レトロ建物見物 おまけの ちょっぴり浅草歩き

2018/12/14 - 2018/12/14

ジョサイア・コンドル設計の清泉女子大「旧島津公爵邸」見学会の後、
浅草へ行きました。

なかなか 都内で食事・・・という機会が無いので、
今日はぜひ 浅草神谷バーで 建物見物がてらの食事をしたい と 思いました。

さむ～～～い12月の夕方 ちょっぴりレトロ建物見物の浅草歩きを旅行記にします。

エリア 浅草(東京)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0

冷えると腰痛が悪化する私。
島津公爵邸を見終えるまでなんとか持ちこたえたのは ただただ 古い洋館を見たいという根性だったのかも。
清泉女子大を出て五反田駅へ向かう途中 寒さもあって、腰痛は最悪に。
もう歩くのも痛すぎる・・・な状態に・・・。
それでも、浅草の神谷バーへ行く、と言う目的を なんとか遂行しようと地下鉄で移動しました。
（座れてよかった～）

浅草駅で降りて、浅草寺方面に向かいつつ、最初に見られたのが

ライオンビル（旧井阪屋本店河合ビル）昭和10年（1935）国指定登録有形文化財

この辺にレトロなビルがある事は知っていましたが、
実際に見るのははじめて。
入り口はリノベーションされ、今日は 使われていない風でした。
現在は 貸しスタジオ、スペースとしてイベントや撮影などに使われているようです。

鉄筋コンクリート造の建物です。
1階部分は石張り。
レリーフっぽい飾りは幾何学模様のようで、当時流行のアールデコスタイルではないかな？と思いました。
あと、この時は 北風のあまりの寒さでじっくり見られませんでしたけど、
脇の部分にはタイルが張られているみたいですね。
良く見えないけど、これも昭和初期に良く使われた、スクラッチタイルっぽく見えます。

雷門の見える所まで来ました。
この大提灯の下はいつも人でいっぱいですね。
今は外国人観光客だらけ～～。
娘が、よく行く お買い得品のある靴屋に行きたいと言うので 雷門を抜けてそちらへ行く事に。

東京の新名所となったスカイツリー。
開業前の見学会に行ったきり、登ってないなぁ。
ソラマチの開業後も買物にも行ってないし、自分 新開発地区に本当に興味が無いのだわ・・・。
レトロな建物にはホイホイ行くけどね～。

本日のお目当て「神谷バー」のビルも見えます。
あそこに行ったのはかなり前。もう中がどんなだったか良く覚えていないし、変わっているかも。
まだ時間が早いので、娘の買物、それに とにかく寒いので、多分休憩入れないと夕飯時間まで屋外に居られないだろう・・・。

娘の買物に付き合いつつ、アーケードのお店を覗いて・・・。
アーケード内は少しはマシだけど、やっぱ寒すぎるので、舟和カフェで休憩です。

このお店は新しくて レトロ感はありませんが、舟和の芋ようかんやあんこ玉というメニューはレトロだね。
で、平日だからか、お客さんの平均年齢もレトロ化した世代多し。

寒いので、「お芋ラテ」を飲みます。
芋ようかんをミルクでのばした感じです。
甘いサツマイモポタージュみたいな～。自分でも作れそうだ。

お腹はあまり空いていないし、この後 早めに夕飯に行く予定だからがっつり食べるのはまずいですが、
やはり芋ようかんは食べないと！
カフェでは1本130円位で食べられます。

娘が子供の頃、舟和の芋ようかんを食べさせたところ、すっかり芋好きになりました。
近所のおばあちゃんがストーブで焼いた焼き芋をいつも下さって芋好きではありましたが、
芋ようかんでＫＯでしたね。

暖かい飲み物飲んで 食べるもの食べて舟和を出ました。でも、まだ夕飯には早いよね・・・。
すぐ近くの神谷バーですが、ゆっくり遠回りで浅草を歩きながら向かう事にします。

仲見世通りには繭玉や宝船、お正月のための飾りが。
こういう商店街のレトロな飾りや造花の問屋さんが江戸通り沿い　浅草橋駅近くに沢山あるのです。
今年は結婚式の飾り作りで何度も通った浅草橋。
馬喰町の問屋街（一般小売不可の店が多い）から お人形問屋・造花問屋・靴問屋・カッパ橋の道具街と
浅草近辺はおもしろい専門店街も多いです。

日が暮れて来ました。

東武浅草駅ビル 松屋浅草店（松屋浅草支店）昭和6年（1931）開業 久野節設計
東武鉄道 浅草雷門駅を建物2階に含む。
1970年代に改装された際 建物外壁を外装材で覆い、一見新しい建物みたいになっていましたが、
2012年 4階以上を「エキミセ」にリニューアルする時に外装材を撤去 開業当時の外装に復活しました。

駅名の書かれた入り口も前の びみょ～にダサかったものより 格調がアップしたと思う。
本来のお姿が ダサい外壁材の下に残っていて良かった。
（ダサイダサいとすいません）

通りに面した正面から後ろに長く続く建物。2階からは東武鉄道の高架橋が伸びています。
今日は中まで見なかったけど、古い階段とか柱の装飾とか残っているのかな？？

塔屋があり、そこに時計があるのもいいなぁ。百貨店建築と言うスタイルあるのだとしたらこれですよ！
時計部分は復元らしいですが。東京大空襲で被災していらいの復活だそうです。

夕暮れの東武浅草駅 街に浮かぶ船のように見えます。

デパートの経営は今の時代なかなか厳しいようですが、
この姿で、営業続けて欲しいです。

外を歩くとやっぱ、激寒いです！
なので、まだ晩ご飯には早いのだけど、ダンナと娘がもう神谷バーに入る、というので、行っちゃいます！
お店の前のアーケードあたりもレトロな雰囲気。

神谷バー（神谷バー本館）大正10年（1921）清水組設計
平成25年（2013）耐震工事
ネオンやライトアップの雰囲気も良く、夜景も美しいです。

今回 なぜ、神谷バーに来たかったかと言うと、
この神谷バーを開業した神谷傅兵衛は、後 茨城県牛久市で日本初の本格的なワイン醸造所を造った人でもあるのです。
そのワイン醸造所の「牛久シャトー」には 重要文化財に指定されている 岡田時太郎設計の美しい煉瓦の建物があります。
2017年に見学・レストランで食事もしました。
この牛久シャトーが、2018年末で営業を中止してしまう事になったのです。
見学施設として開園は続けられますが、飲食・物販は終了。残念です。
同じ現オノエンホールディングスの神谷バーには影響はありませんけど、
いつまでも 見られると思うな・・・と 久々の神谷バー訪問を思い立ったのです。

スクラッチタイル張りのアールデコスタイルの外観。
関東大震災では倒壊を間逃れましたが 東京大空襲では上層階が焼けてしまいました。
けれども 修復され今も現役で浅草の中心にあるこの姿。

店頭には懐かしい料理見本の並んだショーケース。
レトロな外観にベストマッチ。絶対無くして欲しくないですね。
エビフライやハンバーグ、日本の洋食メニューが また、浅草にぴったりです。

1階は「神谷バー」食事っぽい料理もおつまみもありますので、こちらでも良いのですが、
今日は、飲まない娘も一緒なので、2階のレストランに行く事にします。
階段で上がります（エレベーターもあります）

まだ時間が早いので、案内されたのは新館の方の席でした。（本館部分はまだお客さんは入れていなかった）

この画像では誰も写っていませんが、右の方には数グループのお客様がいらっしゃいます。
地元の方らしい ご高齢のグループが数組。
早い時間からビールやワインで楽しい夕べって感じで。
この後、お1人で来られるおじいちゃん、
先に来て待ち合わせまで待てないのか飲んで待ってるおじさん、
小さな子供連れのご家族 などなど 客層からも 古くから地元で愛されているお店なんだなぁ～と感じられる様子でした。

後で、トイレに行く時 本館の方へも入りましたが、内装は本館・新館さほど特徴的な装飾などはありませんね。
結構シンプルな内装でした。（平成25年に耐震補強工事がされています）

まりも母はハンバーグとエビフライの盛り合わせ。洋食の王道料理でしょう～。
美味しかったけど、ちょっとボリュームは少なめかな。

ダンナはこの日のオススメメニュー的なのだったと思う。
ポークカツレツ。
とんかつじゃなくて、薄く叩いてある「カツレツ」な所がNICE！
食事と一緒に電気ブランも飲みたい所でしたが・・・
今日は、とにかく寒くて、ビールをチェイサーに飲む電気ブランは無理な状況でした・・・。
（だったら、電気ブランだけ飲めばいいってか？いや、せっかくなら、お作法通りに飲みたかった・・・）

娘はハンバーグと かにコロッケの盛り合わせ。
どれも料理は900円位でした。お安いですね。

今日は、清泉女子大の「旧島津公爵邸」を見て、おまけの浅草プチ歩き。
寒さに負けてちょっと辛かったけど、それでもレトロな建物をいくつも見られて良かったです。
都内にはまだ見ていない建物も多いので、どんどん見て行きたいと思います。
オリンピック前の改修だらけで、ちょっと待たないと見づらい建物もありますが、
楽しい建物見物は続くのです～。