2019/05/03 - 2019/05/04
55位(同エリア581件中)
ぴろろんさん
8泊で南ドイツを周遊
4/27 ヴュルツブルグ泊
4/28 ディンケルスビュール泊
4/29 ミュンヘン泊
4/30 シュバンガウ泊
5/1 シュトゥットガルト泊
5/2 バーデンバーデン泊
5/3 オーバーヴェーゼル泊
5/4 ハイデルベルク泊
5/5 フランクフルトから帰国
ドイツで“したいこと”のひとつが「古城ホテルに泊まる」こと。フランクフルトから時計回りでも反時計回りでも、結局土曜日の宿泊になるので、空きが少なく、選択肢が限られていて、最初に予約を入れたのは「アウフシェーンブルグ」ではなく「シュロスラインフェルス」。予約後に色々と情報を集めると、どうやらこのホテルの新館は「古城」ではないらしい。しかもそちらに案内される確立が高そうだし、キャンセルして他を探す。金曜日なら「アウフシェーンブルグ」が空いていたので、予約を入れ、土曜日にハイデルベルグへ引き返す、という旅程になった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
シェーンブルグ=美しい城
レ・ミゼラブルの作者ビクトル・ユーゴが「最も美しい廃墟」と絶賛したことでも有名な古城です。現在はホテル&レストランとなっています。お城からはカウプの街、プファルツ城など美しい景色が広がっています。 -
オーバーヴェーゼルの街からかなり急な坂を上って、やっとたどり着きます。
かなり細い道なので本当にこれで合っているのか心配になるほど。 -
この細い橋も車で渡ります。
橋の手前にも駐車場はありますが、よりホテルに近い方に、と思うとこの橋も車で渡らねばなりません。 -
この城壁の前の駐車場に車を停めますが、ここからさらに徒歩でホテルまで約200mほどあります。
スーツケースは石畳のため操作しにくいですが、ここから電話をすれば荷物を運んでくれるのだとか。
私たちは、1泊分だけをリュックに詰めてスーツケースは車内に残しておきました。 -
ホテルの看板。
このお城の歴史は古く、1000年以上の歴史を持ちます。
10世紀にザクセン家の皇帝によって築かれたそう。この頃から「シェーンブルク=美しい城」という名前を持っていたらしい。 -
石の門をくぐります。
12世紀、1166年にシュタウフェン家の皇帝フィードリヒ1世からこの領地を与えられた家臣が、以来シェーンブルグ家を名乗るようになったそう。ここは財源が豊富で、ライン川を通る船の関銭、領内で造られたワインの財源、結婚と相続関係で財を成して領地を広げていったのだとか。で、その財源を基にお城を増強し、ライン川でも屈指の大きさを誇る堅固な城になったそうです。 -
まだ、ホテルの入口には着きません。
さらに門が続くようです。
その後、シェーンブルク家最盛期の14世紀にトリーア大司教とプファルツ伯との間に争いが起こり、その時狭間にあったシェーンブルク家は2つに分かれましたが、この城は2家の共有財産とされていたようです。(シェーンブルク城主は全ての息子に相続権を与えていたので、24の異なる家族、なんと250人が相続権を持った時期もありました。)
15世紀以降は戦争や私闘によって城の持ち主が何度も変わっています。
17世紀にはこの地方最大の軍人フリードリヒ・ヘルマン・フォン・シェーンブルクが、この家からでています。1689年にはフランス軍がこの城を落とそうとしましたが、この城が堅固だったので、当時の戦闘技術では城を落すことができず引き上げました。 -
左側には強固な城壁。
1688年にはじまったプファルツ継承戦争において、オーバーヴェーゼルを含めライン地方はその主戦場となり、翌年シェーンブルク城もフランス軍によって撃破されたそうです。その後、1719年、シェーンブルク家の男子直系が絶え、城はトリーア選帝侯の所有になりました。しかし城は修復されず、廃墟のまま。 -
小さな広場に出て来ました。
ここは塔への入口。今はおみやげ物屋さんと博物館になっているようですが、今の時間はもう閉店。
その後19世紀、1885年にドイツ系アメリカ人で、NYの銀行家J.J.オークリーラインランダーが半ば壊れかかっている城を購入し、1901年までに部分的に再建しました。彼が1947年に死亡し1950年にオーバーヴェーゼル市が息子からその城を買い取りました。1957年からはヒューットゥル家が城を借り受けホテルとして改装し、現在も営業されています。 -
やっとホテルの入口に着きました。
-
小さなフロントで受け取ったのはこんなルームキー
とても重厚で重い=͟͟͞͞(๑º ロ º๑)
鍵が3つついています。
ひとつは部屋の入口
ひとつは部屋の中の貴重品金庫
ひとつは敷地内の庭園の鍵 -
もうひとつ渡されたのが、このホテル内のイラスト。
ホテル内を探索するのに使いますが、なかなか使いづらい。城内は迷路のようになっているけど、このイラストは2次元なので見づらい(´°ω°`)↯↯ -
チェックイン後、お部屋まで案内してくれます。
案内がないと絶対迷う!
こんなところを通って、 -
こんな廊下を抜けて
確か、中庭っぽいところも通り抜けたと思う -
他の古城ホテルの客室がたいてい新築された建物の中に設けられているのに対し、このホテルは24ある全客室が本来の城の中にあるという。
そうなんです。最初に予約したシュロスラインフェルスがまさしくそんな感じらしい。 -
お部屋のドアも木でできていて、それらしくリノベーションされている
-
24室ある客室は家具からあらゆる小物までがアンティーク風で重厚な雰囲気。自分の好きな部屋をHPで予約できるのも嬉しい。私たちが選んだのはこのタイプ。値段と相談しながら決められるし、夕食がついたプランがあるのもうれしい。
お部屋の広さは十分。
窓からはライン川も見えます(^。^) -
枕元にはなんと耳栓が。
隣の部屋のドアの開け閉めとか、階段の音とかするからだろうか。
まったく気にならなかったけど。 -
ベッドの横にはソファが。
ここ、うたた寝にちょうどでした。 -
電話もアンティーク。
ちゃんと使えますよ。
ダイアル部分はプッシュ式になっていた。
ボールペンは羽根つきペン。 -
ベッドの足元にアンティーク調のソファ
-
家具や調度品もそれなりにそろえられてる。
古い本は本物の本でした。
あと、このお城の歴史を綴ったファイルが置いてありました。
CDも何枚か置いてありましたが、クラシックでした。 -
部屋においてあったシェリー酒
無料です。 -
まぁまぁ飲みました。
それほど量が飲めるお酒ではありません。なんせ甘い! -
バスルーム
ここもアンティーク。
バス用のアロマオイルがあったから、溜めたお風呂に垂らしてみたら、結構足元が滑って、大変だった(≧∀≦) -
カランもステキです
-
古い映画に出てきそうなパフュームスプレー
-
テーブルの上にはりんご
結局食べなかったけど。 -
あ、トイレは普通だわw
-
夕食までまだ時間があるので、お城の中を散策します。
まず階段を上の方へ上ってみましょう。 -
こんな所にでたよ。
-
ここは城壁の上ですね。ちょうど城壁にそって歩けるようになってます。
何百年もたってるから、この石の上にもたくさんの植物 -
こんな風に所々にテーブルやいすが置いてあるのでライン川を眺めながらゆっくりできます
-
ライン川とオーバーヴェーゼルの街
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城壁から見るお城。
リノベーションされた部分がよくわかります。
手をつけられていない部分もたくさんありそうですね。 -
お城と城壁の間
-
「はい、ここ綺麗にしました」感が満載。
もっとよく似た色の石を使ってリノベーションするとかできなかったんだろうか。
もったいない。 -
城壁から、ライン川と反対の方角を見てみると、ブドウ畑が広がっている
-
城壁の散策を続けます。
-
端っこにこんな階段発見。
もちろん降りてみる。
埃や砂や石ころがいっぱい。
ここ、本当に降りていいところ?
結局一番下まで言ったけど、そこのドアが閉められていて、また戻ってきた。 -
城壁の散策後、こんどはテラス部分を見学
もう少し気温が高かったらこんなテラスで夕食、ステキだろうなぁ。 -
初夏から夏にはランチやディナーで賑わいそうなレストランエリア。
-
眺めは最高だし。
-
ここも中庭っぽくて素敵ですねぇ
-
ここからの眺めも同じく良い!
ライン川の下流 -
こっちは上流側
-
さて、宿泊者のみが散策できる庭園へ行ってみましょう。
鍵でここを開けます。 -
緑がいっぱいの広い庭園が広がります。
-
藤棚には藤の花
美しい -
庭園から見上げるお城
-
ほとんどリノベーションされていない城壁
-
庭園のあちこちにこのような休憩エリアが。
そして本棚にはたくさんの本があるのですが、これもすべて本物でした -
ここも休憩エリア。
よくお手入れが行き届いていますね -
夕食の時間になりました。
今日は外は寒いので、みなさん屋内での食事です。
宿泊費に夕食代も含まれています。 -
一応コースのディナーです
-
本日のメニュー
右がドイツ語 左が英語で書かれていました
レストランだけを利用すると、今日のコースは48ユーロだそう。
意外と安い。
3杯のワインを追加すると28ユーロ。 -
まずはビール
-
前菜
-
続いてスープ
この白いスープはホワイトトマトのスープでした。 -
ビールのお代わり
-
メインはランプ肉のステーキ
-
デザートはスフレとアイスクリーム
このアイスクリームは自家製赤ワインのアイスです。 -
夕食後も引き続き城内をウロウロ
レストランとフロントがある階にはこのような小部屋がたくさんあって、ゲストは好きに寛ぐことができます。
家具はアンティーク調で統一されていて、壁は当時の石のまま -
この部屋も石の壁はそのままです。
書斎っぽい部屋
本棚の古書は本物ですよ -
この部屋にはチェスが置いてありました。
-
反対側の壁にも大きな本棚
壁はもちろん石造り
どの部屋もシャンデリアです。 -
この右手のドアはトイレです。
表示がなければわかりません。
ドイツでは女性用トイレが「Damen」男性用トイレが「Helen」なのです。
ちょっと慣れるまでに時間がかかりました。どっちかっていうと、反対のイメージですよね。でも旅行中、イラストが併記してあるところの方が多かったので助かりました。 -
トイレの手を洗うところ。
お城っぽい。おしゃれ。
手拭も紙とかではなく、高級ホテルのようにタオルでした。使ったら、下のゴミ箱へポイ。 -
この部屋も壁が石です。割と小さな円形の部屋で、真ん中にテーブル。その周囲に壁に沿って椅子が配置されているだけの部屋です。天井が高くて、ドーム型でした。
内緒の話し合いにぴったりの場所だなぁ。
城内の散策も終わり、この日は就寝ですzzz -
翌朝の朝食風景
各テーブルには白いテーブルクロスが敷いてあり高級感が漂ってます。 -
朝食は他のホテルと同じくバフェスタイルですが、なんとなくゴージャス感があるような。
食器やカトラリーが高級っぽいんですよね。 -
ドイツの美味しいパンもありますよ。
-
紅茶を頼んだらこんなポットがお出まし。
こうやって横に倒してしばらく置いておく -
ポットを立ててから注ぎます
「美女と野獣」のポットさんをなぜか思い出す。 -
バフェの内容も充実していて、カプレーゼはもちろんのこと、「生ハムにメロン」もありました。
「生ハムにメロン」バブルの頃に流行ったなぁ、昔。
結婚式の披露宴に必ず出てきた「生ハムにメロン」。
あ、正確にいうと「メロンに生ハム」かも。 -
パンがめっちゃ美味しいから、たくさんとりすぎた。
もうお腹がいっぱいです、完食! -
チェックアウトの前に博物館とショップに立ち寄ってみます。
昨日到着したときにはもう閉館してましたから。 -
1階部分はショップになっていて、貴族的なものが売られていました。
ん?貴族的なものっていうのは、紋章とかがはいったグッズのこと。 -
博物館のエントランス
-
では博物館の方へ
-
石の階段を上っていきます。
塔は5階建てくらいでした -
カタパルトの模型。
石を遠くまで飛ばす機械です。
中世の時代はこれで相手の城を破壊してたのか。 -
カタパルトゲームです。
実際にこのカタパルトを使って投石を体感できます。
敵の城をどれくらい破壊できるか、というコンピューターゲームです。
この子、何度もトライしてたけど、コンプはできなかった。 -
昔の騎士がどんな風に暖をとっていたのか、という展示
石造りは涼しそうだけど、冬は冷えるのかも。
でも火を炊いても石造りなら大きな火災にはならないかもね。 -
この塔では騎士が常駐して見張りをしたり、攻撃をしたりしていたみたい。
-
ここから攻撃したんだろうか
あ、見張りかな -
塔の一番上は展望台になっていて、360度見渡せます。
ただ、今日は曇り空。 -
素敵な古城の滞在でした。
やりたいことのひとつが叶って満足。
計二人で375ユーロです(ディナー、朝食込み)。
一人2万円、と考えると、高くはないですよね。むしろ安い、と思いました。
だって千年以上前の古城に快適に泊まれるんですから
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この旅行記へのコメント (4)
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- GuteReiseさん 2019/06/27 21:01:41
- アウフシェーンブルグ
- アウフシェーンブルグいいなぁ。
姉夫婦をライン川案内している時、偶然見つけて、お茶して
兄家族一家を初めて泊めて、家族全員、大興奮
義母の親戚一同ばっちゃんずを泊めて、
親友夫妻も泊めた、世界で一番好きなホテル。
うん、よく考えたら一度も泊まって無い!
でも夕食は一緒に食べて、僕と妻は下界の安ホテルへ。
でもワイン畑のオーバーヴェーゼルの街も素敵。
アウフシェーンブルグの歴史なにも知らなかった。
ぴろろんさん凄い!
- ぴろろんさん からの返信 2019/06/27 21:38:54
- Re: アウフシェーンブルグ
- 私がそこに泊まったのは、実はGuteReiseさんのブログがあったからですよ‼️
期待を裏切らなかった‼️
本当に素晴らしくて素敵でした~
感謝しています。
一度泊まって下さい、笑
- GuteReiseさん からの返信 2019/06/29 09:10:29
- RE: Re: アウフシェーンブルグ
- ぴろろんさんへ
ひぇ〜っ!!!
いいかげんなことは書けませんね、でも
アウフシェーンブルグ、期待を裏切らなくて良かった。
あのブログを読まれて泊まられた方は、
ぴろろんさん2人目です。
アウフシェーンブルク泊まってみたい、笑。
グ〜テ・ライゼ
- ぴろろんさん からの返信 2019/06/29 13:51:06
- Re: アウフシェーンブルグ
- 泊まるホテルを決める時には、色々な方のブログも参考にするのですが、経験が豊富な方のものは決め手になります。
グ~テライゼさんはドイツに関してはとても経験が豊富なので、安心して今回決めました。これからもよろしくお願いします?
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