2019/05/03 - 2019/05/04
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RAINDANCEさん
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山形県北東部、尾花沢市の山間部にある銀山温泉を訪れました。室町時代~江戸時代にかけて採掘された延澤銀山の鉱夫が発見し、慶長年間に開湯された温泉です。尾花沢市が「風情のある旅館を保存し観光復興に生かすこと」を目的として、昭和61年(1986年)に「銀山温泉家並保存条例」を制定し保存に努めてきた景観を目当てに国内外から多くの観光客が訪れます。また、NHKドラマ「おしん」の舞台としても知られています。
★温泉街の源泉掛け流し旅館に泊まり、夜と朝の風情ある温泉街を散策。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- バイク
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2019年のゴールデンウイークは、東北バイクツーリングの旅へ。鳥海山から秋田県→山形県に入り、新庄市から尾花沢市を抜けて銀山温泉へ向かいます。
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途中、「道の駅 しょうない 風車市場」にて休憩。
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道の駅周辺には、その名の通り風力発電の風車がたくさん建っていました。
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県道188号銀山温泉線を突きあたりまで走ると、「銀山温泉」の温泉街が姿を現します。
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銀山温泉街には一般車両は入れませんので、この日にお世話になる宿の駐車場へバイクを駐めます。このシャッター付のガレージがそうです。
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徒歩で温泉街へ。
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「おしん」の舞台で脚光を浴び、今やノスタルジックな雰囲気が大人気の銀山温泉街。
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この日の宿はここ「旅館 松本」です。周囲にあるような大正ロマン風ではありませんが、ある意味昭和を感じるノスタルジックな宿です。外装に無理やり古民家風のファザードが施されています。
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エントランス。全10室の中型の宿です。
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一応ラウンジあります。
今回の旅は、そんなに早くから宿探しをしていたわけではないので、当初銀山温泉で宿を探してみた際はどの宿も全く空いていませんでした。 -
客室。バストイレは無し。
そんな中、割と直前になって某予約サイトをダメ元で探していたところ、キャンセルがあったのか、この宿がたまたま1室だけ空いていて予約できました。 -
そんなわけで、当初計画していた肘折温泉から銀山温泉に宿泊地を変更。
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3階の部屋でした。ベランダからの眺望。
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周囲の宿より高層なので、温泉街を見下ろすことが出来ます。5階だともっと良い眺望かも。
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部屋に冷蔵庫はついていました。
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お茶と茶菓子でちょっと寛いでから、温泉へ行くことにします。温泉街にある「明友庵」のごままんじゅう。
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1階の温泉へ。
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男女別の内風呂。
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家庭的な宿ということで、こじんまりとした風呂です。
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男子風呂。3人くらいが限界かな?
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泉質は源泉掛け流しで良いです。夜と朝の2回入りましたが、いずれもたまたま1人だったのでゆったり入れました。
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夕食は部屋食です。まずは冷えたビール。
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山形牛の陶板焼き、蕎麦、山菜、あゆ、お刺身、地元産野菜をとりいれた季節替りの郷土料理…を謳っています。
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ごはんはお櫃にたっぷり。
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部屋食は良いのですが、私たちは酒を飲むので、味噌汁は締めのごはんの時に持ってきていただけると良いのですが。宿側も忙しい様で。
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夕食後、部屋に戻って温泉街の夜景。斜め向かいには隈研吾氏デザインのモダンな「藤屋旅館」。宿代高そうですね。
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さて、夜の温泉街を散策してみましょう。このやわらかなガス灯を中心とした温泉街の夜景がノスタルジックということで、最近は特に外国人に人気の様です。
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大正末期から昭和初期に建てられたという旅館群を見て周ります。「旅館 永澤平八」と、その奥には「能登屋旅館」。
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「旅館 永澤平八」の玄関。本当はこういう宿に泊まってみたかったのですが、取れませんでした。
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ちょっとばかり中の雰囲気も見させていただきましょう。「永澤平八」のエントランス。
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こちらは「能登屋旅館」。国の登録有形文化財。
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「能登屋旅館」の玄関。
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「能登屋旅館」の帳場。
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「古勢紀屋別館」。
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「古勢紀屋別館」のエントランス。
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「御宿やなだ屋」。
旅館の中には、近代的な鉄筋コンクリートを、古民家風に意匠変えしたものもあるようですが、どれがそれなのかは詳しくは判りません。 -
「古山閣」。大正の大洪水でも残った希少な宿だそう。
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「古山閣」の玄関。
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玄関わきにあるのは左官彫刻の鏝絵(こてえ)です。昭和初期に旅館が立ち並んだ時、この鏝絵で装飾しその豪華さを競ったとも。
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「古山閣」のエントランス。
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「昭和館」の玄関。
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「昭和館」のエントランス。
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「旅館 松本」に戻ってきました。
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もう一度温泉へ。今度は妻が撮ってきた女子風呂の紹介。
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大きさは男子風呂とそう変わりません。
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洗い場は男子風呂よりちょっと広いかも。
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もちろん源泉掛け流しです。
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風呂あがり、涼しい夜風にあたりながら夜景を眺めます。ガス灯の点灯時間は21時までの様です。
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翌朝…いい天気です。ツーリング後半は好天に恵まれました。
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共同の洗面所とトイレ。
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朝食は会場食でした。
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朝食の献立。山菜がこれだけあり、卵かけがあり…
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…ごはんと味噌汁があれば充分です。
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朝食後、チェックアウトを済ませて荷物を預かってもらい、朝の銀山温泉を散策です。
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「旅館 松本」…設備・サービスは民宿並と考えると料金は安くありませんでした。しかしながら、「銀山温泉」というブランドが特異な相場を生み出している構図なので、バリューフォーマネーの感じ方は人それぞれですかね。GWということもありますし。まぁ、温泉街に泊まれたのは良かったです。
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源泉掛け流しの足湯「和楽足湯(わらしゆ)」。
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朝の「能登屋旅館」。
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お土産の店「江戸屋」。
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貸切の共同風呂「おもかげ湯」。
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温泉街の奥の方まで行ってみましょう。こちらは「瀧見館」。宿ですが蕎麦屋もやってます。
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つきあたりにある「白銀(しろがね)公園」。
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温泉街を流れる銀山川の少し上流にある、銀山遺跡を含む公園です。
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このような砂防ダムを石の上つたいに渡ると…
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白銀(しろがね)の滝が姿を現します。
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落差22mの直瀑はなかなかの見応え。
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滝の脇には小さな洞窟が。「鬼子母神」という石碑。
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中には小さな祠。鬼子母神は子供の安全を守る神で、銀山温泉の開発に尽力した田中豊氏が他の地より移設し奉ったそうです。
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「延沢銀山」遺跡に通じる遊歩道は、残念ながら積雪の影響が残っておりクローズでした。延沢銀山は、金沢の儀賀市郎左衛門が康正2年(1456年)に発見し、寛永8年(1631年)頃に最盛期を迎えた後に廃山、寛保(1741年)以降は温泉地として盛え今に至っているそうです。
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...というわけで、銀山遺跡はあきらめて温泉街へ戻ります。このド派手なピンクは「はいからさん通り」というパン屋&カフェ。カリーパンが人気の様です。
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その傍らに、「ちいさなマルシェ」という仮設のカフェ。ここでカフェ休憩しました。
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温泉街のアイドル(たぶん)、ハリーちゃん(6才=2019年当時)。
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こうして明るくなってからよくよく見ると、ガス灯にしても建物にしても、しっかりと復元や修復を行って景観の保存に努めていることが判ります。尾花沢市は「風情のある旅館を保存し観光復興に生かすこと」を目的として、昭和61年(1986年)に「銀山温泉家並保存条例」を制定し保存に努めてきました。
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橋の袂が観光案内所。この左側に、隈研吾氏デザインの共同浴場「しろがね湯」があります。
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さて、そろそろ銀山温泉を後にします。宿泊者なので、バイクは荷物の積み下ろしで旅館の前まで入れさせてくれます(エンジンを切って手押しで)。そのついでに、温泉街をバックに。
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銀山温泉の人々は、明治に延沢銀山が衰退した後は湯治宿などで生計を立てていましたが、大正2年の大洪水でほとんどの温泉宿が流され一時は衰退したそうです。その後大正10年の水力発電所設置を契機に、昭和元年のボーリングで湯が大量に湧出して旅館は息を吹き返し、一斉に洋風3~4階の木造宿(現在は和風に変換)が並んだものが、現在の景観に繋がっている模様。先述のように、景観保全の努力が現在において、インバウンドの効果も含め大きく花開いた成功例と言えるかもしれませんね。
ツーリングは山形県を抜け、次の中継点である福島県の白河へ向かいます。
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