メーデーの成都市人民公園

2008/05/01 - 2008/05/01

2008年５月１日（木）はメーデーで休日です。昨年までの７連休が本年から３連休へと短縮されました。おそらく、遠出から近場へと人の動きが変わったと思われます。そこで、私も成都市民の憩いの場の人民公園に出かけてみました。1911年に「小城公園」として創建された本公園は、新中国成立直後の1950年に「人民公園」と改名され、現在では面積10ha強を占め、成都市の中心の天府広場から、西に数分歩いたところにある、いわば成都市を代表する公園です。開園時間は冬季が６時30分～22時、夏季があ６時～22時30分です。
現在（2016年）の最寄り駅は地下鉄２号線人民公園站で、蜀都大道・祠堂街の北大門から入ります。バスは人民公園站の５・13・43・47・53・58・62・64・78・81路と、小南街の西大門への小南街北站の53・70・93・126・127・340路です。
表紙の写真は成都市人民公園の案内図です。

エリア 成都(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス

本公園を代表する「鶴鳴茶社」です。本茶社は公園が1914年に拡大された際に開設されたもので90年を超す伝統ある茶館です。北大門を入り、道を左（東）に取ると直ぐです。写真は「鶴鳴」の額を掲げた本茶社の中心です。ここで茶などの販売をしています。

成都 人民公園 広場・公園

私の注文した「菊花茶」（10元）です。これは乾燥した菊の花と枸杞の実を入れたもので、厳密には茶ではありませんが。この他、素毛峰（10元）から碧譚飄雪（25元）と、四川省産の緑茶を主体としたメニューとなっています。本茶社の南前面は写真に見るように池となっており、池の他の側にも茶社（茶館）があります（鶴鳴茶社と永聚茶社）。

成都 人民公園 広場・公園

お孫さんを連れて寛いでいる方を写し込んだものです。少年は携帯を耳に当てています。

成都 人民公園 広場・公園

北大門からの本茶社入口を少し入ったところから池へと撮ったものです。手前の緑色の卓はいわずと知れた麻雀用卓です。四川人の麻雀好きを現しています。この日も何組かが打っていました。そして、左に見える２階建ての建物が「鐘水餃小吃楼」、すなわち成都の小吃の老舗店の一つである「鐘水餃」店です。ここの売りは辛い赤油まみれの皮の薄い水餃子です（１椀５元。通常は一人２～３椀）。このほか、他の老舗と同様に成都の代表的小吃を食することが出来ます。

成都 人民公園 広場・公園

公園東側南の人工湖から西に鶴鳴茶社へと撮ったものです。

成都 人民公園 広場・公園

北大門の西側のダンス広場のさらに西に立っているのが「辛亥秋保路死事紀念碑」です。鉄道利権を欧米列国に割譲したことに対する民衆の反対闘争の犠牲（1911年秋）を記念して、1912年４月、建てられたのが本碑です。この闘争は辛亥革命に呼応して、四川省政府が成立したきっかけとなった事件として、四川省の近代史上で忘れることのできない出来事です。碑の高さは31.85mです。

成都 人民公園 広場・公園

本碑を写生している小学生たちです。先生に引率されて写生していました。本碑は1988年に中国の全国文物重点保護単位となり、またその後「愛国教育基地」に指定されましたから、小学生たちの教育の一環としての写生対象となったのでしょう。

成都 人民公園 広場・公園