2011/07/12 - 2011/07/26
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motogenさん
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その7の続きです。
メーホンソンなどをタイ北部を一周して、チェンマイに戻ってきました。
チェンマイの都会ぶりに女房が驚きます。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 徒歩 バイク
-
メーホンソン発チェンマイ行きのバスがやって来た。
客がぎゅうぎゅう詰めになっている。
しかし、誰も降りてこない。
ここパイで待つ客は20人ほどもいるのに、どうするんだろう。
これ以上は乗れないはずだ。
と思いきや、どうやって詰めたものか、待っていた客を全部乗せて出発していった。
マジックだ。
大きな荷物を抱えた私たちは、大好きなローカルバスを諦めてエアコン付きのミニバスで行くことにした。 -
快適ではあるが面白みのないエアコンバスだ。
座席は指定、外界とは遮断、庶民性なし。
検問に出合った。
国境に近い地域ではよく見られる光景だ。 -
エアコンバスは文句なく速い。
100km以上で突っ走ることもある。
こうなるとタイの道路はどこもかも高速道路だ。
途中でトイレ休憩となった。 -
メーホンソンからパイにつながる道路と違って、チェンマイとの区間はまずまず整備されている。
ほとんどが曲がりくねった山道だが、舗装状態が良く、道路の幅も少し広い。 -
チェンマイのバスターミナルに到着した。
山の空気と違って、べとべと汗が出てくような暑さだった。
「都会だね」と女房が驚く。
バンコクから到着した朝はまだ暗く、周囲の様子が見えていなかったのだ。 -
乗合ソンテオに乗ってターペー門まで行くことにした。
ターペー門近くにはレンタルバイクがあって、何かにつけて便利だ。
ゲストハウスを探すと、気に入ったものが見つかった。
『Rendezvous GH』
何と読むのかわからなかったが、ランデブーと読むのだそうだ。 -
広めの洗面台のついたシャワールーム、冷蔵庫、洗濯物が干せるテラス、大きな鏡のある化粧テーブル、もちろんエアコンがあって1泊500バーツだった。
私たちには贅沢すぎる部屋だ。
1階は上品なレストランになっている。 -
2階のテラスから外を眺めていると、道路沿いの電線の上を、小さなリスがちょこまかと右へ左へと走っていった。
近くには大きなお寺もあって緑が多い。
隣は欧米人のたまり場となっている大衆食堂と洗濯屋だ。 -
場所はターペー門から西に100mほど進んだ道路の右側だ。
路地の入り口から2〜30m奥だった。
私たち部屋は、路地に面した2階の明るい部屋だった。 -
明るいうちは旧市街のワット、夕方からはナイトバザールへと、定番の観光コースを歩き回ろう。
私は数回訪れたチェンマイだが、女房には初めての町。
とにかく有名なワットには行っておこうと、女房を連れ出した。 -
有名どころのワットを回るが、教養のない私には、建築様式とか歴史とか伝統文化についの知識が希薄で、どこに着目すればよいか分からない。
ささっとと目を通すと、すぐに飽いてしまう。
境内で絵を描いている人に興味が移っていく。 -
日本の神社にある「こまいぬ」に似た石造と、それを修復している人たちを見ている方が楽しい。
どんな風に修復するんだろう。
この人たちは文化財保護の学芸員かな?
それとも町の石材屋さん? -
ギョッとした。
お坊さんが座っている思ったら、人形だった。
目を至近距離まで近づけて観察すると、細かなしわや毛穴まで再現されている。
すごいものだ。
こういったものにはいつまで見ても飽きてこない。 -
小坊主さんたちも面白い。
修行の道に入ったとて、じゃれあったり、だべったり、お菓子を食べたり、ゲームをしたりと、まだまだ凡人だ。
しかし大人には一目おき、老人には尊敬の念で接してくれる。
日本ではありえないことだ。 -
ふと立ち寄った講堂の中は、女性たちでにぎやかだった。
私を見つけて「おいで、おいで」をしてくれる女性がいる。
入っていくとマッサージ教室で、練習台となる人を探していた。
マッサージ受けてくださいと、私にも誘いがくる。 -
ナイトバザールに出かけた。
まだ土産物は何も買ってない。
私は土産物など買ったためしはないが、女房はそうはいくまい。
友達から頼まれたという綿の布を一緒に探した。
腰に巻き付ければスカートとなり、肩にかければ上着がわりに、風呂あがりはバスタオルとなり、ショッピングでは風呂敷にという、ひもの付いた布らしい。 -
そんな布をやっと2枚見つけて購入できた。
1枚100バーツと何とも安い土産物だった。
「民芸品の置物なんてゴミになるだけだし、お菓子だってきっと口に合わないし、服なんて日本では恥ずかしくなるような柄や色ばかり。」
と女房が言う。
「いいよ、お土産なんて。土産は私の生の体験話だよ・・」
女房はそう決めたらしい。
バザール会場には絵を描いている人たちがたくさんいて、実に上手に絵を描いていたが、私たちはみとれるだけで買う意欲がない。 -
夕食もナイトバザール会場の中で楽しむ。
これまでとはちょっぴり違った雰囲気。
何を食べようかと迷うが、特に気を引くものは見つからない。
おざなりの料理を選んで注文した。
-
早起きしてターペー門の広場に行くと、中国体操をしている人たちがいた。
これは太極拳かな・・
若い女性もまざっているが、総じてお年寄りが多い。
広場にはハトもたくさん群れていて、餌を拾おうとあっちこっちしている。
近くを散歩する人が通り過ぎ、ジョギングの人が走っていく。 -
朝の名物はお坊さんたちの托鉢姿だと、常識にそってカメラを構える。
これでチェンマイにやって来たという自己満足を得る。
この後、チェンマイで初めてバイクを借りた。
都会の中は車が多過ぎて、運転にも自信がなく、バイクで走ったことはない。
今回は勇気をだしてチェンマイの郊外まで出てみようと、近くの店で125ccのマニュアルチェンジ車を選んだ。 -
ドイ・ステープに向かう。
前も後も右も左も、車とバイクだらけで緊張の連続だ。
一方通行の道路が多く、Uターンするには一番右側のレーンに寄り、中央分離帯の切れ目で対向車線に割り込まなくてはならない。
これが恐い。
安全を重視して道路の端を走っていると、レーンをふさぐように駐車してある車や、左折のために止まっている車がいて、これを避けるため中央に寄るのがこれまた恐ろしい。
渋滞していれば車と車のわずかな隙間をぬって、前へ前へと出て行くのが常識のようだ。
私のバイクだけがこれを行わないと、後からやってくるバイクに迷惑をかけてしまう。
しかし私はこのすり抜け技術が未熟で、結局はみんなに迷惑をかけながらオドオドと走っているのだった。
(画像は車が空いている時に撮ったもの。普通こんなものではありません。) -
お堀端の道路を走り、セントラルデパート前の道路を通過して、西へ西へと進むと動物園入口が見えてきた。
ここまで来ると車の数は急激に減ってきて、長い長い上り坂となる。
スローペースで上がっていく。
へたにスピードをあげようものなら、カーブで外側にふくらんでしまってひやりとする。
私はこんなに運転が下手だったのだろうかと、自分を疑う。
だが当たり前だ。
バイクの免許もなく、乗ったこともないのだから。
乗車経験は、原付自転車だけだ。 -
ポワ〜ンと耳鳴りが続き、何度となくつばを飲み込むが直らない。
寒さで腕に鳥肌がたっている。
かなりの高度まで駆け登ってきたらしい。
背中にぴったり張り付いている女房の身体が温かく気持ちいい。
よろよろ走っているうちに、どうにかワットの入り口に到着した。 -
長い階段を登っていく。
女房はすぐに息が切れてしまう。
仕方ない、私が引っ張っていくことにした。 -
拝観料を支払い金色の塔の前に立つ。
観光客だらけだ。
みんな記念写真の撮影に夢中になっている。
そういう私も同じことだ。
信仰心の篤い人たちは、裸足になって金色の塔を回り、御供物を寄進していた。 -
前回見落としてしまった裏手の展望台を見つけた。
展望台の下はうっすらと霧が流れていて、下界は一部しか見えない。
しかし簡単には諦めない。
我慢強く眺めているとしだいに霧が薄くなり、その切れ間からチェンマイの街が現れはじめた。
正方形のお堀とその中に建つワット・プラシンが見える。
堀の東側には背の高いホテル群が立ち、こちら側にはセントラルデパート。
そして、はるか東に山の峰。
その山を超えて行けばチェンライだ。 -
最初のチェンマイは飛行機で来た。
その時の滑走路が見える。
おどおどしながら降りた時のことが思いだされる。
空港が町に接していて驚きもした。
空港は町から遠く離れているものだと思っていたから。 -
建物に入ってみると、ここにも精巧な人形があった。
名のある高僧は、こんな像となってワットの守護神となっているのだろうか。
見れば見るほど素晴らしい造りで、見とれてしまう。
肌には産毛がはえていて、皮膚の内部には血管まで通っている。 -
空は明るいのにふいに小雨が舞ってきて、ひさしの下に避難する。
しかし雨はすぐに止んでくれた。
地面はすぐに乾き、降ったあとがみるみる消えていく。 -
階段を降りていくと山岳民族の衣装をまとった幼い少女が、観光客と一緒に写真を撮っていた。
女の子は観光客からお小遣いをもらうと、近くにいる屋台の男にそのお金を届けに行く。
男はお父さんなのだろうか。
少女のしぐさはとても愛らしいが、こんな幼い少女が商売に利用されていることに、複雑な思いを抱いた。 -
「いくつなの?」
「6歳・・」
しばらくその少女を見ていたが、持っていたキャラメルをこっそり女の子の手に握らせた。
女の子は驚いた顔をしてさっそくお父さん(?)に報告に行く。
そして私たちを指差して、ちょこんとワイをした。
その9につづきます。
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