2018/12/27 - 2018/12/27
16位(同エリア32件中)
さっくんさん
嘗てから行きたかった国モーリタニア。
しかしながら未々観光的インフラが整っておらず、計画だけ立てては躊躇しているうちに、マリ国境付近の危険度があがってしまい、このままでは…と不安を感じる中、こうした方面に強い旅行社さんの団体ツアーが催行されると知り、急遽便乗させて頂きました。
個人では未々自由に効率的にとはいかないお国柄、結果サハラを満喫できてとても素敵な思い出となりました。
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大変ご無沙汰してしまいました。
再開したいと思います。
モーリタニアの歴史的隊商都市ウアダンから世界の中心を目指します。
ウアダンのオーベルジュで朝を迎えました。 -
オーベルジュのすぐ側の丘の上から朝陽が昇るのを待ちました。
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太陽が昇ってきます。
今日も良い一日になります様に! -
素晴らしい朝焼けでした。
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砂漠の木も生き生きと感じます。
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ウアダン散策は丘の上の新市街から斜面に築かれた旧市街を坂を下りながら散策します。
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新市街と旧市街の境界に旧市街の新しいモスクが建っています。
モーリタニア様式で築かれたミナレットはシンゲッティのモスクのミナレットより背が高くスラッとした印象を受けます。 -
旧市街の新モスクを後にして、本格的に旧市街へと踏み入ります。
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これは旧市街の廃墟。
石を積み重ねて壁を作り、天井は椰子等の木の板を張って作られていた事が解ります。 -
ウアダンでは全ての住民が丘の上の新市街に引っ越しており、旧市街は世界遺産として保護されています。
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シンゲッティはモーリタニアで宗教と学問の中心として栄えましたが、ウアダンは現在マリ領のタガーザ塩田に近く、モーリタニアの交易の中心として栄えました。
日本で言うならシンゲッティが東京ならウアダンは大阪と言ったところでしょうか。 -
目前にはウアダンのオアシスが広がります。
このオアシスがあって嘗てのウアダンの繁栄がありました。 -
国破れて山河あり…。
オアシスは今に残るも嘗てのウアダンの繁栄は瓦礫がそれを物語るのみです。 -
ウアダンのメインストリートは四賢者の道と呼ばれ、ハッジ(メッカへの巡礼)を果たした四人の賢者が暮らしていたからそう名付けられたそうです。
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そんな彼等の家が今も残り、その幾つかは訪れる事が出来ます。
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これは当時のドアを再現したもの。
木で出来たドアに紋様が飾られています。
イスラームの家屋は外部は質実剛健で作られますが、その分ドアを飾る事が多く、チュニジアの青いドアやザンジバルのドアが有名です。 -
四賢者の家のひとつの内部です。
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此方はその家のトイレだった部分です。
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此方はウアダンの井戸。
通常は街の外に広がるオアシスで水を得ていた様ですが、いざ敵襲があった時、この井戸が使用されたそうです。
砂漠では水は貴重なものですから、厳重に管理されていたとの事です。
なる程かなり奥まった部分にありました。 -
可愛らしい動物に逢いました。
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嘗ては隊商達で賑わったであろう道。
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坂を降っていくと目前に大平原が見えてきました。
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斜面に築かれたウアダンの街並みです。
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斜面の出口の旧市街の旧モスクが近づいてきました。
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旧モスクまであと一息です。
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ウアダンのオアシスの向こうに砂漠が広がっています。
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旧市街の旧モスクがまるでミニチュアの様に見えてきました。
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間近に眺める旧モスク。
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これは旧モスクのミフラーブ。
メッカの方角を示しています。
隣はミンバルと言って礼拝の指揮を取る人が立つ場所です。 -
現在では屋根は残されていませんが、この連続する柱が嘗て屋根を支えていました。
イスラーム教徒は礼拝の時間に多数の信者が入場出来る建物が必要であり、その為後世はドーム建築が主流となりましたが、その技術が発展する前は、こうした多柱式モスクが主流でした。 -
イスラームらしい幾何学的なデザインが美しいです。
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旧モスクの可愛らしいミナレット。
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ミナレットから多仲式建築を見下ろしました。
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此方がウアダンの正門です。
ツアーでは登るより降る方が楽なので逆のコースを辿りました。 -
正門の脇には手書きで味のある地図が掲げられています。
これからツアーは砂漠の薔薇を収集しに行くとの事。
私はウアダン旧市街に残って独りでもう一度ウアダン旧市街を散策しました。 -
ウアダン正門から仰ぎ見るウアダン全景。
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ウアダン入り口からウアダン新市街を眺めました。
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オアシスを抜けてオーベルジュへと戻ります。
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オーベルジュに戻って来ました。
此処で砂漠の薔薇を収集しにいっていた他のツアーメンバーと合流しました。 -
とっても素敵なオーベルジュでした。
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ウアダンを後にします。
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目指す先は世界の中心?です。
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再び途方も無くだだっ広い砂漠を走ります。
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いったい世界の中心とはどんなところなのでしょう?
実際にはゲルブ・アル・リッシャと言う地名で、サハラの目、いやはや地球の目と呼ばれています。
地球の目、Eyes of the world
すなわち世界の中心です。 -
皆様お持ちのスマホのGoogleマップを開いて、モーリタニアを拡大して航空写真モードにして見てください。
どうです?きちんと眉毛まで描かれてまるで人間の目の様でしょう?
そしてこの目、非常に規模が大きいのです。
ちょうど涙腺のあたりに昨日訪れたシンゲッティがあります。
黒目のふちにウアダン(ウアダーヌ)とありますね。
つまり昨日シンゲッティからウアダンまで横断した砂漠は地球の目の涙腺から黒目までだったのです。
今日はその黒目の中心へ行こうと言う計画です。 -
黒目だけで直径50キロあります。
黒目の中は外輪山と幾つかの低い内輪山で囲まれています。
こんな広大な地球の目ですから、実際は宇宙から見なければその全貌は見られません。
いくらツアーでも宇宙までは行けませんから、全貌を見る事は叶いませんが、地球の目の中心からはどんな光景が見えるのでしょう? -
殆ど訪れる人も少ないですが、外輪山にはお土産屋さんが露店を広げていました。
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いざ目の中に突入しました。
日本では余り知られていませんが、宇宙飛行士の間ではとても有名だったそうです。
航空写真では西洋人の目の様に蒼く写っていますが、これは此処周辺に散乱する石が太陽の反射で輝くからです。
実際は近くから見ると黒いのですが、地上では遠目に見ると緑色に見えました。 -
ではいったいどうしてこんな地形が生まれたのでしょう?
当初は隕石の衝突と考えられていましたが、隕石の成分が全く検出されない事、隕石の衝突にしては外輪山が低い事から、現代では隕石衝突説は否定されています。 -
幾つも内輪山を越えて、地球の中心を目指します。
さて何を叫ぼう? -
その他の有力な説として火山の噴火によるもの、非常に珍しい現象ですが、冠状に地面が隆起したものではないかとの見方が有力な様です。
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そして遂に地球の中心となる山が見えてきました。
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いざ、地球の中心へと登ります。
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実は当初、地球の目と言われても余り期待していませんでした。
何故なら余りに規模が大き過ぎて地上からは目の形を認識する事は出来ないのですから。 -
ですが、ツアーメンバー揃って思わず息を飲んでしまった様な光景が其処にありました。
360度見渡す限り荒涼とした風景が広がり、幾つかの内輪山の向こう、遥か25キロ先に外輪山が見える。その余りにも非日常的な世界観に思わず皆呆気にとられました。 -
この感覚は中々写真では表現しきれません。
メンバーの中で動画で360度の世界を写している人がいましたが、そっちの方が的確だったかもしれません。 -
この余りの規模がそう想像させるのか?いや、その規模と外輪山の中に幾つかの内輪山を含む構造が、伝説の都市アトランティスに似ている事から此処がアトランティスだったのではないか?との説さえあるのです。
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地球の目
Eyes of the world
世界の中心で私が叫んだ事は…
秘密です。 -
サハラの目、世界の中心を後にして、ちょっと中心をずらした場所に本日のテントを張ります。
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遥かに続く荒涼とした大地。
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そんな中生き抜いている木。
逞しいなぁ。 -
砂漠と礫漠が混ざった様な地形です。
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ちっちゃくて可愛いスイカです。
と思ったらツアーメンバーに
「食べちゃダメよ!」
と注意されました。
砂漠の植物は刺があったり毒があったり、過酷な環境で生き抜く為に身を守る術が必要なのでしょう。
危ういところでした。
拾い食いはいけません。 -
そんな地球の目の中心からちょっと脇で、我々はテントを張りました。
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遠くに外輪山を眺めます。
いやもしかすると、あれも未だ内輪山のひとつかもしれません。 -
今、私は地球の目と一体化しています。
今宵は宇宙観測にもってこいな場所だと言えます。
なんと言っても地球の目ですから。
勿論周囲には光を発するものが何一つ無いので、恐いくらいに星が見えます。 -
私達のテントの脇の斜面は綺麗な風紋が。
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ちょっとずれると独特の形状をした礫が混じります。
石に興味がある人は格好の場所かもしれません。
内輪山に囲まれた地域によって礫の種類が違った様な気がします。
様々な礫が見られました。 -
荒野にポツンと一本の木が。
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地球の目に太陽が沈んでいきます。
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今日も一日、ありがとう!
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風紋が赤く染まります。
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テントでは夕食の準備が始まりました。
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アフリカの荒涼とした大地に生きる木々。
私は彼等が大好きで…。 -
なんか優しく語りかけてくれる様な気がして…。
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生きる勇気を分けて貰いました。
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テントでは夕食の準備が着々と進んでいます。
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スタッフが焚き火を炊いています。
年末のサハラ砂漠は陽が落ちると急激に冷えます。
大好評でした。 -
今宵は大好物の山羊肉です。
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本日もとても素敵な一日になりました。
ウアダンに、そして世界の中心にありがとう!
そして最後までご覧になってくださりありがとうございます。
次回はテーブル・マウンテンとサハラ砂漠がコラボするモン・エデルグを目指します。
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この旅行記へのコメント (1)
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- kummingさん 2019/04/13 15:20:09
- 拝啓♪
- もう一度、いえ、何度か見させて頂く、という前提で、とり急ぎのコメントを^ ^
人間の目、すごいです!この間公開された、人類史初ブラックホールの写真クラス!?
さっそくgoogle mapでググって観ました♪
さっくんさんのブログはいつもながら圧巻の写真満載~
ツアーでこんな穴場?!に行けるのですね、でも、個人だろうがツアーだろうが、さっくんさんの写真なら関係ないです、見させて貰う私にとっては、ですけど(笑)
中断されていた旅行記の再開を祝って、とりあえずのご挨拶、でした^ ^
続報楽しみにしておりまする♪
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