2017/04/05 - 2017/04/06
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うっちゃんさん
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1997年、現在の北陸新幹線が 高崎から長野まで部分開業した際、急勾配で難所として知られる「碓氷峠」がある 横川~軽井沢の間は、路線そのものが廃止になってしまいました。
廃線になったとは言え、一部は「アプトの道」と言われる遊歩道として整備され、場所によっては、約20年という歳月を感じさせない程、今にも列車がやって来そうなくらいの光景が広がっている事にビックリ!
今回は おもいきって、後戻りせずに前進あるのみ!
横川駅から軽井沢駅まで、アプトの道をたどりながら 歩いて碓氷峠越えに挑んでみます!
( 2017年4月の旅行記になります)
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高崎駅から普通列車で30分ちょっと。
9:15、終着駅となってしまった「横川駅」に到着。
線路は ここで途切れてしまっていますが、かつては この先 軽井沢 長野方面へと線路が延びていました。 -
歩いて峠越えをする前に、力の源となる燃料補給!
駅の前を通る 国道18号線を左に進むと、峠の釜飯で有名な「おぎのや」があります。 -
中は 今時のお洒落な雰囲気で、高速鉄道のサービスエリアのように、売店と飲食スペースに分かれていて、10時の開店直後という事で まだお客さんの数は少なく、今がチャンス!
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土日祝日のみ販売の “豪華版” みたいです。
通常の「峠の釜飯」が1000円なのに対し、1800円です。
ちなみに、この日は平日。
逆に、平日限定のメニューをある☆
峠の “牛めし” !? -
釜飯と同じ容器に入っている おぎのやの牛めし。
そんなメニューがあったとは!
突然の出会いに 思わず感動!
なめこ味噌汁とお新香のセットで ¥1100でした。
実は、横川駅のすぐ近くにも もう一軒、木造の一軒家のような 味のある建物の「おぎのや」があったりします。 -
横川駅を出てスグの所にある こちらの「おぎのや」こそが本店で、国道沿いにある方が横川店なんです。
もともと おぎのやって、横川駅の開業と同時に創業した駅弁屋 (当時はおにぎり) だったので、ここが発祥の地になるんです。
道路の反対側には、おぎのや資料館(こちらも一軒家のような)もあります。 -
おぎのや資料館は入場無料です。
新幹線が開業する前、首都圏と長野方面を結ぶ 鉄道の大動脈だった頃の横川駅は、多くの人で賑わっているのが伺えます。
現在は、普通列車のみが折り返していく、ローカル線の終着駅のような 落ち着いた雰囲気の駅に変わってしまいましたが、こういう時代の移り変わりを感じられる場所って そそられます。 -
こんな写真もありました。
皇室御用達「峠の釜飯」
デザートにはメロン、
釜飯の具材も、しいたけの代わりに松茸が使用されている豪華版と言ったところでしょうか。 -
横川駅で行き止まりとなっていた線路がですが、鉄道文化むらの脇を通り、しばらく進むと・・
当時とほぼ変わらない姿で、線路が碓氷峠に向かって続いている☆ -
当時と変わっているのは、東京方面への列車が通っていた線路が遊歩道になっている事。
遊歩道とは言え、足元に しっかり線路も残っていて、営業路線を歩いていると言っても過言ではない気分。 -
タイミング良く、前方から列車がやって来た!
当時の線路を活用して、この先にある「峠の湯」まで、「鉄道文化むら」からトロッコ列車が運行されています。 -
写真だと わかりづらいですが、かなりの急勾配で、当時は電車と言えど、自力でこの区間を走行する事はできず、機関車に牽引されて、碓氷峠を越えていきました。
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やがて、レンガ造りで 国の重要文化財「旧丸山変電所」に差し掛かりました。
目の前には トロッコ列車の駅もあります。
戦時中の写真にでてきそうな造りの建物。
急勾配の為、蒸気機関車で無理という事で、日本の鉄道の中でも いち早く電化された区間みたいです。 -
左前方に「峠の湯」が見えてきました。
かつての線路が遊歩道になっているのは ここまで。
その先は 線路が見えないくらい 草や茂みに覆われている。
左側の線路の下をくぐり、峠の湯へ。 -
反対側にまわった先では、線路が二手に分かれている。
右方向が1997年に廃止された方の信越本線で、左は さらに昔に廃止された旧信越本線の線路跡に、あらためて トロッコ列車用に線路を敷いたって事なのかな。 -
「峠の湯」 建物2階からの眺め。
横川駅からは2kmぐらい歩いたかな。
軽井沢までの道のりとしては、まだまだ序盤だけど、休憩がてら 湯に浸かってきました。 -
周辺の山々が一望できる 開放感のある露天風呂☆
平日の昼間という事もあって、ゆったりとした落ち着いた雰囲気でした。 -
「鉄道文化むら」から運行されるトロッコ列車でやって来れるのは ここまで。
この先のアプトの道は、旧信越本線の線路のあった場所を進んでいきます。 -
峠の湯から先は、線路が撤去されているとは言え、トンネルの形状は 明らかにここが鉄道だった事を物語る。
もちろん、トンネルは歩いて通れます。 -
鉄道らしく、緩やかなカーブの上り坂。
確かに、鉄道でこの勾配は 普通じゃない。 -
そして、再びトンネル。
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ちゃんと トンネルには明かりがあって、真っ暗じゃないけど、公道ではなく あくまで観光用のトンネルだから 夕方6時で消灯だったかな?
だから、夜は真っ暗。 -
碓氷湖の脇を通り、しばらく進むと、有名観光スポットの 通称「めがね橋」に到着。
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めがね橋からは、遠くに 1997年に廃止となった信越本線の橋が見える☆
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なんか、今にも 列車が横切ってもおかしくないくらい、当時と変わらぬ姿で残っているとは!
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眼下には、激しく蛇行する 中山道こと国道18号の姿も。
碓氷バイパスや上信越自動車道が開通した現在では、ここを通る車はほとんどいない。 -
めがね橋を渡る列車の写真。
おぉっ! 確かに ここを列車が走っていた事がわかる!
橋の途中には、めがね橋にまつわる写真や、妙な注意書きが! -
妙に笑える注意書き。
ゴミ全般ではなく 吸殻に限定しているところ面白い。 -
変なのがうろついているけど、なんだかんだ言っておきながら、結局は「心配いりません」で締めくくる。
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片峠・・横川 (群馬) 側からだと、ひたすら上っていくけど、ほとんど下りがないって事。
普通 峠って、上った分だけ下るものだから(読んで字のごとく)全国的に見ても 珍しいと思う。 -
国道18号線から「めがね橋」を眺める。
かつて 横川と軽井沢を結ぶ大動脈だった鉄路と道路は、その役目を終え、観光スポットとしての余生を送っているかのようでした。
再び めがね橋の上まで登り、旧信越本線の廃線跡「アプトの道」を進んでいく。
トンネルをいくつか抜けた先には・・ -
開けた場所に出たと思ったら、目の前には 再び立派な線路の姿が!
峠の湯からは、旧信越本線の “線路なき廃線跡” をたどってきたけど、ここで 1997年まで列車が走っていた 新しい方の信越本線と合流。 -
トンネルも3つ。
右から順に、
「旧 信越本線(アプトの道)」
「新 信越本線の下り線」
「新 信越本線の上り線」
の トンネルになります。 -
今でも、ホームの跡がしっかりと確認できる!
蒸気機関車で運行していた時代は、ここで給水や 石炭の補給などを行っていたらしい。 -
駅の横にある建物は、窓ガラスも割れていて、廃墟状態。
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軽井沢方向を眺める。
トンネルの入口にはバリケードがあるものの、架線もしっかり残っていて、今にも列車がやって来そうな光景。
廃線から20年以上経っても、ここまで当時の姿のまま残ってるって 凄い!
横川駅の近くから始まった「アプトの道」は ここで終点。
ここからは、目の前を通る国道18号線を歩いて 軽井沢を目指します。 -
激しく蛇行する峠道。
カーブには番号が振ってある。
軽井沢方向へ進むと 番号が1つずつ大きくなっていく。
アプトの道をたどっている間に、国道18号線の方では 90近いカーブがあったって事ね。
この後、いくつのカーブがあるのだろう?
合計で120(残り30)ぐらいだったら ありがたいんだけど・・
あっ!?
マップル (ロードマップ) に記載されていた文章が頭をよぎってしまった! -
「カーブ184箇所の急坂・・」
あと90近くも・・
思い出さなきゃ よかった。 -
126個目のカーブまで来たけど、碓氷峠までは まだ4.1kmもある。
ここを歩いている人なんて、当然の事ながら 他に誰もいないよ。
たまに、通りがかる車からは、えっ!?みたいな感じで見られてる事でしょう。 -
所々には、廃線跡とは思えない程、しっかりとした姿で残る信越本線の鉄路。
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新幹線は、長~いトンネルを抜けると、あっという間に軽井沢。
早くて便利だけど、このような険しい峠を越えた事など 全く実感が湧かないのは、旅人としては物足りないところ。 -
ついに “長野県 軽井沢町” の文字!
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そして、184個目のカーブ!
ついにGOAL。
ここが「碓氷峠」で、群馬県と長野県の県境! -
県境を越えたら、道路の雰囲気が一気に変わってしまった。
国道と言えど、県によって管轄が異なる事がハッキリと表れている。
そして、ひたすら 山道を上ってきたのに、ほとんど下る事なく、その先には街並み。 -
なんだか 不思議な感じ。
これが 片峠(片方だけが山道)ってやつです。 -
軽井沢駅方向へ進んで行くと、隣りのトンネルからは、これまた 信越本線の線路が。
もちろん、列車が走れるような状態じゃないけど、昔は在来線で碓氷峠を越えていた事を物語る光景が今も残っていて、全国を鉄道でも旅してきた人としては 嬉しいかぎり。
その隣りには、綺麗に整備された 現在の碓氷峠越えの主役! 北陸新幹線の線路があります。 -
軽井沢駅から 碓氷峠方向を望みます。
手前の線路が かつての信越本線で、現在は しなの鉄道の終着駅として、横川駅と同じく、まともな線路としては ここで行き止まりとなっています。
横川駅と軽井沢駅で 完全に分断されてしまった かつての信越本線。
ですが、両駅の間には まだしっかりと線路が残っていて、在来線の列車で碓氷峠を行き来していた事の何よりの証となっています。
2年以上前の “歩き旅” の記録。
このような旅行記を作る事を前提に 写真を撮ってこなかったので、ちょっといただけない部分もあったので、近々 また訪れようかな・・なんて。
それこそ 車がない時代、誰もが歩いて碓氷峠を越えていた頃の “むかし道” のようなルートもあったりするので。 -
それは、旧碓氷峠へと至る「旧中山道」
車がない時代に 人々が行き来していた徒歩道です。
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