イスタンブール てくてく４days_#14

2019/04/28 - 2019/05/03

イスタンブール３日目　昼から夜へ
～猫と未来エレベータ、夕闇に染まる新市街の巻～

新市街は、奥まで行ってみたいけど時間に限りがあるのでホントに行きたいところに絞り込んで行動します　アガサ・クリスティーの愛したホテル・ペラパレスを訪ね　３日間歩いたイスタンブールをガラタサライの上から鳥瞰します　立ち止まってはネコの写真を撮ります　海辺に戻って夕食はシーフードを　そして、コーランの高らかに流れる中、金角湾は夜の闇に包まれ、ゴージャスな夜景が目の前に現れました　ああ、イスタンブールに来てやっぱりよかった　そう思える夜の金角湾です

エリア イスタンブール(トルコ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ガラタ塔の下まで行くと、塔はすごい迫力です　広場は人でごった返し、塔に上る順番待ちの人で長蛇の列です　行列の長さは、１時間待ちぐらいと見定めて　そんなガラタ塔は後回しにして先へ進みます　ホントに猫が多いです

やってきたのは、ホテル・ペラパレス　ご存知、ミステリーの女王アガサ・クリスティの愛したホテルです

ここは世界最古のエレベータがあるホテル　現在は使われていません（動くようですが）　垂直に人を移動させる以上のものを運ぶ箱　ひょっとしてタイムマシーンなのでは、と思ってしまう雰囲気ある昇降機です

ラウンジでチョコレートケーキと紅茶をいただきます

アガサクリスティーもここでお茶したのでしょうか

ペラ パレス オテル ホテル

さてペラパレスにも行ったことだし、ガラタ塔へ戻りましょう　新市街は通りが狭く、夜とかはヤバい路地もあるといます　路地が狭くて塔が見えなくても、至るところにガラタ塔の表示があるから便利

ジェノバ人居留区に方面監視の意図で造られたガラタ塔　ヴェネチアはエジプトとの交易がメインだったのに対し、ジェノバはイスタンブールが本拠のようなものであり、独特の繁栄を遂げたのです

この旅でやりたいことのラストをガラタ塔にしておいたので、１時間のんびり並んで入場を待ちます　前（26年前）にも来てるからので、別に昇らなくてもいいんだけど　これは、弾丸トラベラーの方にはしびれる待ち時間だけど　みんな待ちくたびれて落書きしちゃうのかな　１つ１つの石積みにも歴史を感じますが

エレベータで７階へ上がり、螺旋階段であと２階上がる　86mの高さがあり、イスタンブールが一望できます

眺めをちょっとだけお裾分け　展望通路は狭いので、前の人が進まないと前進できません　みんな記念撮影するので、気長にのんびり眺めを楽しみましょう

アヤソフィア方面、壮観！

金角湾とトプカプ宮殿
コンスタンチノープルの攻防で、金角湾の入口に鉄の鎖を巡らされ、ジェノバ海軍を突破できなかったスルタンアフメット２世は、この新市街の高台に船を持ち上げさせ、閉鎖された湾内にすべり落としたといいます　いったいどうやって、何トンもある船の山越えを実現させたのだろう

ガラタ橋と行き交う船

絶対に外れない鍵を二人で掛けるのは何処の国でもお約束

よくぞこんな塔つくったもんです

展望通路の内側はカフェになってるので、１周したらデミタスのターキッシュコーヒーを注文して一休みしましょう　通路に人がいっぱいなので、座って落ち着いて景色を眺めることは叶いませんが　そして、コーヒー飲み終わったら、展望通路をもう１周、今度はじっくり眺めてみるのがオススメです

塔を降りるのも原則エレベータですが、よく見ると丸い塔をなぞるように螺旋階段があります　当然昔の人はこちらがデフォルトなので、こちらから降りてみるのがよいでしょう　風情あります（階段の入り口は、特に案内されていないのでわかりにくいから注意が必要です）

ガラタ塔、どこから見ても存在感あります　トルコ語ではガラタ・サライといいます　サライは、塔とか宿とかの意味　サッカー日本代表の長友が、ガラタサライ所属だけど、イスタンブールでナガトモの名前はあまり耳にしませんでした

ガラタ塔 建造物

１区画に１匹の割合で猫が　みんな野良っぽくないですが、町の人がエサあげたり、ネコにやさしかったり、町ぐるみで猫を飼っているとでもいうのでしょうか　そんな感じで品格を感じさせる？ネコが多かったですね

ガラタ塔から Karakoy（カラキョイ）へと新市街の坂を下ります　
海辺のレストランでビールを飲みながら、黄昏時まであと一時間、旧市街の７つの丘の７つのモスクを地図で確かめたりしながら、魚のグリル焼きが出てくるのを待ちます　魚の切れ端を道端に落とすと、ネコまっしぐらです　エサを争うネコが、他のネコにリアルに猫パンチをお見舞いするのを目の前で見ました

ピエールロティの丘でチャイを飲んだり、アジア側に行ってみたり、新市街のトラムに乗ったりと、やりたいことはまだまだあるが予定した旅の目的はほぼ達成できたかな　徐々に空の色が変わっていき　祈りのコーランが響きます　シュレイマニエ・ジャーミイが闇に浮かびあがり、金角湾に夜が訪れます

振り返るとガラタ塔も綺麗です　浮かび上がるガラタ塔　ほんとはガラタ塔で黄昏を迎えるのもいいかなと思いましたが　カラキョイに戻ってくるのも正解

第二次大戦で中立の立場をとったことでトルコ全土の歴史的な遺産は空爆されず、現在にその姿をとどめています　オスマン帝国が潰え、ケマル=アタチュルクが共和制と近代化に着手した時、政教分離を原則としたことも賢明であったと思います　ここの夜景は素敵です　盛りだくさんにイスタンブールを歩き倒した３日間の最最を、黄昏時からゆっくりここで時を過ごすのは、なんとも贅沢であり、この旅にふさわしいような気がします　→ Next to go ！