2019/05/05 - 2019/05/05
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ハッピーねこさん
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アウクスブルクにやって来ました。
ホテルにチェックインしてひと休みしたのち、12:30頃から町歩きへ。
紀元前後、皇帝アウグストゥスの時代、ドナウ川の支流で水運の便のよいレヒ川とヴェルタッハ川の合流点に軍営を設けたローマ軍。
紀元前15年頃、その近くにローマの植民地が建設され属州の州都になったのがアウクスブルクの起源とか。
イタリアとの通商(この頃にイタリアと結ばれた街道が現在のロマンティック街道南半分の元になったそう)や織物業などで大発展をとげ、有力な中世都市へと成長。
もちろんそこにはフッガー家などの富豪、豪商の力が大きく寄与したわけですね。
その後も経済的にも重要都市として発展したが故に、第二次大戦ではひどい爆撃を受けたそう。
それでも素晴らしい歴史的建造物が数多く残る魅力的な町です。
以下、今回の旅程です。(☆印がこの旅行記の日です。)
4月30日(火) 福岡~羽田~フランクフルト~ゲンゲンバッハ
5月 1日(水) ゲンゲンバッハから黒い森の小さな村巡り
5月 2日(木) ゲンゲンバッハ~ドナウエッシンゲン
~コンスタンツ~メーアスブルク
5月 3日(金) メーアスブルク~ユーバーリンゲン~リンダウ
~メーアスブルク
5月 4日(土) メーアスブルク~シュトゥットガルト
~シュヴェービッシュ・ハル
☆5月 5日(日) シュヴェービッシュ・ハル~アウクスブルク
5月 6日(月) アウクスブルク~ドナウヴェルト
~ディンケルスビュール~ネルトリンゲン
~アウクスブルク
5月 7日(火) アウクスブルク~ウルム
~フランクフルト国際空港より帰国便
5月 8日(水) 羽田~福岡
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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12:30頃、ホテルを出発して町の中心へ向かいます。
こちらはその反対側の駅方面。
茶色い建物がアウクスブルク中央駅の駅舎です。 -
では町の中心(東の方角)へ歩きます。
ホテルの前はトラムも通る大きな通りなのですが、車通りも少なく閑散とした雰囲気。 -
5分ほどの徒歩でケーニヒ広場に到着。
バスやトラムの多く集まる場所のはずなのですが、こちらもガラーンとしています。
日曜日だからでしょうか。 -
そこを更に東へ行けば町のメインストリート、マクシミリアン通りへ出るのですが、その前に訪ねたい場所が。
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ケーニヒ広場から北へ歩くと、すぐに塔が見えてきました。
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ルターとも縁のある「聖アンナ教会」です。
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入口にもルターさんが。
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ところが、このご案内。
15:00頃の開館のようです。 -
またあとで参ります。
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教会を出て更に北へ歩くと、通りにどなたかの像が。
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この雄々しいお方は・・・
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やはり、フッガー家の方ですよね。
2代目のハンス・フッガーさんのようです。
フッガー家の出自は農民だそうで織工を営んでおり、このハンスさんが1367年にアウクスブルクへ出て本拠地としたのだそう。
そこからイタリアとの交易や、金融業などで繁栄していくわけですね。
フッガー家が設立した世界最古の社会福祉住宅「フッゲライ」へは、後ほどお邪魔します。 -
この像が建つのは、その名も”フッガープラッツ”という広場。
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その付近の足元にこのマンホール。
中央には松ぼっくり。市の紋章にもなっています。
古代ローマで豊穣や繁栄のシンボルだったそうで、かのヴァチカンにも松ぼっくりのモニュメントがあるそうです。
(私は1997年に訪ねましたが全く気が付きませんでした。) -
とても立派なすぐ近くのこちらは「マクシミリアン博物館」でしょうか。
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窓の下の部分の素敵なこと。双頭の鷲の彫りが施されています。
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お向かいのこちらも立派。
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「Welserhaus」の碑版がありました。
15~16世紀のアウクスブルクで、ヴェルザー家もフッガー家と並ぶ富豪だそうです。 -
現在は素敵なお店が入居していました。
そしてここを直進すると・・・ -
イチオシ
右手にこの光景が!
右が「市庁舎」、左が「ペルラッハ塔」です。
いずれもエリアス・ホルが設計。
同じ建築家の設計とあって、さすがに調和がとれていますね。 -
ドイツ・ルネッサンスの最高傑作といわれる市庁舎は、12世紀に創設され1615年~1620年に改築。
白い壁が明るく壮麗な印象。そしてファサード上部に帝国都市のシンボルの双頭の鷲。 -
頂点には先程も見た松ぼっくり!
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お隣の「ペルラッハ塔」も同じく12世紀に建築され、17世紀前に改築。
高さ70mの塔上へも上れるそうですので後ほど是非。 -
市庁舎前の広場を取り囲むのも味のある建物ばかりです。
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美しいバルコニー。
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インフォメーションもここにあります。
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広場と「市庁舎」の間の通り。
こちらは南の方向。後ほどゆっくり伺います。 -
その前に。
「市庁舎」横の階段を下りて向かう場所は・・・ -
「ラーツケラー」です。
時刻は12:50頃。そろそろお腹が空いてきましたのでまずはランチをいただいてからゆっくり町歩きを。 -
長い階段を下りて行きます。
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アウクスブルクのラーツケラーの美しい紋章。
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中は教会の地下聖堂のような天井や柱。
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すごい空間です。
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カウンター席もあるのですね。
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とても混み合う中、どうにか空いているテーブル席を見つけて着席。
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こちらは何かお祝いごとでしょうか。
この日は日曜日でしたのでご家族連れが多いように見受けました。 -
では、ビアーをいただきましょう。
RIEGELEビールはこの町(しかも駅前)に醸造所があるローカルビール。 -
こちらにも数種類ありました。
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お料理はこちらを。
ケーゼシュペツェレ。南ドイツ名物のショートパスタですね。 -
とても美味しいのですが、見た目以上にボリュームがあり、大食漢の私でも食べても食べても減らない~と滅多にない状況に。
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お腹いーーっぱいになってお暇を。
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地上へ戻って、すぐにこちらへ参ります。
時刻は14:00を少し過ぎたところ。 -
「市庁舎」の「Goldener Saal(黄金のホール)」です。
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入口を入ってすぐはヴォールト天井のホール。
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向かって左奥の壁にチケットの販売機があります。
見学料2.5ユーロ。 -
同じサイドの奥にエレベーターがあり、そこから4階の「黄金のホール」へ上ることができます。
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その向かい側にはこんな展示物のコーナーも。
では、エレベーターで上階へ参りますと・・・ -
ホールへ入るなり目の前に広がる金色の空間。
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「Goldener Saal(黄金のホール)」でございます。
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黄金に輝く天井。
この「市庁舎」の創設時、アウクスブルクはフッガー家のもとでヨーロッパに並ぶものがないほどの栄華を誇っており、その象徴がこのホールといわれているそうです。 -
床から天井の高さは14m。
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壁からその天井まで、金箔とフレスコ画がこれでもかというほどあしらわれています。
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黄金に輝く天井の下の壁には等身より大きく描かれた皇帝たちが並びますが、そのうちの1人がこちら、ジュリアス シーザー。
その絵の上には彼の名言「来た、見た、勝った/VENI VIDI VICI」の文字が書かれています。 -
このように煌びやかなホールですが、第二次大戦中の1944年2月にこの建物は夜間空襲で破壊されます。
その後1946年から1962年にかけて再建築されました。 -
そして帝国自由都市の象徴である双頭の鷲の紋章を付けた迫力のある現在の市庁舎は、都市2000年を記念して1985年に大幅な修復を終えたものだそうです。
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更にその後1996年に市民からの多数の寄付により、この部屋の壁画や豊富な金の宝飾品は最終的に回復されました。
それ程この市庁舎は町の大切なシンボルとしてアウクスブルク市民に愛されているということなのですね。 -
天上の中心にあるこの絵は約24平方メートルあり、中心に描かれた女性は知恵を表現しているのだそう。
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西の窓から外を望めば、「市庁舎広場」。
先程「聖アンナ教会」の方から歩いてきてたどり着いたところです。
こちらは広場の南側部分。
左手の白い建物の中に、インフォメーションがありました。 -
北側には市名のもととなったアウグストゥス帝のブロンズ像を戴く噴水がありますが何と修復中。
ルネサンス期の彫刻家フーベルト・ゲルハルトによって16世紀末に制作されたもので、大理石とブロンズという2つの異なる材料を組み合わせているのが大きな特徴だそうなのですが、残念・・・。
この広場は冬の時期はクリスマスマーケットで賑わうそうです。 -
室内へ戻って、このホールには奥に続きの部屋があります。
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こちらは木の天井と壁が印象的な空間。
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「選帝侯の間」です。
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柱にも黄金の装飾。
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別の間もあります。
日本の振袖が展示されています。 -
お琴も。
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それは日本の長浜市と尼崎市がここアウクスブルクの姉妹都市であり、そこから寄贈されたものなのだそうです。
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羽子板も。
日本でもなかなか目にしないのにこんな異国で出会えるなんて! -
同じく、中国の済南市も姉妹都市。
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そこからの寄贈物はこちら。
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チェコのリベレツ。
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スコットランドのインヴァネスとも同様に姉妹都市関係が締結されています。
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最後に再び黄金の天井を見上げてお暇を。
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アウクスブルク市庁舎、堪能致しました。
では次は町の北側にある「大聖堂」へ向かいます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- コットングラスさん 2019/10/02 15:43:14
- なつかしい!
- ハッピーねこさん
こんにちわ
ドイツ鉄道ICEからの車窓風景、ドイツ!!ですねー!
平凡な風景なのにずっと見ていてもなぜか飽きない、気が付くともう下車する駅、
というのがドイツ鉄道に乗っている時の気持ちですね。
アウクスブルク、2009年7月に訪れた(もう10年も前)時の市庁舎の黄金のホール
にはその豪華さに驚かされました。
ハッピーねこさんの解説でさらに詳しく知ることが出来ました。
日本の着物や琴、羽子板や人形なども思い出しました。
この時、大聖堂は何かの行事があり、入場できなかったので次の旅行記で拝見させていただきます。
コットングラス
- ハッピーねこさん からの返信 2019/10/02 22:06:33
- ありがとうございます。
- コットングラスさん、こんばんは。
メッセージをありがとうございます。
2009年のコットングラスさんのアウクスブルク記を拝見しました。
ローテンブルクからヨーロッパバスで移動されたのですね。
ディンケルスビュール〜ネルトリンゲンと経由されており、私がこのアウクスブルク到着日の翌日に訪ねた町々ですので、興味深く拝見しました。
ヨーロッパバスは利用したことがないのですが、バスに預かってもらえば荷物の心配もないですし、間違いなく目的地へ連れていってくれて、主要目的地や宿泊にあわせてうまく使うとよさそうですね。
「大聖堂」はあまりごゆっくりはご覧になれなかったのですね。
行事や修復や、歴史的建造物は入場できないことに遭遇することも多いですよね。
ドイツの鉄道からの車窓の景色には本当に魅せられますよね。
コットングラスさんの仰るとおり、平凡な眺め〜山や畑や立ち木、川や船、小さな町や村、そこに建つ教会、時には工場群・・・何もかもに目がくぎ付けになります。
2〜3間の移動なんて、あっという間ですよね。
国内での移動ではすぐに眠ってしまったりしますのに(笑)、ドイツ旅ではまずありません。
早くあの風景の中に帰りたいと次の旅のプランニング(といいますかまだ妄想)を初めているところです。
コットングラスさんはすでに来夏のご予約を済まされたのですね!
計画を練るこれからがいい時間ですよね〜!
どうぞ楽しんで下さいませ。
私はまずは今年の旅行記を仕上げることにがんばります。
ハッピーねこ
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