ぶと猫になるって伝説もある。 -
12:28 猫段を登り切ると広場になっていて真ん中に鐘楼があります。
鐘楼は鎌倉時代、梵鐘は「奈良太郎」大仏開眼と同じ年(752)のもので、いずれも国宝。
除夜の鐘は誰でも撞くことができるんだそうです!ただし整理券(のようなもの)が必要で、順番に並ばないといけません。東大寺 寺・神社・教会
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鐘楼に売店があって御朱印をいただけるはずなんですが、お店は出ていませんでした。土日だけかもしれない・・・。
鐘楼の周りをいくつかのお堂が囲んでいます。 -
俊乗堂 しゅんじょうどう
鎌倉時代に大仏と大仏殿を再興した大勧進の俊乗房重源を祀るお堂で、1704年に造られました。錣葺(しころぶき)という、屋根二重にみえる珍しい形です。
扉が閉まっていて、中は見ることができません。東大寺 寺・神社・教会
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ご本尊は俊乗上人坐像で国宝です。阿弥陀如来立像(快慶作重文)と愛染明王像(重文)が安置されています。
7月6日の俊乗忌に一般公開 (12月16日にも公開されます。) -
俊乗堂の御朱印
重源上人 -
阿弥陀如来
この阿弥陀様、親鸞が気に入って持ち帰ろうとしたところ、東大寺の僧が阿弥陀様の足の甲に釘を打ち付けたという伝説があり「釘打 阿弥陀 如来」という印がおされています。 -
愛染明王 平安末期に造られた像。
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行基堂 ぎょうきどう
東大寺の創建にかかわった行基の肖像を安置しています。鎌倉時代の建立。
717年頃、行基は朝廷が民衆への仏教の布教を禁止する中、禁を破って民衆に仏法の教えを説くだけではなく、ため池や堀や橋を作り、困窮者の救済施設を作り、民衆の圧倒的な支持を集めていました。 -
行基らの集団が反政府的ではないと判断した朝廷は弾圧を弱め、740年に聖武天皇によって、大仏の勧進職に起用され、大僧正の位を送られます。
民衆を味方につけなければ、大仏を作る大事業は成功しないでしょうね。
行基は749年、大仏造営中に入滅。 -
頂いた御朱印 行基菩薩
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俊乗堂がある場所は、かつて重源上人が建立した源氏の武将、田口成良を弔う浄土堂がありました。戦国時代に戦火で焼失し更地になっていました。
現在の行基堂は江戸時代まで俊乗堂でした。
江戸時代に行規菩薩坐像が造られて俊乗堂に安置されたので、行基堂と名前が変わります。
そして現在の俊乗堂が建立されて、行基堂にあった重源上人座像が安置されて、一件落着したってことで。 -
念仏堂
鎌倉時代の建立、御本尊は1237年(鎌倉時代)作の地蔵菩薩像で、地藏堂といわれていました。 -
南都焼討で先陣を務めた阿波重能らの罪を救うため、重源の発案で建立されたと言われています。
奥には第二次世界大戦の戦没者をまつる英霊殿があります。
敵も味方も関係なく弔うのは仏教だからかな。 -
御朱印
地蔵菩薩 -
念仏堂の横にある納経所
俊乗堂、行基堂、念仏堂の御朱印がいただけます。 -
御朱印を待っていたら、鹿がやってきた、草を食む。
鹿がいると草むしりは必要ないね。 -
12:45 ランチは鐘楼のちかくにある鹿鳴園(ろくめいえん)で。
公園内はとても広くて、途中で休憩が必要です。
なので、お店が点在しています。鹿鳴園 グルメ・レストラン
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微妙に昭和感が残る店内。お店番はおじいさん。
テーブルにビニールかけてある、懐かしさ。 -
まだまだ暑いので、冷たい葛にゅうめんを注文。
長芋のサクサク感がいい感じ。
観光地のこの手のメニューは外れがないことがありがたい。 -
ツレは特製きつね丼
どのメニューも英語で解説があって面白い。お値段は観光地値段。
一息ついて、先に進みましょう、まだまだ、予定の半分まで行ってない。 -
緩い石段を登って2月堂がある上院に向かいます。
半日奈良公園にいると、鹿とすれ違うのも自然になってきた。 -
13:14 階段を登り切ると、上院エリア
左手に三昧堂(四月堂) 正面に三月堂、左奥に二月堂。
まずはすぐ隣の三昧堂をお参り -
三昧堂 さんまいどう (四月堂)(普賢堂)
創建は1021年 仁仙大法師と助慶上人(天台宗らしい)が法華三昧行を行うお堂として造りました。1681年に再建されています。
御本尊は十一面観音菩薩
普賢菩薩立像 阿弥陀如来座像も安置されています。
普賢三昧会が4月に行われるので四月堂といわれるようになりました。東大寺 寺・神社・教会
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御本尊の十一面観音は奈良の廃寺になった「桃尾寺」の本尊で、二月堂に安置されて、破損の恐れがあるため収蔵庫に眠っていたものを、三昧堂のご本尊の千手観音像が東大寺ミュージアムに移動したため、2013年に安置。
東大寺ミュージアムに移った千手観音像は由緒が不明ですが、かなり古いもので、東大寺の前身の金鐘寺の千手堂の御本尊だという説もあります。 -
普賢菩薩立像は元の御本尊。
堂内に入ってお参りして御朱印を頂いてる間に、ツレがさっさとほかのお堂に行ってしまい、正面の写真を撮り忘れる。
こういう時、ひとり旅の自由をつくづく感じるわけですね。ああすんません、ツレのせいではなく自らの失態です。はい。 -
二月堂と三月堂の間に龍王瀧があります。木が生い茂って見えないですが、小さな流れが落ちていて、不動明王が安置されている。
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こちらは隣の法華堂の北門、道は二月堂につながっています。
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二月堂
創建は不明で実忠(じっちゅう)が修二会(お水取り)を創始し、初めて行われたのが752年なので、創建もその頃だと。
二月に修二会(お水取り)が行われるので二月堂となったそうです。
南都焼討と三好松永の乱でも焼失を免れましたが、1667年にお水取りの失火で焼失、1669年に再建されました。東大寺 寺・神社・教会
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階段の脇に 閼伽井屋 霊水の湧く若狭井を覆っています。
鎌倉時代の建立。
お水取りのはこの井戸から香水をくみ上げて、十一面観音に捧げます。 -
御本尊は 大観音 小観音 絶対秘仏です。
観音様をご本尊とするお堂に懸造(舞台がある)が多いのは、観音様が南の海の補陀落山に住むからなんだそうです。 -
寺伝によれば、751年に実忠が笠置の龍穴の奥に入ると、都卒天(兜率天)の内院に通じていて、天人らが生身の十一面観音の行法を行っていました。
実忠は人間界でも行法を行うため、難波津の海岸から、観音の住するという海のかなたの補陀落山に花を捧げて供養しました。
100日ほどして生身の十一面観音が海上から来迎し、実忠の感得した観音は銅製7寸の像で、人肌のように温かかったそうです。 -
修二会(お水取り)は十一面観音に国家の繁栄と万民の幸福を祈願する法要です。
小さい頃に見た、松明から火の粉が落ちる映像や写真は、とても印象的で、修学旅行で二月堂が拝観できなかったのは、かなりの心残りでした。 -
手水舎
修学旅行から半世紀、やっとお参りできました。 -
その頃は、御本尊が観音様だとは知らず。
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舞台の上は灯籠が並びます。
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舞台からの景色、大仏殿の屋根の先に奈良の町。
天候が回復して、雨の気配はなくなりました。 -
護摩木にお願い事を書いて納めました。
ここはお堂を廻るお百度ができます。
・・前日の京都の釘抜地蔵のように、竹の棒が箱に入ってました。 -
ここにも手水がある。お堂の奥側。
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登廊を降りると参籠所があり、北側が参籠所、南側は食堂になっています
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食堂の訶梨帝母(鬼子母神)はお参りができます。
向側には湯屋と仏餉屋。 -
興成社 こうじょうしゃ 鎮守社
東大寺の地主神
左側には良弁杉。良弁が赤ん坊のころ、とんびにさらわれて、この杉に引っかかっているところを助けられたというエピソードの杉。 -
登廊をもどります。踊り場が無いって辛いのよね。
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二月堂の奥には「茶所」という休憩所がありました。
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お水取りに使う松明がかかってる。
壁一面に掲出物がたくさんあって、これを全部見ていたら大変な時間がかかってしまいます。 -
二月堂の裏側を通って、御朱印を頂きに行きます。
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頂いた御朱印 観自在
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南無観
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西国三十三所観音霊場の番外に・・書き手の方に伺うと、番外の御朱印は決まってなくて、三つの中の「どれでもいいですよ」とおっしゃるので「観音力」を頂く。
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見開きで御詠歌を頂きました。
ありがたや ふしぎは 一か二月堂 わかさのみずを むかへたもふぞ -
奥の階段から見下ろす。
右側が手水舎、左側が御朱印などの授与所。 -
奥の階段の先には、鎮守社の飯道社 いいみちしゃ
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実忠ゆかりの近江国の飯道神社を勧請したそうです。
ここから右手に続く小道を進みます。 -
この辺りが東大寺で一番高い場所です。
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13:54 小道の先は不動堂です。
観光コースから外れているので、参拝に来る方は少なく、静かです。
南大門、大仏殿の賑やかさは全くない。
関東のお不動さん巡りをはじめて、やっとお不動さんの真言を覚えました。
真言を唱えてお参りします。 -
創建は江戸時代初期、お堂は昭和に入って再建。
御本尊は不動明王を中心とした五大明王像
かつては観音院近くにあった護摩堂で、昭和20年頃に、現在の位置に不動堂として移築されました。 -
御朱印はこちらで。
無人だったので、声をかけると、奥から出ていらした。
授与所とお堂の間の奥に滝行の修行場があります。 -
頂いた御朱印
五大力尊 -
お堂の前の坂道を降りていくと、池に面して龍神を祀る祠があります。
道は池を迂回して、法華堂(三月堂)の正面に出ます。 -
13:59 法華堂 ほっけどう (三月堂)
創建は733年 良弁が不空羂索観音を本尊として造りました。
東大寺の前身 金鐘寺の羂索堂がこの法華堂ではないかと見られています。
奥側が天平末期の諸仏が安置されている正堂、手間が1200年ごろの礼堂で、現在二つのお堂はつながっっています。
正堂は南都焼討、三好松永の戦火に残った数少ない奈良時代の建物です。東大寺 寺・神社・教会
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東大寺ミュージアムができるまで、堂内は数多くの仏像が安置されていました。
現在は御本尊の不空羂索観音立像、梵天・帝釈天像、金剛力士像、四天王像、執金剛神像が安置されています。
どれも、とても見ごたえのある仏像で、ただただ仏様の姿を見つめていました。 -
御朱印を頂きました。
不空羂索観音
今回は時間が無くて東大寺ミュージアムは見ていないのですが、機会を設けて拝観したいなぁ。 -
法華
三月堂という別名は 3月に法華会が行われるからと説明されているそうですが。平安時代に法華会は講堂で行われ、現在は法華会は行われていないそうです。
まあ、京都清水寺近くの産寧坂が三年坂になまって、二年坂とか、一年坂とか増えて来たのと同じ流れかな・・・。 -
法華堂の参道の正面には校倉造の経庫があります。平安時代の初期のもの。
この写真だと木に隠れて見えずらいのですが・・・。
その隣に御髪塔があります。
聖武天皇が出家する際に剃髪した髪の毛が納めてあるとか、大仏殿再建時使った髪で造ったロープとか、梵鐘(奈良太郎)を吊るすだ女性の髪で作ったロープが納められているとか。
ここが東大寺の東端、撮影してる所は手向山八幡宮の前です。
この後は、手向山八幡宮をお参りして、若草山のふもとを歩いて春日大社に向かいます。
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