2018/05/07 - 2018/05/12
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Dwind_999さん
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修学旅行以来、約50年ぶりに訪れる奈良。
2月の京都旅行で弾みがつき、大人の修学旅行を気取って古都奈良を歩いてみました。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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昨年11月の1日だけの京都紅葉ツアーで利用した、北九州の新門司港と大阪を結ぶフェリー。
この航路のフェリーが気に入り、2月に続いての乗船。
一番安い2等自由席(雑魚寝)の旅客運賃は5千円ちょっと(ネット予約割引)で、約12時間の短い船旅ですが、動く洋上のホテルの雰囲気を味わいながらゆったりと過ごせるのがいいです。 -
5月8日(火)午前6時、阪九フェリーひびきは泉大津港に到着。
「ゆっくりステイ」で下船時間を1時間半遅らせることができるのでそれを利用し、7時30分に無料送迎のタクシー(通常下船の場合は送迎バス)に乗って泉大津駅へ移動。
南海本線泉大津駅から新今宮駅で乗り換え、JR関西本線[大和路線]に乗って奈良駅へ向かいました。運賃は合計\940。
新今宮駅からJR奈良駅へは所要約40分。
車両への出入りの際にきちんと一礼する車掌。
日本人らしい律儀さとおもてなしの心を見る思いがします。 -
曇天のすっきりしない天気のなか、9時過ぎにJR奈良駅到着。
JR奈良駅のすぐ横にある、奈良市総合観光案内所(JR奈良駅旧駅舎内)に寄ってマップなどいくつかの資料を調達。
観光案内所の一角にはスターバックスもあり欧米人観光客で賑わっていました。JR 奈良駅 名所・史跡
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JR奈良駅から歩いて数分の所にあるコンフォートホテル奈良に荷物を預け、まずは腹ごしらえ。
奈良駅の近くで目にした「松乃家 奈良駅前店」に入り、厚切りロースかつ丼(\680)と生ビール中(\330)。
安いとんかつ屋なので肉質はそれなりのものですが、さすがは厚切り、食べごたえがあります。
朝の10時からビール飲みながらとんかつを口にできるとは、貧乏旅行とは言っても我ながらけっこうなご身分、ありがたいことです。 -
奈良市総合観光案内所前から東の春日大社の方へ延びる、メインストリートの三条通りを歩いてやって来たのは「中谷堂」。
高速餅つきで有名らしいですが、1つ\130のよもぎ餅を2つ買って、やわらかな餅を美味しくいただきました。
5泊の奈良市滞在中、何度もこの前を通りましたが高速餅つきの場面を見れなかったのは残念。中谷堂 グルメ・レストラン
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中谷堂のすぐ近くにある石段を南円堂の方へ上がっていきます。
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南円堂の前から東方向に続く参道の正面には興福寺の五重塔(高さ50.1m)が姿を現し、さっそく古都奈良の景観に出合いました。
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奈良を象徴する動物で国の天然記念物にも指定されている「奈良の鹿」。
これでも野生動物で、鹿せんべい欲しさに愛嬌をふりまきながら人間と共存する奈良の鹿は、古来より神の使い(神鹿)として保護されているそうです。 -
降り出してきた小雨の中、修学旅行生たちで賑わう興福寺・東金堂前。
私も50年ほど前に修学旅行で訪れたのでしょうが、ぜんぜん記憶にありません。興福寺 寺・神社・教会
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東金堂と国宝館の共通券\900払って入りました。
国宝館にはあの有名な阿修羅像が展示されていて、眉根を寄せた悲しげで一途な表情が印象的ですが、高さ約150cmとあんがい小ぶりでちょっと拍子抜け。 -
興福寺を出てさらに東へ歩き、奈良公園の一角に入りました。
鹿の大好物「鹿せんべい」は一束10枚で150円。
証紙の紙も鹿に害がないような材料で作られているので食べられるそうです。
別の日に他の店で鹿せんべいを買ったとき、「人間でも食べられますか?」とおばちゃんに聞いてみると、「米ぬかと小麦粉で作られてるので食べられますよ。でも砂糖は入ってないからおいしくないけどね」と。
ためしに1枚食べてみたけど、たしかに味気なかったです。 -
鹿せんべいは露店だけでなくお土産屋や茶店など、奈良公園のあちこちで販売されていて、せんべい売り場におねだりに来る鹿もいます。
何度もお辞儀をするような仕草を見せてせんべいを催促する鹿たち。 -
奈良公園を出て、今度はならまち界隈を歩きました。
風情ある町屋が連なる「ならまち」。
その一角に「ならまち格子の家」があり、見学無料なのでちょっとのぞいてみました。
間口が狭く奥行きが深いという、ならまちの伝統的な町屋を再現しており、昔の町人の生活様式をかいま見ることができる施設。奈良市ならまち格子の家 名所・史跡
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ならまちをてくてく歩き、次に「奈良町資料館」に入りました。
仏像や江戸から明治にかけての生活民具、商家の絵看板などを展示し、レトロな雰囲気を醸す資料館。奈良町資料館 美術館・博物館
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16時頃、3泊するコンフォートホテル奈良のダブルエコノミーの部屋に入りました。1泊約5千円。
狭いけどコンパクトにまとまった部屋で、冷蔵庫もあるしバスタブもあるし、今までの旅行でビジネスホテルはあまり経験ないですが、アジアの安宿からするとかなり快適。コンフォートホテル奈良 宿・ホテル
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翌朝のコンフォートホテルの朝食(下の写真は別な日の朝食)。
1階ロビー横で6時半から提供される朝食。
6時35分に行ってみるともう人がいっぱいで、みんな早起きだなとびっくり。
観光客だけでなく仕事がらみで宿泊してる人も多いんでしょうけどね。 -
この日も天気は今一つ、午前中前半は小雨が降ったりやんだり。
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樹の下で休む奈良公園の鹿たち。
現在約1200頭生息している、神の使い(神鹿)とされる奈良の鹿。
向こうに見えるのは、明治27年(1894年)に完成した洋風建築のなら仏像館。 -
奈良公園を北に進んで、東大寺に来ました。
奈良と言えば、思い浮かべるのはやはり東大寺の大仏と鹿。 -
東大寺の南大門の前に来ました。
天平時代の8世紀中頃に創建された南大門は平安時代に台風で倒壊し、現在の門は1199年(正治元年)に上棟、1203年(建仁3年)に門内に安置する仁王像(金剛力士像)とともに竣工されたそうです。
門の高さは基壇上25.46mでわが国最大の山門といわれており、さすがの迫力です。東大寺 寺・神社・教会
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南大門の両脇には、筋骨隆々の迫力ある形相をした金剛力士像(仁王像)が控えています。
東西相対して阿吽一対の金剛力士像(国宝)。
阿形は843cm、吽形は836cmの高さを誇る巨大な木造仏で、3000もの部材を組み合わせた寄木造りの工法で、運慶・快慶ら4人の仏師の手によって造られたそうです。
鳩などの鳥の糞除けに、前面に金網が取り付けられているので視認性は今一つ。 -
中門から見る大仏殿。
聖武天皇の発願で天平17年(745年)に制作が開始され、天平勝宝4年(752年)に開眼供養会が行われたという、高さ約47mの世界最大級の木造建築物。
大仏殿は2度の火災にあい、現在の建物は江戸時代の1709年落慶。
創建時の大仏殿の間口(正面の幅)は現在よりも30mも長かったそうです。 -
大仏殿のご本尊、高さ約15mの「奈良の大仏(盧遮那仏)」。
大仏殿の火災で大仏さまも当然被害にあい、現在の大仏の大部分が江戸時代再建時のものだそうで、天平時代創建時の台座の一部と両足や胴体の前面部分が残され、それに鎌倉時代と江戸時代の修復再建の手が加えられた、いわばつぎはぎだらけの満身創痍な大仏さま。東大寺 寺・神社・教会
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ご本尊の大仏さん(盧舎那仏)の両脇を固めるのは、向かって左に虚空蔵菩薩坐像、右に如意輪観音菩薩坐像。
いずれも高さ約7mの木造の脇侍仏。 -
大仏さんの鼻の穴と同じ大きさといわれる柱の穴。
この穴をくぐると無病息災のご利益があるとか言われてますが、大人ではよほどスリムな人じゃないと柱くぐりは難しい。 -
大仏殿を出てすぐ左に鎮座する、賓頭盧尊者像(びんずるそんじゃぞう)という小さ目の木坐像。
釈迦の弟子の1人だそうですが、不気味なお顔をした赤ずきん尊者。 -
東大寺から北へ500mくらいの所にある、間口約33m奥行約9.4mの正倉院。
聖武天皇の遺愛の品をはじめ、東大寺に伝わった宝物などを納めていた校倉造(あぜくらづくり)の高床式倉庫で、外構だけを無料見学できました。正倉院正倉 名所・史跡
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お水取り(修二会)で有名な二月堂へと向かいます。
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二月堂登廊の石段を上がっていく。
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ミニ清水の舞台といった感じの、二月堂の舞台。
東大寺 寺・神社・教会
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二月堂の舞台からの眺望。
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南側階段付近から見上げる二月堂の舞台。
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二月堂を出てから三月堂、四月堂と巡り、手向山八幡宮を経て若草山のふもとに来ました。
ここでも鹿がお出迎え。 -
入山料\150を払って北ゲートから若草山へ登って行きます。
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ゲートからしばらくは300段以上ある石の階段を上がっていきます。
そのあと、気持ちのよい木立の中のつづら折りの道を登っていきました。 -
なだらかな斜面の一重目に来ると視界が開け、眼下に東大寺大仏殿が望めます。
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さらに歩いて三重目。
標高342mの若草山に到着。
近くまで車で来られるので、二重目付近では幼稚園児たちがピクニックを楽しんでいました。若草山 自然・景勝地
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若草山からの戻りは春日山遊歩道を下って春日大社の近くに出ました。
石燈籠の間から鹿たちがこんにちは。
鹿せんべいがなくて、ごめん。 -
奈良公園を横切って、浮見堂に寄りました。
鷺池に浮かぶ檜皮葺き(ひわだぶき)の六角堂。浮見堂 名所・史跡
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5月10日(木)。
JR奈良駅2階の改札口そばにある奈良交通バス窓口で、「1-Day Pass Wide(\1,000)」という路線バス専用のフリー券を購入。
JR奈良駅東口6番乗り場バス停から8時51分発の[98]法隆寺前行に乗って法隆寺前で下車。所要1時間10分。 -
法隆寺前から松並木の参道を300mほど歩いていくと、室町時代の1438年に建造された、法隆寺の総門である南大門の前に着きます。
南大門をくぐって進むと正面に中門がありますが現在は工事中。
中門そばで拝観料\1,500払って入場。 -
飛鳥時代初期の607年(推古15年)、聖徳太子と推古天皇により創建されたと伝えられる法隆寺。
そのシンボルが西院伽藍に建つ、世界最古の木造建築といわれる五重塔(高さ32.45m)。
斑鳩(いかるが)エリアで一番人気を誇る観光スポットだけに、10時過ぎの境内はもう修学旅行生たちでいっぱい。法隆寺 寺・神社・教会
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五重塔と同時期に建てらた金堂。
金堂の内部には、法隆寺の本尊である薬師如来を中心とする釈迦三尊像が安置されているそうです。 -
順路に沿って大宝蔵院の方へ進む。
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法隆寺の西院と東院の中間点にある東大門。
両脇に築地塀が続く西院伽藍への参道。 -
東院の中心となるのが、聖徳太子を供養する八角円堂の夢殿。
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築地塀沿いの参道を行く小学生の集団。
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2時間弱の法隆寺見学を終え、法隆寺前から97番のバスに乗って薬師寺駐車場下車。所要約40分。
特別公開の3カ所観覧(西塔初層内陣・食堂[じきどう]・玄奘三蔵院伽藍大唐西域壁画殿)を加えた共通券\1,600で薬師寺に入りました。薬師寺 寺・神社・教会
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中門から見る薬師寺金堂。
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白鳳時代(7世紀後半)の様式を再現して、1976年(昭和51年)に再建された薬師寺金堂。
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2003年に再建された、正面幅41mの大講堂。
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1986年(昭和56年)、453年ぶりに再建された高さ36mの西塔。
各層に裳階(もこし)がつけられているので六重に見えるが、三重の塔。
薬師寺で唯一創建当時(730年頃)のまま残る東塔は修復工事中でした。 -
2017年5月に再建された、僧の食事や修行の場として使われたとされる建物、食堂(じきどう)。僧侶約300人が一堂に会したと言われています。
堂内には全長50mに及ぶ「仏教伝来の道と薬師寺」の壁画が描かれていて見応えがありました。
このあと、玄奘三蔵院、そして大唐西域壁画殿で平山郁夫画伯の大唐西域壁画を見学して薬師寺をあとにしました。 -
薬師寺の與樂門から出てすぐ近くにある「西の京だんご」に入り、5百円のだんごセットをいただきながら一休み。
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薬師寺の與樂門そばから、築地塀の土塀がいい味わいを見せている道を北へ500mちょっと行ったところに唐招提寺があります。
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執念の6度目渡海で来日(754年,66歳)を果たした失明の鑑真和上が759年に開いた唐招提寺。
2009年に平成の大改修を終えた金堂。
金網越しに見る、盧舎那仏坐像と高さ5mを超える千手観音菩薩立像がすばらしい。唐招提寺 寺・神社・教会
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金堂の端から見る鼓楼と礼堂東室。
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鬱蒼とした森の中にある、鑑真和上の墓所・開山御廟。
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唐招提寺を出て、田畑が広がるのどかな道を10分ほど歩いて垂仁天皇陵(宝来山古墳)のところに来ました。
古墳の周りは周濠と呼ばれる濠で囲まれていますが、大きいので全体像がつかみにくい。大きな鳥たちの生息地になっているのか、古墳の森の中からかまびすしい鳥たちの鳴き声が聞こえてきました。 -
垂仁天皇陵を左に見ながら少し歩くと、きな粉だんごで有名な「たまうさぎ」という和菓子屋があるので、これは寄らないわけにはいかない。
3本で\231。評判通りの美味しさでした。
10本くらいペロリといけそうだけど、今回は控えめに。きなこだんご たまうさぎ 本店 グルメ・レストラン
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きな粉だんごで少しエネルギー補給したあと、北東に2km弱歩いた所にある平城宮跡にやって来ました。
向こうに見えるのが平城宮の南の入口、正門にあたる朱雀門(すざくもん)。
唐の都、長安(現在の西安)をモデルにして作られたという平城京。
710年(和銅3年)、元明天皇によって飛鳥の藤原京から遷都された平城京は東西約4.3km、南北約4.8kmの長方形の東側に、東西約1.6km、南北約2.1kmの外京を加えた総面積は約2,500ヘクタール(東京ドーム約500個分)の規模を誇っていたそうです。
ここから南へ約3.5km地点(現在の羅城門橋)付近に平城京の正面玄関にあたる羅城門があったとされ、平城宮の朱雀門まで幅約70mのメインストリート朱雀大路が延び、行きかう多くの人たちで賑わいをみせていたそうです。
当時の平城京の人口は10万人前後と推定。 -
2018年3月にオープンしたばかりの平城宮跡歴史公園の一角に展示されている、復元された全長30m、幅9.6m、排水量300トン、積載荷重150トンの遣唐使船。
7世紀前半から9世紀後半にかけて、日本が唐に派遣する使節(遣唐使)を乗せた遣唐使船は20回近く派遣されたそうですが、一つの船に100人前後を乗せた航海はまさに運頼みの命がけ。 -
朱雀門から望む平城宮跡。
向こう正面に建つのは第一次大極殿。朱雀門 名所・史跡
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かつての平城京の北の端に位置する平城宮跡だけでもかなりの広さ。
16時過ぎに訪れたので資料館や大極殿は見学できず、第一次大極殿そばのバス停から14番のバスに乗ってJR奈良駅西口に戻りました。 -
JR奈良駅到着後、近くにある加寿屋でかすうどんとミニ牛どて煮丼を美味しくいただきました。
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5月11日(金)。
「いにしえの道を歩き、古代に思いを馳せる歴史ロマン散策」とガイドブックにあった「山の辺の道ウォーキング」を楽しみます。
天理駅前から東に延びる全長1kmの天理本通商店街に入ると、もうこの辺りは天理教一色の感があり、この日は何かの行事があるのか、天理教本部へと続く商店街を黒法被に身を包んだ天理教信者のみなさんが教団の歌を歌いながら練り歩いて行き、その歌声に包まれながら私もあとに続きました。 -
天理本通商店街を抜け、壮大な天理教本部神殿の横を通り、まずは石上神宮(いそのかみじんぐう)に来ました。
石上神宮 寺・神社・教会
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日本最古の神社の一つで飛鳥時代の豪族、物部氏の総氏神とされる石上神宮のりっぱな楼門。
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「山の辺の道」ウォークルートの道しるべが所々にあるのでわかりやすい。
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石上神宮から南へ、竹林の石畳を歩いて行く。
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茅葺き屋根の夜都技神社。
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町なかや農道の所どころに無人販売所がありました。
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この辺りは柿の産地らしい。
柿の木の畑が続く農道を歩いて行く。 -
10数年前の四国歩き遍路を思い出す、のどかな山の辺の道歩き。
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824年に空海が創建したとされる長岳寺。
長岳寺 寺・神社・教会
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崇神天皇陵(行燈山古墳)の西側道路沿いにある「御陵餅本舗」。
おはぎと御陵焼もちを買って、黒塚古墳展示館前の公園でいただきました。
古代に思いを馳せるいにしえの道歩きといいながらも、甘味への誘惑は断ちがたい。御陵餅本舗 グルメ・レストラン
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全長130mの前方後円墳の黒塚古墳は、古墳時代前期(3世紀後半から4世紀)の古墳と推定され、黒塚古墳展示館には黒塚古墳で発掘された竪穴式石室のレプリカと古墳から出土した卑弥呼の鏡といわれる三角縁神獣鏡が展示されている。
遊歩道も整備されているので黒塚古墳の墳丘にも上がることができました。 -
全体像がつかみにくい、こんもりと生い茂る木々に覆われた全長300mの前方後円墳の景行天皇陵の横を通り、ゆるい坂道を上がりながら相撲神社に来ました。
約2000年前の垂仁天皇の頃、大兵主神社神域のこ辺りで日本最初の勅命天覧相撲が行われたと伝えられ、相撲発祥の地とされているそうです。
このあとさらにゆるやかな坂道を歩いて、森の中にある大兵主神社(だいひょうずじんじゃ)に寄りました。相撲神社 寺・神社・教会
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檜原神社。
大神神社の摂社で、ご祭神は天照大神。
本殿や拝殿はなく、境内に玉垣で囲まれた三輪鳥居が立つのみ。檜原神社 寺・神社・教会
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人の通りも少ない山の辺の道。
新緑の5月。
日中は少し汗をかくものの、気持ちのよい野辺歩き。 -
狭井川の畔にある大神神社の摂社、狭井神社(さいじんじゃ)。
狭井神社 寺・神社・教会
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大神神社(おおみわじんじゃ)。
御祭神大物主大神(大国主神)の御魂が三輪山に留まり、山全体を御神体とする日本最古の神社のひとつだそうです。大神神社 寺・神社・教会
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聖徳太子による開基とされる平等寺。
平等寺 (桜井市) 寺・神社・教会
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「山の辺の道」歩きの最後に金屋の石仏を見学。
2枚の石棺の蓋に浮き彫りされた像は、右が釈迦如来、左が弥勒如来とされる。
小さなお堂中に安置されており格子越しに拝観しました。金屋の石仏 寺・神社・教会
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金屋の石仏から南の方へ約2kmほど歩いて桜井駅へ移動。
天理駅から桜井駅までの「山の辺の道」ハイキングコース、基本ルートでは約16kmとなっていますが、途中で道に迷ったりしてグーグルマップを頼りに歩き、万歩計では約21kmと出ました。ふう。
駅のそばにある小さなパン屋さん「マルツベーカリー」で、お目当てのアンフライを2つとクリームの入ったパピロを購入。
1つ\260のアンフライは、スライスした食パンにこしあんをはさみ油で揚げたもので、アンドーナツの食パンバージョンみたいなもの。
さっそく桜井駅前の椅子に座ってコーラとともに1ついただきました。
パン生地に沁み込んだ油がけっこうお腹にきますが、食べごたえもあってアンドーナツ好きとしてはなかなかの美味しさ。マルツベーカリー 本店 グルメ・レストラン
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JR桜井駅から電車でJR奈良駅に戻る。所要30分で\320。
3泊したコンフォートホテルで預け荷物を受け取り、東へ1.5kmほど歩いて奈良ホテルの裏門そばにある「ゲストハウスたむら」に17時前チェックイン。
ここで奈良滞在後半の2泊をします。ゲストハウス たむら 宿・ホテル
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和室2部屋と数人が泊まれるドミトリーがあるだけの、小ぢんまりとした民家のゲストハウス。
1泊\4,500の定員4名の和室「あやめ」に泊まりました。
レトロチックな民家の滞在ですが、共用のきれいなウォッシュレットのトイレもあるし部屋にはエアコンもある。自動洗濯機や乾燥機もあり、何の不足もなく、人も少ないので静かに過ごせました。 -
コンフォートホテルの行き帰りに気になっていた「豚竹林」というラーメン屋で夕食をとりました。
940円のとんこつラーメンと焼き飯のセット、ぜんぜん普通の味でした。 -
日暮れ時の、猿沢池から望む興福寺の五重塔。
猿沢池 名所・史跡
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5月12日(土)、春日大社の「神職が案内する朝のお参り」に参加。
4月から9月の毎土・日曜・祝日に実施。午前6時半(雨天決行)、一之鳥居に集合。
このガイドツアーは予約なしに無料で参加できるのでありがたい。
朝6時半前のまだ人も少なくひっそりとした高さ6.75mの一之鳥居前。
春日大社本殿はここから東へ約1.5kmの所にあります。春日大社 寺・神社・教会
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30万坪におよぶ広大な春日大社の境内(東京ドーム約21個分)。
ひんやりとした朝のさわやかな空気の中、10数人の参加者と一緒に若い神職の案内で参道を歩いて行きます。 -
御神木・影向の松(ようごうのまつ)のあと、馬出橋(まだしのばし)というスポットに来ました。
一之鳥居から萬葉植物園前にかけての約800mの表参道は馬場で、参道中このあたりだけ直線になっておりその始点がこの橋。現在も若宮おん祭の競馬はここから出走するそうです。 -
御旅所(おたびしょ)の少し手前、参道の左手にある「ムクロジの大木」と呼ばれる木は、幹が空洞になっていてそこから竹が顔を出して伸びているという、ムクロジと竹が合体したような変わり種の樹木。
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春日若宮御旅所と呼ばれる所。
春日若宮おん祭は12月に斎行される大和一国を挙げての大祭で、その中心的な祭典がここで行われ、中央の芝舞台は芝居の語源とも言われているそうです。 -
さらに参道を進み循環バスが通る車道を渡って、右手の飛火野(とびひの)と呼ばれる原っぱに入りました。
広大な芝地は鹿にとっても居心地の良い群れ遊ぶ場所。
向こうには御蓋山(みかさやま)が望める。春日大社 寺・神社・教会
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一之鳥居から続く参道の直線が終わる地点にある、馬止橋(まどめばし)。
馬場の終点の橋。 -
一之鳥居から参道を東へ約1.2km歩いて、二之鳥居に来ました。
春日大社 寺・神社・教会
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二之鳥居をくぐって伏鹿手水舎で身を清めたあと、その少し先にある剣先道と名付けられた二股に分かれた道の所に来ました。
春日祭のときは、藤原姓の人は左側の道を通って藤鳥居をくぐり本殿へ進むそうです。 -
平成30年の今年、創建1250年を迎える春日大社。
境内には3000基にも及ぶ燈籠があると言われています。 -
全国に3000社ある春日神社の総本社である春日大社。
南門への階段を上がり幣殿・舞殿へと向かいます。
このあと、約1時間の神職によるガイドツアーを終え解散しました。
いろいろ説明を聞いてもすぐ忘れてしまいますが、早朝のまだ人が少ない静かな境内を歩きながら、春日大社参拝の基本に接することができて良かったです。春日大社 寺・神社・教会
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一之鳥居から車道沿いに南へ歩いてくると、荒池の向こうに興福寺の五重塔が見えます。
五重塔と枝垂れ柳が水面に映え、奈良の風情をいっそう楽しませてくれます。荒池 自然・景勝地
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8時半、宿に戻って朝食(\300)をいただきました。
ビジネスホテルの朝食ビュッフェとはまた違った、古都奈良に似合う朝ごはんといった感じで、美味しくいただきました。
仏像が好きで何度も来ているという常連の中年男性一人と二人組の欧米人が泊まっていました。 -
「創建1250年記念特別展・春日大社のすべて」と題した展示が行われている奈良国立博物館に、「なら仏像館」との共通券\1,500(割引券利用で\1,400)で入りました。
写真撮影はできないので、いつもながら日にちがたつと何をどう見たのやら記憶がおぼろげに。奈良国立博物館 美術館・博物館
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花より団子の私、よくわからないままに2時間弱の博物館と仏像館の見学を終え、宿からも近いならまちにある「おくた」という和菓子屋にいそいそと入りました。
店内でみたらし団子3本(\360)を美味しくいただきました。
1つ\180のかしわ餅2つと草餅2つを持ち帰り。おくた 奈良町本店 グルメ・レストラン
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15時過ぎに春日大社の国宝殿を見学したあと、特別参拝初穂料(拝観料)500円を払って特別参拝入口から中に入り、中門・御廊、回廊を見て回りました。
春日大社は創建以来20年に一度、本殿の位置を変えずに建て替えもしくは修復をするという「式年造替」が行われ、最近では2年前に済ませたばかりなので、装い新たに朱も鮮やかな中門・御廊の姿を見せています。
4棟ある本殿の建物はこの奥にあり間近に見ることはできない。 -
中門前の庭は東南隅に林檎の木があるために「林檎の庭」と呼ばれており、その西側隅っこに、御神木とされる樹齢約800年~1000年の高さ25mの大杉があります。
この日林檎の庭では、神前結婚式を終えたカップルと親族が記念写真を撮る姿が見られました。 -
約1000基もの釣燈籠が吊るされている回廊。
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春日大社見学を終え、宿からもそれほど遠くないところに銭湯があったので行ってみました。
町の銭湯に入るなんて何十年ぶりだろうか。
「花園新温泉」という名の、昭和のレトロ感漂わせる昔ながらの銭湯で料金は400円。タオルだけ持って入りました。
風呂から上がり、腰に手を当てながら冷たいコーヒー牛乳を飲むという、これまた基本形の極楽気分の仕上げに我ながら満足。 -
銭湯を出てから近くのスーパーで買い物をし、夕暮れのならまちを歩いて宿の方へ戻っていきます。
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5月13日(日)の朝、ゲストハウスで飛鳥古代米のご飯でいただく朝食。
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五重塔を眺めながら何度もこの周りを歩いた、猿沢池も見納め。
このあと近鉄奈良駅から電車に乗って京都へ向かいます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ateruiさん 2018/06/04 19:44:29
- すばらしい
- 奈良の旅 素晴らしいです
わたくしも奈良の街はゆっくりと歩いてみたい
そういうところの一つです
こないだ 橋本市まで行って
もうすぐ五条だなと感激しました
和歌山の旅でしたので五条には寄らなかったのですが
近くなっただけでソワソワできました
aterui
- Dwind_999さん からの返信 2018/06/05 22:14:12
- RE: すばらしい
- ateruiさん、こんばんは。
書き込み、ありがとうございます。
国内旅行は最近始めたばかりですが、けっこう弾みがついて行きたい所がどんどん増えてきます。
ateruiさんは日本の広範囲に旅行されてますが、夢のお導きによる旅もされるとはすごいですね。
いろんな旅の仕方があるもんだと感心しました。
Dwind_999
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