土日で屋久島♪宮之浦岳登山（白谷雲水峡～縄文杉～淀川登山口）

2018/10/20 - 2018/10/21

土日の天気が良さそうだったので、火曜日に急遽計画して屋久島に行ってきました。現地1泊のみの滞在でしたが、白谷雲水峡、縄文杉など屋久島の見所を満喫しつつ、九州最高峰の宮之浦岳（標高1936m）に登ることができました。

＜旅程＞
【0日目(10/19金)】
　中部20:20→福岡21:45（ANA449）
　博多23:55→
【1日目(10/20土)】
　→鹿児島港6:17（高速バス）　
　鹿児島港7:45→宮之浦港9:45（高速船）
　宮之浦港10:15→白谷雲水峡10:50（屋久島交通バス）
　白谷雲水峡入口10:51-11:30苔むす森-11:53太鼓岩12:03-12:35楠川分かれ-13:24大株歩道入口13:30-14:36縄文杉14:44-15:36新高塚小屋（登山）
【2日目(10/21日)】
　新高塚小屋5:31-6:56焼野三叉路-7:34永田岳7:42-8:19焼野三叉路-8:34宮之浦岳9:05-10:21黒味分かれ-10:42黒味岳11:00-11:18黒味分かれ-11:29花之江河11:40-12:31淀川小屋12:48-13:16淀川登山口13:20-13:43紀元杉（登山）
　紀元杉14:55→安房15:54（屋久島交通バス）
　安房港16:28→空港16:44（屋久島交通バス）
　屋久島18:00→鹿児島18:35（JAC3758）
　鹿児島20:30→中部21:45（ANA360）
（※登山は標準コースタイムの60-70%程度で歩いています。）

＜日本百名山登山記録＞
https://4travel.jp/travelogue/11346539

エリア 屋久島(鹿児島)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 船 JALグループ ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

金曜日の夜、新幹線で博多に行く予定でしたが、17時半頃に姫路駅での人身事故が原因で山陽新幹線が運転見合わせ。予定よりも早く19時頃に名古屋駅に行ってみましたが、改札外にまで人が溢れるほどの混雑ぶり。博多から23:55発の夜行バスに乗る予定ですが、仮に運転再開しても間に合わないリスクが高いと判断し、航空券を急遽手配して中部国際空港へ。当日予約のため正規運賃でかなり痛い出費でしたが、残り1席を何とか予約できました。19:48に空港着でフライトは20:20発。

中部国際空港セントレア 空港

福岡空港から地下鉄で博多へ

福岡空港 空港

22時過ぎに博多駅に到着し、新幹線の運行状況を見てみると、20:47に運転再開したようですが、運転取り止めとなった列車も多く、長距離の列車は2-4時間程度の遅延。東海道新幹線も20:15頃まで運転見合わせだったようなので、新幹線の再開を待っていたら確実に夜行バスに乗り遅れていました。

博多駅 駅

時間が遅いので多くの店が既に閉まっていましたが、新幹線改札近くの開いていたお店で夕食。豚骨スープで作ったすき焼き風のちゃんぽん「すきちゃん」（930円）。

博多らーめん Shin-Shin 博多デイトス店 グルメ・レストラン

博多バスターミナルから高速バス「桜島号」で鹿児島へ。3列シートで、後ろが空席のため座席を目一杯倒せて快適でした。

博多バスターミナル 乗り物

予定より早い6:03頃に鹿児島港に到着

種子 屋久高速船旅客ターミナル 乗り物

高速船の時刻まで時間があるので、10分近く歩いて鹿児島市中央卸売市場へ

市場内の食堂で朝食

市場食堂 城南店 グルメ・レストラン

屋久島名物だという「首折れサバ刺身定食」（1100円）を頂いてみました。

鹿児島港と桜島♪

7時頃に高速船ターミナルに戻って搭乗手続（1時間前から20分前まで）

水中翼船 トッピー & ロケット 乗り物

高速船の搭乗券を入手。座席は2階の窓側を指定。

7:45発の高速船で屋久島へ。
事前に予約していましたが空いていました。
屋久島まで片道9000円。

指宿に寄港後、開聞岳が綺麗に見えました♪

遠くに硫黄島も見えました。山頂付近から噴煙？

屋久島が近づいてきました。晴れの予報でしたが、かなり雲が多い。

2時間で宮之浦港に到着！

宮之浦港フェリーターミナル 乗り物

バスの待ち時間に、近くの観光案内所へ。

屋久島環境文化村センター 美術館・博物館

情報を収集し、山岳部環境保全協力金2000円（山中で宿泊予定の場合）を支払いました。

10:15のバスで白谷雲水峡へ。550円。
他の乗客（5人くらい）は外国人ばかりでした。

車窓から宮之浦港が見えました。

10:50頃、白谷雲水峡に到着。

白谷雲水峡

白谷雲水峡 自然・景勝地

白谷川沿いの遊歩道を歩く

岩場もありました。

白谷川

「さつき吊橋」を渡りました。

橋を渡ってからは、登山道の楠川歩道。江戸時代に木材を搬出するために使われたそうです。

渡渉

各所に案内板が設置されて分かりやすい。

くぐり杉

シカの宿

白谷避難小屋

苔むす森。映画「もののけ姫」のモデルとなったらしい。

武家杉・公家杉

辻峠で楠川歩道から外れ、寄り道して太鼓岩へ

それまでよりも急な登りとなりました。

辻峠から7分ほどで太鼓岩に到着。白谷雲水峡で唯一の展望スポットです。

太鼓岩 自然・景勝地

宮之浦岳が見えました。

しばらく待ってみましたが、宮之浦岳の山頂付近の雲が取れませんでした。

辻峠から先に進むと、それまでとは違って人がいませんでした。

「楠川分かれ」でトロッコ道に出ました。

トロッコ道を延々と歩く

縄文杉からの帰りと思われる人たちと度々すれ違いました。

現在はトロッコは走っていないかと思っていたら、トロッコが来ました！

黒っぽいので山羊かと思いましたが、ヤクシカでしょうか？？？

ようやくトロッコ道が終わり、大株歩道へ。日帰りの場合は、ここを遅くとも10時までには出発し、縄文杉を13時には引き返して下さいとのこと。現在13時半頃。

普通の登山道でしたが、木の階段も多い。
大株歩道入口からウィルソン株にかけて、縄文杉からの帰りと思われるガイド付グループと度々すれ違いました。あの映画のあのシーンの場所だとか説明していたり。

ウィルソン株。株の内部に入ることができます。

内部が空洞となっていて、上空が見えました。後で知りましたが、見る角度によってハート形に見えるようです。

ウィルソン株の先に進むと、すれ違う登山者も殆どいなくなりました。

大王杉

大王杉 自然・景勝地

島全体が世界遺産かと思っていましたが、世界自然遺産地域はここから先だそうです（今回の縦走路上では淀川小屋の少し先まで）。

夫婦杉

夫婦杉 自然・景勝地

木のトンネルをくぐる

14時半過ぎに縄文杉に到着！北側と南側に展望デッキが設けられています。

北側展望デッキから縄文杉

南側展望デッキから縄文杉。この時間帯は人も少なく、ゆっくり観賞できました。

縄文杉の少し先に高塚小屋。この時点では1人しかいませんでした。

標高が高くなり、植生が変わってきた感じ。

名前が分かりませんが、こんな樹木も多い。

登山道に灰色っぽいヤクシマザルの親子！

少しだけ紅葉

15時半頃、今夜の宿「新高塚小屋」に到着！
管理人のいない避難小屋です。寝袋を持参する必要があります。

既に宿泊者が結構いましたが、端の寝床を確保できました。
その後、16時台に多くの登山者が到着し、通路まで埋まるほどの満員となりました。
淀川登山口から縦走してきた登山者が多いようです。
外のトイレは2つが故障中で、使えるのは1つだけ。

夕食は、鹿児島港の高速船ターミナルの売店で購入した駅弁「桜島灰干し弁当」。鹿児島中央駅の駅弁売上No.1らしい。

翌朝、まだ暗い5時半頃に出発。しばらく歩くと、森林限界を超えて見晴らしが良くなりました。写真は平石岩屋。

正面の宮之浦岳にはガスがかかっていました。

焼野三叉路で縦走路を外れ、寄り道して永田岳へ。

巨岩がゴロゴロした永田岳の山頂（標高1886m）。標高は宮之浦岳に次いで九州で2番目に高い。
山頂の標識は笹薮の先の目立たない場所にありました。

永田岳 自然・景勝地

東側（宮之浦岳側）は逆光でしたが、西側はとても良い景色♪
口永良部島も見えました。

口永良部島。この日の夜、小規模に噴火したそうです。

焼野三叉路まで引き返し、宮之浦岳へ。

宮之浦岳（標高1936m）に登頂！九州最高峰です。日本百名山の67座目。
到着時は他に誰もいませんでしたが、その後、淀川登山口側から続々と登ってきました。

宮之浦岳 自然・景勝地

今朝歩いてきた北側の景色

西側には先ほどの永田岳。
宮之浦岳山頂は、町や送電線などの人工物が全く見えないのが特徴だそうです。

宮之浦岳山頂を後にして、淀川登山口方面へ。途中に見えるピークは巻いて行く感じでした。

振り返って宮之浦岳

黒味岳が見えてきました。

ロープの設置された岩場。この辺りから多くのガイド付グループとすれ違いました。

「黒味分かれ」で再び縦走路を外れ、寄り道して黒味岳へ。

黒味岳

黒味岳山頂（標高1831m）の巨岩！

黒味岳 自然・景勝地

山頂の岩の上からは宮之浦岳が絶景♪
縦走路から外れていますが、天気が良ければスルーしてしまうのはもったいないと思います。

東側の景色

黒味岳から縦走路に戻って少し歩くと、日本最南の高層湿原「花之江河」。バックには先ほどの黒味岳。

花之江河 自然・景勝地

ふと気づくと、ヤクシカが草を食べていました！

木道を横断するヤクシカ

小花之江河

バスの時間まで時間の余裕があったので、淀川小屋前でしばし休憩。誰もいませんでした。
トイレが汚物で溢れて酷い状態。

淀川小屋から30分ほどで淀川登山口に到着！

一般道を歩いてバス停へ。
道路脇に「川上杉」（推定樹齢2000年）。道路建設時に伐採される予定だったのを、営林署の担当者・川上さんがルート計画を変更して杉を守ったそうです。

淀川登山口から20分ほどで紀元杉バス停。ベンチも何もありません。

バス停の少し先に「紀元杉」（推定樹齢3000年）。周囲に遊歩道が整備されていました。

紀元杉 自然・景勝地

紀元杉の前には名水百選の「紀元命水」

14:55発のバスで安房へ。安房まで940円。
ここから乗った乗客は2人だけでしたが、途中のヤクスギランドや屋久杉自然館で多くの乗客が乗り込んできました。

車窓からの景色

安房の街と港が見えました。

安房バス停で下車し、バスの乗継時間が30分ほどあったので、安房の街をしばし散策。

安房港

世界遺産の碑

安房港から16:28発のバスで空港へ。空港まで420円。

こじんまりとした屋久島空港

屋久島空港 空港

日本エアコミューターのプロペラ機で鹿児島へ

鹿児島空港で足湯

鹿児島空港 空港

待ち時間に空港で夕食を頂きました。

大空食堂 グルメ・レストラン

この旅行記へのコメント （3）

• kanaさん 2018/10/25 09:20:13

  凄すぎる！

  mondoさん こんにちわ
  
  屋久島2日間でこんなに回れるなんて凄すぎです！
  私も土日でしたご、縄文杉には行けず、弥生杉でした。
  そっかー、山小屋に泊まれば土日でも行けちゃうんですね♪
  でも、体力的に自信ありめせんf^_^;)
  
  でわでわ
  kana

  tanupamさん からの返信 2018/10/25 12:45:10

  Re: 凄すぎる！

  mondoさん
  
  ホント週末だけで宮之浦岳のぼってしまうなんて・・。
  健脚ぶり発揮ですね。
  
  イスラエル旅行記も、mondoさんの旅行記でるんるん気分
  って感じで登っているところも、お母さんの旅行記では、
  結構きつかったようで、やはりmondoさんはすごい。
  
  最近、空港へ行くバスかタクシーの中で思うんですよ。
  mondoさんなら、ここは歩くだろうなぁ、って。
  
  tanupam

  mondoさん からの返信 2018/10/25 23:30:40

  Re: 凄すぎる！

  kanaさん
  
  宮之浦岳は3連休は必要かと思っていましたが、この行程を思いついたので土日で行けました。弥生杉には行けませんでしたが(^^;
  私は標準コースタイムよりかなり速く歩いていますが、普通の速さでも、永田岳と黒味岳はパスして1日8時間くらい歩ければ実行可能かと思います。
  
  tanupamさん
  
  イスラエルの山は確かに楽に登れました。
  私も冬～春など久しぶりに登ると結構きついので、慣れの問題だと思います。
  空港へは、徒歩1時間以内なら歩くかもしれません。ただ、登山道なら5時間くらい歩くのも平気ですが、沿道に見所のない一般道を延々と歩くのはしんどく感じます。海外だと、暑さや犬も大敵です。