2018/05/13 - 2018/05/15
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Dwind_999さん
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昨年の11月、奈良と同じく約50年ぶりに1日ツアーで訪れた京都。
そのあと今年の2月にも寒さに震えながら京都の街を歩きましたが、外国人観光客の多さにびっくり。
そして今回、大人の修学旅行よろしく、奈良からの流れでまたまたやって来ました。
一応は鞍馬山散策が主な目的で、それ以外は適当にといったところ。
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- 一人旅
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- 個別手配
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5月13日(日)。
近鉄奈良駅から9時31分発の近鉄京都線急行・京都行の電車で京都駅へ。所要46分で\620。
小雨の降る京都駅のバス乗り場A2から205番のバスに乗り、河原町通の河原町三条で下車。すぐさま近くの「ザ ミレニアルズ京都」に入って、3泊分の宿代約9千円をカードで払い、荷物を預けて出かけました。
雨脚が強くなってきた花見小路。花見小路 名所・史跡
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あいにくの雨で、あまり出歩きたくないが、お目当ての甘味処となればいたしかたない。
ズボンの裾を濡らしながらやって来たのは、おはぎの「小多福」。 -
店の中に入ると、ちょうどお昼時で60代から70代のおばちゃん3人組みがカウンターの前でお茶しながら休憩中でしたが、「雨の中、ようおこしやす」と歓迎されました。
8種類の見た目も鮮やかなカラフルなおはぎセットを購入。1390円。 -
小多福のすぐ裏手にある安井金比羅宮にちょっと寄ってみました。
悪縁を切り良縁を結ぶご利益があるという人気のパワースポット「安井金比羅宮」。
雨の日でも、不気味なほどにおびただしいお札に覆われた「縁切り縁結び碑」をくぐる人たちの姿が見られました。 -
さらに激しい雨に降られた13時頃、カプセルホテルに逃げ込むようにして戻りました。
フロントのある8階エレベーターのドアが開くと、いきなり目の前に鮮やかなのれんが現れ、おお~と感嘆の声を漏らす。
利用者の8割くらいが外国人らしいこの宿、外国人受けしそうな和のアクセサリーでディスプレイされたフロント前は、ちょっとしたインパクトを与えています。The Millennials Kyoto 宿・ホテル
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カプセルホテルのベッドに入れるのは15時からなので、共用ラウンジでコーヒーを飲みなが過ごしました。
まずは、おはぎ。
小豆、白小豆、きな粉、青のり、黒ごま、梅、青梅、古代米の8種類の小ぶりなおはぎで、それぞれの味を楽しみながら8個全部、ペロリといただきました。 -
そして、お楽しみのビールタイム。
17時半から18時半までの間、生ビールの無料サービスがあり、これを目当てにこのカプセルホテルに来たようなものです。 -
それぞれにビールタイムを楽しむ夕暮れ時の8階共用ラウンジ。
もちろんみんなが飲むわけではないけど。
ミレニアル世代(1980年~1990年代生まれ)をターゲットに、コワーキングスペースも併設する進化型カプセルホテルとして登場したこの宿、ミレニアルどころか終活組の仲間入りがお似合いのオジンなんかお呼びじゃないよ、ってなところでしょうがそこは貧乏性の性(さが)、生ビールに惹かれてやって来たしだいです。
しかし、そんな私でも別にアウェー感を感じることもなく、スペースの広いラウンジであんがい居心地良く自分なりの時間を過ごせるのは嬉しい。
元来ドミトリータイプの宿は苦手な、社交性もあまりない一人旅ですが、たとえ人と何も話さなくても時にはフリースペースで他の旅行者たちと同じ時間を共有するのもいいな、と思えてくるこの頃です。 -
朝7時半から9時半までパンが提供され、コーヒーなど飲みながらちょっとした腹ごしらえができるので助かります。
バルミューダのトースターで焼いたパンはふっくらやわらかでいっそう美味しくなります。 -
8階ビルの窓際のテーブルについて、朝の光を浴びながらパンとコーヒーのモーニングタイム。
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この日は鞍馬山散策を楽しみます。
8時半に宿を出て、三条駅から出町柳駅に行き、叡山電鉄鞍馬線に乗り換えて鞍馬駅へ向かいました。
緑豊かな山あいの景色が車窓を流れていく。 -
9時半過ぎ、終点鞍馬駅に到着。
鞍馬駅 駅
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鞍馬駅を出たところにある、名物のモニュメント「大天狗」。
それにしても強烈に長いお鼻です。
「天狗の町 鞍馬」とありますが、鞍馬と聞いてすぐ思い浮かべるのは、小さいころに観た映画やドラマ。そして、鞍馬天狗と言えばアラカンこと嵐寛寿郎。
あっ、歳がバレル。 -
鞍馬駅を出て100mほど歩いた所にある、老舗和菓子店の多聞堂。
ここを素通りするわけにはいきません。多聞堂 グルメ・レストラン
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1つ120円の名物の牛若餅と麦まんじゅうと蓬だんごを2つずつ購入。
すぐ口にしたいところですが我慢してあとでいただくことにしましょう。 -
「約2億6000年前の地質を含む鞍馬山は、太古より尊天のお力が満ち溢れている」(総本山鞍馬寺の案内図より)と伝えられ、鞍馬山全体を境内とする鞍馬寺の入口が、鞍馬駅から少し歩いたところにある仁王門。
この門は、湛慶(運慶の長男)作の仁王尊像をまつり、俗界から浄域への結界とされているそうです。鞍馬寺 寺・神社・教会
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仁王門をくぐり、鞍馬山入山にさいしての愛山費として300円払いました。
鞍馬駅から貴船神社の奥宮まで約5kmの、定番のハイキングコースを歩きます。 -
ひんやりとして心地よく、何か霊気に包まれるような鞍馬の山歩き。
940年に都の北方守護のために御所から鞍馬の地に遷宮された、鞍馬の火祭で有名な由岐神社に来ました。
境内には樹齢800年以上のご神木の大杉がそびえる。由岐神社 寺・神社・教会
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九十九折(つづらおり)の坂道を上がってきて中門(四脚門)をくぐり、さらに石段を上がって鞍馬寺本殿へと向かいます。
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鞍馬寺本殿金堂の前に来ました。
標高約570mの鞍馬山全体を境内とする鞍馬寺は標高約400m付近にあり、770年に鑑真和上の高弟鑑禎上人が毘沙門天を祀って創建したとされています。
源義経(牛若丸)が幼少の頃を過ごした寺としても知られていますが、本殿前の金剛床には「六芒星」が描かれていて、この中心に立つと天のエネルギーが降臨するといわれるパワースポットとして人気があるそうです。
本殿裏にある霊宝殿は月曜日のこの日は休みでした。鞍馬寺 寺・神社・教会
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本殿裏から奥の院参道への石段を上がり、山道へと進んで行きました。
しばらく石段を上がっていくと、牛若丸(源義経)が16歳のとき藤原氏を頼って奥州平泉へ下る際に名残りを惜しんで背比べをしたと伝わる石があります。
柵の中に立つ「源義経公背比石」はその高さ120cmだそうで、16歳の牛若丸と同じ高さならあまりにも低すぎるが、まあ伝説なので。鞍馬寺 寺・神社・教会
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背比べ石から左の方へ上がっていった所が有名な「木の根の道」。
この辺りは地質が硬いために杉の根が地中に入りにくく、地表に露出して這っているという、ちょっと不気味な杉林の姿を見せています。 -
木の根の道の少し先にある、大杉に囲まれてひっそりとたたずむ大杉権現社。
鞍馬寺 寺・神社・教会
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大杉権現社から木の根が露出した山道を下って行きます。
昨日の雨で湿り気を帯びた鞍馬山。 -
下りは楽だけど、老化した膝にはあんがい負担となる石段が続きます。
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非業の死を遂げた源義経が遮那王尊として祀られている義経堂。
近くには僧正ガ谷不動堂があり、この辺りで牛若丸が天狗に武芸を習ったという伝説がある。鞍馬寺 寺・神社・教会
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さらに少し下ると、護法魔王尊が650万年前に金星から舞い降りたとされる、大仰な伝説が伝わる「奥の院・魔王殿」があります。
鞍馬寺 寺・神社・教会
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魔王殿を過ぎ、伐採された材木や枯葉が脇に転がる山道を貴船の方へ下って行きます。
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杉や檜が生い茂る鞍馬山をさらに下りていく。
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11時30分頃、鞍馬駅から2時間弱で鞍馬寺西門を抜け、貴船川に架かる小さな奥の院橋の所に出ました。
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京の奥座敷と呼ばれる貴船。
川のせせらぎの音も心地よい貴船川沿いには、ずらりと川床料理の店が続きます。 -
貴船川沿いのゆるやかな坂道を歩き、二の鳥居から貴船神社本宮へ向かいます。
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二の鳥居をくぐり、両脇に朱塗りの灯籠が並ぶ本宮参道の長い石段を上がっていきます。
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本宮参道の石段を上がって門を抜け、貴船神社前にあった休憩所で待ちかねた多聞堂の和菓子をいただきました。
貴船神社本宮へのお参りよりも先にいただくという、相変わらずの花より団子の食い意地で、鞍馬山の浄域を歩いていくらか浄められた我が身も、もう元の木阿弥。
牛若餅と麦まんじゅうは私の好きなこしあんがたっぷりで、なかなかの美味しさでした。
6個ペロリと平らげました。 -
和菓子で人心地ついたあと、貴船神社本宮に参拝。
創建年代不詳だが、反正天皇の御世(西暦406~410年)に創建されたと伝わる、水の供給を司る神様を御祭神とする神社。貴船神社 寺・神社・教会
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貴船神社から北へ約400mさかのぼると、貴船神社の中宮、縁結びの神社として知られる結社(ゆいのやしろ)があり、本殿のそばには「天の磐舟」と呼ばれる貴船の山奥で見つけられた船形の自然石が置かれています。
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結社からさらに北へ歩くと奥宮参道の入り口に架かる「思ひ川橋」があり、その下を流れる和泉式部ゆかりの小さな川は「思ひ川」と呼ばれ、貴船川に合流するそうです。
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非常に珍しいと言われる、杉と楓が和合した御神木「連理の杉」。
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貴船神社の奥宮の拝殿前。
奥に本殿がある。 -
奥宮本殿横にある「御船形石」。
名前の通り、船との関わりが深い貴船神社。 -
鞍馬寺から貴船神社・奥宮までの定番のウォーキングを終え、川床料理店の屋根が連なる貴船川沿いの道を戻っていきます。
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貴船川の真上に設けられた川床。
川のせせらぎ音に包まれて風流にランチを楽しむさまを、指をくわえて横目で見ながら通り過ぎて行きます。 -
新緑に包まれた気持ちの良い貴船川沿いを叡山電鉄の貴船口駅まで歩き、ここから出町柳を経由して三条駅に戻りました。
貴船口駅 駅
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木造欄干が京の風情を見せてくれる鴨川に架かる三条大橋を渡り、右向こうの橋のたもとにあるスターバックスに向かいます。
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入口もレトロチックなスターバックス京都三条大橋店。
この時期、京都名物の鴨川の川床(納涼床)をプチ体験できるというので入ってみました。
平日の14時頃なのでぎりぎり座れましたが、屋外の鴨川沿いに張り出した単なるテラス席で、前の人の間から鴨川と三条大橋が少し見えるだけの、風流を味わうにはほど遠い川床でした。スターバックス・コーヒー 京都三条大橋店 グルメ・レストラン
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東海道五十三次の西の起点とされた三条大橋。
そのたもとにある「駅伝発祥の地」のモニュメント。
1917年(大正6年)4月27日から3日間にわたり開催された、日本で最初の駅伝競走がここからスタートしたそうです。 -
宿に戻り、スーパーのフレスコで買った豚肉を焼いてポークステーキ。
安い肉だけどあんがい美味しかったです。 -
日が暮れて近くの「めんきや」というラーメン屋に入り、醤油豚骨ラーメンの並(\660)を食べましたが、まあ普通の味でした。
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ラーメンを食べたあと、近くの商店街をそぞろ歩き。
鯛焼き屋があったので、1つ\194のかなり熱々の小豆餡がびっしり入った鯛焼きを立ち食い。 -
5月15日(火)。
朝日を迎え、非日常な旅先で始まるささやかな一日。 -
8時半に宿を出て、高瀬川沿いを北に歩き三条通を越えて少し進むと右手に「天誅組 吉村寅太郎寓居跡」がありました。
幕末の一時期、天に代わって誅(罪あるものを討つ)を下すという、尊皇攘夷派浪士の一団「天誅組」が出現。
「実録 天誅組の変」という本では維新の魁(さきがけ)として評価している一方で、血気にはやったテロリスト集団と一蹴する歴史研究家もいて評価の分かれるところです。
おはぎばかり食べながら能天気に京の町を徘徊している私などは、「月に代わってお仕置き」されるのがオチですけどね。吉村寅太郎寓居跡 名所・史跡
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吉村寅太郎寓居跡のすぐとなりには武市瑞山先生寓居跡。
武市半平太(武市瑞山)は土佐勤王党の盟主であり、吉村寅太郎や坂本龍馬も一時期加盟していたそうです。
さらに北の方に進むと、今は旅館・料亭となっている桂小五郎と芸妓幾松の寓居跡もありました。
高瀬川沿いには幕末の史跡が多い。 -
高瀬川は1611年(慶長16年)に鴨川の水を引いて開いた物流用の運河で、最盛時には百数十艘の高瀬舟が上下し、伏見を通じて大坂などの物資を運び入れていたそうです。
その高瀬川の北の端に、荷物の積み下ろしと船の方向転換の場所であった「高瀬川一之船入」があり、国指定史蹟として石標とともに高瀬船のレプリカが置かれています。高瀬川一之船入 名所・史跡
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京都御苑そばの寺町通にある、無料で入れる京都市歴史資料館に来ました。
1階の資料展示室はたったこれだけ?といったあっけないものでしたが、映像展示室のモニターで観た京都の歴史や文化を紹介する、1本10数分の動画はわかりやすくて良かったです。
全部で42本もある映像のうち、観たのはほんの数本ですが。京都市歴史資料館 美術館・博物館
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旅行日程を組んだあとに5月15日(火)に葵祭(あおいまつり)があるのを知り、ちょうどよかったとばかりに見学に訪れました。
上賀茂神社と下鴨神社の例祭である葵祭は、平安時代の優雅な王朝装束に身をつつみ、葵の葉を飾って練り歩く古典行列。
京都御苑の南、丸太町通の沿道から見学しました。
10時50分頃に最初の行列が通過し、それから25分ほどして主役の十二単姿の斎王代を乗せた腰輿が静かに通っていきました。 -
京都御所から下鴨神社、そして上賀茂神社までの約8kmを練り歩く葵祭の行列。
晴天に恵まれて良かったですが、5月半ばでも日差しを浴びての道行きは大変でしょうね。 -
葵祭の行列見学のあと12時過ぎに宿に戻り、ビーフステーキで昼食をとりました。
安いビーフにパックご飯とコンビニで買った缶ビールの安上がりなランチ。 -
四条大橋の近くにある「おはぎの丹波屋」はお気に入りの店で、昨日に続いて寄りました。
おはぎ3つと桜餅1つで\518と、京都にしてはリーズナブル。おはぎの丹波屋 四条南座前店 グルメ・レストラン
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丹波屋から大和大路を北へ少し進んで大和橋を渡って右に折れると、白川沿いに白川南通が延びる。
この短い通りには川沿いに柳の木や格子のある町家が並び、祇園らしい風情を漂わせ古都京都の情緒が味わえるという人気スポットで、祇園白川と呼ばれている所。 -
白川南通と新橋通が交わるあたりにある小さな橋が巽橋で、この辺りは人気の撮影スポットとなっているようです。
白川 巽橋 名所・史跡
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そして白川南通と新橋通が交差する角っこにあるのが辰巳大明神で、祇園の芸妓や舞妓さんたちが芸事の上達を願う神として信仰を集めているそうです。
辰巳大明神 寺・神社・教会
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八坂神社に来てみると、着物姿の外国人女性がいっぱい。
着物を着て京の町を歩くのは、彼女たちにとっても憧れのイベントで、最高の思い出になることでしょう。
しかし通な人からすると、その着こなしと足の運びにいちゃもんの一つや二つは付けたくなるでしょうけどね。 -
八坂神社境内を抜けて円山公園に行き、適当なベンチに座っておあずけにしていたおはぎにようやくありつけました。
う~ん、幸せなひと時。 -
まだ人の通りもそんなに多くない15時前の先斗町を抜けて宿に戻りました。
先斗町 名所・史跡
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15時頃には宿に戻って洗濯してシャワーを浴び、夕時の生ビールを楽しみます。
能天気に動画観ながらビールに酔いしれている一方で、ノマドワークに精を出す人たちも見られる共用ラウンジ。 -
夜になって近くを散歩し、丸亀製麺河原町三条店に入って牛すき釜玉の並(\640)をいただきました。
美味しかったけど何だか物足りないので、さらにすき家で牛丼を食べて帰るという、相変わらずのチープな食べ歩きで京都3日目の夜は過ぎていきました。
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