1999/08/24 - 1999/09/18
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milouchatさん
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ロンドンは世界一の演劇都市だと言っていい。
そこに住むことになったので、芝居も見ようと、
記念すべき1本目を何にするか考えた。
普通なら (分かりやすいし?) ミュージカルを
選ぶだろうが、天邪鬼の僕は全然興味がない。
ふと思いついたのが、知っている人は知っている、
世界最長ロングランを続けている
アガサ・クリスティの 「Mousetrap」 だった。
ほかにロンドン在住中に見た芝居は
9月のベケット・フェスティバルで 2本
映画と違い、ちゃんと記録に残っていないので
タイトルは不明だが Old Vic Theatre で 1本。
『SAYURI』や『ラスト・サムライ』などの
映画に出演している伊川東吾氏が主宰する
劇団のフリンジの公演をパブで。
[記事内に書いてるのに漏れていたフリンジ
The Bridewel Theatre でのジャン・アヌイもあった]
そして芝居とは言えないが同じく映画祭で知り合った
カズコ・ホーキの「フランク・チキンズのパフォーマンス。
(リッチモンドで『ロッキー・ホラー・ショー』の舞台も見ていた)
さらに、知り合いの知り合いが
ENO (English National Opera) のスタッフで
ドレス・リハーサルのチケットを貰えることになり
オペラを 10本ぐらい見た。
印象に残っているのは 「ピーター・グライムス」、
「中国のニクソン」、そして「蝶々夫人」
ENO の台詞は全部英語なので、イタリアオペラを
英語で見る (聴く) のには、やはり違和感があったが
斬新な舞台装置が売りの1つなので、それは面白かった
おっと、写真はベケットの 「しあわせな日々」 第2幕
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ロンドンの劇場は観光客が最も多い
ウエストエンド地区に集中していて
わずか1.5キロ四方ぐらいに
40を超す劇場がある -
「ねずみとり」 の初演は 1952年 11月25日の
Ambassadors Theatre 。
(戯曲の初演は 10月のノッティンガム)
そして 1974年3月25日から、より大きい隣の
St.Martin's Theatre に移り、現在もロングラン中。
1999年が 47年目なので今年は 67年目…
行ったのは 8月24日で開演は8時。
フライヤーによると料金は 2階席で
12.50ポンドだったようだ。
どこでも絶対に割引はしないと書いてある。
劇場の内外に "今日で何回目" という掲示が出ていて、
その表示や劇場外観も撮影したが、相変わらずビデオが行方不明… -
もちろん、70年近く上演し続けているので、
少なくとも役者は代わっている。
恐らく演出や舞台装置は同じだと思うが、
確かめてはいない -
ストーリーなども忘れたが
比較的平易な英語で、
(その時は) それなりに理解できた。
客の入りは 8割程度で
半分近くは観光客風だった。
(アジア人は見なかったが) -
次は 9月1~18日にバービカン・センターで
開催されたベケット・フェスティバル。
もちろん、本物の (?) ダブリンのゲイト・シアター -
舞台の写真はないが、まずは一番有名な
「ゴドーを待ちながら」(日本でも見た) を
1本目に、そして2本目に 「しあわせな日々」 を選んだ -
センターのある場所は 1982年にできた
広大な文化施設で劇場が2つ、コンサートホール、
ギャラリー,
音楽大学、音楽図書館、さらに3スクリーンの
映画館がある。
敷地全体は Barbican Estate という複合住宅で
もちろんレストランやバーも複数ある -
上の写真のように中庭には大きな池 (?) があり
それを囲むように 3方が集合住宅。
左側が文化施設になっている -
映画は Monday Madness と言って
月曜は半額なので何度も見に来ている。
これは 2002年のものだが 11月11日に
「Mr.Na Na」 を見たときのチケット、8ポンド -
1階の水辺はレストラン (2階にもレストランがある)
-
1階の大広間に何人も座り込む人が…
-
お昼に無料のコンサートがあるんです
-
結構大きなバーがあるが
カウンターだけでテーブル席はないので
外の水辺で飲む人が多い -
でも 飲み過ぎじゃない?
もし、この後に芝居とかなら絶対寝るよ… -
さて、写真は2本目に見た
「しあわせな日々」 の舞台装置 (緞帳はない)。
ベケットの芝居は、いわゆる前衛的な不条理劇
だからか、最初に簡単な説明があった -
2幕劇だが 1幕目は腰まで
砂に埋もれたままの1人芝居。
つまり上半身だけの演技。
この芝居も延々と台詞が続くが
意外と分かりやすかった -
そして 2幕目になると、体は完全に埋もれ
顔だけ、つまり表情だけで演技をする -
最後の最後に夫が登場するが、
特に掛け合いがあるわけではなく
基本的に1人芝居 -
バービカンの近くには
ロンドン博物館があるが、
シティには昔の遺跡 (?) があちこちに -
何のことか よく分からないが
St.Botolph … という教会領地の
境界表示の石が残っている -
1771年の火災で壊れた Cooks Hall 跡
って、何だったのか知らないけど… -
近くにはノムラ・ハウスが、
今も所有してるんでしょうか? -
次はテート・モダン…、に行くのではない。
まだオープンしていない (2000年5月12日オープン)。
テート・モダンの隣にあるのがグローブ座 -
そう Shakespeare's Globe Theatre です。
と言っても芝居を見たのではなく、
ウォーキング・ツアーに参加です。
参加者は 10人ちょっと…
分かりにくいが旗には地球 (Globe) の絵が、 -
最初のグローブ座が出来たのは 1599年だが
当然、照明設備はなくローソクなど火を使うので
1613年に火災で焼失、翌年再建されたが
1642年に閉鎖され劇場もなくなった。
しかし 1997年に日本の松下などの出資で
現在の劇場が出来る。ただし元の場所ではなく
200メートルほど離れた場所に… -
グローブ座の舞台
-
舞台から見た客席。
客席に座っている一団がいるが
観劇ではなく、別のガイド・ツアーの客 -
もちろん平土間に屋根はないので
雨が降れば濡れる -
Queue Here For Returns
つまりキャンセル待ちの行列です。
10人近くが座り込んでいた -
本来のグローブ座の場所は
集合住宅になり、看板があるだけだが
看板は敷地内に、外のほうが見やすいのに…
場所は Park Street -
その Park Street に
"Austrian Bucher" と呼ばれた General Haynau
(フルネーム Julius Jacob von Haynau) が
1850年に ここで襲われた、
という面白いプラークがあった -
近くにはグローブ座より古い 1587年に
バンクサイドに最初に出来た劇場である
ローズ座が 1989年に発掘され、
残っていた一部の場所が
The Rose Exhibition として公開されている -
次は The George Inn
昔の旅籠で、現在はナショナル・トラストの管理 -
これが昔の旅籠です。
そして… -
劇場ができる前は、
こんな中庭で芝居を上演していた。
見世物ですから -
近くにいた大道芸人も
古い衣装を着てリュートを弾いている -
あちこちにシェークスピアさんが…
-
消えかかったシェークスピア、亡霊か?
-
ガイドの人は、基本的には
説明することを暗記しているが… -
時々持っているノートをチラ見する。
(それを撮影する悪趣味な僕) -
ガイドの後ろのビルに
Pickf… という文字が見える -
昔はテムズ川は物流の中心だったから
帆船が行き交い Warf (埠頭) も
たくさんあり、サマセット・ハウスも
船のまま入れた。
12世紀まで Pickfords Wharf には
宮殿 Winchester Palace があった -
これは Wharf 跡のドックに展示した
Golden Hinde というガレオン船。
ウィキによると、物流の船ではなく
1577年に建造され、世界周航の際に
スペインの貨物船を襲撃して
相当の財宝を強奪したとか、海賊船か!
それを飾る大英帝国はさすが?? -
こちらが Winchester Palace の
宮殿跡で Clink Street にある -
そこには、またしても (?)
イギリス人の好きな監獄があった。
ちなみに『狼男アメリカン』に
この通りが出てくる -
お迎えしてくれるのは
狼男ではなく悪魔のような人形 -
こちらは 1992年に出来た
極めて新しいものだが
何でしょうか? -
ただの車止めです。
さすが大英帝国、風格がありますね -
ウエストエンド以外に、テムズを渡った
サウスバンクに国立の劇場やホールが集中している。
NT (ロイヤル・ナショナル・シアター)
ロイヤル・フェスティバル・ホール、
ギャラリーも2つある。
少し離れれば グローブ座や
オールド・ヴィック劇場も、
そして毎日のように通った我が (?)
NFT (National Film Theatre) がある -
これは Hayward Gallery 入り口
-
Theatre Square NT の表示が。
最近は日本のシネコンで
NT (National Theatre) の上映も
盛んですね (高いから見たことない)。
この木の椅子の背もたれが面白いね -
その NT の
バックステージ・ツアーに参加。
料金は忘れたが非常に安かったはず -
撮影禁止だったかは覚えていないが
舞台装置などを作る場所を1枚だけ -
Theatre Square に小さな看板が
-
世界一小さい劇場があった
(トラックのような車です) -
ちょっとした音楽劇をやっている
もちろん無料 -
NFT はロンドン映画祭メイン会場だが
看板のように、いわば年中映画祭で
毎日興味深い映画を多く上映し
A4で 1,2枚の詳細な資料もくれる。
もちろん僕は会員になっていた
[2008年以降は BFI Southbank と改名] -
NFT 正面入口
-
当時は2スクリーンで
Museum Of The Moving Image
という博物館兼ショップがあったが
途中からなくなり3スクリーンに -
MOMA ならぬ MOMI があった時代の絵葉書
-
裏出口 (?) には Film Cafe があり
食事もできるので
映画の合間によく利用した -
カフェのテーブルは外の
Waterloo Bridge の真下にもあるが
ハトが残り物を食べに来る -
そして、橋の下では古本市もある
-
11月3-18日にあった第 43回ロンドン映画祭。
参加は初めてだが、幸いプレス・パスが取得できたので
全日参加、さらに正式の映画祭前に
プレス用の試写もあり全部で 78本見ている。
メイン会場は NFT だが、ほかにも
レスター・スクエアの Odeon Westend や
ICA などでも上映され、もちろん
ゲスト・トークも多くある。
ジョナサン・リス=マイヤーズが
ゲイだとカミング・アウトしたり… -
これは期間中にあった、ビートルズ映画で
お馴染みのリチャード・レスター監督 (右) の
インタビューで左の聞き手はスティーヴン・ソダバーグ。
撮影中に盟友のロイ・キニアー
(『ヘルプ』の太った化学者) を事故で亡くし、
もう映画は撮らないと言っていた
[契約の残っていた『ゲット・バック』が最後] -
ロンドン映画祭だったか別の映画祭だったか
はっきりしないが…
[あとで 99年のリーズ映画祭の時だと判明)
『エクソシスト』の原作者
ウィリアム・ピーター・ブラッティの講演会が書店であった。
『エクソシスト2(77)』が不満だったので
自ら『エクソシスト3(90)』を監督した、
機会があれば、また監督したいと言っていたが、
実現はしていない (それ以前には1本ある) -
これは 2000年の10月に行った
The Bridewel Theatre での
ジャン・アヌイ 「Mademoiselle Colombe」
これを見ようと思ったのは
『007/ゴールドフィンガー』の
オナー・ブラックマン主演だったから。
フリンジなので階段状のベンチのような
自由席で、最前列に座ったところ…
なんと劇中で若い女優が
上半身裸になる場面があった。
最前列にして良かったね??
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