モーリタニアでサハラ砂漠を満喫！3ザルガ山へ

2018/12/25 - 2018/12/25

嘗てから行きたかった国モーリタニア。
しかしながら未々観光的インフラが整っておらず、計画だけ立てては躊躇しているうちに、マリ国境付近の危険度があがってしまい、このままでは…と不安を感じる中、こうした方面に強い旅行社さんの団体ツアーが催行されると知り、急遽便乗させて頂きました。
個人では未々自由に効率的にとはいかないお国柄、結果サハラを満喫できてとても素敵な思い出となりました。

エリア その他の都市(モーリタニア)

　朝起きて、朝食までの間こっそり砂丘に登りました。

未だ陽が昇らない砂丘は無彩色で何処かの惑星に降り立ってしまったかの様です。

無機質で荒涼たる光景に、此処に生きるものはいるのだろうかとも思えます。

昨晩はジャッカルの遠吠えが聞こえてきました。
この砂漠にも動物の営みがあるのです。

遥か昔、星座を頼りに方角を見極め、この途方も無い世界を旅したキャラバンを想えば、旅人の血が静かに沸き立ちます。

空が明るくなると砂丘は色を取り戻します。
そしてみるみると色を変えていきます。

いったい何処まで続いているのでしょう？
モロッコを旅立ったキャラバンはこんな砂丘を幾つも乗り越え、トンブクトゥを目指したのでしょう。

月の砂漠です。

下界ではキャンプも動き出しました。
朝食が出来るまでもう少し、砂丘を散策いたしましょう。

風紋好きにはたまらない光景です。

方向感覚を失ってしまいそうな砂丘の海。

うっすらと空が染まり始めました。

雲が燃える様に朱に染まります。

反対側では陽を受けて砂丘が色を取り戻し始めます。

下界に降りて朝食を頂きます。
未だ月がうっすらと見えています。

砂丘の向こうに陽が昇り始めました。

食事を終えたら、今度はみんなで砂丘に昇ります。

陽の光を浴びて、砂丘が色付き始めます。

無彩色の世界から、色のある世界へ。
命が吹き込まれていく。
そんな気にさえなります。

陽の光を浴びて砂丘がまるで輝いているかの様です。

陽に照らされた部分と影の部分。
その陰影がとても美しい。

そして風紋。
夕陽とは真逆に影が出来るから、表情もまた変わります。

風紋がまるでさざ波の様です。

踏んでしまうのがもったいない風紋の砂丘。

だけどそんな足跡も明日になればまた風紋が刻まれていくのでしょう。

そして遥かな時をかけて風はこの砂丘毎動かしていくのです。

砂丘の終わりにはオアシスが見えます。
ただモーリタニアのオアシスは殆んどが地下水脈によるもので泉がある場所は本当に限られています。
過酷です。

植物には優しくても、動物達は何処で渇きを癒せば良いのでしょう。
昨夜遠吠えしていたジャッカルは何処で水を飲むのでしょう？

こんな砂丘に生命はいるのでしょうか？
ジャッカルはもう遠くの彼方に行ってしまいましたが、地面を注意深く見てみれば‥。

砂漠と言えば、糞転がしです。

どんな動物の足跡でしょう？
やっぱり砂丘にも生き物が存在するのですね。

いや、動物だけでは無く、遊牧民達も此処で生活している様です。

さて、砂丘の上で待っていてくれるハイラックス軍団に戻りましょう。

さぁて、後一踏ん張り、砂丘を登って４WDを目指しましょう。

我々の旅をサポートしてくれるドライバーさん、ガイドさん、通訳さん、そしてシェフさん。
みんなとっても真面目で、親切で、素朴で素敵な人達でした。

乗車する車は不公平が無い様に日替わりで変わります。
今日私がお世話になるのは煙突が目印の壱号車です。

今日お世話になる壱号車を駆るのは頼れる男イェスリムさん。

さぁて、出発です。

ダッシュボードに乗せてあるのは、太陽光で充電出来る携帯用ランタン。
色々なキャンプ・ツアーを経験しているツアー・メンバーさんは色々な便利グッズを知っています。

旅の駱駝に遭遇しました。

右手に砂丘を眺めながら疾走します。

夜は日本の12月と同じくらいに冷え込むのに太陽が照りつけるとTシャツ一枚で十分な程に気温が上がります。
でもドライなので不快感はありません。

山羊の大群に出くわしました。

遊牧民達が山羊を移動させています。
此処は井戸があり、水を飲ませに来たのでしょう。

飲み水等以外の水は途中の井戸で給水します。

砂丘じゃなくたってそこら中砂だらけなので風紋だらけです。

遊牧民達のテントがあります。

櫟漠に入りました。
ゴロゴロなら未だ良いのですが、ゴツゴツな櫟も多いので運転に細心の注意が必要です。

櫟漠の向こうに砂丘が見えます。

この高台から中央の道へ進む道は、白い渓谷と呼ばれパリ・ダカール・ラリーのコースだった道です。

この道を歴戦のドライバーが駆け抜けました。

パリ・ダカール・ラリーのコースの脇でランチを頂きました。

欧州の旅人は駱駝に乗って旅をしていました。
ただいま彼等もお昼ご飯。
駱駝さんも束の間の一服です。

この過酷な環境では馬は役に立ちません。
モーリタニアでは乗るにせよ、運ぶにせよ、砂漠に適応したスーパー能力の持ち主駱駝さんの独壇場です。

昼食後、パリ・ダカール・ラリーのコースを疾走します。
此処をランチャやセリカ、インプレッサやギャラン等が疾走したのですね。
なんか感動です。

結構幅がある道ですが、どの車も路側を走るのは、そちらの方がコンディションが良いのでしょうか？

白い川を抜けて印象的な山を目指します。

村の中に入りました。

トゥンガット村だそうです。

結構規模の大きい村ですが、ナツメ椰子の産地でもあり、季節外れなので閑散としていました。

我々が旅するには非日常を存分に楽しめますが、暮らすとなると余りにも過酷な環境と言えます。

モーリタニアの大地はある意味単調です。
もしこれが快適な舗装の道だとしたら、移動中眠くなってしまったかもしれません。
だけど敢えて道なき道を走ると言う非日常的世界観を走るので、とても目を離せません。
まるで違った星を走っている、そんな気分を味わえました。

一日ぶりの舗装道路に出ました。
しかしそれも束の間、あっという間にダートの道に後戻りです。

車窓に緑が濃くなりました。
モーリタニアでは其処が唯一人が暮らせる地域。
村が近くにある知らせでもあります。

岩山の間の谷は昔は川だったのでしょう。
今では地下水脈となりヤシの木が繁るオアシスとなっています。
そしてそのオアシスに寄り添う様にアハレス村が佇んでいます。

ちょっと標高を落としたところからアハレス村を眺めました。

対岸の岩山からアハレス村のオアシスを眺めます。

遠くに今日の宿泊地、ザルガ山が見えてきました。

ザルガ山です。
決して高くはありませんが
大平原の中一際印象的な山です。

昨日教えて貰った汁に毒があると言う植物。
お花は可愛らしいです。

太陽が傾き始めました。
アフリカの大地が燃える様に浮かび上がります。

テント設置も完了です。

陽が沈んでいきます。

ザルガ山も夕陽に染まります。

アフリカの大地に蕩ける様に夕陽が沈んでいきました。

今日一日が終わりを告げようとしています。
旅に出ると一日一日の有り難さが身に染みます。

アフリカの木って、大好きなんです。
バオバブとか、有名なもので無くとも其処に立っているだけで絵になります。

過酷な大地を生き抜くその生命力に惹かれるのでしょうか？

今日一日にありがとう！

鱈腹食べてテントの中の寝袋に潜り込みます。
今日はとても冷えました。
最後までご覧になってくださりありがとうございます。
次回はシンゲッティを経由してウワダンに泊まります。
ウワダンでは久々のオーベルジュ宿泊です。