2018/10/04 - 2018/10/11
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ミズ旅撮る人さん
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「コーカサス3国」は、カスピ海と黒海に挟まれた旧ソ連の国々です。
アゼルバイジャン共和国・ジョージア(グルジア)・アルメニアの3ヶ国を訪れました。
2回目は、カスピ海に臨むアゼルバイジャンの首都バクーで、海を目の前に佇むビビヘイバットモスクを見学します。イスラム教シーア派が大勢を占めるアゼルバイジャンで、かなり新しいモスクです。
緑を基調としたまばゆい内装に圧倒されます。
夕食を済ませた後、ナイトツアーに参加。憧れのフレームタワーの真下に連れて行ってもらいました。
更に、海岸線に降りて、バクーの町の上に煌めくタワーを遠望。素晴らしい夜でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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バクーからカスピ海沿いに南下したところにあるビビヘイバットモスク(Bibiheybat Mosque)です。ビビヘイバットは地域の名称です。
道路沿いにあるので、車窓では写真が撮りにくい被写体です。
バスを降りたらもっとモスクに近くて、全景はまともに撮れませんでした。 -
モスクの裏手は、積出港(South Bay)になっていました。
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ビビヘイバットは小高い丘になった小さな岬です。その付け根にこのモスクはあります。
バクー名物の北風が夕方になって一層強く吹き付けます。
モスクなので女性はスカーフを着用しなければなりませんが、気を付けないと、吹き飛ばされてしまいます。
モスクの入り口は道路の反対側、つまり海側にあるので、そこまで歩く間、常に足を踏ん張らないと体ごと持って行かれそうになりました。 -
こちらがモスクの入り口です。道路から見て裏側になります。
細かいレリーフが美しかったのですが、風に対抗して歩くことに集中してしまい、写真を1枚しか撮りませんでした。口惜しや・・・ -
玄関を入ると小さな部屋があります。特に家具などもなくてガランとした空間です。
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素晴らしく金ぴかのドア飾り。なるほど新しい。
13世紀に建てられたモスクですが、20世紀初頭に破壊され、2012年に再建されたのだそうです。 -
アラビア文字が象嵌された額。キラキラし過ぎて読めない~
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壁の彫刻もイスラムらしいデザイン。下に置かれているのは、貸しスカーフ。
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天井にもイスラムの幾何学模様。
シャンデリアを真下から撮るのは、ポーランドのヴィエリチカ岩塩坑で覚えて以来、お気に入り。 -
では、金ぴかの扉から、中に入って行きましょう。
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入口の天井は明るい緑。よほど好きでなければ、ここまで緑一色の部屋にはしないでしょうね。
イスラムらしい幾何学模様のモチーフ。それらが天辺の星に集まって行く。 -
ドームの中には明り取りの小窓がぐるっと配されています。
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ドアも全面迫力に満ちた金箔状態。豪華なのに安っぽい感じがするのはなぜ?
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壁も全面、緑色で、窓は原色のステンドグラス。
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イチオシ
中央には豪奢な霊廟。
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こんなに墓をまばゆくする必要があるんだろうか???
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格子の隙間から中を覗いてみます。
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ポスターの左側には青・赤・緑に月と星のアゼルバイジャンの国旗が描かれています。
アゼルバイジャン人は、ほとんどがイスラム教徒でシーア派が7割、スンニー派は3割だそうです。
ロシアに支配されていた影響で、ロシア正教の信者もいるそうです。
外務省のHPによると、アゼルバイジャンはササン朝ペルシャやセルジューク・トルコ・モンゴル帝国・サファヴィー朝イランなどの支配を次々と受け、17世紀前半にはロシアに併合されました。
1918年にアゼルバイジャン人民共和国として独立宣言をしましたが、1936年にソビエト連邦に加盟。
1989年に共和国宣言をしたのを契機にソ連による軍事制圧を受けつつも、1991年に独立しました。
1993年に就任したヘイダル・アリエフ大統領及び、その息子イルハムによる世襲が今も続いています。 -
外に出ました。相変わらずすごい風です。
モスクの内陸側は、すぐ前が国道で、その向こうは高い壁と岩肌が剥き出しの斜面です。 -
中腹にも霊廟のようなものが建っています。周りに墓石も並んでいます。
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さて、先程の緑の霊廟の脇には、男性専用の礼拝所がありました。女性はスカーフをしていても入れません。
女性用の礼拝所は、なんと外に出て地下に降りて行きます。ちょうど男性が二人出て来た所です(なぜ男性が出て来るの?追い出されたのかしら)。 -
地下への階段は2か所あり、ここで合流します。男性には見られない場所なので、じっくりと紹介します。
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壁には綺麗なタイル画が嵌め込まれ、天井からは金細工のランプが垂れ下がります。
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「ここから先、女性専用」の看板。先程の男性たちは、これで引き返したのでしょう。
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ツルツルの白いタイルの廊下が続き、左手に礼拝所への階段が現れました。
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右手は柵があって入れませんが、広い集会所のような場所になっていました。
この真上が広いオープンテラスになっているので、そちらが男性用なのでしょう。
あくまでも女性が下なのが、女性としては気に入りませんが、ガイドの男性曰く、男女の差別ではなく、単に別々になっているだけなのだそうです。
確かにムスリムは家族の女性を守護するという意識は高いと思います。
しかし、それは男性による女性支配でしかありません。
過酷な環境の下ではそれも必要だったとは思いますが、時代は変わりました。
やがて変革が必要になります。実際、サウジアラビアでは、ようやく2018年に女性が運転免許証を取得することが認められました。 -
階段を上がって、礼拝所へ入ります。入り口には絨毯が敷かれ、女性らしい優しい雰囲気です。
何人か女性がいましたが、撮影を止められることもなかったので、そのまま続けます。 -
金と淡いピンクの優しいタイル画。トルコのモスクなどで見るタイルとは全然違います。
そう言えば、トルコのタイルで代表的なチューリップ模様を、ここでは見ませんでした。 -
礼拝所は窓一つない空間ですが(なにせ地下なので)、とても明るいです。
床に敷き詰められた絨毯は、この部屋に合わせたものではなく、適当に雑多に敷かれているのがお国柄?
(日本だったら、ピッチリ合わせて作ると思う)
他にも女性が何人かいましたが、隅に固まって座っていて、私が挨拶をすると笑顔で迎えてくれました。
その際、ついつい合掌してしまった私は仏教徒なんだなあ・・・ -
女性専用礼拝所のミフラーブ。
ミフラーブは、メッカの方角を示した窪みです。さすがに女性用は可愛い。
ムスリムたちが拝んでいるのは「メッカ」ではなく、メッカにあるカアバという神殿の中に収められた黒石(直径30cm)です。
カタール航空の機内での航路地図には黒石の収容されている黒い箱が表示されていました。
偶像崇拝を禁じるムスリムの唯一の礼拝の対象です。
ミフラーブは単にメッカ(カアバ)の方角を示すものなので、神聖な場所というものではないそうで、以前、ブルガリアのモスクではミフラーブの中で人が寝ていました。 -
ビビヘイバットモスクを出て、カスピ海に浮かぶ貨物船の灯火を見ながら首都バクーの市街地に向かいます。
再び石油採掘現場を通ります。 -
夕暮れ時。町は様々なイルミネーションを纏った、昼間とは違う顔を見せ始めました。
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バクー市街が見えて来ました。丘の上にフレームタワーが聳え立ちます。
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コブスタンへの行き掛けに見たCaspian Waterfront Mallというショッピングモールです。
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絨毯博物館です。アゼルバイジャンの絨毯は2010年にユネスコの世界無形遺産に登録されています。
この博物館は、2014年8月26日に開館しました。
絨毯を巻いたようなデザインはオーストリア人建築家フランツ・ヤンツ氏によって設計されました。
美術館のコレクションはクバ、バクー、シルヴァン、カザフ、カラバフとタブリーズ絨毯などの代表的な絨毯とロンドンにあるV&A美術館所有のアルデビル絨毯の復元品や現代のアゼルバイジャンアートなどが展示されています。カーペットミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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「ミニ・ベニス」と呼ばれる行楽施設です。海岸沿いの公園で、人工的に水路が敷かれ、ゴンドラも楽しめるようです。
フランスのコルマールには「プチ・ベニス」と呼ばれる一角があります。ベネツィア(ベニス)は世界中の人が憧れる町なんですね。 -
バクーの「ミニ・ベニス」では、路上でチェスをしていました。
夕暮れ時、バスで通りがかりに撮影したので、ブレブレです。 -
フォーシーズンズホテル(Four Seasons Hotel Baku)です。
ミニ・ベニスのお向かいにあり、当然カスピ海に臨み、実に豪華な佇まいです。Four Seasons Hotel Baku ホテル
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イチオシ
七色に輝くピラミッド。じつはこれ、地下鉄のイチェリシャハル(Icharishahar)駅なんです。
イチェリシャハルとは旧市街の意味。明日のフリータイムで、地下鉄に乗ってここに来ます。 -
バクーの夜景は建物が凝っているので、実に見応えがあります。
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近代のヨーロッパ調の町並みを、世界各国の自動車が行き交います。
日本車が予想外にとても多く、むしろその点がヨーロッパとの違いかな?(中古車が多いようですが)
日本とアゼルバイジャンは意外に緊密な関係で、外務省のHPによると、2011~15年のODAは日本がダントツ1位です。有償資金協力1,011億円余(2016年度までの累計)。
資源を持つアゼルバイジャンは日本によって、投資する価値のある有益な国ということでしょう。
カスピ海のACG(アゼル・チラグ・グナシリ)油田に於ける日本企業の権益は12.96%だそうです。
2018年にアゼルバイジャン航空は、日本に直行便を飛ばす計画であることを発表しました。
これまで知られていなかったアゼルバイジャンも、今後どんどん近い存在になるかもしれません。 -
巨大なマンションが現れました。イルミネーションが目立ちます。
バクーの中心地から丘を上がった郊外は、現在急ピッチで開発が行われ、どんどん新しい建物が建設されています。
丘の上なので、とても見晴らしがよく、きっとこのマンションは超高級クラスでしょう。 -
ホテルに向かうバスの車窓です。高台に上がって来ました。
マンションの高さが右肩上がりなのは、建物の高さというより、土地が右に向かって上がっているせいです。
この辺りは古いソビエト時代の建物が多く、どんどん壊されて新しいマンションが建設されています。 -
もう車窓で撮れる限界を超えているのに、どうしても撮りたかった建物。
これは、ソビエト時代の官庁で、ソ連らしい威圧的で飾り気のないデザインです。
ソビエト及びロシアとは、その支配からの独立の際に軍事衝突があり、多大な犠牲を払いました。
アゼリー(アゼルバイジャン人)たちは、こうした旧ソビエトの建物が目障りで、早く取り払いたいと思っているんだそうです。
コーカサス3国で共通したのは、この対ロシア感情の悪さでした。 -
さて、ここはどこでしょう?
夕食が終わってツアーは終了しましたが、希望者はバクー市内のミニ・ナイトツアーに参加できました。
バスで、ガイドが適当に連れて行ってくれる場所まで行ってくるというもので、1時間弱の簡単なものです。
行先はガイド次第。添乗員も行先を知りません。で、着いた先はというと、あのフレームタワーの真下でした。
3本あるタワーのひとつはフェアモントホテル(Fairmont Baku, Flame Towers)になっています。Fairmont Baku - Flame Towers ホテル
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フレームタワーのお向かいにあるMehdi Huseynモスクです。
その右側の青いガラス張りの建物は、ケーブルカー(Funicular)の駅です。
まだ、三脚を使っていないので、ブレてます。 -
フレームタワーの真下というのは、見るだけなら迫力があっていいのでしょうが、大き過ぎて画面に入らない・・・
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フレームタワーは、芸達者です。夜はその姿を千変万化させます。
フレームタワーのフレームは「火焔」という意味です。燃え盛る炎なんですね。 -
フレームタワーは、3本の炎になっています。炎は、ゆらゆらと立体的に動きます。
炎は赤と青のバージョンがあります。動画で撮るのがお勧めの被写体です。 -
写真で撮るとわかりにくい(いや、全然わからん)のですが、白い人がアゼルバイジャンの国旗(青・赤・緑の横縞で中央に白い月と星)を振っています。
よくこの動きをLEDの点滅だけで表現できるものです。 -
真下からの見学が終わり、ガイドは路線バスで帰って行きました。
すると、私たちのバスの運転手さんがホテルまでちょっと遠回りして行かないかと提案。添乗員は即応。おかげでこんな素晴らしい夜景を撮ることが出来ました。
ここは、コブスタンへ行く途中、往復した海岸線沿いの道です。
本来なら、普通の路上なのでバスを止めてはいけないそうなのですが、ちょうど交通量も少なく、短時間ならOKということで、あわてて撮影しました。
これが、青い炎バージョンです。 -
そして、赤い炎バージョン。炎は動いているとよくわかりますが、写真だとなかなか格好がつきません。
意外に難しい被写体です。それは、翌日訪れた拝火教寺院でも、よくわかりました。 -
青・赤・緑。アゼルバイジャンの国旗を構成する3色が、フレームタワーの照明の色でもあります。
「水色はテュルク人の色、緑はイスラーム教の色、赤は進歩を示す。」
索引により、かなり違うものもありましたが、大勢はこのようです。
緑がイスラム教の色。だからビビヘイバットモスクは内装が緑色なんですね。砂漠の国の宗教だから、緑が神聖なんだ。 -
海岸沿いの景観も緑色が主流。
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イチオシ
最後の一枚。アゼルバイジャンの国旗バージョンです。
国旗は、タワーの周囲をぐるりと回るので、中央の月と星がこちらに向いた時に撮らなければなりません。
待っているとなかなか回って来ないものです。
この素晴らしい夜景を見せてくれた運転手さんに感謝します。
今日は長い一日でした。成田を前日の夜22:20に出発。ドーハ経由でバクーに着いたのが今日の午前11:20。
それからずっと観光で、ホテルに帰ったのは22:30過ぎでした。
それでは、明日はバクーの市内観光をします。 -
おまけで、夕食のメニューを紹介します。この日の夕食はホテルでした。
食事には毎回、無料でフルーツジュースが付きました。味は濃くて、甘めです。 -
野菜たっぷりのサラダ。しょっぱいチーズももれなく付いています。
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グリルドチキンとポテトフライ。
このレストランでは、ビールとワインは5マナトでした。350円程度。ホテルのレストランなのに安いです。 -
ケーキが付きました。最初で最後だったと思います。
それでは、お休みなさい。
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