南スペイン一人旅2017（12）岩に食いつかれた街!? セテニルへ日帰り旅 -お昼は洞窟バルで舌鼓-

2017/11/13 - 2017/11/13

2017年11月6日から11月16日までスペインへ行ってきました。
スペインを訪れるのは、三度目。以前、行きそびれたロンダにリベンジの旅です。しかし、今回、出発二ヶ月前に帯状疱疹を発症。以来、ひどい倦怠感に悩まされ、ロンダでも途中で休憩を挟まずにはいられないほど。それでも、ロンダの絶景にパワーをもらい、セテニルへも足をのばしてみました。

以下、旅行の日程で、ここでは11月13日（前半）の様子をまとめています。

11月6日　エアフラの夜便で羽田を出発
11月7日　パリ経由でお昼過ぎにマラガ到着（マラガ泊）
11月8日　マラガからネルハへバス移動、午後はネルハ洞窟 観光（ネルハ泊）
11月9日　ネルハから日帰りでフリヒリアナ 観光（ネルハ泊）
11月10日　ネルハからマラガへ移動、午後はヒブラルファロ城などマラガ観光（マラガ泊）
11月11日　マラガからロンダへ移動（ロンダ泊）
11月12日　ロンダ観光（ロンダ泊）
11月13日　ロンダから日帰りでセテニル観光（ロンダ泊）
11月14日　ロンダからマラガへ、午後はマラガ観光（マラガ泊）
11月15日　マラガからパリ経由で成田へ（成田着は11月16日）

エリア セテニル(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

11月13日（月）、朝6時30分、起床。
寝不足です（T 。T）

なぜかと言えば、宿泊しているホテル ドン ミゲル。
部屋のドアの上に、煌々と光る非常灯。
(画像は、ベッドに座って撮影した部屋のドア)

つまり、室内です。

それが一晩中、明るくて眠りを邪魔されました。
もう、なんでこんな所につけるのよ～(|||ﾉ｀□´)ﾉ。

ホテル ドン ミゲル ホテル

さて、ロンダ3日目となるこの日。
セテニル（Setenil de las Bodegas）へ日帰りしました。

テレビで天気予報を見ると、ご覧の通り。
北部と南部で見事に天気が分かれてます。
ロンダはスペイン南部なので、晴天。
今日は雨の心配はなさそうです（＾＾。

朝7時15分、まだ日は昇ってきていません。
気温は4度。この旅行中、一番寒いと感じた朝です。

それから1時間後、ヌエボ橋をはさんで反対側。
パラドールの向こうの山が、ピンクに染まってきました。

このまま、のんびり朝焼けを眺めていたい。

そんな誘惑を振り払い、セテニルへ日帰り旅に出発しました。

8時30分、ロンダのバスターミナルに到着。

窓口が閉まっていたので、
貼り出されていた時刻表でセテニル行きバスの時間を確認。

ロンダ発は、平日が8:45, 11:50, 13:30, 15:00, 16:30, 18:00の一日6本。
土曜は、8:45, 13:30,16:30の3本のみ。

セテニル発ロンダ戻りは、平日7:15, 9:30, 12:35, 14:15, 15:45, 18:45。
土曜は、7:15, 9:30, 14:15。

日曜は運休。
所要45分で、片道運賃1.8ユーロです。

バスの乗車券は、運転手さんから直接購入。

セテニル行きは、Sierra de las Nieves（linea 66)バス（pacopepe.com）。バス正面に「Ronda-Setenil」と書いてありますが、運転手さんの姿が見当たりません。

すぐ近くには、同じバスを待っているアメリカ人母娘がいました。

「自販機にお金を入れたのに、ドリンクが出てこない(ﾟﾛﾟ)」
と、そのお母さんが困惑。
娘さんは「私のジャケットがないっ！どこでなくしたんだ～」とあわてて走って捜しにいく。
などと出発前に大騒ぎ。

大丈夫かしら、この母娘(＠'ω'＠)。
心配になってしまいました。

その二人と、偶然にもセテニルからの帰りのバスでも一緒になりました。話を聞くと、娘さんのジャケットはカバンの中に入っていたそうです。
なんとも、うっかりさん母娘ですね～。

セテニル行きバスはと言えば、出発予定時刻の1分前、
8時44分にようやく運転手さんが登場。
一番前の席をgetし、トーニャの記念撮影しようとした、この直後…。

トーニャが、落ちた～～～～～w(ﾟﾛﾟ;;ﾟﾛﾟ)w
（画像は、とっさにシャッターがおりて撮影された私の足）

どこもケガはない!?
ごめ～ん。

慌てて拾い上げたトーニャ。
どことなく泣きそうな顔をしています。
私も動揺しすぎて、写真がブレました。

そうこうするうち、
バスはセテニル（Setenil de las Bodegas）へ向け、出発。
大型バスに、乗客はたったの8人ほど。

ちなみに、トーニャが落ちたのは、この場所です。
でも、バスの中でよかった。これが高さ100m、ヌエボ橋の上だったらと思うと、ぞっとします（ゝ＿ゝ；）

さて、セテニルまでは、車一台がやっとという細い道も通り抜けます。
どんどん対向車がやって来るので、いつまで経っても進めません。
信号をつければいいのに。
そう感じるのは、私だけではないと思いますが…。

出発から30分ほどすると、遥か彼方に白い街が見えてきました。

そして、所要45分。
朝9時30分過ぎに、セテニル到着。

バス停から進行方向へ歩いて、右へ曲がると、クエバス・デル・ソル通り（Calle Cuevas del Sol）。そして、いきなり出ました、この光景！

岩に、かぶりつかれているみたいです(ﾟДﾟ)

橋を渡って、クエバス・デ・ラ・ソンブラ通り（Calle Cuevas de la Sombra）。ここにも、また別の岩が。

岩の重さで、家が潰れそう。

それから、道を戻って、目に入ったカンタレリア・バハ Calle Cantareria Baja通りを西へ。

息切れしながら、上へ、上へと登っていくと、

野生のカンが的中!!
眺めの良い場所に出た～(o´▽`o)ノ

下車したバス停は、正面の大きな白壁の建物の右奥辺り。

街は、道が入り組んだ迷路みたい。

よくぞ、ここまで迷わずたどり着けたと思います(^o^-)

この後は、正面に見えているTorreon del Homenajeへ向かいます。

そこまでの道も入り組んでいて、

迷路みたいです。

アルタ通り（Calle Alta）を北へ進み、
モレノ・デ・モラ通り（Calle Moreno de Mora）に出たら、
右に曲がると、坂の上にツーリスト インフォメーションが見えてきます。
でも、10時過ぎなのに、ドアは閉まったまま。

セテニル観光案内所 散歩・街歩き

その前を通り過ぎ、さらに奥へと進んでいくと、アラブの城壁（Torreon, Aljibe y Restos de Murallas Arabes）に出ました。

さっきいたのは、この向かい側です。

目を凝らすと、小さな教会が見えます。

かなり入り組んだ道の先。
果たして道が通じているのか。
ここから見ても、よくわかりません。

アラブの城壁の東側を覗いてみると、Church of la Encarnacionという教会がありました。

スペインの教会は、日中でもクローズしていることが多いですが、ここは運よく開いていました。

教会のすぐ目の前からは、貝殻のような岩にはさまれた白い建物が見えます。

現在でも、こうして洞窟を利用して建物を建設中のようです（キャノンs120で撮影）。

この景色をシグマのmerillでも撮り比べ。
質感や色合いの違いが、くっきり。
それもそのはず。
画像ソフトで拡大すると、シグマのmerillは細部まで潰れず、しっかり映りこんでいるのです。

シグマ、すごい！
と感心してしまうのですが、使い勝手が良くなくて、変な写真になってしまう確率が高く、メインとして使うのは私にはちょっと無理（＾＾；
こうして撮り比べて楽しむのが、私にはちょうどいいようです。

ところで、この場所。
あとで、ここへ迷い込んでしまうことになろうとは…（Ｔ□Ｔ）。この時は思いもしませんでした。

11時、アラブの城壁まで戻ってきました。
近くには、アラブの塔（Torreon Aljibe）があります。
無料は見学で、塔の上は展望台。

この入口の階段下に一匹の犬がいました。
小さいくせに、こちらがたじろいでしまうような迫力を放っています。

その犬が、私にすりよってきました（○□○；）

うわ～、やめて～～～。
私は犬が苦手なの～～～（*_*;）

慌てて退散。
おかげで塔に登りそこないました…。

あんな小さな犬にビビる私って、どうなの!?

冷静になったら、なんだかバカみたいに思えてきました…（＝_＝）。
でも、戻る気にもなれず、教会下のアンダルシア広場まで下りてきました。

洞窟を利用したレストランの前を通り過ぎ、

コンスティトゥシオン通り（Calle Constitucion）までやって来ると、フリヒリアナ同様、ここでも掃除している人をよくみかけました。
雇用対策なのか、はたまた、街の美化に相当、力を入れているのでしょうか。

11時半、そろそろお昼にしましょうか。
いつもなら時間を惜しんで、お昼は軽食を持参するのが私の旅のスタイルです。

でも、セテニルは公衆トイレがない（+_+）
なので、バルで昼食がてらトイレを借ります。

正面に見えているロンダ通り（Calle Ronda）を下り、バス停近くのバルへ戻ろう。そう思ったのに、左に伸びるベガ通り（Calle Vega）が気になって、左折。

すると、また野生のカンが的中。
岩に取り込まれたような家を発見 （０_０）!

さらに、その先へ進むと、トレホ川沿いに出ました。
あの岩に挟まれている家も、おもしろいな。
などと写真をパシャパシャ撮っていて、はたと気づきました。

あれ、バス停はどこ（＠ｏ＠）!?

先ほどまでいたアラブの城壁が左上。
とすると、全然、方角が違う所にいる (T-T)

川を渡ればバス停へ通じる道があるはず。
だけど、肝心の「橋」がないよ～｡･ﾟ(´□｀)ﾟ･｡

11時35分、さすがに疲れてきたので、無謀に歩き回るのはやめ、素直に来た道を辿って、コンスティトゥシオン通り（Calle Constitucion）へ。
（ちなみに、かなりの急坂で、道の角度がかなりあることがが伝わるでしょうか）

その急坂を下り、11時42分、クエバス・デル・ソル通り（Calle Cuevas del Sol）へと無事帰還(`ヘ´)ゞ 。

この通り沿いにあるバル Bar La Tascaでランチしました。

オープンテラス席は満席でしたが、店内はガラガラ。

メゾネットみたいな二階もあります。

注文したのは、コロッケ（croqueta）。
メニューには載っていませんが、入口脇にコロッケのタネがあったので指差し注文。 これで値段は5.6ユーロ（770円）。
オレンジジュース（Sumo de naranja）は1.2ユーロ（165円）という安さでした。

昔、ポルトガルのリスボンで食べたタラのコロッケのおいしさが忘れられずにいました。

スペインのコロッケは初めて食べましたが、熱々、さくさく、クリーミー（＾＾）。

チーズとまざりあってとろりとした食感と、
ガーリックがきいた味に大満足。
迷子になったことも忘れ、エネルギーチャージできました。

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以上、この続きは次回へ。
この旅行のこれまでの様子は、下記で公開中です：

1）体調最悪で、ことごとくクローズだった初日のマラガ（T_T)
https://4travel.jp/travelogue/11320431

2）鍾乳洞を独り占めできる!? ネルハ洞窟
https://4travel.jp/travelogue/11320673

3）さえぎるもののない絶景 ヨーロッパのバルコニーの日没
https://4travel.jp/travelogue/11320682

4）スペインで一番美しい村「フリヒリアナ」を散策…
　するはずが、なぜか山登り!?
https://4travel.jp/travelogue/11329080

5）ようやくフリヒリアナの散策開始…と思いきや、黒雲現る
https://4travel.jp/travelogue/11329145

6）ヒブラルファロ城からの眺めは最高！
しかし、意外と広くて…
https://4travel.jp/travelogue/11330842

7）マラガのアルカサバ -細やかな美の結晶-
　 https://4travel.jp/travelogue/11330977

8) マラガからロンダへ、憧れのヌエボ橋に対面。
だけど、午前中はイマイチ!?
　 https://4travel.jp/travelogue/11334969

9）ロンダ初日 -ヌエボ橋の日没、その神々しさに感動
　 https://4travel.jp/travelogue/11335272

10)ロンダの魅力はヌエボ橋だけじゃない
　 -ヒハーラの城壁と羊達の大合唱、
　　そして眺望最高! ホテル ドン ミゲル宿泊-
　　https://4travel.jp/travelogue/11335389

11) ヌエボ橋は真下から見たら、巨大ロボットだった!?
https://4travel.jp/travelogue/11335485

この旅行記へのコメント （6）

• ohanaさん 2018/04/15 13:44:45

  とても良い感じです

  こんにちは
  岩の中に家が！！！
  バスが通る道が～対面通行できない！
  日本では考えられませんね。
  
  この様な場所を調べ行けることは素晴らしいです。
  なかなかできることではないですね。
  
  私も若かったらしてみたいです。
  
  またお写真楽しみにしています。
  
  また、いつも旅行記の訪問感謝いたします。
  
  今後とも宜しくお願いします。
  
  　　

  kiyoさん からの返信 2018/04/17 08:15:14

  RE: とても良い感じです

  ohanaさん、こんにちは。
  いつも私の旅行記に投票ありがとうございます。
  
  スペインでは、セテニルへ向かう道だけでなく、
  日本では考えられないような通りがたくさんありました。
  しかも、みんな、文句を言うこともなく
  お互いに道を譲り合って
  辛抱強くじーっと待っている。
  
  私も急ぐ旅ではなかったので、
  対向車が途切れるのをバスの中で延々と待ちましたが、
  ブチきれる人はいないのかと不思議になります。
  
  昔、エジプトを旅した時、
  同じような状況になったことがあります。
  
  待たされている車からは「早くしろ〜!!」とクラクションが鳴り響き、
  そのうち運転手がおりてきて、喧嘩が始まりそうになりました。
  これも、それぞれの国のお国柄なのでしょうか。
  本当にびっくりしました。
  
  kiyo

• kayoさん 2018/04/14 23:00:35

  懐かしい！

  kiyoさん、こんばんは☆
  
  セテニル、とっても懐かしく思いました。同じバルでランチされてたし。
  ツーリストインフォで手書きの地図を貰うまでは、私たちもどこを歩いているか
  よく分からず、あっちこっちウロウロしていましたが、地図無しで歩かれたんですね。
  すり鉢状に街が広がっていて、路地があっちこっちに伸びているので、
  方向を見失いそうですが、よくちゃんと元のバルへ戻ってこられましたよね。
  
  アンダルシアには沢山の白い街がありますが、かなり個性的な白い街でしたよね。
  kayo

  kiyoさん からの返信 2018/04/15 08:02:47

  RE: 懐かしい！

  kayoさん、こんにちは。
  いつもありがとうございます。
  
  今回のセテニル旅行。
  kayoさんの旅行記をかなり参考にさせていただいたはずだったのですが、
  帰国後に、kayoさんの旅行記を再訪問したら、
  「こんなのもあったの？」と驚くことが多々ありました。
  
  kayoさん、いろいろなものをしっかり見ていらっしゃいますよね。
  私はわりと流し見してしまっているようです。
  反省しなくては（〜 〜）
  
  昼食のバルは、kayoさんの旅行記を見て
  「ご飯を食べるなら、ここ！」と決めてました。
  ほんとに、いいお店でした。
  
  地図はさすがにないと不便なので、
  グーグルマップを印刷して持って行ったのです。
  海外では、ホテル以外でWi-Fiを使わないので、
  頼りは、紙の地図。
  でも、毎度のことなのですが、
  途中で見るのが面倒になり、
  適当に歩いたら、
  当然のごとく、迷子になりました（T＿T）
  
  ツーリストインフォが、バス停の前にあると便利ですよね。
  あそこまで行くのは遠すぎです。
  でも、白い街、楽しいですね。
  また違う場所をさまよってみたくなりました。
  kiyo

• aoitomoさん 2018/04/14 14:51:57

  岩に飲み込まれたようなセテニル行ってみたいです～

  kiyoさんトーニャさんこんにちは～
  
  『煌々と光る非常灯』
  何なんですかね～
  火災とか起きた時に間違って谷底の方に行かないためでしょうか？
  まさかこのホテル、こんなところにトラップがあるとは・・（笑）
  
  『トーニャさん落下』
  寝不足がたたっているのでしょうか。
  運転手さんも何事かと動揺したでしょうね。
  トーニャさん不死身な感じもしますが、
  大切にしてあげてください。（笑）
  
  『セテニル』
  巨大な岩に飲み込まれているようなセテニルの景観もフォトジェニックです。
  ここも訪れたいですよ。
  いつも、しっかり高台まで出て街全体を撮影したりお見事です。
  
  『Bar La Tasca』
  ここの店内の岩も凄いですね。
  色々な岩がかぶりついた家を覗きたくなります。
  お手頃な美味しいコロッケも食べられてラッキーです。
  
  aoitomo

  kiyoさん からの返信 2018/04/15 07:16:44

  RE: 岩に飲み込まれたようなセテニル行ってみたいです?

  aoitomoさん、こんにちは。
  いつもありがとうございます。
  
  私は真っ暗でないと眠れないので、
  ホテル ドン ミゲルの非常灯は本当に邪魔でした。
  
  aoitomoさんのおっしゃる通り、
  間違って谷底の方に行かないためかも。
  あれだけ明るいと、
  絶対、ドアのある方向を間違えない気がします。
  
  トーニャの落下は、
  寒い中、ずっと外で待っていたので
  手がかじかんでいたせいでしょうか。
  あっと思ったら、
  手から滑り落ちていて、
  私が大声をあげたので、
  運転手さんも何事かとじっと見つめられてしまいました。
  
  その後は、トーニャを持つ手に異様に力がこもってしまい、
  薄〜いトーニャの体が、さらに潰れてしまったような気がします。
  
  セテニルは、とてもおもしろい町でした。
  できれば、宿を取って、夕方や夜の様子も見てみたかったです。
  
  Bar La Tascaは、
  トルコのカッパドキアにでもありそうなお店の造りで
  おもしろかったです。
  他のメニューも試してみたかったのですが、
  さすがにひとりだと食べきれないかなと。
  案の定、コロッケも思ったより量があり、
  これだけでおなかいっぱいになりました。
  kiyo