2016/02/10 - 2016/03/07
56位(同エリア6773件中)
ローマ人さん
少し昔の話になりますが、2016年4月に定年退職を迎えることになり、記念に、貯まっている有給休暇を取って夫婦でペルーのマチュピチュに行こうかと考えましたが、妻は飛行機に乗るのが嫌だとのことで、一人旅をすることになりました。折角の機会なのでマチュピチュだけでなくチリのイースター島などの世界遺産をまとめて巡る地球一周の旅をすることにして、航空券は南米便の利用に便利なワンワールド世界一周航空券を利用することにしました。当初はエコノミークラス(価格は45万円くらい)を考えていましたが、ビジネスクラスが込々で82万円くらいだったので、奮発してビジネスクラスにしました。
日程は、妻の誕生日を祝った後に出発して、妻の応援に行く名古屋ウイメンズマラソン開催日前の期間に設定したので27日間の急ぎ旅になりました。
この旅で、タイ(バンコク・アユタヤ)→イタリア(ローマ・フィレンツエ・ピサ)→スペイン(バルセロナ)→ペルー(リマ・ナスカ・クスコ・マチュピチュ)→チリ(イースター島)→メキシコ(カンクン・チェチェンイツア遺跡)→アメリカ(ラスベガス・グランドキャニオン・アンテロープキャニオン・ホースシューベント)を巡ります。
航空券の手配は次の通りです。
2016/02/10 NRT18:05発 JL707便 ビジネス
2016/02/10 BKK23:20着
2016/02/13 BKK20:45発 QR833便 ビジネス
2016/02/13 DOH23:55着
2016/02/14 DOH01:20発 QR115便 ビジネス
2016/02/14 FCO05:40着
2016/02/17 FCO12:00発 IB3231便 ビジネス
2016/02/17 MAD14:35着
2016/02/17 MAD16:10発 IB2734便 ビジネス
2016/02/17 BCN17:30着
2016/02/19 BCN19:10発 LA8038便 ビジネス
2016/02/19 MAD20:30着
2016/02/20 MAD0:35発 LA2707便 ビジネス
2016/02/20 LIM6:55着
2016/02/22 LIM9:45発 LA2068便 エコノミー(別手配)往復で45,000円くらい
2016/02/22 CUZ11:05着
2016/02/25 CUZ19:45発 LA2068便 エコノミー(別手配)
2016/02/25 LIM21:10着
2016/02/26 LIM0:10発 LA2637便 ビジネス
2016/02/26 SCL5:40着
2016/02/26 SCL10:30発 LAN841便 ビジネス
2016/02/26 IPC14:05着
2016/02/28 IPC15:35発 LA842便 エコノミー(現地でもチャンセル待ちをしましたが満席でダメでした)
2016/02/28 SCL22:20着
2016/02/29 SCL5:20発 LA2636便 ビジネス
2016/02/29 LIM7:05着
2016/02/29 LIM8:45発 LA2598便 エコノミー(ビジネスの設定なし)
2016/02/29 CUN14:20着
2016/03/03 CUN12:40発 AA1343便 ファースト(ビジネス)
2016/03/03 DFW14:49着
2016/03/03 DFS17:05発 AA71便 ファースト(ビジネス)
2016/03/03 LAS18:07着
2016/03/06 LSA7:15発 AA145便 ファースト(ビジネス)
2016/03/06 LAX8:28着
2016/03/06 LAX12:02発 JL61便 ビジネス
2016/03/07 NRT16:50着
ホテルは
バンコク フォーポインツ・バイ・シェラトン・スクンビット3泊 42,000円くらい
ローマ アウグスタ・ルッチラ・パレス3泊 33,000円くらい
バルセロナ シラス・リボリ・ランブラ2泊 28,000円くらい
ペルー ミラフローレス・コロン2泊
マチュピチュ エル・マピ2泊
クスコ ノボテル・クスコ1泊
イースター島 アウカラベッド&ブレックファースト(自己でネット手配 160USドル:18,000円くらい)2泊
カンクン グラン・カリブ・リアル(オールインクルーシブホテル)3泊 83,000円くらい
ラスベガス トレジャー・アイランド3泊 59,000円くらい
ホテルは基本的にはJTBで手配しました。
ペルーは治安に不安があったので、送迎とガイドをつけて現地ツアーとホテルを含めて全て別途に手配しました。
今回は、タイ出発からイタリアまでの出来事を記します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- JTB
PR
-
-
タイの観光を終えて、スワンナプーム空港から次の目的地のイタリアのローマのフイミチーノ空港に行きます。
先ず、2月13日(土)20:45発のカタール航空QR833便でドーハに向かう約7時間の旅です。
機種はエアバスA380-800型です。この飛行機は、オール2階建てで2階前部がファーストクラスとビジネスクラスになっています。2階部分には独立した搭乗口が設けてあり、ファーストクラスとビジネスクラスの利用者は、ボーディングブリッジから直接2階部分の搭乗口から搭乗します。どうしてもこの機種に乗ってみたくて、この夜行便を選択しました。
航空券はドーハからフイミチーノ空港までの分も含めて2枚発券して専用のケースに入れてくれました。 -
-
1-2-1配置のビジネスクラスの座席番号21Kの窓際席です。
座席は最新型のヘリンボーン方式で正面が窓側を向いて配置されています。
ひじ掛けは電動で上下するようになっています。足元には余裕の広さがあり、とても快適です。
機内の照明はピンク色です。 -
モニターのスイッチは右側肘掛横のテーブル側面に設置されています。
-
窓側のテーブルについている座席コントローラーです。座席はフルフラットになります。
-
-
ウエルカムシャンパンをいただきます。泡がきれいです。
-
-
アメニティは、リップクリーム、アイマスク、耳栓、靴下、ミニ香水がアルマーニのポーチに入っています。
着替えはしませんでしたが、パジャマもいただきました。 -
離陸前にメニュー表とワインリストが渡されますが、エンボス加工がされていてとても高級な造りになっています。
機内食はアラカルト方式ですので、好きなメニューを好きな時間に食べることができます。もちろん、日本発着便ではないので日本食はメニューにありません。
離陸して1時間ぐらいしてCAが最初の機内食の注文を取りにきました。 -
ワインとナッツが配られました。
-
食事では、テーブルの上にテーブルクロスが引かれて布製のナプキンが提供されます。
-
前菜は、ピタパンにひよこ豆、パセリなどの3種類のペーストをつけて食べるアラビア料理にしました。初めてのアラビア料理でしたが、おいしくいただきました。
-
メインは、これもアラビア風の羊の肉のカレー煮込みにしました。ご飯と一緒に食べてとてもおいしかったです。
-
最後にチーズ盛り合わせとブランデーをいただきました。
-
機内のトイレの洗面台です。トイレは広くてきれいです。
-
-
ビジネスクラスの後部にはビジネスクラス搭乗者向けにバーカウンターが設けられていて、離着陸時以外はいつでも利用できるようになっています。A380型機ならではの広さです。私はオレンジジュースをいただいてみました。
-
そうこうするうちにドーハのハマド国際空港に到着しました。
ローマのフイミチーノ空港行の飛行機は日が変わった2月14日(日)1:20分発のカタール航空QR115便です。乗り継ぎの時間は1時間25分しかありません。エアバスA380型機に乗ることとローマ到着を急いだためにタイトなスケジュールになってしまい、豪華で有名なカタール航空のアル・ムルジャンビジネスラウンジの利用をパスしてしまいました。
アル・ムルジャンビジネスラウンジの利用はカタール航空とワンワールド加盟航空会社のフアースクラスとビジネスクラスの搭乗者のみが利用でき、ワンワールドの上級ステータスでは利用できません。めったにない機会を無駄にしたことを今でも後悔しています。いつかはカタール航空ビジネスクラスを利用してリベンジしたいと思います。
写真は空港建物のハブ部分にあるハマド国際空港名物の巨大な黄色いクマのぬいぐるみです。 -
-
乗り継ぎの手荷物検査を済ませてとても広い空港内を大急ぎで移動し、どうにか搭乗するA10ゲートに到着。カタール航空のQR115便は定刻の1:20に出発です。
-
搭乗開始です。
-
機種はボーイング787-8型です。
-
-
1-2-1配置のビジネスクラスの座席番号2Aの窓際席です。
バンコクからの便と同様に、座席はヘリンボーン方式で機内の照明もピンク色です。すわり心地はとても良いです。 -
窓に面した座席左側にモニターのコントローラー、座席コントローラー、電源が設置されています。
-
座席はフルフラットになります。
-
搭乗するとすぐにCAがウエルカムシャンパンを持って、食事メニューとワインリストを渡しに来ました。
-
フイミチーノ空港までの飛行時間は6時間20分です。飛行の安全を祈念して乾杯。
-
-
深夜便であり、前の便で機内食を十分にいただいていたということもあり、今回はデザートとフルーツのみにしました。
-
-
飛行機は、イラクとシリアの上空を避けてペルシャ湾を北上しローマに向かいます。
-
-
2月14日(日)5:40にローマ・フイミチーノ空港に到着。入国審査を終えて、レオナルド・エクスプレスでローマ中心部のテルミニ駅に向かいます。両替は、日本で1,000ユーロ済ませてきていました。
-
レオナルド・エクスプレス乗車券の自動券売機です。窓口販売もありますが、早朝ですのでまだ開いていません。
ここで、この旅で初のトラブル発生。乗車券は14ユーロ(1,750円くらい)するので、20ユーロ札を券売機に入れたところ、乗車券は出てきたもののお釣りの6ユーロが出てきませんでした。私が利用したのは写真右側の券売機です。私の隣の券売機を利用していたスエーデン人も同じくおつりが出ないと怒っていました。窓口が開いていないのでクレームを言うこともできず、あきらめるしかありませんでした。後でJTBの営業所で聞いてみたら、イタリアではよくあることだそうで、現金で支払うときは、きっちりした金額を支払うのが常識とのことでした。 -
レオナルド・エクスプレスの乗車券です。改札を入ったら、グリーン色をした刻印機で切符に刻印をします。
-
-
-
テルミニ駅にはノンストップで約30分で到着しました。到着時は小雨が降っていました。地中海性気候のローマでは、冬のこの時期は雨模様になることが多いのだそうです。
-
テルミニ駅の正面です。
-
駅前の五百人広場です。
-
ローマで宿泊するアウグスタ・ルッチラ・パレスホテルです。駅からは歩いて約5分の便利な場所にあります。こじんまりとしたホテルです。
-
ホテルに荷物を預けてからローマパスを買いにテルミニ駅に戻りました。ローマパスは、料金が36ユーロ(4,500円くらい)で地下鉄、バス、トラム(路面電車)の3日間無料乗車券が付いていて、ローマ市内の2つの美術館、博物館が入場無料になり、3つ目以降は割引になるという優れものです。
ローマパスを購入してから、歩いて共和国広場を通ってバルベリーニ広場に向かいます。 -
駅から歩いて5分くらいの所にある共和国広場の中心には、1901年に完成したナイアディの噴水があります。ナイアディとはギリシャ神話に出てくる水の妖精のことだそうで、噴水の周囲にはブロンズ製の4人の妖精の彫像が飾られています。
写真は、白鳥を抱える湖の妖精「リムニアス」です。 -
噴水の中央には、イルカと戦う「グラウコ」の彫像があり、イルカの口からは水が勢いよく噴き出ています。
-
共和国広場すぐ隣には、ディオクレティアヌス浴場(テルマエ)遺跡があります。
-
浴場遺跡を利用して作られたサンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会です。教会の入口は、かっては浴室への入口だったのだそうです。
-
途中、バロック美術を代表する彫刻家の一人であるベルニーニが制作した「聖テレーザの法悦」が飾られているサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会がありました。
-
坂を下って、バルベリーニ広場に到着。バルベリーニ家が17世紀に造らせた広場だそうです。ここには、ベルニーニが製作したトリトーネの噴水があります。海神トリトンがほら貝を吹く様子を表しているそうです。
-
この広場には、同じくベルニーニが制作した蜂の噴水があります。蜂はバルベリーニ家の紋章なのだそうです。
-
地下鉄A線のバルベリーニ駅から隣のスパーニャ駅まで地下鉄に乗りました。地下鉄はスリの被害が多いということでしたので、ショルダーバックをわきに抱えて警戒しました。
-
スペイン広場に着きましたが、残念ながらスペイン階段の中央部分は工事中で立ち入ることはできませんでした。
-
スペイン坂の上に建っているトリニタ・デイ・モンティ教会です。名前は「丘の上の三位一体教会」という意味だそうです。すらっとしたスタイルが印象的ですが、二つの鐘楼を持つのはフランスゴシック様式だそうです。
-
教会前のオベリスクは、1世紀の古代ローマ時代に、ポポロ広場にあるラムセス2世のオべリスクを模倣して作ったものだそうです。
-
教会からの眺めです。下に見える道路はブランド店が並ぶローマ随一のショッピングストリート、コンドッティ通りです。
-
-
-
荘厳な印象の教会の内部です。
-
スペイン広場にあるバルカッチャの噴水です。バルカッチャとは「小舟」の意味だそうです。古代ローマ時代に建設されたヴィルゴ水道の水が流れているというから驚きです。
-
-
スペイン広場からトレヴィの泉を経由してパンテオン、さらにナヴォーナ広場まで行きます。
-
道すがら、ガイドブックに載っていたキウラートでお土産にお皿を買いました。この店では、本物の果物や植物を閉じ込めたアクリル樹脂の食器などを売っています。私が買ったのは、レモンの輪切り、麦の穂先、リンゴの輪切りの小皿各1枚です。とても気に入ってます。
-
-
-
-
コロンナ広場のマルクス・アウレリウス記念柱(コロンナ)です。古代ローマ時代に建てられました。頭頂部に建っているのは聖パウロのブロンズ像で、1589年に取り付けられたのだそうです。
-
-
トレヴィの泉に着きました。ヴィルゴ水道の改修を記念して、1762年に完成したバロック様式の噴水で、高さが26メートルあるそうです。大勢の観光客でとても混んでいます。
-
-
写真左側は海神ネプチューンで奥は「健康の女神」サルースです。下部には海神トリトンと海馬の彫刻があります。
ローマ再訪を願って、人垣をかき分けてコインを一枚投げ入れてきました。 -
-
-
-
-
パンテオンに着きました。紀元27年に初代ローマ皇帝アウグストウスの腹心で娘婿、第3代皇帝カリギュラの祖父でもあるマルクス・アグリッパによって建てられ、紀元120年ころにハドリアヌス帝によって再建された石造りの神殿です。現在は、国の功労者を祭る記念堂になっているのだそうです。
古代ローマ時代の建物がほぼ完全な形で残っていて、当時の面影をわずかでも感じることができ感激しました。塩野七生さんの歴史小説「ローマ人の物語」を読んで、是非来てみたいと思っていた場所です。 -
パンテオンの正面上部には、建設したアグリッパの名前が記されています。
-
パンテオンの天井です。ドーム天井になっていて直径43.3メートルあるそうです。天井一面の模様は、石材の重量を軽減するために造られたくぼみだそうです。
-
パンテオン内部です。雨模様だったので、パンテオンの床に雨が降りこんでいて、立入が一部制限されていました。
-
主祭壇です。半円形のくぼみが礼拝堂になっています。
-
-
-
-
-
イタリア統一を成し遂げたイタリア王国建国の父、ヴィットリオ・エヌマエーレ2世のお墓です。
-
聖母マリアが、天使ガブリエルからキリストの受胎を告げられる「受胎告知」の場面が描かれたフレスコ画です。メロッツオ・ダ・フォルリ作です。
-
画家ラファエロのお墓です。墓の上には「石の聖母像」があります。
-
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の息子で、イタリア王国2代目国王のウンベルト1世のお墓です。
-
-
ナヴォーナ広場に向かう途中に通ったサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会の前に、バロック様式の「オベリスクを乗せた象」の彫刻が飾られていました。
-
ナヴォーナ広場に着きました。古代ローマ時代の戦車競技場を利用したバロック様式の広場だということでとても広いです。写真正面の建物は、サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会です。
-
広場周囲の建物の場所には、かっては3万人を収容する観客席があったのだそうです。
-
-
広場に3つある噴水の内、南側にある「ムーア人の噴水」です。ベルニーニにより1653年に造られました。イルカと戦う人の像が、ムーア人(北西アフリカのイスラム教徒)に似ていたことが名前の由来とのことです。像の表情がとてもユニークです。
-
-
-
-
広場の中央にあるのが、「四大河の噴水」です。同じくベルニーニにより1651年に造られました。ガンジス川、ドナウ川、ナイル川、ラプラタ川4体の彫像で表現されているそうです。
噴水の上に建つオベリスクは、古代ローマ時代の大競技場、チルコ・マッシモから運ばれたもので、全世界を象徴する四大河の上にそびえることでキリスト教の勝利を象徴しているのだそうです。 -
-
-
北側にあるのが、「ネプチューンの噴水」です。こちらは他と比べれば新しく1878年に造られました。中央の像が海神ネプチューンなのでしょうか。海馬の表情が生き生きと表現されています。
-
お腹が空いてきたので、広場の近くでラザニヤとビールで昼食をとりました。ラザニヤはボリュームがあり、トマトソースがとてもおいしくて満足しました。
-
昼食の後は、嘘つきは手をかまれるという言い伝えで有名な「真実の口」がある、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会へタクシーで向かいました。高い塔が印象的な建物です。
-
-
-
-
教会の内部です。落ち着いた雰囲気があり、歴史が感じられます。
-
「真実の口」は、以外にも教会入口横の柱廊の端にありました。
-
手を入れて記念撮影する人で長い行列ができていて、並んで30分くらい待って撮影できました。次に待っている人が、気軽に撮ってくれました。
-
-
教会近くのテヴェレ川まで行ってみました。
-
古代ローマ時代に造られた橋の一部が現存しています。頑丈に造られていたんですね。
-
テヴェレ川からカピトリーニ美術館があるカンピドリオの丘に向かって登っていきます。カピトリーニ美術館は、カピトリーノ美術館とコンセルヴァトーリ美術館の総称だそうです。
-
-
カンピドリオの丘の階段を登っていくと、巨大な門柱が見えてきます。
-
-
階段を上がりきって、時計台のある市庁舎の正面には、第16代ローマ皇帝のマルクス・アウレリウスの青銅製騎馬像があります。これはレプリカで、本物は市庁舎の左側にあるカピトリーノ美術館に展示されているそうです。
-
-
市庁舎の横の道を下って、フォロ・ロマーノに向かいます。
-
途中、ローマ建国伝説に登場する「雌狼」像のレプリカが飾られていました。ローマを建国したロムレスとレムスの双子の兄弟が狼によって育てられたというローマ建国伝説をモチーフに造られているそうです。本物は、マルクス・アウレリウスの青銅製騎馬像と同じくカピトリーノ美術館に展示されているそうです。
-
-
フォロ・ロマーノに着きました。市庁舎側から見下ろした風景です。
-
-
セヴェルスの凱旋門です。
-
中央にサトゥルノの神殿が見えます
-
-
パラティーノの丘方面です。
-
フォロ・ロマーノの向こうには、コロッセオが見えます。
-
フォリ・インペリアリ通りからヴェネツィア広場に向かいます。通りにはローマ皇帝の像が飾られています。写真はトラヤヌス帝です。
-
通りを挟んだフォロ・ロマーノの反対側にも遺跡が沢山あります。
-
人類史上初のショッピングセンターといわれるトラヤヌス市場遺跡です。
-
ヴェネツィア広場のヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂が見えます。
-
正面に来ました。
-
イタリア王国建国の父、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の騎馬像です。
-
とても立派な建物です。
-
フォリ・インペリアリ通りを戻ってコロッセオに着きました。ヴェネツィア広場からは緩やかな上り坂です。
-
紀元80年ころの建物を目の当たりにすることができることに、ただ感激です。大きな建物で、建物全体を写真に収めるのに苦労します。
-
この日は、入場締め切りが午後4時とのことで入場できませんでした。残念。
-
コンスタンティヌスの凱旋門が近くに見えました。
-
今日の夕食です。近くのイータリーでサンドイッチを買って、ビールと一緒に食べました。
-
-
翌2月15日(月)、今日は事前に申し込んでおいた、「イタリア新幹線でいく!フィレンツェ+ピサ1日観光」のツアー(JTB)に参加します。
-
6:50発のイタリア国鉄特急フレッチャ・ロッサ2等車でテルミニ駅からフィレンツェのサンタ・マリア・ノベッラ駅に向かいます。
-
4人の向かいで席、私1人だけでした。日本の新幹線より横揺れするように感じました。
-
朝早かったので、ホテルで朝食ボックスを用意してくれました。ラスク、チョコとはちみつのペースト、リンゴ、オレンジが入ってて、車内でおいしくいただきました。
-
サンタ・マリア・ノベッラ駅に着きました。ツアーの待ち合わせ場所は駅の側面でした。参加者は、新婚旅行の2人と私で3人のみでした。ガイドさんは40代後半くらいのベテラン(ちなみに語源はラテン語で「ローマ軍団の満期除隊兵:ヴェテラーヌス」)の日本人の女性でした。これからドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会)に向かいます。
-
駅の正面です。
-
-
駅前にあるサンタ・マリア・ノベッラ教会の前を通って。
-
-
更に通りを進むと商店街があります。
-
ジョットの鐘楼とドゥオーモの屋根が見えてきました。
-
サン・ジョバンニ洗礼堂です。新約聖書の「最後の審判」を描いた金モザイクの天井があるとのことですが、今回は入場しません。
-
-
サン・ジョバンニ洗礼堂の東側にある天国の門です。
-
ドゥオーモのファサードです。
-
色大理石を使った幾何学模様が見事です。緑色が印象的です。
-
-
ドームの屋根(クーポラ)に、人が沢山上っているのが見えます。今回は時間がなく、上ることはできません。
-
ジョットの鐘楼です。屋根まで上ることができます。ジョットの鐘楼からクーポラを撮った写真がよく紹介されています。
-
レプブリカ広場を通ってヴェッキオ橋に向かう途中、広場に面しているカフェのジッリで、ガイドさんがコーヒーをごちそうしてくれました。おいしかった。
-
ジッリのショーウインドウです。おいしそうなおドルチェがいっぱいありました。
-
-
レプブリカ広場です。広場の中央にメリーゴーラウンドがありました。
-
-
更に進むと市場(メルカート)の中に、鼻を撫でると幸運が訪れるという「イノシシの像」がありました。私も撫でてきました。
-
ヴェッキオ橋に着きました。橋の上には、メディッチ家の人々が安全に街を移動するために造られた専用回廊「ヴァザーリの回廊」があります。写真左の建物ですが、回廊の明り取りの丸窓(クオリ)が確認できます。
-
-
橋の上には金細工の店が多くあります。
-
-
-
-
橋の中ほどには、フィレンツェの金細工の父と呼ばれるベンヴェーヌ・チェッリーニの胸像が飾られています。
-
橋の袂まで戻り、回廊の下のアーチを通ってシニョリーア広場のヴェッキオ宮殿に向かいます。
-
アーチになっている場所が、回廊とベッキオ宮殿の接続部です。
-
-
ベッキオ橋が見えます。
-
ウッフィッツイ美術館の中庭を通り進みます。
-
美術館の向こうにベッキオ宮殿の塔が見えてきました。
-
シニョリーア広場に着きました。
-
ベッキオ宮殿前に飾られているミケランジェロ作のダヴィデ像です。本物は、風化から守るために1873年にアカデミア美術館に移設されていて、これはレプリカです。肉体の描写が見事です。
-
-
広場の「ネプチューンの噴水」です。
-
トスカーナ王国に君臨した、コジモ1世の騎馬像です。
-
ランツィのロッジアです。14世紀に建設され、式典や演説に使われた屋根つきの回廊だそうです。
-
-
-
-
「サビナの女たちの略奪」です。ローマ建国初期に独身の男性がほとんどだったローマ人が、伴侶を得るために隣のサビナ族の女性を略奪したという、ローマ建国神話を題材にしているそうです。
-
ベルセウスの銅像です。神が蛇になったメデューサの首を掲げています。
-
-
これから、ヴェッキオ宮殿に入場します。かってはフィレンツェ共和国の政庁舎やコジモ1世の居城として使われた建物で、現在は市庁舎になっています。
-
入ってすぐの中庭です。
-
-
五百人広間です。500人の市民会議を開催するために15世紀に造られたそうです。
-
-
-
広場の壁画です。フレスコ画です。
-
-
-
広間の天井です。
-
-
-
-
-
-
精巧な引き出しです。
-
「イルカを抱くプット」像です。宮殿入口にも飾ってありますが、それはレプリカで、こちらが本物です。
-
蛇口のデザインが面白い。
-
-
-
-
フィレンツェ出身の詩人、哲学者、政治家であるダンテのデスマスクです。
-
-
-
天井の紋章です。
-
-
-
-
-
-
ユニークな手洗いです。
-
ベッキオ宮殿を出て、ツアーの午前の部は終了。午後のピサへのツアーの集合時間13:45までは自由行動です。1人でドゥオーモに向かいます。
-
-
-
ドゥオーモ内部を見学します。
-
一番奥の中央祭壇です。
-
ステンドグラスが飾られています。
-
-
クーポラの天井画です。フレスコ画でできています。旧約聖書を題材にした「最後の審判」で、天井画の中心にはキリスト、上には天国、下には左右には地獄が描かれています。
-
-
ピントが甘いですが、天井画の中心のキリストです。
-
-
天井画の周囲はステンドグラスで囲まれています。とても綺麗です。
-
帰り際に、出入口の上部を見ると、パオロ・ウッチェロ作の時計がありました。
-
昼食は、レプブリカ広場の前にあるデパート、ラ・リナシェンテの屋上にあるカフェのラ・テラッツァに行きました。最上階にテラス席がありドゥオーモを眺めることが出来るということで、このカフェにしたのですが、今日は雨模様なのでテラス席は営業していませんでした。前菜の盛り合わせとビールにしましたが、量が多くて満腹になりました。とてもおいしかった。
-
午後は、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅近くのアドゥア広場に集合して、大型バスで出発です。30名くらい参加していました。
1時間くらいで到着。ピサに着くとバスからカートに乗り換えて斜塔に向かいます。 -
-
斜塔の入口にある門です。
-
門を抜けると、斜塔が見えてきました。広場があり、芝生の緑がきれいです。
手前建物が洗礼堂です。 -
ドゥオーモと斜塔です。
-
斜塔の入場時間まで間があるので、ドゥオーモの内部を見学します。
-
内部の東西に延びている身廊です。ロマネスク様式の円形アーチと縞模様のイスラム風アーチの組み合わせになっています。
-
キリストと聖母マリア、伝道者ヨハネを書いたモザイク画です。
-
-
天井は金箔が貼られた、豪華な格子状になっています。中央にあるのはメディチ家の紋章だそうです。
-
-
説教壇です。1310年にジョバンニ・ピサーノによって作られました。精緻な彫刻が見事です。
-
ガリレオのランプです。ガリレオがこのランプを見て、振り子の法則を思いついたとのことです。
-
-
-
聖ラニエーリの石棺です。大理石の棺にピサの守聖人ラニエーリの遺体が安置されているそうです。
-
-
入場時間10分前までに斜塔入口に集合です。入場できるのは30分間だけです。
-
斜塔の入口です。警備が厳しいです。
-
斜塔の上部を見上げています。
-
鐘があります。
-
-
-
-
塔の上からの眺めです。見晴は良いですが、生憎の雨で残念です。
-
-
-
-
-
-
斜塔を降りてから、最後はお決まりのポースで記念撮影です。
-
-
ツアー終了後、駅まで戻り、列車の時間までお土産を買いました。写真はサンタ・マリア・ノベッラ薬局です。駅近くのスーパー、コナードで夕食用にパンとハムを買いました。列車の中で食べます。
-
駅前のトラムです。イタリアらしいスマートなデザインです。
-
トスカーナ名物のビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(牛肉ステーキ)のお店がありました。残念ながら列車の時間に余裕がなく食べることはできませんでした。
-
列車の時間が迫ったので、駅でプラットフォームの番号を確認したら、列車が30分遅れるという表示になっていました。待っていると、遅延時間がどんどん長くなり2時間遅れになってしまいました。別のローマ行の列車が来るようだったので、駅員さんに頼んで列車を変更してもらいました。私が持っていた乗車券に一筆手書きしただけでしたが、何とか指定席に座って、ローマまで戻ることが出来ました。帰りの列車もフレッチャ・ロッサ2等車でした。
ホテルに着いたのは12時近くになっていました。
今回はここまでで、次はイタリアの残りを記します。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
-
前の旅行記
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅① タイ編
2016/02/10~
バンコク
-
次の旅行記
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅② イタリア編その2
2016/02/10~
ローマ
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅① タイ編
2016/02/10~
バンコク
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅② イタリア編その1
2016/02/10~
ローマ
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅② イタリア編その2
2016/02/10~
ローマ
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅③ スペイン編その1
2016/02/10~
バルセロナ
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅③ スペイン編その2
2016/02/10~
バルセロナ
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅4 ペルー編その1
2016/02/10~
リマ
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅4 ペルー編その2
2016/02/10~
マチュピチュ周辺
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅4 ペルー編その3
2016/02/20~
マチュピチュ周辺
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅5 イースター島編 その1
2016/02/26~
イースター島
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅5 イースター島編 その2
2016/02/26~
イースター島
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅5 イースター島編 その3
2016/02/28~
イースター島
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅6 メキシコ編 その1 カン...
2016/02/29~
カンクン
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅6 メキシコ編 その3 カリ...
2016/02/29~
カンクン
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅7 アメリカ編 その1 カン...
2016/03/03~
ラスベガス (ネバダ州)
-
2016年 ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅7 アメリカ編その2 グランド...
2016/03/03~
グランドキャニオン周辺
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (2)
-
- copperchikaさん 2019/03/17 15:27:31
- 憧れの世界一周♪ 楽しみにしています
- まだ10年先ではありますが、定年退職の楽しみを模索中なので、とても興味深く見せて頂いています。当然エコノミーを選択する予定でしたが、長距離であったりコストパフォーマンスを考えるとビジネスもありだな…とたくさん参考にさせてもらっています。ここまで二都市(バンコク・ローマ)現地ツアーに参加されているということは、事前計画がかなり必要なこともわかりました。勉強にさせてもらいつつ楽しみにしています!
- ローマ人さん からの返信 2019/03/17 22:49:34
- Re: 憧れの世界一周♪ 楽しみにしています
- copperchikaさん、こんにちは。
コメントをいただきありがとうございました。私の場合、いずれも初めての訪問地でしたので、現地ツアーを活用して情報不足をカバーしました。現在は、更にインターネットでの現地情報取得やチケット手配が容易になっていますので、個人手配でも十分に楽しめると思います。個人手配の旅行では、思わぬトラブルに遭遇することもありますが、現地で自分で確認しながら観光することで旅行の記憶が強く残りますし、ワクワク・ドキドキ感は格別のものがあります。計画を立てるのも、旅行の楽しみの一部です。まだ時間がおありのようですので、十分に計画を練っていただき、素晴らしい旅行にしてください。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ローマ(イタリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ ワンワールドビジネスクラス世界一周航空券での27日間地球一周一人旅
2
273