スペイン、アンダルシアのプロセシオンとアルハンブラ宮殿、モロッコ・フェズへの旅。2日目続編、マドリッドに戻って王宮に行ったら偶然プロセシオンに出会い、夜のバル巡りでは最高の生ハムに出会う。
2017/04/07 - 2017/04/17
757位(同エリア2650件中)
polodaddyさん
- polodaddyさんTOP
- 旅行記322冊
- クチコミ65件
- Q&A回答253件
- 512,253アクセス
- フォロワー60人
全体の旅程は旅行記グループ1番初めの旅行記をご参照下さい。
トレドからマドリッドへの高速バスターミナルには夕方5時半頃に到着。
夏時間と言うこともあり、随分未だ日が高い。
そこで昨日デモに阻まれて行けなかった王宮へとタクシーを向かわせる事にした。
何故か王宮前の通りが警察によってクローズされていたので随分手前でタクシーを降りて歩く事になったが、理由を聞くとプロセシオンの行列が通ったからだと言う。一瞬又デモかと思ってヒヤッとした。
確かに王宮向かいのオリエンテ広場の向こう側から行列の音楽が聞こえてくる。
王宮の中を見学しようか行列を見に行くか迷ったが、王宮はかつてベルサイユで十分堪能したのと、プロセシオンはこの時期限定なので王宮は外観だけにして行列を追う事にした。
その後サン・ミゲル市場は見るだけで食べずにやり過ごして、プラザ・マヨールをぶらぶら歩いて突っ切り、マヨール通りとアトーチャ通りに挟まれた一帯、タクシーの運ちゃんによれば山ほどバルがある辺りを食いしん坊の直感を頼りにバル探しをした。
と言う訳で表紙の写真は食いしん坊の私らしく生ハム、それも最上級のハモン・イベリコ・ベジョータです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
トレドから戻ったバスターミナルからタクシーで王宮周辺へ移動。
このちょっとピンクでカワイイビルの辺りで通行止めとなってタクシーを降りて王宮に向かって歩き始めました。 -
王宮の手前にある橋のたもとのカフェから王宮方面とカサ・デ・テンポを見渡す。
ここは現在はスペイン最大の都市公園として開放されていますが、元は王宮に付随した狩場だったところ。
お狩場だっただけに広さは1700ヘクタール以上もあるらしい。代々木公園が54ヘクタール、メヒコのチャプルテペック公園が647ヘクタールと言うのでその広さは半端ではない。
当然鹿などの野生動物も多く生息し、近年は夜になるとヒト科のメスやたまにオスもパリのブローニュの森同様に化粧して出没し客引き等のワイルドな生態を見せるらしい。 -
マドリッド大司教館を左に見えたら王宮は直ぐだ
-
王宮内部参観しなかったのはちょっと残念だったが、この時代の王宮建築の集大成であるルーブルやベルサイユは既に見ているので、まあいいことにする。
-
王宮の真正面にはアルムデナ聖堂があって日陰になった階段で皆休んでいた。
10日ほど前にはマドリッドで氷点下になったと言うニュースを聞いたはずだが、この日は日差しは強く、気温も多分28度以上はありそうだった。
この後どこに行っても暑く、天気にも恵まれた。私、晴れ男かしらん。 -
警備の騎馬警官がノンビリかぽかぽ歩いて行った。
2人の内一人は未だ新米らしく騎乗も頼りない感じで、隣の先輩らしき人に色々指示を受けていたようだ。
でも馬はさすがにスペインらしく素晴らしい毛並みだった。 -
さて王宮を後にして向かい側からかすかに聞こえる行列の音楽を頼りにプロセシオンの行列を追いかける事にする。
-
多分この奥から聞こえてくる様な気がする。
-
人に聞いたらもっと奥だと言うが、随分狭い通りに入っていったものだ。
-
見つけました!見えたのは後ろ側だったので別の通りを迂回して前に回る事にします。
-
イチオシ
ナザレ人が居ました。この格好はKKKではありませんのでお間違えの無いよう!
彼らは自分の愚かさに気付き懺悔をする人の象徴なのだそうですが・・。
ナザレ人に先導されてイエス像を乗せた山車(車がついていないので輿か)こちらに向かってきます。 -
楽隊の短調の音楽に合わせて少しずつ進みます。
この輿ですが何処のものも大体重さ4-5トンぐらいあるらしく、其れを30人ぐらいの担ぎ手が肩で支えるそうです。
随分な重労働です。 -
50mほどヨチヨチ進んでは輿の脚を下ろして休み、ゆっくり進みます。
香が焚かれています。
一旦休んでセーノ!と担ぎ直した時には周りから拍手が沸きます。
それにしても重そうです。 -
担ぎ手は輿の下の赤い幕の中で、外は紗の窓から僅かしか見えません。なので側を随行する別の係りの人の掛ける声にあわせて動いています。
方向転換も一歩ずつユックリとヨチヨチ歩きみたいです。 -
輿の後ろには最近家族を亡くした人たちがついて行きます。
-
ブラスバンドが陰気な調べを奏でています。
-
輿には担ぎ手の交代要員も付き添います。彼らはコスタレロと呼ばれ選ばれた名誉ある役割です。
彼らは1年も前からこの日に備えて体を鍛えるそうです。
このオジサンおなかがポテッと出ていて一寸カワイイですが、ウエストに巻いているベルトは担いだ時に腰の椎間板を痛めない様に予防の為ですのでかなり本気モードです。 -
セマナサンタの1週間は毎日の様にプロセシオンの行列が各地で行われます。
大体の場合、1つの輿に磔刑場に引かれて行くイエス像が、その次にそれに悲しそうに従うマリア像を載せた輿が続くようです。輿の後ろにはバンドが音楽を奏で、その前後を十字架や蝋燭を持った沢山のナザレ人が付き添います。
聖週間最後のイエス復活の朝には行列の雰囲気はガラッと変わって陽気な音楽になります。 -
この後アンダルシア各地でもプロセシオンの行列を見る事になるのですが、此れが始めて見た、それも偶然に見たプロセシオンだったので大変印象に残りました。
日本、特に東京では最近「イースター」の物まね行事が盛んですが、カトリックのセマナサンタは全く印象が違い荘厳な感じです。機会が有れば是非ご覧になって見て下さい。 -
さて荘厳なプロセシオンを見学した後は煩悩と俗世界に戻って、少し先にあるサン・ミゲル市場に向かいます。
-
市場と言うよりも中は色んな料理やタパスを出す店が並んでいてテーブルで立ち食いできるフードコートみたいなものです。
時間も既に7時を過ぎているので地元の人と観光客が入り乱れるように注文し食べています。
どれを見ても涎が出そうでしたが、シーフードはアンダルシアが待っているし喧騒が凄く、空いている席を見つけるのも大変そうで落ち着いて食べられ無さそうだったので、此処は見学だけにしました。 -
此れは何だったか?タパスかな?
-
もう色んな店があって、涎が止まりません!
-
色んな種類のオリーブ!
メキシコに戻って高級食料品店に行ったけれどもこれ程のオリーブの種類はありませんでした。流石オリーブの本場です。 -
此れはうなぎの白魚、シラスウナギ、アンギラス!美味しいのですが最近は漁獲が減って随分高くなりました。
昔英国駐在だった友人とロンドンの日本大使館近くのスペインレストランでアンギラスのアヒージョを食べた事を思い出しました。 -
地元の人は此処で買って持ち帰る人もいれば、食べてゆく人もあり。
此処で色々とテイクアウェイして帰れば毎週でも自宅でちょっとしたパーティーを開けますね。 -
タパスの種類がめちゃくちゃ多くて、毎日4-5日間通っても全部を食べ尽くすのは無理そうです。
この町に住んで居れば毎日色々楽しめますね。 -
みんな美味しそー!
タイの屋台もそうですが、お惣菜を持ち帰る文化が有るのは素晴らしいです。
日本は食品衛生法が絡むのか?スーパーのお惣菜コーナーやデパ地下以外でそういう店が無いのが残念です。 -
大口を開けたアンコウがありました。
こっちの人はどうやって食べるのでしょうか?聞いておけば良かった。 -
シーフードも新鮮で美味しそうです。見て下さい!烏賊の色つや
-
此処はカニの専門店、北海辺りから来るのかなあ。
-
生ハム屋さんもしっかりあります。
-
目の前でスライスしてくれます。
食べたいけれども余りに騒々しく、席も少なく落ち着いて食べられないので断念です。バルで食べられるところを探そうと思います。 -
さて後ろ髪を引かれながらサン・ミゲル市場を後にしてプラザマヨールに入ります
-
本来は市庁舎だったところの筈ですが、現在は店やレストラン、上の階はアパートとして貸しているらしく、窓際に洗濯物を干しているところもありました。
ヨーロッパでも北の方やパリ等では外から見えるところに洗濯物を干す事を禁じている国も多いですが、南国スペインはさすがにおおらかと言うことでしょうかね。 -
観光客でしょうか?このクソ暑いのにカフェで日光浴さながら全身で太陽を浴びている沢山の女性達。
多分英国や北欧などからの太陽に飢えた観光客なのでしょう。日焼け止めとか余り気にしてい無さそうですね。 -
プラザマヨールを出て、まあこっちの方だろうという方向に歩いて行くと、左手の通りを下った処にこんな花が満開の木が見えました。
ちょっと遠かったけどズームを効かせてパチリ! -
この辺りはどの通りもレストランやバルがあって選り取り見取りだと聞きましたが、お洒落な商店も沢山あって、さすがマドリッドの渋谷原宿と言われるPuerta de Solに近い場所ですね。
-
そろそろ夜8時ですが空も未だ明るく、夕食には未だ少し早い時間の様です。
大体スペインはメキシコ同様に昼食が2時過ぎから、夕食は8時から9時に始まりますので、今は未だバルタイムなのでしょう。 -
こんなバルもありました。中にもセクシーな女性が居るかと思いきや、普通のバルでした。
-
さて本日最初はこの店!
生ハムを製造している会社の直営店でEnrique Tomas(エンリケ・トーマス)といいます。ロンドンやパリにも支店がある様ですが、最近メキシコにも欧州外では始めての支店が出来たそうです。(実は帰ってから行って見ました。ポランコのMIyanaと云うショッピングセンターの中に出来ていましたが、イベリコ・ベジョータも最高の物は入っていませんでした。残念!) -
先ずはカヴァで喉を潤してこの店の最高の生ハム、ハモン・イベリコ・ベジョータ100%を食べます。
此れで中皿サイズですがタップリあります。 -
リオハ産の赤ワインも頼みました。まあ値段からして大した味では無かったけれど
一番高いハムの中皿にカヴァと赤ワイン2杯ずつをオーダーして何と!たったの24ユーロでした。バルとは云えさすが専門店。
このレベルのハムを日本で頼んだら多分5千円では足りないと思いますね。
後から聞いた事ですがこの最高級のハムは完熟状態で足が速いのでヨーロッパの外には殆ど出していないそうです。まあ日本では数日で1本のハムを売り切るのは簡単では無さそうですから当然ですが。 -
この店は何処の支店も内装はファーストフード店みたいに素っ気無いシンプルな作りですが、味は保証つきです。
店頭でも食べられますが、量り売りで持ち帰りも多いようです。 -
各種グレードの違うハムを店頭で選べます。
一番右のはイベリコですが100gで7ユーロ程、左に行くほど高くなって左から2番目は普通の?イベリコ・ベジョータで100g 15ユーロ、左端は100gで30ユーロの熟成が進んだ最高級品です。
此の左端が今回食べたハムですが、さすがに熟成が進み香り良く、脂肪の味は弱くむしろ日本の味噌のような醗酵臭がします。色も少しブラウン掛かっていて柔らかくとろける様な食感でした。
この醗酵レベルだと輸出管理が難しいくらいだということです。確かに熟成の盛りが過ぎてしまうと不味くなるでしょうね。 -
Enrique Tomasはハム専門店だったので、他のタパスを求めて別の店を探します。
-
随分陽が傾いてきました。
-
歩いている途中で見かけた変なオブジェ。
-
一寸横道に入るとバルが沢山立ち並びます。
何処にしようか店頭のメニューを見ながら歩きます。 -
中々食いしん坊の直感にビビッ!とくる店がありません。
-
この店はタパス10種類を選んで幾ら、というバルで同じような店を良く見かけましたが、探しているのはそう云う店じゃなーい!
-
辺りが暗くなるころに見つけた「おじいさんの家」と言う名前の店。通り1本向こうには「おばあさんの家」と言う店もあったけど姉妹店(夫婦店?)かしらん。
此れが後から判った事ですがマドリッドでも有名な店で、マドリッドで最初にエビをタパスとして出した老舗らしい。
運に恵まれたと言うことかな? -
シーフードはアンダルシア、特にマラガにも行くので此処では不足している野菜を摂る為に先ずは野菜タップリのある種のガスパッチョとアスパラを注文。当然カーニャも。
このガスパッチョはとても美味しかった。「ある種の」と書いたのはメニューには別にガスパッチョが載っていて、これには別の名前が付いていたのだけど食欲が優先して忘れてしまったのです。スイマセン。 -
豚の耳料理もあったので此れも注文した。
とても美味しかったのだけれど、お腹が膨れてしまって他の物を頼めなくなったのが残念でした。
まだまだ旅の初めなので、食い倒れて体重が増えたら歩き回る時に昨年靭帯移植手術をした膝が心配。 -
店内は細長くて奥の席が少しユッタリした造りです。
-
店頭には新鮮そうなエビや野菜が並んでいました。
実はこの店でとんでもない偶然の出会いがありました。
後から入って来て隣のテーブルについた日本人4人は3年程前までメキシコの大使館に領事としていらして今はマドリッド大使館勤務の外交官ご夫妻と、日本から日本政府観光局の仕事で明日マドリッドで何かの調印式があるというお2人。
メキシコの話で盛り上がりましたが、大使館員も使う店なら美味しくて当たり前ですね。この旅行、私達は運に恵まれている様です。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
-
前の旅行記
2日目トレド観光!スペイン、アンダルシアのプロセシオンとアルハンブラ宮殿、モロッコ・フェズへの旅。
2017/04/07~
トレド
-
次の旅行記
スペイン、アンダルシアのプロセシオンとアルハンブラ宮殿、モロッコ・フェズへの旅。トレド番外細道編
2017/04/07~
トレド
-
スペイン、アンダルシアのプロセシオンとアルハンブラ宮殿、モロッコ・フェズへの旅。初日マドリッド編
2017/04/07~
マドリード
-
2日目トレド観光!スペイン、アンダルシアのプロセシオンとアルハンブラ宮殿、モロッコ・フェズへの旅。
2017/04/07~
トレド
-
スペイン、アンダルシアのプロセシオンとアルハンブラ宮殿、モロッコ・フェズへの旅。2日目続編、マドリッドに戻っ...
2017/04/07~
マドリード
-
スペイン、アンダルシアのプロセシオンとアルハンブラ宮殿、モロッコ・フェズへの旅。トレド番外細道編
2017/04/07~
トレド
-
スペイン、アンダルシアのプロセシオンとアルハンブラ宮殿、モロッコ・フェズへの旅。3日目,高速鉄道RENFEで...
2017/04/07~
コルドバ
-
スペイン・アンダルシアのプロセシオンとアルハンブラ宮殿、モロッコのフェズへの旅。3日目夜いよいよ有名なセビー...
2017/04/07~
セビリア
-
スペイン、アンダルシアのプロセシオンとアルハンブラ宮殿、モロッコ・フェズへの旅。アルハンブラ宮殿内のパラドー...
2017/04/07~
グラナダ
-
スペイン、アンダルシアのプロセシオンとアルハンブラ宮殿、モロッコ・フェズへの旅。5日目アルハンブラ・ナスル宮...
2017/04/07~
グラナダ
-
スペイン、アンダルシアのプロセシオンとアルハンブラ宮殿、モロッコ・フェズへの旅。アンダルシア・ツアー最後のミ...
2017/04/07~
ミハス
-
スペイン・アンダルシアの旅も終盤。明朝モロッコにフェリーで渡る為に宿泊したアルヘシラスではまたプロセシオンと...
2017/04/07~
アルヘシラス
-
アンダルシアを後にいよいよジブラルタル海峡を渡ってモロッコへ!初日はシェフ・シャウエンまで行って青い街を堪能...
2017/04/07~
シャウエン
-
アンダルシア、タンジェを経て漸く辿り着いたモロッコの旧都フェズ(Fez)。王宮と迷路とモスクと人と・・・。
2017/04/07~
フェズ
-
モロッコ・フェズのメディナの迷路を彩る扉(とびら)たち。
2017/04/07~
フェズ
-
モロッコ最終日。フェズを早朝に出て世界遺産のローマ遺跡、ボルビリス(Volubilis)を歩く
2017/04/07~
その他の観光地
-
モロッコ最終日、1日でフェズからボルビリス遺跡、アシラ、タンジェを経由しフェリーでスペインに戻りマラガまで一...
2017/04/07~
マラガ
-
再びアンダルシア!最後のマラガのバルのシーフード・タパスは最高!
2017/04/07~
マラガ
-
AVEはマドリッド・アトーチャ駅に到着。帰国便まで時間があるのでレティーロ公園のガラスの宮殿などを見学し、そ...
2017/04/07~
マドリード
-
スペイン旅行別冊鉄ちゃん編、RENFEのAVEやその他の列車の写真特集!
2017/04/07~
マドリード
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
マドリード(スペイン) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ スペイン・アンダルシアのプロセシオンとアルハンブラ宮殿、モロッコ・フェズ、シャウエンへの旅。
0
56