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荻窪と西荻窪の間に実家があるので、なじみのある場所「荻窪」です。<br /><br />今日は ダンナと“大田黒公園”の紅葉見物を目的に 荻窪プチ歩きを決行しました。<br />都内の公園であることを忘れるようなすばらしい真っ赤なもみじのお庭。<br />レトロな建物を見物。<br />ついでに近くの“角川庭園”にも廻って<br />荻窪南のお屋敷街を散策してきました。<br />

2016荻窪歩き 紅葉とレトロを楽しむお屋敷巡り

16いいね!

2016/12/04 - 2016/12/04

43位(同エリア161件中)

旅行記グループ 建物見物東京都1

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56

まりも母

まりも母さん

荻窪と西荻窪の間に実家があるので、なじみのある場所「荻窪」です。

今日は ダンナと“大田黒公園”の紅葉見物を目的に 荻窪プチ歩きを決行しました。
都内の公園であることを忘れるようなすばらしい真っ赤なもみじのお庭。
レトロな建物を見物。
ついでに近くの“角川庭園”にも廻って
荻窪南のお屋敷街を散策してきました。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
同行者
カップル・夫婦
交通手段
徒歩

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  • 生まれてから 結婚して茨城に引っ越すまでずっと暮らしていた杉並区。<br />荻窪・西荻窪界隈が私のホームグラウンドでしたが、<br />決まった道ばかり歩くから案外知らない場所も多いのです。<br /><br />荻窪南のこのエリアもたまに車で通過する位で 歩いた事はほとんどありません。<br />広いお屋敷が多い印象の場所です。<br />今でも こんな1軒のお屋敷の塀がずっと続く場所もあります。<br />このあたり 大正~昭和初期に別荘地として住宅が増えたのだそうです。<br />

    生まれてから 結婚して茨城に引っ越すまでずっと暮らしていた杉並区。
    荻窪・西荻窪界隈が私のホームグラウンドでしたが、
    決まった道ばかり歩くから案外知らない場所も多いのです。

    荻窪南のこのエリアもたまに車で通過する位で 歩いた事はほとんどありません。
    広いお屋敷が多い印象の場所です。
    今でも こんな1軒のお屋敷の塀がずっと続く場所もあります。
    このあたり 大正~昭和初期に別荘地として住宅が増えたのだそうです。

  • こんな大きな門もあります。<br /><br />ここには かつて“荻外荘”(てきがいそう)という建物がありました。<br />近衞文麿の邸宅であり 戦後 吉田茂が私邸代わりに使っていた歴史ある建物だったそうです。<br />現在は 裏手の一部が「荻外荘公園」となっています。<br /><br />門の奥、右手に建物もあるそうですが 公開はされていません。<br />また 建物の一部は 豊島区に移築され 天理教施設として使われているのです。<br />杉並区では この建物を買い取り 再び元の場所へ建物を戻し<br />将来的には国指定の重要文化財を目指しての整備計画が進行中です。<br /><br />この門構えが、再び 屋敷の正門として開かれるのが 待ち遠しいです。<br />平成28年3月に国の史跡に指定されました。

    こんな大きな門もあります。

    ここには かつて“荻外荘”(てきがいそう)という建物がありました。
    近衞文麿の邸宅であり 戦後 吉田茂が私邸代わりに使っていた歴史ある建物だったそうです。
    現在は 裏手の一部が「荻外荘公園」となっています。

    門の奥、右手に建物もあるそうですが 公開はされていません。
    また 建物の一部は 豊島区に移築され 天理教施設として使われているのです。
    杉並区では この建物を買い取り 再び元の場所へ建物を戻し
    将来的には国指定の重要文化財を目指しての整備計画が進行中です。

    この門構えが、再び 屋敷の正門として開かれるのが 待ち遠しいです。
    平成28年3月に国の史跡に指定されました。

  • 門の隙間から中を覗いてみます。<br />この部分は 現在 立入禁止となっているので<br />誰も近くで見る者はいませんが<br />色づいた紅葉が静かに並んでいるのでした。<br />

    門の隙間から中を覗いてみます。
    この部分は 現在 立入禁止となっているので
    誰も近くで見る者はいませんが
    色づいた紅葉が静かに並んでいるのでした。

  • “大田黒公園”に着きました。<br />今日は この公園の紅葉を見物が 一番の目的です。<br />

    “大田黒公園”に着きました。
    今日は この公園の紅葉を見物が 一番の目的です。

  • 総檜、瓦葺の正門。<br />築地塀が続く りっぱな門構え。<br />

    総檜、瓦葺の正門。
    築地塀が続く りっぱな門構え。

  • 正門をくぐると 私邸とは思えないほどの大きな銀杏並木が70mも続きます。<br />黄色に染まった銀杏の木は27本。<br />まっすぐ続くのは御影石のアプローチ。<br />

    正門をくぐると 私邸とは思えないほどの大きな銀杏並木が70mも続きます。
    黄色に染まった銀杏の木は27本。
    まっすぐ続くのは御影石のアプローチ。

  • 銀杏並木の先 庭園入り口には 杮葺きの門。<br />その向こうには色鮮やかな紅葉が見えました。<br /><br />アプローチの黄金色の銀杏を見上げたその後は、真っ赤なお庭が見えるので<br />皆 このあたりで「おお~~」と感嘆の声をあげますね。<br />

    銀杏並木の先 庭園入り口には 杮葺きの門。
    その向こうには色鮮やかな紅葉が見えました。

    アプローチの黄金色の銀杏を見上げたその後は、真っ赤なお庭が見えるので
    皆 このあたりで「おお~~」と感嘆の声をあげますね。

  • 庭園には 野趣あふれる小川が流れ その廻りには沢山のもみじが 今が盛りと真っ赤に染まっています。

    庭園には 野趣あふれる小川が流れ その廻りには沢山のもみじが 今が盛りと真っ赤に染まっています。

  • ここは 音楽評論家で 日本に多くの欧米音楽を紹介した大田黒元雄の自邸があった場所です。<br /><br />氏の意志により 遺族から杉並区が寄贈された土地が公園化されました。<br />公園は 昭和56年(1981)開園。<br />

    ここは 音楽評論家で 日本に多くの欧米音楽を紹介した大田黒元雄の自邸があった場所です。

    氏の意志により 遺族から杉並区が寄贈された土地が公園化されました。
    公園は 昭和56年(1981)開園。

  • 公園化は 出来る限りの原型保存を図り 池を再現し 仕事場であった建物は記念館として残されています。<br />1月2日~12月28日 9時~17時 開園 入園無料

    公園化は 出来る限りの原型保存を図り 池を再現し 仕事場であった建物は記念館として残されています。
    1月2日~12月28日 9時~17時 開園 入園無料

  • 私たちが銀杏並木を歩き、庭園内に入った頃 ウォーキングイベントの方たちらしい団体さんが続々入って来られたので<br />その方たちが通り過ぎるまで待つことにしました。<br />次から次へと続く列は・・・200人は居たのではないかと思ったのですが・・・。

    私たちが銀杏並木を歩き、庭園内に入った頃 ウォーキングイベントの方たちらしい団体さんが続々入って来られたので
    その方たちが通り過ぎるまで待つことにしました。
    次から次へと続く列は・・・200人は居たのではないかと思ったのですが・・・。

  • やっと皆さんが 園内をぐるっと歩いて正門から去って行きました。<br />都内とは思えない 見事な紅葉と静けさが戻りました。<br /><br />大田黒邸が公園化されて 初めて中に入りました。<br />公園化する前は私邸だったので、このすばらしい紅葉は ご家族の為の景色だったのですね。<br />

    やっと皆さんが 園内をぐるっと歩いて正門から去って行きました。
    都内とは思えない 見事な紅葉と静けさが戻りました。

    大田黒邸が公園化されて 初めて中に入りました。
    公園化する前は私邸だったので、このすばらしい紅葉は ご家族の為の景色だったのですね。

  • と、ここで 以前からの疑問が思い出されます。<br /><br />私が 小学生だった頃 このあたりの大きなお屋敷の中で 子供たちに「カエル屋敷」と呼ばれていたお宅がありました。<br />とても広いお庭には 小川が流れ 橋もありました。<br />高い樹木がうっそうとしていて お庭と言うより<br />ちょっとした林のようなものが 敷地内のあったのです。<br /><br />小学生の子供ら(主に男子)が 勝手に塀を乗り越え お庭に侵入し 林の中の小川でカエルを捕まえていたのです。<br />私も弟に誘われて 一度だけ 電柱を足がかりに塀を乗り越えて 中に入った事があります。<br />他人の敷地に勝手に入り込んでいるという罪悪感はあったので<br />話などせず、静かに入って カエルを探し(多分 季節的に もう見つからなかった)静かに外に出ました。<br />が、あまりにも庭が広く 木が多いからなのか<br />建っている大きな建物の(多分 洋館だったように思う)家の人から 注意を受けたような話は 聞いたことも無かったです。<br />もしかしたら 子供が庭に入り込んでいるのは承知の上 好きにさせていた 大らかな大人の居る時代だったからなのかもしれませんが。<br /><br />その「カエル屋敷」がどの家であったのか 長年の疑問で 弟にも聞いたことがありましたが<br />子供の記憶と 変わってしまったお屋敷街の様子で 弟もどこがそれだったのかは判らなくなってしまいました。<br />

    と、ここで 以前からの疑問が思い出されます。

    私が 小学生だった頃 このあたりの大きなお屋敷の中で 子供たちに「カエル屋敷」と呼ばれていたお宅がありました。
    とても広いお庭には 小川が流れ 橋もありました。
    高い樹木がうっそうとしていて お庭と言うより
    ちょっとした林のようなものが 敷地内のあったのです。

    小学生の子供ら(主に男子)が 勝手に塀を乗り越え お庭に侵入し 林の中の小川でカエルを捕まえていたのです。
    私も弟に誘われて 一度だけ 電柱を足がかりに塀を乗り越えて 中に入った事があります。
    他人の敷地に勝手に入り込んでいるという罪悪感はあったので
    話などせず、静かに入って カエルを探し(多分 季節的に もう見つからなかった)静かに外に出ました。
    が、あまりにも庭が広く 木が多いからなのか
    建っている大きな建物の(多分 洋館だったように思う)家の人から 注意を受けたような話は 聞いたことも無かったです。
    もしかしたら 子供が庭に入り込んでいるのは承知の上 好きにさせていた 大らかな大人の居る時代だったからなのかもしれませんが。

    その「カエル屋敷」がどの家であったのか 長年の疑問で 弟にも聞いたことがありましたが
    子供の記憶と 変わってしまったお屋敷街の様子で 弟もどこがそれだったのかは判らなくなってしまいました。

  • 記憶をたどると 庭園内にあった小川はこんなに整備されていませんでした。<br />高低差のある敷地の低い場所に川が流れ あたりは大きな木でうっそうとしていたので ここではないかもしれませんが。<br />私は“大田黒公園”が「カエル屋敷」だったのかも??と思いながら来てみた という事もありました。<br />

    記憶をたどると 庭園内にあった小川はこんなに整備されていませんでした。
    高低差のある敷地の低い場所に川が流れ あたりは大きな木でうっそうとしていたので ここではないかもしれませんが。
    私は“大田黒公園”が「カエル屋敷」だったのかも??と思いながら来てみた という事もありました。

  • 庭の先にある池です。<br /><br />荻窪南のこのあたり、現在も近くに善福寺川が 流れています。<br />他にも 今は暗渠となった川の支流が何本もあったようです。<br /><br />荻窪という地名も 荻の生える窪地であった事が由来だそうです。<br />善福寺川沿いの湿地には小川があちこちあり<br /> 少し高くなった場所に別荘としての建物が造られ<br /> 敷地内に小川が流れたり 湧き水が出て流れを作っていたであろうお屋敷はいくつもあったことだろうと想像できます。<br />

    庭の先にある池です。

    荻窪南のこのあたり、現在も近くに善福寺川が 流れています。
    他にも 今は暗渠となった川の支流が何本もあったようです。

    荻窪という地名も 荻の生える窪地であった事が由来だそうです。
    善福寺川沿いの湿地には小川があちこちあり
    少し高くなった場所に別荘としての建物が造られ
    敷地内に小川が流れたり 湧き水が出て流れを作っていたであろうお屋敷はいくつもあったことだろうと想像できます。

  • 公園に整備される前のこの場所の様子が判らないので、ここが「カエル屋敷」だったのかは、判りませんでした。<br /><br />東京育ちでも 昭和の時代は そんな子供の冒険も出来た良き時代であったと思います。<br /><br />園内には60本のもみじがあるそうです。<br />

    公園に整備される前のこの場所の様子が判らないので、ここが「カエル屋敷」だったのかは、判りませんでした。

    東京育ちでも 昭和の時代は そんな子供の冒険も出来た良き時代であったと思います。

    園内には60本のもみじがあるそうです。

  • 11月末~12月初旬には 閉園時間が延長され 紅葉のライトアップも行われます。<br />今年のライトアップは今日が最終日<br />今日は夕方には茨城へ帰るので 今年のライトアップは見られないのが残念。<br />

    11月末~12月初旬には 閉園時間が延長され 紅葉のライトアップも行われます。
    今年のライトアップは今日が最終日
    今日は夕方には茨城へ帰るので 今年のライトアップは見られないのが残念。

  • ぐるっと回遊式庭園を廻ると ピンク色の建物前へ着きます。<br />これが、記念館です。<br />内部も見学できます。<br />

    ぐるっと回遊式庭園を廻ると ピンク色の建物前へ着きます。
    これが、記念館です。
    内部も見学できます。

  • テラスから中の様子が覗けます。<br />グランドピアノや家具が置かれているのが見えます。<br />

    テラスから中の様子が覗けます。
    グランドピアノや家具が置かれているのが見えます。

  • 建物の反対側に廻ると入り口が。<br /><br />大田黒公園記念館(旧大田黒元雄邸)昭和8年(1933)設計前田健二郎<br />国指定登録有形文化財<br /><br />靴を脱いで 男女別の入館人数を記録してあがります。<br />

    建物の反対側に廻ると入り口が。

    大田黒公園記念館(旧大田黒元雄邸)昭和8年(1933)設計前田健二郎
    国指定登録有形文化財

    靴を脱いで 男女別の入館人数を記録してあがります。

  • スタインウェイ社製のグランドピアノの置かれたテラス前。<br />たまにこのピアノを使った 演奏会のイベントなども行われるそうです。<br />

    スタインウェイ社製のグランドピアノの置かれたテラス前。
    たまにこのピアノを使った 演奏会のイベントなども行われるそうです。

  • 木目の美しいドイツ製のピアノ。1900年製。<br />大田黒氏の愛用していたピアノです。

    木目の美しいドイツ製のピアノ。1900年製。
    大田黒氏の愛用していたピアノです。

  • 仕事部屋兼サロンだったこの部屋の壁に作りつけられた棚には、写真が飾られています。<br />実際使われていた当時は、楽譜やレコードなどが入れられていた棚です。<br />

    仕事部屋兼サロンだったこの部屋の壁に作りつけられた棚には、写真が飾られています。
    実際使われていた当時は、楽譜やレコードなどが入れられていた棚です。

  • 窓の外には秋の景色が。<br />こんなすばらしい景色が借景となるお屋敷を都内に持てるなんて・・・。<br />

    窓の外には秋の景色が。
    こんなすばらしい景色が借景となるお屋敷を都内に持てるなんて・・・。

  • 外から見たとき、タイルなのかな?と思った壁は、箔使いのモザイクのような壁紙でした。<br />輸入物の壁紙であろう、という事です。<br /><br />少しのランプが下がり、昼間でも明るくはありませんが、当時の様子をそのままにしてあるそうです。<br />

    外から見たとき、タイルなのかな?と思った壁は、箔使いのモザイクのような壁紙でした。
    輸入物の壁紙であろう、という事です。

    少しのランプが下がり、昼間でも明るくはありませんが、当時の様子をそのままにしてあるそうです。

  • びっしり彫刻のされた椅子とテーブル。龍や花の彫り物で、どこで作ったものなのか?不思議なデザインです。<br /><br />床は寄木張り。<br />平成13年(2001)に耐震改修工事が行われています。<br />その時に、一部、復元もされています。<br />壁紙もこの時復元修理できれいにされたそうです。<br />

    びっしり彫刻のされた椅子とテーブル。龍や花の彫り物で、どこで作ったものなのか?不思議なデザインです。

    床は寄木張り。
    平成13年(2001)に耐震改修工事が行われています。
    その時に、一部、復元もされています。
    壁紙もこの時復元修理できれいにされたそうです。

  • 壁紙の印象が大きいインテリアだと思います。<br /><br />シンプルで美しいマントルピース。<br />

    壁紙の印象が大きいインテリアだと思います。

    シンプルで美しいマントルピース。

  • ご夫妻の写真が飾られています。<br /><br />10代のうちに ロンドンに音楽留学された大田黒氏の洗練されたセンスは 相当ハイカラなものだったのでしょうね。<br />

    ご夫妻の写真が飾られています。

    10代のうちに ロンドンに音楽留学された大田黒氏の洗練されたセンスは 相当ハイカラなものだったのでしょうね。

  • 暖炉脇の窓には エッチングガラスの美しい縦長窓がシンメトリーに。

    暖炉脇の窓には エッチングガラスの美しい縦長窓がシンメトリーに。

  • 家具も沢山残されて なかなかの見ごたえがあります。

    家具も沢山残されて なかなかの見ごたえがあります。

  • ウィリー社製蓄音機 とプレートのあるキャビネットも彫刻がいっぱいです。<br />こんな 素敵で大きな蓄音機があったのですね。<br />蓄音機と言うと 大きなラッパのついた箱型のものしか知らなかったです。<br />ロンドンで太田黒氏が買ったものだとか。<br />

    ウィリー社製蓄音機 とプレートのあるキャビネットも彫刻がいっぱいです。
    こんな 素敵で大きな蓄音機があったのですね。
    蓄音機と言うと 大きなラッパのついた箱型のものしか知らなかったです。
    ロンドンで太田黒氏が買ったものだとか。

  • 濃いピンクの壁は ベンガラ色と言っていいのでしょうか?<br />腰壁は白で ヘリンボーンのような名栗仕上げ風の加工がされています。<br />2階もありますが 見学できるのは1階の仕事部屋だけです。<br />

    濃いピンクの壁は ベンガラ色と言っていいのでしょうか?
    腰壁は白で ヘリンボーンのような名栗仕上げ風の加工がされています。
    2階もありますが 見学できるのは1階の仕事部屋だけです。

  • 北側から見た記念館の建物。<br />ちょっと変わった形をしていました。<br />

    北側から見た記念館の建物。
    ちょっと変わった形をしていました。

  • もうひとつ 数奇屋造りの茶室もあります。<br />こちらは 公園開園時に建てられたものです。<br />

    もうひとつ 数奇屋造りの茶室もあります。
    こちらは 公園開園時に建てられたものです。

  • 茶室は、有料で利用できる貸しスペースになっています。<br />接続して 管理事務所と休憩所もあります。<br /><br />休憩所から見る庭園。<br />

    茶室は、有料で利用できる貸しスペースになっています。
    接続して 管理事務所と休憩所もあります。

    休憩所から見る庭園。

  • 庭園をぐるっと歩いて紅葉を楽しんだら 最後はこの休憩所に座って<br />ゆっくり全体の景色を眺めます。

    庭園をぐるっと歩いて紅葉を楽しんだら 最後はこの休憩所に座って
    ゆっくり全体の景色を眺めます。

  • 都内には 他にも紅葉が有名な公園がありますが、<br />六義園など 紅葉ライトアップの時期の人出は すごい混雑ですからね。<br />それと比べれば ここの紅葉見物は天国のようかも。<br />ま そういう穴場もまだまだある訳ですな。<br />

    都内には 他にも紅葉が有名な公園がありますが、
    六義園など 紅葉ライトアップの時期の人出は すごい混雑ですからね。
    それと比べれば ここの紅葉見物は天国のようかも。
    ま そういう穴場もまだまだある訳ですな。

  • 茶室の方から流れてくる水路の底にたくさんのどんぐりが沈んでいました。<br />銀杏、もみじの他に ケヤキ、赤松、シイなどの巨木も多いです。<br />

    茶室の方から流れてくる水路の底にたくさんのどんぐりが沈んでいました。
    銀杏、もみじの他に ケヤキ、赤松、シイなどの巨木も多いです。

  • 庭園は池に向かって右側が南になるので 小川状の水路は北東方向を流れています。<br />公園整備前はもっとうっそうとした暗い林のような感じだったかもしれません。<br />公園化する前の写真があれば ここが「カエル屋敷」だったのか 記憶をたどれたかもしれません・・・。<br />

    庭園は池に向かって右側が南になるので 小川状の水路は北東方向を流れています。
    公園整備前はもっとうっそうとした暗い林のような感じだったかもしれません。
    公園化する前の写真があれば ここが「カエル屋敷」だったのか 記憶をたどれたかもしれません・・・。

  • 最後に 杮葺きの門の脇あたりから記念館と茶室の建物を眺めます。<br />静かな住宅地に中の良い公園です。<br />武蔵野の豊かなお屋敷生活を感じさせる場所でした。<br />

    最後に 杮葺きの門の脇あたりから記念館と茶室の建物を眺めます。
    静かな住宅地に中の良い公園です。
    武蔵野の豊かなお屋敷生活を感じさせる場所でした。

  • 黄色の銀杏と真っ赤なもみじ。来年はぜひライトアップの時間に来てみたいです。

    黄色の銀杏と真っ赤なもみじ。来年はぜひライトアップの時間に来てみたいです。

  • 目的の“大田黒公園”を見終えて ふと<br />そうだ この近くに角川邸もあったなぁ と思い出し スマホで探してそちらもたずねてみました。

    目的の“大田黒公園”を見終えて ふと
    そうだ この近くに角川邸もあったなぁ と思い出し スマホで探してそちらもたずねてみました。

  • 角川庭園・幻戯山房 (旧角川源義宅)昭和30年(1955)設計 加倉井昭夫 国指定登録有形文化財<br /><br />近代数奇屋建築の名邸です。<br /><br />平成21年(2009)に杉並区に寄贈され 修復後開園しました。<br />1月2日~12月28日 9時~17時公開 水曜日休園 入館無料<br />

    角川庭園・幻戯山房 (旧角川源義宅)昭和30年(1955)設計 加倉井昭夫 国指定登録有形文化財

    近代数奇屋建築の名邸です。

    平成21年(2009)に杉並区に寄贈され 修復後開園しました。
    1月2日~12月28日 9時~17時公開 水曜日休園 入館無料

  • 玄関から入ります。<br />広い軒のある玄関前。<br />車寄せであったのかもしれません。<br />

    玄関から入ります。
    広い軒のある玄関前。
    車寄せであったのかもしれません。

  • 玄関ホール。<br />2階は非公開です。<br />階段がモダンな造りで 60年前の建物とは思えない洗練された意匠です。<br />

    玄関ホール。
    2階は非公開です。
    階段がモダンな造りで 60年前の建物とは思えない洗練された意匠です。

  • 1階 玄関脇の旧応接室兼書斎は 現在展示室になっています。<br />俳人で角川書店創設者である角川源義(げんよし)の俳句や写真が展示され<br />また 句会も行われるようで そんな作品展も。<br /><br />源義→げんよしと読まれず げんぎと読まれる事も多かったそうで<br />それをもじったのか<br />源義を音読みして「幻戯山房」と名付けたそうです。<br />

    1階 玄関脇の旧応接室兼書斎は 現在展示室になっています。
    俳人で角川書店創設者である角川源義(げんよし)の俳句や写真が展示され
    また 句会も行われるようで そんな作品展も。

    源義→げんよしと読まれず げんぎと読まれる事も多かったそうで
    それをもじったのか
    源義を音読みして「幻戯山房」と名付けたそうです。

  • 窓から見る庭園です。<br />広々とした芝生。<br />建物は緩やかな斜面の上にあり かつては この下に 田んぼが広がる眺めの良い場所だったそうです。<br />昭和35年(1960)田んぼは埋め立てられ 荻窪団地が建設されると 南側には目隠しのためシラカシを植えたそうです。<br /><br />広い開口部である窓は 全てのガラス戸が戸袋に仕舞える<br />引き込み戸になっています。<br />

    窓から見る庭園です。
    広々とした芝生。
    建物は緩やかな斜面の上にあり かつては この下に 田んぼが広がる眺めの良い場所だったそうです。
    昭和35年(1960)田んぼは埋め立てられ 荻窪団地が建設されると 南側には目隠しのためシラカシを植えたそうです。

    広い開口部である窓は 全てのガラス戸が戸袋に仕舞える
    引き込み戸になっています。

  • 1階には他に2部屋の詩歌室(旧食堂や居間スペース)があり 貸室として利用できるようになっています。<br />一番大きな真ん中のお部屋は 利用中でした。<br /><br />建物北側には茶室があります。<br />これは その手前の水屋。<br />茶室も有料で貸して頂く事ができます。<br />なんと 角川ご夫妻が愛用した茶道具まで貸してもらえるそうです。<br />

    1階には他に2部屋の詩歌室(旧食堂や居間スペース)があり 貸室として利用できるようになっています。
    一番大きな真ん中のお部屋は 利用中でした。

    建物北側には茶室があります。
    これは その手前の水屋。
    茶室も有料で貸して頂く事ができます。
    なんと 角川ご夫妻が愛用した茶道具まで貸してもらえるそうです。

  • 茶室です。<br />四畳半の茶室は柱が土壁に隠されたシンプルな大壁造り。<br />構造とはかかわりのない 竹の棹縁や柱風の装飾が引き立ちます。<br />また 現代の日本住宅なら全く違和感のない埋め込み式の天井照明ですが、<br />これも なんと 建築当初からこうなっていたのだそうです。<br />この茶室の窓ガラスも引き込み戸。<br />全部を空けると角部分までが開放され 庭の景色を見ながらお茶が楽しめる茶室となっています。<br />

    茶室です。
    四畳半の茶室は柱が土壁に隠されたシンプルな大壁造り。
    構造とはかかわりのない 竹の棹縁や柱風の装飾が引き立ちます。
    また 現代の日本住宅なら全く違和感のない埋め込み式の天井照明ですが、
    これも なんと 建築当初からこうなっていたのだそうです。
    この茶室の窓ガラスも引き込み戸。
    全部を空けると角部分までが開放され 庭の景色を見ながらお茶が楽しめる茶室となっています。

  • 茶室の後ろには坪庭。<br />隣家との間の小さなスペースですが、<br />玄関から茶室に向かって歩くと ここで 一息入れられる小さな見どころです。

    茶室の後ろには坪庭。
    隣家との間の小さなスペースですが、
    玄関から茶室に向かって歩くと ここで 一息入れられる小さな見どころです。

  • 外に出て 庭園を見せて頂きます。<br /><br />玄関前には赤と黄色 千両がそれぞれ色づいた実をつけていました。<br />

    外に出て 庭園を見せて頂きます。

    玄関前には赤と黄色 千両がそれぞれ色づいた実をつけていました。

  • 玄関アプローチを戻り 庭の縁にある石畳みの小径を歩き 庭園へ向かいます。<br />途中まで歩いて 振り返った所。<br /><br />庭園へ続く石畳の小径は 建築当時からのもので<br />自然石が組まれ<br />色々な木が植えられた季節感を感じる素敵な道です。<br />お地蔵様が置かれたりもして 庭へ進むのが楽しい道。<br />

    玄関アプローチを戻り 庭の縁にある石畳みの小径を歩き 庭園へ向かいます。
    途中まで歩いて 振り返った所。

    庭園へ続く石畳の小径は 建築当時からのもので
    自然石が組まれ
    色々な木が植えられた季節感を感じる素敵な道です。
    お地蔵様が置かれたりもして 庭へ進むのが楽しい道。

  • 南側 日当たりの良い住み心地の良さそうな家です。<br /><br />左の部屋の角 軒を支える丸柱が見えますが、<br />窓が角までガラス戸であるので ここが柱代わりとなっているのです。<br /><br />2階には テラスもあり 築60年の建物と思えない モダンな数奇屋造りです。<br />

    南側 日当たりの良い住み心地の良さそうな家です。

    左の部屋の角 軒を支える丸柱が見えますが、
    窓が角までガラス戸であるので ここが柱代わりとなっているのです。

    2階には テラスもあり 築60年の建物と思えない モダンな数奇屋造りです。

  • 水琴窟がありました。<br />脇のつくばいから 柄杓で水を汲み ここに落とすと・・・カラコロと良い音色が聞こえてきます。<br />

    水琴窟がありました。
    脇のつくばいから 柄杓で水を汲み ここに落とすと・・・カラコロと良い音色が聞こえてきます。

  • その後ろには句碑が。<br />源義氏が 霧が峰で詠んだ句が刻まれています。<br />「残雪や狩くら神の泉鳴る」<br />

    その後ろには句碑が。
    源義氏が 霧が峰で詠んだ句が刻まれています。
    「残雪や狩くら神の泉鳴る」

  • 最後に門の前に生っているのはバナナ?<br />と思ったら 芭蕉の木だそう。<br />見た目 ほとんどバナナと同様の実が生りますが あまりおいしくは無いらしいです。<br />温暖化と都市化で東京の気温はバナナが路地で生るほどかと驚きましたが、<br />バナナに比べて 芭蕉の方が ずっと耐寒性はあるそうです。な~んだ。<br /><br />今日は 実家から徒歩で 荻窪南のお屋敷エリアをちょい散策してみました。<br />思ったよりすばらしい紅葉が楽しめ 初めてのんびり歩く道には 新たな発見もありました。<br /><br />荻窪~西荻窪には 文豪も多く住み ゆかりのある場所も数々あります。<br />またそんな、場所を探して、のんびり歩きを楽しみたいです。<br />

    最後に門の前に生っているのはバナナ?
    と思ったら 芭蕉の木だそう。
    見た目 ほとんどバナナと同様の実が生りますが あまりおいしくは無いらしいです。
    温暖化と都市化で東京の気温はバナナが路地で生るほどかと驚きましたが、
    バナナに比べて 芭蕉の方が ずっと耐寒性はあるそうです。な~んだ。

    今日は 実家から徒歩で 荻窪南のお屋敷エリアをちょい散策してみました。
    思ったよりすばらしい紅葉が楽しめ 初めてのんびり歩く道には 新たな発見もありました。

    荻窪~西荻窪には 文豪も多く住み ゆかりのある場所も数々あります。
    またそんな、場所を探して、のんびり歩きを楽しみたいです。

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