2018/12/26 - 2018/12/26
14位(同エリア31件中)
さっくんさん
嘗てから行きたかった国モーリタニア。
しかしながら未々観光的インフラが整っておらず、計画だけ立てては躊躇しているうちに、マリ国境付近の危険度があがってしまい、このままでは…と不安を感じる中、こうした方面に強い旅行社さんの団体ツアーが催行されると知り、急遽便乗させて頂きました。
個人では未々自由に効率的にとはいかないお国柄、結果サハラを満喫できてとても素敵な思い出となりました。
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ザルガ山に夜明けが訪れました。
昨夜はとても冷え込みました。
砂漠の夜を舐めてはいけません。 -
蕩ける様な朝陽が昇ります。
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今日も良い一日になります様に!
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アフリカの木々も嬉しそうです。
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さぁて出発です!
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ザルガ山の奇岩が逆光に浮かび上がります。
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ザルガ山から眺めた風景です。
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シンゲッティに向かって走ります。
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風紋の上に轍を描きながら4WDが疾走します。
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斜面もなんのその。
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左手にシンゲッティ砂丘が見えてきました。
我々が走っているのはワジ、渇れ川です。 -
川と言っても水がどれだけ流れていないのでしょう?
見事な風紋が刻まれています。 -
風紋が刻まれた嘗ての川底を走りシンゲッティを目指します。
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左手にはシンゲッティ砂丘。
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シンゲッティまであと一息です。
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美しい砂丘が続きます。
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シンゲッティに到着しました。
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早速旧市街を散策します。
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シンゲッティは嘗てモロッコとトンブクトゥを繋ぐサハラ交易の中継地として栄えた街で、明日訪れるウアダンと他ティシット、ウワラタと言うサハラ交易の中継貿易で栄えた街と共に世界遺産に認定されています。
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中でもシンゲッティは貿易だけでは無く宗教や学問の中心地として栄えました。
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メッカから程遠いこの地では、此処を複数回巡礼すればメッカを巡礼したと同じ事になると言われ、またメッカを目指す巡礼者の出発地ともなりました。
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この様な歴史から、モーリタニアにとってシンゲッティは国の誇りでもあり、現在開発されている油田もシンゲッティ油田と名付けられています。
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シンゲッティのモスクのミナレットです。
モーリタニア様式と言われ、マグレブ諸国のミナレットとも様式が違いますし、トンブクトゥのものとも違う独特の形状です。 -
シンゲッティには幾つか図書館が残り、嘗て学問の中心地なだけあり、貴重な学術書が残されています。
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幾つかを拝見させて頂きました。
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中世、ヨーロッパは科学と宗教が反発していた為、ガリレオ・ガリレイは正しい事を唱え裁判にかけられましたが、イスラーム教は科学と宗教は強調していたのでガリレオ・ガリレイが唱える以前から地動説が確立していました。
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博物館の屋上からシンゲッティの街を眺めます。
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モスクもバッチリ眺められました。
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この旅を決めたきっかけは、モロッコとトンブクトゥ、サハラ交易の南北の拠点を訪れる事が叶ったので、その行程を感じてみたいと言う事でした。
その中継貿易の中心地として君臨したシンゲッティを眺める事が叶い、感激ひとしおでした。 -
後ろ髪を引かれ降りる途中の窓からパシャリ。
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博物館とモスクの間の広場ではちょっとしたお土産の屋台がありました。
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引き続きシンゲッティの街を歩きます。
道は最早砂に埋め尽くされています。 -
シンゲッティは此処周辺の人々にイスラーム第七の聖地と呼ばれています。
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第一がメッカ、第二はメディナ、第三がアル・クドゥス(エルサレム)第四は二つあって中東ならダマスカス。北アフリカではチュニジアのカイルアン。
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では5と6はいったい何処なのでしょう?
と博物館の館長に訪ねると
先に述べた都市とは全く違う名前が羅列されました。
例えばモロッコのフェズとか‥。
どうやら現地では現地なりの数え方がある様です。 -
モスクの天辺の四つ角には本来駝鳥の卵が生命の源のシンボルとして飾られていたそうです。
でも現在この地には駝鳥はいません。 -
モスクは信者のみしか入場出来ませんが、ドアが開きっぱなしだったのでドア越しに内部を写しました。
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ゴミのタイヤ等を集めて自分で作った手押し車のオモチャで遊ぶ子供。
ずっと我々に着いてきたけど話しかける訳でも無く、コミュニケーション取りたかったのかな? -
ざっと一回りするとツアーの訪問は終わってしまいましたが、私は我が儘を言わせて貰って、少し時間を頂いて、軽く独りでシンゲッティを一回りします。
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ずっと憧れていた街だから、短い時間でもやっぱり独り、想いを馳せながらシンゲッティを彷徨いたいのです。
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シンゲッティは実は昔から此処にあった訳では無いのです。
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砂漠は時代と共に移動します。
そして時代と共に街はサハラ砂漠に飲まれてしまいます。
古のシンゲッティもサハラ砂漠に飲み込まれてしまいました。 -
そして現在のシンゲッティも今、サハラ砂漠に飲み込まれつつあります。
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サハラ砂漠‥
本当過酷な大地です。
でもそんな中懸命に生きているアフリカの人々。
私は好きです。
学ばされます。
逞しいです。 -
そして此処で生きる家畜達も。
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そして子供達も。
この子は先程のシャイな子供より年下だけど
ツアーメンバーにオネダリするその表情、まるで役者です。
腕白でも良い、逞しく育てよ! -
シンゲッティとお別れです。
ありがとう!
シンゲッティ! -
再びシンゲッティ砂丘を眺めながら4WDは疾走します。
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そんな砂丘のど真ん中にモーリタニア様式のモスクのミナレットがありました。
此処が太古のシンゲッティの街があった場所なのだそうです。
現在モスクのみが再現されています。 -
シンゲッティの渇れ川を駱駝が歩いています。
殆どの駱駝は飼い主がいて、放し飼いにされているのだそうです。 -
渇れ川を抜けるとまたまた地平線しか見えない世界観を走ります。
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豪快な大地です。
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ランチ休憩です。
ガイドさん、通訳さん、シェフさん。
三人揃ってランチを持ってきてくれました。 -
今日のランチはクスクス。
北アフリカを代表する料理で世界で一番小さいパスタです。
普通はソースをかけて食べますが、今回はソース無しなので、ソースで味がごまかせません。
クスクスは美味しいけど喉が乾く料理。
でも、このクスクス。喉が乾かないんです。
ソース無しでもとっても美味しい!
ツアー・メンバー皆、こんなクスクス初めて!
と驚いていました。 -
砂漠に生きるメタリックな蟻。
暑い砂漠で直射日光を反射する為でしょうか? -
美味しいクスクスをたいらげて、目指すはもうひとつの隊商都市ウアダンです。
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周囲にちょっと緑が見えてきました。
村落がありそうです。 -
駱駝をひくおじいさん。
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スタッフの知り合いがこの村落にいて、ツアーが始まると言うのでヌアクショットから薬を頼まれたのだそうです。
こうした僻地では薬もままならないし、日頃の足もありません。
ツアーの車が役に立ちました。 -
さて
ウアダンを目指して砂漠をひとっ走りです。 -
風紋が刻まれた大地、それ以外に何もない。
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本当に何も無い。
まるで別世界に紛れ込んでしまったかの様です。
ちょっと恐いくらい。 -
なんじゃこりゃぁ!
もう東西南北訳分かりません。 -
此処地球ですか?
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取り合えず車のドアミラーにはアラビア語が。
地球の様です。 -
現実感が乏しいです。
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前見ても横見ても地平線しか見えません。
まっ平らな世界。 -
我々は何処に向かっているのでしょう?
今も昔も、此処に暮らす人々はGPSも無しにどうやって方角を見極めているのでしょう? -
気味が悪くなる程まっ平らです。
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砂丘が続く姿も美しいけれど、これだけ気持ち悪いくらいまっ平らな砂漠もまた凄い。
先を行く車がいつのまにか蒸発してしまいそうで恐いです。 -
漸くまっ平らな世界が終わりを告げ、目前にウアダンのオアシスが見えてきました。
ちょっとホッとしました。 -
まっ平らな世界の端からウアダンのオアシスを眺めます。
そのオアシスの向こうの山の斜面にウアダンの旧市街が広がります。 -
ウアダンは丘の斜面に旧市街が築かれ、現在は住民は全て丘の上に新しく築かれた新市街に暮らしています。
我々はガイドさん宅に訪問する為先ず新市街を訪れました。 -
ガイドさん宅訪問を終え、丘から降りて本日の宿を目指します。
そう!今日はテントでは無くてオーベルジュと呼ばれる簡易宿に泊まります。
今回のツアーは二泊テントで泊まったら、一度は宿に泊まる日程になっており配分が良いです。 -
オーベルジュに到着しました。
簡易な宿とツアー紹介に書いてありましたが、基本バックパッカーな私にとっては充分過ぎる宿でした。 -
一足日没には間に合いませんでしたが、オーベルジュの前から夕焼け空を眺める事が出来ました。
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単なる荒涼とした大地と普通の木の組み合わせなのに、舞台がアフリカだと何故か心が打たれるのです。
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静かに一日が暮れていきます。
遥か昔の隊商達もこんな風景を眺めていたのでしょうか?
彼等は星座を頼りに砂漠で方角を知ったから、この夕景は出発の合図だったのかもしれません。 -
当初はシンゲッティとウアダン、二つの隊商都市だけ見れれば良いなと思っていました。
だけど、動機がサハラ交易の行程を感じたいと言うものだから、彼等がどんな道を歩いたのか?それも重要なファクターで、そして今日、いやこれまでもとてつも無い大地を駆け抜けてきて、車の中とはいえ、過酷で、そして途方も無い世界観を感じる事が出来、ちょっと興奮覚めやらない私でした。 -
辺りも暮れなずみ今日一日が終わります。
憧れていたシンゲッティ、そしてシンゲッティからウアダンへと行き来した隊商達が歩んだだろうとてつも無いまっ平らな世界。
今日一日もとっても素晴らしい一日になりました。
シンゲッティに、まっ平らな砂漠にありがとう!
そして最後までご覧になってくださりありがとうございました。
次回はウアダン旧市街から世界の中心!?を目指します。
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