２０１９年ＧＷ　メモリアル旅はやはり南ドイツ！黒い森～ボーデン湖～ロマンティック街道　【３４】アウクスブルク初日　大聖堂

2019/05/05 - 2019/05/05

アウクスブルクの初めての町歩き中です。
ランチと「市庁舎」を楽しんで、続いては町の北側の「大聖堂」へ参ります。

以下、今回の旅程です。（☆印がこの旅行記の日です。）
　４月３０日（火）　福岡～羽田～フランクフルト～ゲンゲンバッハ
　５月　１日（水）　ゲンゲンバッハから黒い森の小さな村巡り
　５月　２日（木）　ゲンゲンバッハ～ドナウエッシンゲン
　　　　　　　　　　　～コンスタンツ～メーアスブルク
　５月　３日（金）　メーアスブルク～ユーバーリンゲン～リンダウ
　　　　　　　　　　　～メーアスブルク
　５月　４日（土）　メーアスブルク～シュトゥットガルト
　　　　　　　　　　　～シュヴェービッシュ・ハル
☆５月　５日（日）　シュヴェービッシュ・ハル～アウクスブルク
　５月　６日（月）　アウクスブルク～ドナウヴェルト
　　　　　　　　　　　～ディンケルスビュール～ネルトリンゲン
　　　　　　　　　　　～アウクスブルク
　５月　７日（火）　アウクスブルク～ウルム
　　　　　　　　　　　～フランクフルト国際空港より帰国便
　５月　８日（水）　羽田～福岡

エリア アウクスブルク(ドイツ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

「市庁舎」の黄金の間を堪能したのち、町の北側へ歩いて「大聖堂」へ参ります。

通り沿いの立派な建物群。
ずい分青空が広がってきて、気分も高揚！

この通り沿いにも素敵な看板。

凝ってますね～！

こんなかわいい広告付きのミニバンも。

目的地が近づいてきました。

アウクスブルクの「大聖堂」です。
アウクスブルク観光の目玉の1つとされる名所。９４４年に創建され、１４世紀にゴシック様式に改築されました。高さ６２メートルものすらりとした塔が目を惹きます。

南側にはこんな像が。

建物には９世紀から１１世紀にかけて造られたロマネスクの様式（西側）と、１４世紀以降に増築されたゴシック様式の部分（東側）の両方が共存しているとか。

半円だったアーチが、尖頭アーチにかわって、大きな窓がとれるようになったのがゴシック様式。構造上大きな窓がとれず、薄暗い印象の教会が多いロマネスク様式。
それがひとつの大聖堂の東側と西側で拝見できるということですね。

この南側の扉は元は青銅製のものらしいですが、現在は併設の「司教区博物館」に収められているとか。
残念ながら今回は訪ねておりません。

扉上のファサードの細かな彫りがすごい。

素晴らしいレリーフですね。

扉横には聖人の彫像がずらり。

ストラスブールの大聖堂の入口を思い出しました。

扉にはこんなこ数字と文字。
読み方をどこかで見たのですが憶えておらず・・・。
情けなや・・・。

では、お邪魔いたします。
獅子の頭のこのノブは、約１０００年前のものらしいです。

では中へお邪魔致します。
向かって右手（東側）に内陣奥のステンドグラスがちらりと覗きます。

入って早速にこの精巧な祭壇。

そしてもっと驚くのが入口すぐのパイプオルガン。
こんな場所にあるなんて。

では、入ってすぐの側廊を右へ進んでみます。
すぐにこのような立派な祭壇。

こちらにはキャンドルが多数灯り、アイアンの柵の奥にいくつもの彫像が見えます。

そして東の端にこのステンドグラス。
色鮮やかで美しい。

この「大聖堂」で注目すべきはステンドグラス「預言者の窓」とのことなのですが、預言者はどこに？

この辺りに？

いや、この辺？
ダビデ王ら５人の預言者を描いた１１４０年制作の世界最古のステンドグラスはどこ？

いえ、正解はこちらの５枚の窓。
実はネットからお借りしました。
どうも南側の窓にあったらしいですが、全く気が付かず・・・。
「市庁舎」をはじめ数多くの建造物が第二次世界大戦中の空襲で壊滅的な被害を受けた中、「完全な形で残る世界最古のステンドグラス」。
奇跡とも言えるその実物を、見ていない私・・・。

北側の側廊にもこのような祭壇が続きます。

床の碑文。
こういうのがスラリと読み解けたらいいのですが・・・。

途中の扉にもあの数字と文字。
入口の扉と同じ数字と記号と文字の配置です。

身廊を取り囲む周歩廊。西へ歩いております。

こちらにもステンドグラス。シックな色合いでとても美しいですね。

南側の側廊にもパイプオルガン。
一体いくつのオルガンがあったのか。

こちらは小さなカペレでしたでしょうか。
薄いピンクの壁と天井がとてもエレガントです。

立派な古い碑板が並ぶのは北側の側廊だったか。
あまりに壮大な聖堂で５ケ月も経つと記憶もおぼろげで・・・。

とにかく収容物が多数。

こちらはどなたかの棺でしょうか。

聖堂西側の壁には肖像画がずらり。

一部分をズームしてみると、歴代の司教の方々でしょうか。

そばにあった燭台。こちらもかなり古そうです。

そこから身廊を東（内陣方向）へ。

ヴォールト天井が美しい身廊です。

この内陣手前の柱に、この町出身のハンス・ホルバイン＜父・同名で同じく画家の息子がいる＞（１４６０年～１５２４年）という人の４枚の肖像画があったらしいのですが、訪問時のこの時にはその存在も知らず。
今になってネットで懸命に探したところ、この右端の板画がそのうちの１枚のような。
私の旅らしい情けない一コマとお笑い下さい。

更に内陣に近づくと右手に聖母子像。
この右側の祭壇画も恐らくホルバイン作です。

身廊床の碑板。

内陣まで来ました。説教台はシンプルですね。
カラフルな供花が素敵なアクセント。

中央祭壇は磔刑像とその周囲に多くの像。

ここにもパイプオルガンが。
ゴールドで豪奢です。

内陣奥上部のステンドグラス。

こちらも恐らく内陣そばの小さな礼拝堂でしたか。

この大聖堂の全景と”Ｄｏｍ　Ａｕｇｓｂｕｒｇ”の文字が描かれた小さなキャンドルがいくつも灯されていました。

南側のパイプオルガン。

その手前の柱のこちらは説教壇？
木製でしょうか。

歴史を感じる壁絵。
１４９１年作、幼児キリストを背負うクリストフォロス（Ｃｈｒｉｓｔｏｐｈｏｒｕｓ）だそうです。

３世紀のローマ皇帝デキウスの時代に殉教したというキリスト教の伝説的な聖人。 本名はレプロブス。イエス・キリストにより親しく仕えたいと、人々に奉仕する道を選び、急な流れの川を渡る人々に無償で尽くし始めた。
ある日、背負って川を渡していた小さな男の子がみるみる大男に。名を訪ねるとイエス・キリストとのこと。
イエスは全世界の人々の罪を背負っているため重かったのである。川を渡りきったところでイエスはレプロブスを祝福し、今後は「キリストを背負ったもの」という意味の「クリストフォロス」と名乗るよう命じた 。
絵はレプロブスが持っていた杖を地面に突き刺すと杖から枝と葉が生え巨木となったという、この時イエスが行った逸話に準じたもの。
（以上、Ｗｉｋｉｐｅｄｉａより）

キリスト磔刑像。
この近くに松ぼっくりを頂いた柱があったのですが、ひどいブレ写真でしたので割愛します。

南側の側廊を歩きます。

こちらにも古い壁絵。

会衆席には彫りが施されていました。

最初に見た、南側の扉を入ってすぐのパイプオルガンを眺めてお暇を。

は～、見所満載の大聖堂でした。

南西側にはこんな一角が。
「大聖堂」のパーツのようなものがいろいろ。

ここにも松ぼっくりが。

増築の際にでも出た品々でしょうか。

その前のここは、１０世紀のカロリング・ロマネスク様式の「聖ヨハネ教会」の跡だそうです。

堪能させていただきました。ありがとうございました。
では、次の場所へ参ります。

この旅行記へのコメント （2）

• blumentalさん 2019/10/26 10:33:15

  世界最古のステンドグラス

  ハッピーねこさん、
  　こんにちは。旅行記拝見しております。今年はボーデン湖の後にアウグスブルクに行かれたのですね。アウグスブルク大聖堂の細部にわたるお写真を拝見し、忘れかけていた記憶を蘇らせ、私自身の多くの見落としに気付いたり悔んだりしております。
  　最古のステンドグラスを見られなかったのは残念でしたね。あれは大聖堂側面の壁のかなり高い所にあります。私が以前アウグスブルク旅行記をアップするとき、他のトラベラーさんの旅行記を拝見したところ、誰も気づいておられなかったのは意外でした。
  　実際のステンドグラスはネット上でよく見るような５枚セットでまとまっているのではなく、いくらか間隔を置いて並んでいます。ハッピーねこさんのアップされたお写真を拝見して発見したのですが、30枚目「身廊を取り囲む周歩廊。西へ歩いております。」の写真の左上に写っているステンドグラスがそれです。
  　アウグスブルクは今年7月に世界遺産登録されたようですね。登録の対象となった「水管理システムWasserwirtschaft」が何なのか、確かめにいつか再訪したいと思う場所です。
  　　　　　blumental

  ハッピーねこさん からの返信 2019/10/27 13:07:57

  あんな場所に・・・！

  blumentalさん、こんにちは。
  コメントをいただきありがとうございます。
  
  blumentalさんの2013年のアウクスブルク記を先程拝見しました。
  大聖堂の世界最古のステンドグラス、あんな高い場所にあったのですね。
  自分が撮った写真にも写りこんでいたなんて全く気が付いていませんでした。
  教えていただきありがとうございました。
  
  それから世界遺産に登録された水管理システム。
  私が訪ねた今年5月には登録前だったわけですが、今回の旅行記を書くにあたってアウクスブルクのことを確認している中で7月に登録されたことを知り、ドイツ最古の給水塔など知っていれば登録前であっても訪ねてみたかったと後悔しきりでした。
  確かに町なかにもレヒ川からの水路があちこちに見られ水車も目にしましたので、水に恵まれた町だなという印象は受けました。
  観光局主催で水管理システムのテーマ別ガイドツアーもあるとのこと。
  別の観光スポットも見逃した場所も多いので、それらと併せていつか再訪できればと私も思っているところです。
  
  ハッピーねこ